第2回八ヶ岳縄文の里マラソン大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
尖石(とがりいし)遺跡は縄文土器の宝庫 小学校の高学年になれば日本の歴史を学ぶ。日本人が初めて土器や石器を造り生活を始めたのが縄文時代だ。今から約1万3000年前から2500年前くらいまでの約1万年を縄文時代と呼んでいる(年代は諸説あり)。 今回、大会の開催場所になっている「尖石(とがりいし)遺跡(長野県茅野市)」は、縄文時代のうち中期(5000年〜4000年前)に属する遺跡で、八ヶ岳の南西に位置している。 昭和5年から発掘調査がされ現在までに218軒の住居址が確認されている。また、土器や石器も多く出土しており古代文化のロマンを感じさせる場所であるかと思う。 長野県では尖石遺跡の他にも多くの縄文時代の遺跡が発見されているがほとんどが八ヶ岳山麓に位置している。八ヶ岳山麓地域は湧水が豊富であり、この水に恵まれた環境が集落形成の要因になり縄文文化ができあがったのではないかといわれている。 ちなみに縄文時代の遺跡としておそらく最も有名なのは、青森県にある三内丸山遺跡。尖石遺跡とほぼ同時期ではあるが、三内丸山遺跡の方が規模ははるかに大きい。 人類のまだいなかった恐竜時代に興味がある長男・かずたかも、社会の授業のおさらいということもあり、大会後は館内をじっくり見ていましたね。 また、今回大会のスタート・ゴールとなった「茅野市尖石縄文考古館」は、大会の開催に合わせ無料開放。大会終了後、館内は選手たちで多く賑わっていました。
第2回大会。その実は第13回大会? 早朝、自宅を出発し中央自動車道をどんどん東に進み午前8時過ぎに茅野市に入る。 茅野市は長野県の中部に位置する都市で八ヶ岳、白樺湖、蓼科高原、車山など観光資源を多く抱える観光都市の街だ。また精密業を基盤とする工業都市でもあるが、パセリ、セロリなどの高原野菜の産地として有名。また面白いこととしては、茅野市役所は標高801mにあり、何と日本で一番標高の高いところにある市役所であるそうだ。 今回会場となっている尖石縄文考古館は、茅野市街地から北東の方へ20分ほど行ったところにある。 「八ヶ岳縄文の里マラソン」は、今回の開催で第2回目となる新規大会のように思えるが、前身には平成18年まで11年間開催されていた「茅野・縄文の里マラソン大会」がある。 当時の開催場所は、市街地にある「茅野運動公園」。「縄文の里」ということをうたうのであれば、それらしいところをメイン会場にした方がいいということで名前まで変更したのであろうか。
後半追い上げ型のレース展開 ハーフマラソン、10km、5kmなどの部門があるものの、今回出場したのは10km部門。 大会要項のコースマップを見るとスタートしてから最初の1kmで約50mほど下る。いきなり脚に負担がガンガンかかるコース設定だ。一転1kmを過ぎると5kmの折り返しまでの約4kmで100m以上登っていくコース設定だ。 40歳も後半になり、脚にかかる負担を避けるために下りではなるべく勝負を避けるようにしている、今回は2km以降の勾配の緩いところで勝負する作戦だ。
スタート2分前からカウントダウンが始まり、10時10分に一斉にスタート。 平地ならガンガン行きたいところであるが、最初はいきなり5%もある下り坂。今日はおそるおそる下っていく。前には15人ほどの選手がいる。40歳代の選手も数人が前にすでにいる。今日の目標はやや消極的ではあるが年代別で3位以内。タイムについては、コースがコースなだけに設定できない。
約1km下ったところに交差点があり左折する。ここからすぐに登りになるかと思いきや、しばらくは緩く下ったり登ったりする。すり鉢状の一番底の部分でのアップダウンなのでたいしたものではない。 300〜400mほど過ぎるとようやく待っていた登りが始まる。この辺りから、最初の1kmで飛ばしすぎたランナーが少しずつではあるが後退を始める。今日は消極的であるが、練習不足と脚の状態が思わしくないので、こういう戦法になる。 2kmを過ぎると前には50歳代のランナーが二人ほど見える。この二人は「5kmの部」のランナーで2.5km地点で折り返すランナーたちだ。「10km」と「5km」と種目が違うものの、自分より年上の人が前にいるのはちょっと気になる。 3kmを過ぎたところに大きな橋が架かっている。左に緩くカーブしながら登っていく橋である。みんな喘ぎながら登っているのが見えるが、この辺りから少しずつではあるが順位を上げていくために前のランナーとの距離を詰めていく。 4kmを過ぎると、上り坂の勾配も緩くなり平坦に近づいてくる。もうすぐ待っていた折り返し地点がやってくる。1kmを過ぎ追い上げを開始してから40歳以上の部門のランナーを3人拾う。折り返し地点から向きを変えて走ってくるランナーの数を数えると40歳代で4番目だ。 40歳代の先頭は遙か前であるが、2番手、3番手はさほど遠くはない。残りの5kmで何とか一人くらいは捕まえられそうだ。
結構大柄な選手だが、足どりは軽くなさそう。近づいてみると息も荒い。こういう場合は一気に抜いて行くに限る。 ところが向こうも必死。ここが勝負処とみたのか食らいついてくる。こちらはペースを維持しながら緩い坂を下っていく。 今日は天気もよく気持ちがいい。長野県、特にこの諏訪地方の景色は日本国内でも好きなところなので、走っていても辛さが半減するロケーションだ。おまけに空気も乾いているので走りやすい。 1kmくらいは付いてきたようであるが、次第に息づかいが小さくなりついに聞こえなくなる。40歳代で3位にアップ。すると前方には思いがけずにペースダウンしているランナーがいた。何とこの選手も40歳代の選手。前半頑張りすぎたのであろうか。これで40歳代で2位までランクアップ。トップはいいペースで走っていたし、視界にも入らない。 こつこつ順位を上げながら9km地点までやってくる。 この辺りから10時40分にスタートした小学校1〜3年生が折り返し、ゴールに戻っていく。最後の1kmは小学生と競うことになった。部門が違うが丁度いいペースメーカーだ。二人ほど同じくらいのペースで走るので付いていく。 しかしながらここまで9km走ってきて、最後に5%の登りはさすがに辛い。わかってはいたものの、何とか粘り抜くしかない。ゴール前も延々と上り坂で、ラストスパートもなくゴール!何とか最低の目標の年代別3位を超える年代別2位、総合では9位でゴールしたものの、体の仕上がり具合はまだまだという感じだった。
縄文汁 表彰式も終わり、お腹がちょっと空いてきました。朝ご飯も早かったからでしょうか。 会場には選手のために「縄文汁」を準備しています。選手一人に引換券が一枚。今日は家族4人とも走ったので、仲良く一人一杯ずつほおばることが出来ました。 今回いただいた「縄文汁」とは、野菜汁の上に鹿肉をスライスしてのせたもの(もちろん生ではありません)です。味付けは醤油などでしてありましたので、縄文時代の人がこういうものを食べていたわけではないんでしょうね。地元料理に「縄文汁」と名前を付けたんでしょうか。特に長女・ゆかこは「おいしい!おいしい!」といって喜んで食べていました。(わたしゃー豚汁系の方が好きですけど)
アフターレースはSUWAガラスの里〜ハイウェイ温泉諏訪湖 毎度のことですが、アフターレースも楽しみの一つです。子どもたちもまだ小さいので、見るだけのものよりも体験ものが楽しみのようです。 今回訪れたのは、諏訪湖畔にある「SUWAガラスの里」。北澤美術館が見て楽しむところであるならば、SUWAガラスの里はガラス工芸を体験できる場です。 体験メニューとしては以下のものがあります。
いろいろと悩んだ末、今回は「A」のグラス作りに挑戦しました(料金もなかなかですので、大人は遠慮して子どもだけチャレンジしました)。 以下はその様子です(想像してね〜)。
そして最後に寄ったのが「ハイウェイ温泉諏訪湖」です。 開業してからはだいぶ時間が経過していますが、中央自動車道の諏訪サービスエリア内にある天然温泉です。上り線、下り線両方にあります。 今回利用したのが東京から名古屋に向かっての下り線にある方です。初めて入ったのですが、思ったよりコンパクトで空いていました。わざわざこんなところで温泉に入っている場合じゃないということでしょうか? 最後にサッパリして気持ちはよかったですね。
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