第2種冷凍機械 受験記(Bさんの場合)
 はじめに
 私は、昨年当ホームページの管理者の指導により、同士とともにめでたく乙種機械に合格しました。実はおととし、漠然と高圧ガスの試験を何か受験しようかと思い、乙種化学・機械講習テキスト「中級 高圧ガス保安技術」 (高圧ガス保安協会)を読もうとしましたが、高校時代から理数系が苦手な文系人間である私は、化学式や計算式が出てきた途端拒否反応をおこしてしまい、これでは到底受験は無理と断念したのでした。しかし、昨年の受験勉強では、
 @当ホームページの管理者の丁寧な解説があったこと
 Aお互いわからないところを聞きあえる勉強仲間がいたこと
 B過去問の反復演習
などが効を奏してなんとか合格を勝ち取ることができたのでした。

 て、今年は冷凍機械の受験を心に決めておりましたが、去年のように先生もおらず(注 私が面倒を見ないと宣言したからです:管理人)、同じ受験科目の仲間もいないため、合格レベルまで到達できるかとても不安がありました。最初は少し手をつけてみて無理そうならやめてしまおう。受験科目もまず3冷(第3種冷凍機械)の勉強をして余裕があったら2冷(第2種冷凍機械)を受験することにしようと思っていました。(1冷(第1種冷凍機械)は最初から受験する気はありませんでした。)
 受験勉強に使用した参考集、問題集は以下のとおり。 
(1)学識・保安管理技術
  ア イラストで学ぶ冷凍空調入門 (KHKサービス株式会社)
  イ SIによる初級冷凍受験テキスト (社団法人日本冷凍空調学会)
  ウ SIによる上級冷凍受験テキスト (社団法人日本冷凍空調学会)
(2)問題集
  ア 第三種冷凍機械責任者試験問題と解説 (社団法人東京都高圧ガス保安協会)
  イ 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例 (社団法人日本冷凍空調学会)

 分の場合、仕事上法令は大体頭に入っているので、まず学識・保安管理技術にとりかからなければなりません。4月頃は昼休みなどに上記「(1)ア」の技術編を読んだり(眺めたり)して冷凍機のしくみを理解することから始めました。5月上旬に新婚旅行に行き、機内で「(1)イ」を読み始めたのですが、最初の10頁ぐらいにp−h線図が出てきたところから理解に苦しむことになり、やっぱり受験をやめようかなと思ったりしたのでした。(実際p−h線図でこけている人は多いと思いますが:管理人)

 格的に勉強を始めたのは6月中旬以降。妻(Cさん)が甲種化学の受験勉強をしており、それを見ていると自分も勉強しなきゃいかんなと思ったからです。(単に何もしてないと家事分担が増えるのが嫌だったからというのもありますが・・・)その意味で妻には感謝しております。
 雲をつかむような感覚しかなかったので、とりあえず過去問を解いてみることにしました。過去問を解けばポイントがわかると思ったのです。去年も繰り返し過去問を解いていくことで次第に理解が深まりました。(そうそう:管理人)
 初めて3冷の保安管理技術の問題(国家試験)をやったのが6月21日。ほとんどわからない中、15問中正解は8問でした。当然本番では不合格です。正解した8問もカン(勘)に頼ったものが多いといった状況でした。
 とりあえず過去5年分をやってみて解答を読んでみましたが、やはり見切り発車で問題集にとりかかるのはまずいと思いなおしました。昨年は毎日過去問のノルマがあり、参考書をじっくり読まなかったので過去問とはちょっと違う箇所から出題された問題に本番で全く対応できなかった経験があったからです。ここは我慢して繰り返し参考書を読み、基本から理解することが大切だと思いました。たとえ1か月、2か月かかってもよいから参考書「(1)イウ」を熟読(自分で重要だと思ったところはマーキングしながら)することにしました。約3週間ほどかけて2冊の参考書を2回読みました。やはり2回目は1回目にわからなかったところがわかるようになったものでした。

 度過去問に取組み出したのが7月下旬以降。3冷の問題は合格レベルに達するようになりましたが、2冷の問題は依然として低空飛行。特に2冷の学識は計算問題がさっぱり解けませんでした。計算問題は解答をみても最初はよくわからず、理解に時間がかかりましたが、自分なりに理解することができました。他の問題もテキストのどこから出題されているかを逐一チェックしていくと徐々に理解が深まっていく実感がありました。この時点で受験科目は2冷と心に決めました。 

 いたい目処がついてきたのであとは昨年同様ひたすら問題演習の反復です。
 過去5年分の問題を繰り返すこととし、本番直前の11月13日までに、3冷の保安管理技術(国家試験問題)を6回、2冷の学識・保安管理技術(国家試験問題)を7回やりました。検定試験の問題もやっておいた方が良いという先輩(当ホームページ管理者)の助言により、9月以降は3冷の検定問題にも取組み、(3冷以外の検定問題は入手できなかった)過去5年分を5回やりました。昨年同様早く仕事が終わった日は自宅で、あるいは出張の時の電車の中など空いた時間をみつけて問題を解きました。本番直前には満点がとれるようになっていました。法令の問題は9月以降取組みましたが、過去5年分の1・2・3冷の問題を4回〜5回やりました。

 較的受験準備が順調だったので余裕をもって本番に望むことができました。試験結果は法令19点(20問中)、保安管理技術満点(10問)、学識8点(10問)でした。今回は昨年の経験・受験勉強のノウハウがかなり役にたったし、昨年の反省点も生かしながら受験勉強ができたので自分なりにかなり満足しています。