高圧ガス関連ほか
 
 経営がうまくいっている企業の裏話。成功している人(お金持ちという意味ではありません)の裏話。その人たちには、独特たるものがあります。「おもしろいなぁー」というものをピックアップしてみました。
嫌われた監督
鈴木忠平/文藝春秋
1,900円+税
2004年から2011年まで中日ドラゴンズの監督をし、4度のリーグ優勝、1度の日本一をチームにもたらしている。また指揮を執ったシーズンは全てAクラス。まさしく中日ドラゴンズの黄金時代を築いた人間であるが、謎は非常に多い。筆者が記者として、長年、落合に密着したことをこの本にまとめているが、落合の一つ一つの言動を読んで行くにつれ落合の考えていることがわかっていくような気がする。
フェアか、ファウルか?
若狭敬一/講談社
1,500円+税
著者はご存じCBCアナウンサーの若狭敬一氏。最近はドラフト当日、社内に幽閉され、中日ドラゴンズのドラフト指名に貢献しているとして氏の行動も評価されるようになってきています。選手の取材をするにつれて中日ドラゴンズの選手とも距離が近くなったこともあり、この本では選手の見た目の姿だけではなく、取材を通して捉えた選手の姿を上手にまとめています。中日ドラゴンズファンは、一読ですね。
ニトリの働き方
似鳥昭雄/大和書房
1,400円+税
1967年にたった1店舗からスタートした家具屋が、現在は店舗も1,000店舗近くに成長。売り上げも1兆円に届きそうな勢いで、成長の著しさはご存じの通り。「観察・分析・判断」の力を磨き上げるなど、ニトリの独特のポイントがあります。ニトリが、社員一人にかける教育費用も一般企業の4倍以上と、見えないところにいろいろ秘密がありますね。この本を読んでいると「なるほど!」と唸るものが多く、久しぶりになかなかいい本に出会ったというように思いました。
入社1年目の教科書
岩瀬大輔/ダイヤモンド社
1,429円+税
先日、テレビでこの本の紹介をしていました。2011年に初版を出版してから10年弱で35版。売れ行きはなかなかのものです。内容的には確かに入社1年目としてやるべき心構えがいろいろと書かれていますが、必ずしも入社1年目ではなく、ベテランとなっても心がけるべきところは多々あろうかと思います。要約すれば、自己評価ではなく外部からどのように思われるのかを察知すべき旨のことが多く書かれています。
「すぐやる人」と「やれない人」の習慣
塚本 亮/明日香出版社
仕事をしている中で、「面倒だな」とか「後回しにしたいな」と思うときが多々あります。そうであっても、すぐに取りかかるための仕組み作りや考え方について多角的に捉えて書かれています。
日本はどこで間違えたのか
藤山 浩/KAWADE夢新書
コロナ渦で、東京一極集中の問題が顕在化しました。これまでの日本のあり方で、どこでこのような舵の取り方をしてしまったのか。ターニングポイントについて振り返っています。またこの問題を解決するための糸口についても説明がされています。
官僚の責任
古賀茂明/PHP新書
720円
この下(↓)で紹介している「日本中枢の崩壊」を短くまとめ、読みやすくした感じのモノがこの著書。2011年7月15日付で経済産業省を退職したが、これからどのような形で公務員制度に対して彼が戦っていくのか楽しみだ。
2040年の未来予測
成毛眞/日経BP
1,700円+税
「新しいテクノロジーが出たとき、世の大多数は否定的である。(中略)ありがたみがわかったときにはすでに陳腐化している」という言葉に凝縮されているように、数字を用いながら2040年を面白く予想しています。
日本中枢の崩壊
古賀茂明/講談社
1,600円
2010年10月15日の参議院予算委員会で仙石由人官房長官に半ば恫喝されたことで一躍有名になった古賀さん。2011年3月の東日本大震災で復興が進まないのは、霞ヶ関の官僚たちの保身をはじめ現在の公務員制度にあるという。日本を変えていくための大胆な提言も随所にされている。読んでいくとなるほどと感ずるところが非常に多い。ベストセラーにもなっているが一読を勧めます。
長嶋的、野村的
青島健太/PHP新書
720円
もともと直感の「長嶋」、論理の「野村」という観点でこの本が書かれているのかなと思って買ってみたのですが、ほとんどがスポーツの各界で活躍している人たちに対して青島健太が聞き取りしてまとめたもの。この中で特に面白かったのが青木宣親(ヤクルト・スワローズ)の「すべて逆をやってやろう」です。プロ野球に入って壁にぶつかったとき、自分の持っている引き出しをすべて開けても「まるで打てない」。万策尽きた状態。そこでやったのが「いままでやってきたことのすべて逆をやってやろう」です。この結果は、今の彼が証明しています。
活眼活学
安岡正篤/PHP研究所
1,000円
平成21年まで楽天イーグルスの監督をしていた野村克也さんの本についてはこれまでも何度か紹介してきましたが、その野村克也さんが薦める本がこの安岡正篤(やすおかまさひろ)の活眼活学です。もともとは昭和36年から昭和59年の間にかけて「師と友」に掲載されたものをまとめたものです。内容的には、今の時代から見ると若干古さを感じるところもありますが、物事の考え方などについては非常に参考にすべきことがたくさん書かれています。内容的には高度なことも書かれているので、私には理解できないところも何カ所かありましたが・・・。
「事業仕分け」の力
枝野幸男/集英社新書
700円
昨年9月からはじまった民主、社民、国民新党の連立政権。政権中心は民主党。しかしながら、政権を握ることになった平成21年8月30日の衆議院議員選挙における民主党のマニフェストの多くは実行されず(できず)国民の多くはがっかりしたようだ。支持率の低下にその思いは現れている。いろんな政策のうち、唯一といっていいだろう、ウケのよかったものが今回紹介する「事業仕分け」だ。あの事業仕分けの会場で事業仕分けをすべてみた人はほとんどいないだろう。テレビなどで部分的に見た人が大半だ。事業仕分けのポイント、事業仕分けに対する批判についてもこの本の中で解説をしている。詳しく事業仕分けを知りたい人にはオススメの一冊です。
一流の男、二流の男
川北義則/PHP研究所
1,300円
著者は1935年生まれ。文章を読む限り非常に若々しさを感じる。一流の要件とは「打たれ強い」「結果を恐れない」「明るい」ことだそうです。やや頑固かな?と思う内容もありますが、自分自身を見直すにはいい一冊かもしれませんね。
気が小さいから成功できた
橋本ひろし/ゴマブックス
1,400円
著者は昭和鉱業、長崎屋さどを傘下におさめSHOP99を上場させたキョウデングループの会長。流通業と製造業の両方の企業を傘下に持つところが面白い。氏のスタートは、廃業した田舎の電気屋で仕事を一人で始めたところまで遡る。まさに雑草のような行き方をしてきたところが非常に面白い。テレビで見るストレートな言い方とは裏腹に、性格は繊細で感性に富んでいるといえる。これからの右肩下がりの時代を生きて行くには氏のようなたくましさが必要ではないかと思う。
 
俺は、中小企業のおやじ
鈴木 修/日本経済新聞出版社
1,700円
私もかつては、この会社の県内の”とある工場”によく検査に出かけました。社員はトヨタ自動車と自分らの会社”スズキ”を「大人と小学生」くらい違うと例えて言っていました。この違いは、製品の品質の差というよりも会社の生産規模や販売する製品規模の違いによるところがかつては大きかったですね。
海外進出を機会にスズキは非常に面白い存在に変わってきています。鈴木修さんは、いい意味でのワンマンではありますが、リリーフで再登板にしろ高齢の鈴木修さんが再び社長というのは、残念ながら後継者が育っていないということですかね。
東レ
井上正広、大西富士男、村松高明
/出版文化社
仕事柄、企業さんとの付き合いが非常に多い。企業さんとの付き合いでは、多くの窓口担当者がその企業のイメージを大きく左右する。
私と東レさんの付き合いは、この本の中に多く登場する研究関連の施設ではなく工場ではあるが、この本の中に登場する人たちと同様、自由闊達な風潮がよく伝わってくる。社風というものだろうか。また、現社長の榊原氏からの取材でも研究に非常に力を入れていることがわかる。「リーディングカンパニーシリーズ」というこの本の位置づけから、やや誇張して書かれている部分があるかもしれないが、それを差し引いても十分に将来性の高い企業であることがよくわかる。
 
楽天 三木谷浩史
溝上幸伸/ぱる出版
1,400円
わが家にも毎日何通ものメールが楽天からやってくる。「ネットショッピングはうまくいかない」といわれ、過去何度も参入し失敗してきた事業を見事に成功させたのは周知の事実。この本を読むと彼の、目の付け所の素晴らしさがよくわかる。
現在は薬のネット通販規制で、厚生労働省を相手に声高に反対している。
三木谷氏の名前が売れ出した頃の本なので、内容は今現在からするとやや古めではあるが、三木谷氏の生い立ちなどを読んでみると面白い。
負けに不思議の負けなし(上)(下)
野村克也/朝日文庫
500円(上巻・下巻とも)
ご存じ、楽天イーグルスの監督をしている野村克也さんです。
負けた試合のあとに、時々「負けに不思議の負けなし」(勝った試合では「勝ちに不思議な勝ちあり」)と言っているのをお気づきでしょうか。
「負けに不思議の負けなし」というのは、見るべき人間からすれば一見不思議に見える負け方でも、負けるべくして負ける要素がそこに存在することを物語っています。
この本は1984年頃のプロ野球界を中心に選手の実名が出ていろいろな解説が入っています。今から25年ほど前のプロ野球をよく知っている人であれば、読み応えがあります。ただしプロ野球音痴の人にはちょっと読んでも分からないかも知れません。
心がぽかぽかするニュース
社団法人日本新聞協会編/文藝春秋
952円

この本に掲載した新聞記事は、日本新聞協会の2005年度の「HAPPY NEWS キャンペーン」に応募されたものの一部です。キャンペーンでは読んでHAPPYな気持ちになった記事とそれに対するコメントを募集し8,000点を超える応募があったものからこの本にその一部が掲載されています。
ちなみに、この欄の右下の「引き寄せの法則」のP229において、「テレビは価値ある情報をたくさん提供しているかもしれないが、それよりもはるかに多くの、あなたがたが体験したいこととはほとんど無関係な情報を送ってくる。(中略)惰性の行動。決意のない状態では、やってくるものの影響に無防備に身をさらしてしまう(中略)したがって、それを欲していてもいなくても引き寄せてしまうのだ」とあります。
そういう意味では、この本は間違いなく気持ちを整えへ充実した人生を過ごすためのよき一冊であることは間違いありません。
133キロ怪速球
山本昌/ベースボールマガジン社新書
762円
米国ベロビーチの野球留学から急遽8月に日本へ帰国。シーズン終盤に5勝し、’88年のドラゴンズのリーグ優勝に非常に貢献したことが昨日のように思い出される。
しかしこの時すでにプロ5年目。そしてこの本を出版した’09年現在、まだ現役選手である。
しかしながら著者は200勝を達成した投手にありがちな速球派ではなく、緩急とスクリューボールを駆使した技巧派の投手だ。だから、打者との駆け引きを考えたり自分を振り返って何をすべきかを絶えず考えなければならない。読んでつくづく思うが努力家である。
また、この本を読んで感心したのは、著者が非常に探求心が旺盛であるということだ。プロの世界に26年も身を置く秘訣のひとつであろう。ドラゴンズファンのみならず、物事を極めたい人にはオススメの一冊です。
実は悲惨な公務員
山本直治/光文社新書
760円
知人が電車の中で忘れた本を返却するまでの2日間でちょっと失敬して読ませてもらいました。
公務員にも忙しい職場もあれば、ヒマな職場もある。一生懸命やっている人もいればサボっている人もいる。それらを一様にバッシングすると、真面目にやっている人もやりづらくなり、かえって自治がうまくいかなくなることがありますよと警告しています。メディアで叩かれる公務員は一部の者であり、悲惨な生活をしている公務員の実態については、メディアで取り上げられていないのでここで紹介しています。
引き寄せの法則
エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス/ソフトバンククリエイティブ社
1,700円
「引き寄せの法則」とは、「それ自身に似たものを引き寄せる」ということ。「類は友を呼ぶ」というのは実は引き寄せの法則のこと。朝起きたときに気分がよくないと一日中ろくなことが起こらず、年中病気のことばかり話している人が病気になり、繁栄のことばかり話をしている人が繁栄するときにこの法則が真実と気づく。つまり自分自身の思考が磁石となっているということ。ネガティブであれば、当然、いい結果が起きることはない。自分の中に起きる出来事は、すべて自分の思考から発生しているという。ポジティブな思考をすることを心がけるべきですね。もっと早く知っておくべきだったと思いましたね・・・。
トップアスリート
小松成美/扶桑社
1,575円
スポーツには様々な種類がある。プロスポーツもあれば、アマチュアスポーツもある。この本に登場してくるのは、日本で現役で活躍している紛れもない”トップアスリート”たちだ。なぜ、彼らがトップアスリートとして活躍しているのか、そこまでのアプローチは本当に千差万別である。しかし、そのきっかけは皆一様に些細なことであった。テレビを通して活躍するアスリートが近く感じるようになる一冊ですね。
政権交代
岡田克也/講談社
1,429円
麻生首相に替わってから、自由民主党は非常に混迷していますね。この本が出版されたのは、'08年6月で福田政権時代ですが、2大政党制が近づいている今現在、そのあり方についても詳しく述べています。衆議院が解散・総選挙となれば、日本としても政権交代があるかもしれません。そのときのためにも読んでおくべき一冊かもしれません。
落合博満変人の研究
ねじめ正一/新潮社版
1,300円

世の中には変人と呼ばれる人はたくさんいるが、それはただの変わり者で役に立たない人が多い。落合博満については今さら説明するまでもないが、その実績からすると彼の行動・言動は奇異な部分が多い。ねじめ正一氏がいろんな人を交えて落合博満を多角的にとらえ分析している面白い一冊です。
なぜ、改革は必ず失敗するのか
木下敏之/WAVE出版
1,900円

著者は改革派の元佐賀市長。佐賀市の改革の事例や問題点を説明するとともに、その難しさを語っています。自治体を破綻させるのは「無責任の構造」からくると語っています。地方公務員は必読でしょう。
自治体格差が国を滅ぼす
田村 秀/集英社新書
735円
個人や企業の格差が広がっていると叫ばれて久しいですが、夕張市をはじめとして破綻もしくは破綻しかかっている自治体が多いということはご存じでしょうか。
この本の中では、自治体間の差が広がっている理由とその差を改善すべき方法について説明している。この本も基本的に地方分権を推進しています。公務員は一読ですね。
稲盛和夫の哲学
稲盛和夫/PHP文庫
476円
人は何のために生きるのか?彼はこう答えています。「自ら存在価値を生み出し、地球や人類に貢献するために生きる。だから・・・」続きは読んでからのお楽しみ。非常に読みやすく書かれています。共感するところが多いというように感じました。
公務員、辞めたらどうする?
山本直治/PHP新書
720円
著者はもともと国家公務員です。この本では、自分の経験もふまえて公務員が辞めた後に企業で就職できるかどうかを検証しています。また、公務員制度のあり方にも提言があります。公務員もピンからキリまでありますが、特に楽な公務員生活にどっぷりつかっている人は、一度読んでみたらよいかと思います。
地域主導型道州制
江口克彦/PHP新書
714円
中央集権的な政治手法は、中央だけの反映で地方を疲弊させています。これからの日本の繁栄を願うのであれば、早期にお金も権限も地方へ移すことを非常にわかりやすく提言しています。
行政マンは必読ですね。
女性の品格
坂東眞理子/PHP新書
720円
’06年10月が初版ですが、’07年のベストセラーですね。特にこの本の中で書かれているような気遣いができれば、人間として尊敬されるでしょうね。女性に限らず、男性が読んでもなるほどと思う内容が多いのがこの本の特徴ですね。
親の品格
坂東眞理子/PHP新書
720円
左の「女性の品格」に続くベストセラーですね。小さい子どもさんを持つ家庭におけるしつけの方向性を考えるには、非常にいい本だと思います。もう少し早く世間に出ていれば、わが家庭の子育てがうまくいったのでは・・・。
トップアスリートの決断力
吉井妙子/アスキー新書
743円
プロ野球界からは松坂大輔(レッドソックス)、小久保裕紀(ソフトバンク)、杉内俊哉(同)、渡辺俊介(ロッテ)、村田修一(横浜)、福浦和也(ロッテ)、和田毅(ソフトバンク)、陸上競技界からは為末大(400mH 世界選手権銅メダリスト)、スケート界からは清水宏保(4度五輪出場・長野五輪500m金メダリスト)、岡崎朋美(4度五輪出場・長野五輪500m銅メダリスト)、村主章枝(世界選手権3度メダル獲得)、バレーボール界からは栗原恵(全日本代表)、モーグルの上村愛子(五輪3大会連続入賞)、水泳では柴田亜衣(アテネ五輪800m自由形金メダリスト)など現役の蒼々たるアスリートの転換期についてインタビューの記録がまとめられている。短編ものであるがお薦めの一冊
部下の心をつかんで動かす!超リーダー術
小山 俊/すばる舎
1,400円
@部下の性格や心理を見抜くAコミュニケーション・スキルを磨く!B部下をやる気にさせる!C部下を脱皮させる!Dリーダーとしての資質を磨く!−の5部に分けて書かれています。このうちDのリーダーとしての資質を磨く!が一番難しいと感じました。
またBの部下をやる気にさせる!もなかなか面白いですね。
上司のルール
嶋津良智/明日香出版社
1,300円
約100の「当たり前だけどなかなかできない」上司のルールが書かれています。読んでみて、自分も当てはまるものがいくつかありました(やばっ!)。自分を見直すには、テーマが100もあるので点検をしていくにはいい本ですね。
太っ腹の上司力
城戸啓太郎/ぱる出版
1,400円
@過ぎたことは、とにかく水に流す!A部下の適性を見分け、仕事を任せきれ! この2つの大きなテーマに対しての具体的なポイントはなかなかうなずけるところがたくさんあります。特に上司としてやってはいけないことについては自分も気をつけるようにしたいですね。
60歳を人生ピークにもっていく法
そのまんま東/KKロングセラーズ
1,300円
’07年の宮崎知事選に立候補して見事当選した東国原さん(そのまんま東)。この本は’05年12月初版なので彼がその時点で知事選に出馬することは考えていなかったはずです。しかし、この本を読んでいると近い将来、彼は何らかの形で政治家になることを考えていたことがわかります。前知事の汚職→逮捕→辞任による急な選挙とはいえ、彼に運が舞い込んできたような気がします。
デキる上司
白潟敏朗/中経出版
1,400円
前作「上司のすごいしかけ」もかなり売れたようですが、この本も20ポイントに絞って部下のやる気を引き出すしかけを紹介しています。いずれも「なるほど」と思うことばかりです。この本の中で、デキる上司の部下は、生産性は3倍・疲れは3分の1、ダメ上司の部下は生産性は3分の1・疲れは3倍になるそうです。ヒヤッ!
日本男児
長友佑都/ポプラ社
1,333円
この下で紹介している長谷部誠と同様WC南アフリカ大会の日本代表。地味なサイドバックというポジションで新しいタイプの選手として注目されたのは記憶に新しい。この本を読んで初めて彼の生きてきた道を知ったのであるが、苦労と努力の連続。特に中学生時代の生き方は熱くて凄みを感じる。彼のこれからの活躍を大いに期待するとともに、ぜひとも中学生には読んで欲しい一冊だ。
こころを整える。
長谷部誠/幻冬舎
1,300円+税
ご存じサッカーWC南アフリカ大会・日本代表のゲームキャプテンでベスト16進出に貢献したことで脚光を浴びたのは記憶に新しい。プレーそのものは地味ではあるものの、自分がゲームの中やゲーム以外のところで何をすべきかというところが、この本の中では多く書かれている。サッカーの技術論ではなく、スポーツ人、社会人としても見習うべき所はたくさんあると感じるこの1冊だ。
  スーパー上司力
酒井英之/アーク出版
1,400円

本のタイトルほどのインパクト感が内容にはないが、企業のトップが実際に実践した内容を紹介しているところは読む価値があると思います。
子どもを伸ばす家族力
齋藤 孝/マガジンハウス
1,200円
小学生くらいの子どもは、可能性が多いので親の育て方次第でいくらでも伸びていくと思われます。この本では、家で子どもに対する接し方をいろいろと教えてくれます。「なるほど!」と感心するところが多い本でした。
「法令遵守」が日本を滅ぼす
郷原信郎/新潮社
680円
平和だけど、格差社会といわれている日本。何となく釈然としないことが多いですね。トラブルがある度に「法律を遵守しているから当社には責任がありません」などという言葉を聞きます。単に法律に書いてあることは守るが、書いていないことは何らしないという風潮があります。法令遵守の問題点、法令の考え方などこの本を読むと釈然としなかったことがスッキリしました。
公務員人事の研究
山中俊之/東洋経済新報社
1,700円
このところバッシングされ続ける公務員。私も公務員ですが、人事制度に寄るところが大きいと考えます。著者は私より年齢が若いですが、考えには共感するところが多数ありました。
はじめの一歩
古川元久/PHP研究所
1,000円
私の住んでいる名古屋市千種区選出の国会議員「古川元久」さんの著書です。年も若く、しがらみがないのがいいですね。同じくらいの子どもさんもいるようなで、本を読んでみると話が非常に合うような気がします。地下鉄自由ヶ丘駅前でも、時々、演説をしているのを見かけます。これから頑張って欲しい国会議員のひとりでもあります。
無形の力
野村克也/日本経済新聞社
1,500円
野村克也第3弾。この本は、野村克也の生い立ちから始まって70歳になる彼の生き様が書いてあります。苦労をしてはい上がってきた典型例ではないでしょうか。中小企業の社長という感じですね。
気づく力
畑村洋太郎・ほか著/プレジデント社
1,000円
畑村先生の名前に引かれて購入しましたが、高田明和氏の「『賢い脳』と『バカな脳』はどこが違うか」や妹尾堅一郎氏の「『カチカチ頭をワクワク頭』に変える五の方法論」は面白かったですね。他に時間を有効に使う朝型人間の例でトライアスリートでトップエイジグルーパーの中道威夫氏も登場してきます。
野村ノート
野村克也/小学館
1,500円
南海→ヤクルト→阪神→シダックス(社会人)→楽天と、監督の経験からチーム(組織)をどう造っていくかということが延々と書かれています。技術論もありますが、大半は人間の見分け方教育の仕方など、サラリーマンにもお勧めです。
巨人軍論
野村克也/角川書店
686円
考え方については『野村ノート』と同じですが、野村氏のチーム作りの原点がV9時代の巨人にあったことが書かれています。ONの活躍はもちろん、適材適所の配置について詳しく書かれています。
 
野村セオリー 絆
野村克也・沙知代/海竜社
1,429円
これまでの野村さんの野球に対する考え方を述べてきた本と違って、今回は本人が人とのどのような関わりで育てられてきたことをこの本の中で紹介しています。それが「絆」ということだそうです。彼の人生の分岐点においていろいろな方の世話になっていたことがよく分かります。それにしてもちょっと変わった夫婦ですね。
憎まれ役
野中広務・野村克也/文藝春秋
1,143円
政治と野球の華やかな舞台ではないところを歩いてきた2人。出身も同じ京都府など共通点もある。パフォーマンスよりも地道に本質を極める姿勢にはとても感じるところがあります。苦労人ではないと語れないようなことが多く書いてあります。オススメの一冊です。
エースの品格
野村克也/小学館
1,050円
今年(平成20年)の楽天イーグルスは、昨年にも増して強くなっていますね。今回の本では、チームの中心であるエースと4番についてふれています。軸となるエースの存在がチームの命運を左右するというものです。過去の野球界のエースについても語っています。ただし、最後の方で全日本の監督にオファーがないぼやきはちょっといただけないですね。
野村主義 勝利への執着力
野村克也/小学館
1,500円
平成21年のシーズン終了で楽天イーグルスの監督を解任された野村氏ですが、あれだけの年になっても監督へのこだわりがあるというのは素晴らしいですね。ボヤキはちょっといただけないですが、人間教育をし人を育てていくという発想が、今の企業から薄れていく中で、彼がこだわっているというのは素晴らしいことだと思います。
再生力
野村克也・田原総一朗/イーストプレス
1,500円
以前発刊された「憎まれ役」に続く対談もの。弱いチームの監督を引き受け上手に優勝させてきた手腕を日本の再生に当てはめようというのが今回のテーマ。昭和9年生まれの田原総一朗と昭和10年生まれの野村克也と年も近く、ほぼ同年代を過ごしてきたため話が良くかみ合う。テレビでも上手に話を引き出そうとする田原氏。今回の対談でも、これまでの野村氏の本に書かれていないことを上手に聞き出している。二人ともこの本に書かれているまさに「不マジメな優等生」であるところが面白い。
これだけで「組織」は強くなる
渡邉美樹・野村克也
1,400円
渡邉美樹さんは、ご存じ「和民」の創業者。現在は会長になってはいるものの、外食産業の他に介護分野、高齢者向けの宅配など様々な分野に事業を展開している。
また野村克也さんは、今さら説明するまでもない。弱小チームの監督ばかりを請け負ってきた再生人だ。
二人の共通するところは、不遇な幼少時代を過ごしてきたこと。それだけに、「社会人になったら・・・」という目的意識が非常に大きい。組織を上手に動かすには「情」と「理」を上手に使うことだという。
国家の品格
藤原正彦/新潮新書
680円

いまの世の中、何となく釈然としないことが多いですよね。この本には、日本人の日本人たるものが何かということが理路整然と書かれています。資本主義、法治国家の限界を感じます。
武士道
新渡戸稲造/PHP文庫
495円

「国家の品格」の根元がこの本にあります。日本の道徳本にするべき本だと感じます。
21世紀の地域リ−ダ−へ
平松守彦/東洋経済新報社
1,700円

大分県を全国区に祭り上げた立役者といえるでしょう。一村一品運動など地域の活性化はこうあるべきという手本です。別大マラソンの開会式で何度か、大分県を代表して挨拶を聞くことがありましたが、当時は間違いなく大分県の広告宣伝塔だったと思います。
誰も知らないトヨタ
片山 修/幻冬舎
1,500円

トヨタ自動車の生産方式に書かれた本は多くありますが、人を育てる部分、人事・労務管理・トヨタ工業学園など人作りのシステムが書かれています。なるほどと思うことがたくさんです。
キャノン「人づくり」の極意
水島愛一朗/日本実業出版社
1,400円

キャノンの御手洗社長は現場をよく廻ります。そして、トップの意志をよく伝え社員のやる気を引き出しています。現場を最も知っているのはトップ。なかなか出来ることではありません。
トヨタのできる人の仕事ぶり
石井住枝/中経出版
1,400円

トヨタ自動車で17年役員秘書をつとめた著者がトヨタ自動車の仕事の出来る人の特徴を書いています。トヨタ自動車は洗練された会社というよりも、泥臭い会社だなぁという印象でした。
プロ論
B−ing編集部/徳間書店
1,600円

ちょっと首をかしげるような発言の方もみえますが、現在第一線で活躍されている方たちの話は面白いものが多いです。
横浜市改革エンジンフル稼働
南学+上山信一/東洋経済新報社
1,800円

国会議員から横浜市長になった中田宏氏の活躍ぶりが書かれています。発想がユニークです。横浜市役所の職員もさぞかし大変でしょう。
減税論
河村たかし/幻冬舎新書
720円
ご存じ名古屋市長の河村たかしさんの著書。彼が公言している「減税」。他の著書と同様に、支出の無駄を減らせば(議員改革、公務員改革等)十分減税ができるというもの。この本の内容は、やや抽象的なところが多いですが、この本を読んでいると、「日本中枢の崩壊」の著者・古賀茂明さんの書いている内容と近いところが多いですね。
緊急提言 日本を救う道
堺屋太一/日経プレミアシリーズ
850円
2011年3月の東日本大震災を1860年代の徳川幕藩体制の崩壊、1940年代の太平洋戦争の敗北に並ぶ「第三の敗戦」としてとらえ、堺屋太一が5人の賢者と対談しまとめたものがこの著書。それぞれ視点は違うが、柳川範之(東京大学大学院准教授)が指摘する「小回りがきかない日本にした3つの理由」が面白い。@目指すターゲットがないA優良企業の規模が大きくなったB制度や法律の作り−をあげています。特に3点目については、官僚制度、法律が「基準」という観点で作られているところに動きを悪くする原因があると鋭く指摘しています。
おい河村!おみゃぁ、いつになったら総理になるんだ
河村たかし/KKロングセラーズ
1,400円
平成21年4月から名古屋市長に就任した、ご存じ河村さんの著書です。この本は平成18年9月発刊のものですが、スタンスは市長になった現在と全く変わっていません。この本の中では、衆議院議員時代に発言した議員宿舎の建て替え問題、検察庁とのバトルのことなどが書かれています。本当にホンネがずばずば・・・。こういう人が友達だと楽しいんでしょうね
この国は議員にいくら使うのか
河村たかし/角川SSC新書
760円
名古屋市長に当選(平成21年4月)する前の平成20年9月刊。この本の中では、国会議員、地方議員のいずれも金銭面で非常に優遇されていること、またそうなった理由も併せて述べています。
平成の大合併を拒否し、改革に成功した福島県矢祭町の前町長の根本さんとの対談は面白いですね。やれば出来るのにもかかわらずやらないというのは、それだけ議員には特権がいろいろあるということがよくわかります。
国破れて議員あり
河村たかし/徳間書店
1,600円

一時は名古屋市長選に出馬すると鼻息が荒かったようですが、本当に出馬すれば面白かったかもしれません。中田・横浜市長と同様、キャラは本当に面白いです。(平成17年頃のコメント)
名古屋発どえりゃあ革命!
河村たかし/ベスト新書
762円+税
平成21年4月から名古屋市長に就任した河村さん。議員報酬半減の条例案が通らず、ついに名古屋市議会解散請求(リコール)が確定。また自ら辞職し行われた市長選挙では、圧倒的多数で再選を果たしている。河村さんの行っていることが全て正しいとは思わないが、これまでの市制に対する不満の表れが噴出しているような気がする。
首長たちの革命
出井康博/飛鳥新社
1,143円+税
この本の中には、河村たかし(名古屋市長)、竹原信一(元阿久根市長)、橋下徹(大阪府知事)の3人が登場する。かなりタイプが異なるが、いずれも個性的な人間ばかりだ。
著者は、このうち河村たかしと竹原信一についてはかなり入り込んで取材をしている。特に竹原信一については、マスコミが見せる異常さの他に人口2万人ほどの小さな阿久根市の多くの問題点がクローズアップさせている。彼らの主張を多角的に検証しようとするのであれば、ぜひとも読んだ方がいいかもしれない一冊だ。
鉄と鉄鋼がわかる本
新日本製鐵梶^日本実業出版社
1,800円

私も検査で何度も行った新日鉄さんが、鉄の作り方をわかりやすく書いています。が、少々内容は高度な部分もあります。
難にありて人を切らず
水木楊/PHP研究所
1,500円

出光興産鰍フ創始者「出光佐三」の生き様を書いています。日本の石油大手で唯一合併せずに生き残っているのは,この出光興産だけになりました。社員の雇用を守る姿勢は素晴らしいものがあります。
早朝会議革命
大久保隆弘/日経BP社
1,400円

役所の会議を見ていると決断が遅くイライラしますが、下着メーカのトリンプの会議ってこんなにテンポが速いの?社長の性格もあるんでしょうか。爽快です。
「できない」と言わずにやってみろ!
晝馬輝夫/イースト・プレス
1,500円

浜松ホトニクスの晝馬社長素晴らしさが感じられます。浜松ホトニクスに付き合いのある方ならば,あの社長にあの社員という感じがよくわかります。技術力も高く、これからもどんどんのびていく会社でしょう。
強い工場
後藤康博/日本経済新聞社
1,400円

この本に限っていえば、人よりもモノ作りの工夫です。日本の企業の生産方式のあり方がメーカー各社によって様々であるということが書かれています。トヨタ自動車をはじめ、ホンダ、スズキ、マツダ、NEC、キャノン、松下電器等々
コーチング 言葉と新年の魔術
落合博満/ダイヤモンド社
1,500円

初版は’01年8月と古いですが、中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝して脚光を浴びました。独特な考え方が面白いです。落合信子夫人から「一心同体」が出版されていますが、こちらはイマイチでした。
采配
落合博満/ダイヤモンド社
1,500円
2011年限りで中日ドラゴンズのユニフォームを脱いだ落合氏。監督在任中の成績としては8年間でリーグ優勝4回、日本一1回と既に名監督と言われる域まで達している。
勝負偏重、ファンサービスが足らないという意見もあるが、勝負事はまず勝つことが最優先。私もそう思う。この本では落合氏がいかに勝負にこだわり試合を戦ってきたことがよくわかる。名古屋ではドラゴンズが優勝することが当たり前になっていただけに、氏の監督退任は非常に残念だ。

※ なお、価格については、私の手持ちの書籍に書かれているものなので改訂されていることがあります。