4 受験できる時にまとめて受験するのも手
こうして平成14年2月の甲種・危険物取扱者試験は不合格となり、再度受験することになる。
本来ならばここで一発で合格し、平成14年11月の高圧ガス製造保安責任者試験・甲種化学を受験する準備を開始するはずだったが、すっかり予定が狂ってしまった。
かといって、中途半端な状態で終わらせるわけにはいかない。
愛知県の試験は平成14年7月にあるが、トライアスロンシーズンに突入しているので何とか早めに片づけたい。しかし、新築中の家の引き渡しが5月末で、6月上旬には引越をしなければならない。
落ち着いてから、7月の愛知県で受験するか、それとも忙しい中、6月に受験可能な岐阜県・三重県で受験するか選択をすることとなった。
結果的に後者を選択した。その理由の一つに試験日が連続していることがわかったからである。
平成14年6月期の甲種・危険物取扱者試験は、
平成14年6月15日(土) |
三重県津市 |
高田短期大学 |
9:30〜12:00 |
平成14年6月16日(日) |
岐阜県本巣郡穂積町 |
朝日大学 |
10:00〜12:30 |
と、東海地方で連続して受験可能である。一つの勉強で2回受験できるなんてラッキーである。2日連続で同じ試験に受験できるなんて珍しい。
平成16年度の前期日程を見ても、
平成16年6月20日(日) |
岐阜県 |
(たぶん岐阜第1会場・高山会場) |
平成16年6月27日(日) |
三重県 |
(たぶん津市) |
とあり、2日連続にはならないが2週連続の受験が可能である。失敗の反省を生かして早い時期にリターンマッチをするならこの方法もいいと思う。そのかわり、あらかじめ計画的に申し込んでおかなければいけないので念のため。
で、リターンマッチでの受験対策として、前回・不合格時の反省を生かし
(1)危険物ごとの指定数量をきっちり覚えていく
(2)危険物のうち特に6類の品目とその性質をきっちり覚えていく
(3)水をかけて消火して良いもの、悪いもの
の3つを重点ポイントとして学習をしていった。
とはいえ、前述のように引越準備等でバタバタしている中、勉強の大半は通勤のバスの往復の車中だけであった。
試験がマークシートであり、複雑な計算問題もないので、特に図書館に行って勉強することもなかった。リターンマッチは割と余裕で、日曜日は、勉強しないで過ごすことができた。
高圧ガスの受験記の中で、「ラストスパートをしよう!」と書いてあることの反対をしているようで恐縮であるが、5月末にはほぼいつでも受験可能な体勢に仕上がっていた。
初日・平成14年6月15日(土)の三重県津市の高田短期大学は、ちょっと不便なところにあるので自動車で、翌日・平成14年6月16日(日)の岐阜県本巣郡穂積町の朝日大学へはJR穂積駅から徒歩で行った。
初日は、予想通り楽勝であった。高田短期大学での試験では、受験中に7割程度の確実な正解がわかった。念のため、試験が終わるとすぐに車に戻り、試験問題を思い出し参考書で正解を確認する。もしかすると、翌日、また同じ問題が出るかもしれないからだ。
この日の夜は、念のため復習をしっかりした。
開けて翌日。
前日に続きいい天気だった。朝日大学に行くのは初めてだった。田んぼの中にある大学で、大学というよりもスケールの大きな高校といった感じの大学であった。
トコトコのんびり歩いていったので、会場の教室に入った時は問題が配られる寸前でちょっと焦った(余裕を持っていきましょう)。
10時に試験開始。問題を開けてびっくり。昨日試験に出た問題と全く同じ問題が45問中5問程度はあった。さすがに復習効果が出ている。今回は昨日以上、8割以上の正解が確認できて部屋を出てきた。その後の結果はいうまでもない。
このように、一度不合格になっても、不合格になった原因を十分自己分析し、対策を取れば合格は決して不可能ではない。同じ試験でやはり2回不合格になると、精神的にもあまり良くない。3回受験するというのも手であるが、3回目は2回目以上に十二分に対策を取って臨まなければ同じ轍を踏むことになるので注意されたい。
こうして、兼ねてから取得を考えていた甲種・危険物取扱者の資格の取得に成功した。 |