甲種機械 受験記(Cさんの場合)
1 はじめに
 昨年度甲種化学の試験を何とか合格し、今年度は甲種機械を是非取得しよう!と前々から計画していました。昨年3月末から出産休暇に入り、出産後の育児の状況によっては、どうなるかなあと思っていましたが、無事甲種機械を取得することが出来ました (^0^)/

 昨年3月末に出産休暇に入り、現在育児休業中の身です。仕事がお休みに入ったのと同時に、過去問に取り組もうと思い、過去10年分の問題を入手しました。が、試験が11月というかなり先のことであり、なんとな〜く気まぐれに過去問に取り組む毎日でした。

 ゴールデンウィーク明けから里帰りをし、家事もほとんどしなくてよい楽な生活になったため、
出産までの暇つぶしも兼ねて、少しだけ腰を据えて勉強を始めました。5月11日の夜から陣痛が始まり、予定日の13日に産まれると思いきや、だらだらと陣痛が一週間。その間プチ入院・通院をするも、まだ産まれないとのことで、病院を追い返されてしまいました。夜中は毎日10分おきに陣痛がやってくるので寝られない。こんな時に気分転換に学識の過去問を解いて痛みを紛らわせていた自分は、理系人間だなあと実感してしまいました。何とか5月19日の夜に無事女児を出産 (^0^)/ そのまま休みなく育児生活に突入していきました。

 出産後1ヶ月間は、おむつ替えや授乳等育児に追われるうちに、あっという間に過ぎてしまい、これでは勉強できないなあと思っていました。しかし、3ヶ月ほど経つと、娘は良く寝るようになり、生活のリズムも出来て結構暇な生活になってきました。
 勉強を再開したのは、8月下旬頃からです。
2 受験勉強記
 保安管理技術・学識の2科目です。どちらも過去問10年分を3回周り繰り返しました。
 受験勉強に使用した参考書、問題集は以下の通りです。
(1)参考書
 ・ 高圧ガス保安技術(改訂版)(高圧ガス保安協会)
 ・ 図解もの創りのためのやさしい機械工学 (門田和雄−著、技術評論社)
(2)問題集
 ・ 高圧ガス製造保安責任者甲種化学・機械試験問題集(平成17年度版・平成12年度版)(高圧ガス保安協会) 

 保安管理技術については、一昨年乙種機械を受験したこともあって基本的な知識は身に付いていたため、いきなり過去問をどんどん解いていき、間違えたところをテキストで確認しました。

 学識は、ほとんどの問題についていきなり完璧な解答を作ることは出来ませんでした。しかし甲種機械の場合、甲種化学より出題範囲が限定されていて暗記項目も少なく 、毎年ほぼ同じような問題が出ていて、パターンは決まっているので、基本的なところ(公式)を押さえれば満点は無理にしても合格点はとれそうな印象でした。 

甲種機械の学識の大問は以下の通りです。
 問1 気体の圧縮仕事
 問2 容器に生じる応力
 問3 用語の説明 (非破壊試験・溶接割れ・衝撃試験 等)
 問4 ポンプ又は圧縮機
 問5 伝熱

 1巡目は、最新の問題(平成16年度)から順に手をつけていきました。解けなかった問題は解答及び参考書を見て理解しながら、自分で解答を作成していきました。使用する公式もチェックしていきました。
 2巡目は、同じ内容の問題(各年の問1なら問1ばかり)を集中して解いていきました。
 3巡目は、だいたい時間配分を考えながら、1巡目と同様の順序で問題を解いていきました。
 3巡目位になると、解答を見なくてもすらすらと解けるようになってきました。過去問は国家試験及び検定試験を入手しましたが、国家試験のみしか解きませんでした。

 現在は育児休業中のため、仕事をしていません。昼間娘の寝ている間、一人遊びしている間、夜娘が寝てから夫が帰って来るまでの間に勉強をしました。仕事をしていた昨年より時間は結構あったため、10月頃にスパートをかけましたが、それまではのんびり勉強していました。
3 試験当日
 試験会場は、昨年度と同じだったので特に下見はしませんでした。
 試験前日から娘が風邪をひき、夜中に鼻が詰まって苦しいらしく何度も夜泣きをして起きる羽目に・・・・。試験当日も調子が悪そうでしたが、今回の受験を逃すと、当分受験できないと思い、夫に娘の世話をお願いして、後ろ髪を引かれながら会場へと向かしました。

 保安管理技術は、例年より難しいなあと思いながらも30分程時間を残して退室。この会場は、昨年同様控え室がないので、外で昼食をとりながら学識の勉強。昨年甲種機械を受験し、今年は一冷を受験したDさんに会いました。今年は、重複する問題が無かったため答え合わせはしませんでした。

 午後からの学識は、昨年のように問1からつまずくこともなく、時間は一杯に使いましたが、何とか全問解答することが出来ました。多くは例年通りの出題で、過去問をしっかりマスターしていれば、合格点は取れるような問題だったような気がします。
4 おわりに
 今年は、昨年程危機感を持つことなく合格発表の日が迎えられました。問題の難易度のせいかもしれませんが、甲種機械は甲種化学に比べて暗記項目も少なく、勉強する分野も絞りやすかったからかもしれません。勉強の仕方については、過去2回の受験勉強と同様に過去問を繰り返して解いていきました。受験勉強の時間に余裕があったのも勝因の一つです。高圧ガスの試験を受験する人のほとんどは仕事をしながらの勉強になると思います。受験勉強は時間に余裕を持って取り組むことをおすすめします。