故障とその対策
腰 痛
 トライアスロンやランニングにおいて長時間同じ姿勢をとると、体幹を支えている筋肉のうち背筋は硬直してきます。自分も競技歴が長いのである意味「職業病」と思っていたフシがありました。
 ところが、ランニング情報マガジン「クリール」7月号の「走るドクター 教えて鳥居先生」に興味深い解答がありましたのでその中から引用します。

 腰を痛めています(もともとデスクワークで腰痛もちなのかもしれませんが・・・)。特に、レース終盤に痛みが出ます。どうしたら痛みが軽減するでしょうか?

 (前略)
  質問の方はデスクワークで起こる腰痛をもっておられるということですので、おそらく背筋が固くなって起こるタイプの腰痛であると思います。背筋が固くなって伸びなくなると、腰の後ろ側の関節が動きにくくなり、これもさらに腰痛を引き起こすと考えられています。
  2本足で歩いたり走ったりする人間の胴体は、後ろ側で背骨と背筋が支え、前を腹筋が支えています。デスクワークを長時間していると、腹筋が働きにくい状態におかれ、相対的に背筋の過剰な疲労になってしまいます。一方、ランニング中は腹筋と背筋の両方がきちんと働かないとフォームが崩れ、さらに腰痛を招きやすくなります。
  このような状況でランニングの後半に腰痛が強くなるのは、ランニング中に徐々に背筋の疲労が進み、後半になって固くなってくるからではないかと思います。そのように考えると、日頃から背筋を柔軟にしていくことが痛みを軽くするのに重要でしょう。背筋のストレッチングを、できれば仕事の合間の休憩時間にも十分に行い、前屈、側屈がしなやかにできるようにしてください。また、胴体を支える重要な腹筋を強化し、ランニング中の背筋の緊張を少しでも減らすようにするとよいと思います。
  (後略)


 と、このような解答でした。私が長年思っていたことをズバッと書かれたような気がします。

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