5 平成15年6月26日 「過去問を解いてみよう」

講義は延々と行っていても仕方がない。実践モードに入ることとし、実際に過去に出題された問題を解いていくこととした。
平成15年度の問題集では、「平成10年〜平成14年」の5年分の問題しかないので、講義を行っていた6月2日〜6月19日の間に、「平成2年〜平成9年」の過去問のコピー高圧ガス保安協会の図書室購入依頼した。
これは高圧ガス保安協会の行っているとっても優良なサービスで、遠隔地の方も利用できるとてもありがたいシステムだ。もちろん有償なので、事前にいくらくらいになるか確認をとっておくのがいい。

ということで6月26日からは過去問を解く作業に入った。

平成15年度の問題集は、問題と解答が分離しているタイプなので自分で問題を解いていく場合、解答が見えなくて使いやすい構成であるが、高圧ガス保安協会に頼んで購入した過去問のコピー(過去の問題集)は、問題のすぐ下に解答が書いてあるものだった。
どちらのタイプが良いか一概にはいえないが、こちらのタイプは今後問題を解いていく上で、解答が丸見えである。
これを解決する方法として少々面倒であるが、解答の部分を白い紙で覆う方法をとった。この白い紙は必要な大きさに切って左側の端5mmくらいを糊づけするものである。

3人には、この方法で改造・自作した過去問のコピーを渡して各回解かせた。
6月26日〜8月28日までは週2回のペースで過去問をランダムに解かせた。その結果が次表である。
例えば、6月26日は学識は平成8年の国家試験、保安管理技術は平成9年の国家試験問題という具合にである。
自分も一緒に解いていったが、平成8年以前の問題は単位系が現行のSI単位でないため問題をSI単位に修正したりする手間もあれば、解答が中には間違っているなどの発見もあった。

回数 月日 学  識  A   B   C  保安管理  A   B   C 
1 6月26日 8 国家 10 6 8 9 国家 11 9 7
2 7月1日 6 国家 8 7 11 3 国家 10 11 11
3 7月8日 2 国家 7 8 12 5 検定 12 9 10
4 7月10日 7 検定 7 9 12 4 国家 7 12 13
5 7月14日 9 国家 10 13 14 8 検定 10 9 12
6 7月17日 3 検定 7 6 12 6 国家 9 12 10
7 7月23日 5 国家 10 6 9 2 検定 14 11 15
8 7月25日 4 国家 10 11 13 7 検定 8 10 10
9 7月28日 11 検定 8 10 11 6 検定 10 10 12
10 7月31日 2 検定 9 10 14 10 国家 11 11 12
11 8月4日 7 国家 12 12 11 11 検定 9 8 10
12 8月7日 10 検定 8 6 11 2 国家 12 11 13
13 8月11日 11 国家 11 12 15 10 検定 9 15 12
14 8月14日 6 検定 10 8 11 7 国家 12 12 9
15 8月18日 9 検定 12 12 14 8 国家 7 12 12
16 8月21日 3 国家 11 12 13 4 検定 10 7 11
17 8月25日 4 検定 12 12 14 9 検定 12 13 10
18 8月28日 5 検定 10 10 15 11 国家 12 15 14

こうして8月の終わりまでに過去問を18回解くことができた。
単に回数をこなせばよいというものではないが、1回ずつ過去問演習行うたびに間違えたところを復習するどうしてもわからなければ質問するという方式を採用したので、徐々にではあるが点数が取れるようになってきた。

学識、保安管理技術とも15点満点で6割の9点が合格ラインであるが、年によって問題にも癖があり、なかなかコンスタントに9点を確保できなかったという不安が残った。あと2ヶ月半、このペースで大丈夫?いやいやまだ始まったばかりじゃないか。(教えている自分が一番心配であったが・・・)