第55回中山道東濃駅伝競走大会 参戦記

ゴール地点の多治見市役所にて
 今年は夏場から練習不足か加齢のせいかよくわかりませんが、調子がなかなか上がってきません。

 昨年まで6年連続優勝していたトヨカワシティマラソンに見切りをつけ、今年は、同じ11月の第3日曜日開催の「中山道東濃駅伝」に参加してきました。走友会としては年中行事ですが、私がこの大会に参加するのは初めてです。

 小雨で生憎の天気でしたが、久しぶりに本格的な駅伝でした。私の走った区間は前後とも繰上スタートになってしまい、結果的にはロードレースになってしまいましたが、襷(たすき)をつないでいく雰囲気は楽しかったですね。

 ただし岐阜県チームは名岐駅伝の選考レースのために雰囲気としてはぴりぴりしていましたけどね・・・。

●大会名 第55回中山道東濃駅伝競走大会 (要項
●開催日 平成20年11月16日(日)
●コース 中津川駅前(岐阜県中津川市)発〜多治見市役所(岐阜県多治見市)着
  (中津川駅前−地図、多治見市役所−地図

コースマップ(1区2区3区4区5区6区7区 全体概略
●天 候 小雨、14℃くらい
●参加賞 タオル
●結 果
総合成績   名古屋市役所A   53.15km   2時間59分10秒   (23位/33チーム 一般A
名古屋市役所B 53.15km 3時間09分44秒 ( 8位/24チーム 一般B
名古屋市役所C 53.15km 3時間30分20秒 (18位/24チーム 一般B
名古屋市役所G 18.7 km 1時間21分44秒 (16位/16チーム 女 子

【名古屋市役所走友会A】(一般A)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 金井塚文人 7.7km 26分08秒 26位 26分08秒 26位
2区 平野得益 6.3km 48分15秒 27位 22分07秒 27位
3区 大宮和男 9.0km 1時間19分11秒 25位 30分56秒 25位
4区 後藤健二 5.2km 1時間35分20秒 25位 16分09秒 10位
5区 松田 博 6.9km 1時間58分20秒 25位 23分00秒 26位
6区 水谷 聡 10.15km 2時間32分04秒 24位 33分44秒 21位
7区 鈴木昌哉 7.9km 2時間59分10秒 23位 27分06秒 24位
【名古屋市役所走友会B】(一般B)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 服部智行 7.7km 25分34秒 7位 25分34秒 7位
2区 樋山邦治 6.3km 47分43秒 6位 22分09秒 6位
3区 内藤翔太 9.0km 1時間18分41秒 7位 30分58秒 6位
4区 加藤雅博 5.2km 1時間37分53秒 6位 19分12秒 11位
5区 西村宏久 6.9km 2時間01分50秒 5位 23分57秒 8位
6区 加藤一郎 10.15km 2時間37分04秒 6位 35分14秒 6位
7区 新美勝也 7.9km 3時間09分44秒 8位 32分40秒 20位
【名古屋市役所走友会C】(一般B)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 佐藤裕二 7.7km 28分40秒 14位 28分40秒 14位
2区 服部直樹 6.3km 54分16秒 16位 25分36秒 17位
3区 中畑敏幸 9.0km 1時間34分56秒 20位 40分40秒 22位
4区 牧村邦男 5.2km 1時間53分59秒 20位 19分03秒 15位
5区 堀 真司 6.9km 2時間20分06秒 18位 26分07秒 16位
6区 加能基博 10.15km 2時間57分12秒 18位 37分06秒 15位
7区 野田 等 7.9km 3時間30分20秒 18位 33分08秒 23位
【名古屋市役所走友会G】(女子)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 坂井田薫 5.1km 21分53秒 16位 21分53秒 16位
2区 清水恵子 3.0km 34分24秒 15位 12分31秒 13位
3区 内藤茉莉 2.7km 47分06秒 15位 12分42秒 15位
4区 安田詳乃 4.8km 1時間08分32秒 16位 21分26秒 14位
5区 尾崎朋子 3.1km 1時間21分44秒 16位 13分12秒 15位
●表 彰 なし
●過去の戦績 加藤は初出場
●交通手段等
徒歩 自宅 8:07 自由ヶ丘駅 8:18
地下鉄 自由ヶ丘 8:19 大曽根 8:26
【コンビニで朝食購入】
JR 大曽根 8:59 瑞浪 9:38
徒歩 瑞浪駅 9:38 瑞浪土岐小学校 10:10 第5区→第6区中継地点
第1点呼 10:40 頃まで
第2点呼 11:00 (荷物預かり含む)
繰上スタート 11:27
自動車 土岐市役所 多治見市役所 野田奥さんにて送迎
【閉会式〜懇親会(多治見駅前・魚民】
JR 多治見 18:22 大曽根 18:44
地下鉄 大曽根 18:50 自由ヶ丘 18:57
徒歩 自由ヶ丘駅 18:57 自宅 19:10
●費用
参加料 (4,000円) (1チームあたり。名古屋市役所チームで支払い?)
地下鉄 460円 (自由ヶ丘〜大曽根/往復)
JR 740円 (大曽根〜瑞浪)
JR 480円 (多治見〜大曽根)
合 計 1,680円  
●上位チーム成績(詳細成績はこちら)
【一般A 】
(7区間 53.15km/全33チーム)
名古屋大学A 2゜41’37”
トヨタスポーツマンクラブ 2゜43’29”
TPAC−A 2゜44’02”
名古屋工業大学A 2゜46’43”
名古屋大学B 2゜47’11”
名城大学A 2゜48’00”
23 名古屋市役所走友会A 2゜59’10”
【一般B
(7区間 53.15km
/全24チーム)
小牧でんでんむし(A) 2゜54’15”
天白川走友会 2゜55’43”
岩塚ランナーズ 2゜59’29”
KAKERU+ 3゜04’15”
名城大学B 3゜04’35”
川崎重工業 3゜05’13”
名古屋市役所走友会B 3゜09’44”
18 名古屋市役所走友会C 3゜30’20”
【女 子】
(5区間 18.7km/全16チーム)
中津商業高校 1゜02’57”
名古屋大学 1゜06’14”
椙山女学園大学A 1゜06’34”
土岐商業高校 1゜09’27”
名大倶楽部W 1゜10’19”
椿 1゜10’37”
16 名古屋市役所走友会G 1゜21’44”

中山道東濃駅伝初参戦

一般A、一般B、高校男子の3部門は、午前9時30分にJR中津川駅前をスタート
 名古屋市役所走友会としては恒例行事となっている中山道東濃駅伝(以下「東濃駅伝」とします。)ではあるが、ここ何年かは連覇中で同日開催のトヨカワシティマラソンに出場し続けていたので、この駅伝への出場は見合わせていた。
 体調が万全であれば、7連覇を目指しトヨカワシティマラソンに出場していたかもしれないが、夏以降がサッパリだったので出場は回避し、東濃駅伝に参加することとした。駅伝に出場するのは久しぶり。

 今回この中山道東濃駅伝の私の担当区間は第6区。
 全7区間の中では最長距離区間のため、終盤の落ち着いたところでエースまたは準エースを配置することが多い区間である。コースは一部を除いてほぼフラット。特殊性の少ないコースなのでスピードランナーを配置し、差をつけたいところだ。

 さて、私と言えばご存じのように走力が年々低下している。いささか不釣り合いの担当区間である気がするものの楽しむことを第一としているこの駅伝。配置を決めた責任者に文句を言ってはならない。走力を過大評価してくれたと感謝しなければならない?

 ところでこの「東濃駅伝」は、この地方の市民駅伝としては比較的人気がある。それにはいくつか理由があると思われるが、個人的に考察したところ思いついたのが以下の理由です(ただし真偽のほどは保証しません!)。
  (1) 中津川→多治見とコースがワンウェイで非常に駅伝らしい。
(2) コースも約53km−7区間と一区間あたり平均8km弱とこれまた駅伝らしい距離設定
(3) コースの一部は旧中山道を通ることもあり、まさに「駅伝」にふさわしいコースである(誰も思っていない?)
(4) コースの中継地点の多くがJR中央本線の各駅付近のためアクセスが容易。また、前半区間を担当したランナーは、走ったあとに電車に乗って後半のランナーの応援をすることが出来る。電車の時間を調べ、ランナーの通過時間を予想しておけば、何区間も移動しながら何回も応援をすることが可能
(5) 岐阜県チームは名岐駅伝の予選会の位置づけ、愛知県のチームも駅伝シーズンの序盤戦と位置づけ。12月の駅伝カーニバルの前哨戦として戦力の品定めをしている。

 人気があるという事実は、愛知県から参加するチーム数の多さに裏付けられる。
 しかも岐阜県で開催される大会にもかかわらず、特に一般A、一般Bのそれぞれ上位6チーム(合計12チーム)のうち、愛知県のチームは何と11チーム。岐阜県チームは一般Bでかろうじて6位に入った川崎重工業鰍フみ。岐阜県チーム、地元としてガンバレ〜!
女子、中学男子、中学女子の3部門は、11時20分に瑞浪市の瑞浪土岐小学校のグランドからスタート。この日は雨のためグランドはぬかるんでいいコンディションではありませんでした。

予想外の走友会3チーム、すべて繰上スタート

ともに6区を加能さん(左)と水谷さん(右)。後方に見える橋のすぐ手前が、第5区→第6区の中継点。5区のランナーはこの橋を渡ってこの中継点にやってくる。
 今回は会場までのアクセスや電車の時間について走友会の鈴木さんが調べておいてくれたので、それに乗っかって移動する。JR大曽根から中津川方面の先頭車両に男子6区、第7区及び女子選手は集合。瑞浪まで40分ほどおしゃべりをしながら移動する。

 10月にコースの下見をしているので、コースの情報(特にアップダウン)についても教えたりする。
 瑞浪に到着してから会場まで約1.5km。移動はもちろん徒歩。ちょっとワケありで思ったより時間がかかってしまった。

 会場に着いたのは10時10分過ぎ。しばらくすると第1コールをしているチームもあった。もう一本早い電車で会場に向かった方がよさそうだ。
 中継地点の瑞浪土岐小学校に到着すると、開放されている体育館の廊下はすでに他チームの選手たちで占領されている。私、水谷さん、加能さんの3人分のスペースをかろうじて探し、荷物を置いてアップに出かける。思った以上に慌ただしい。

 午前11時には第2コール。
 各チームが続々と集まってくる。ついでに荷物車へ荷物を預ける。走友会のチームがこの中継点にやってくるのは11時30分頃。まだ30分ほど時間があるはずだ。


橋を下り中継点へやってくる他チームの選手
 ところが、先頭の様子が続々伝わってくると、選手たちはそわそわし出す。
 駅伝では予想より早く来ることは希で、たいていはアクシデントなどで予想よりも遅くなることが多い。にもかかわらず他チームの選手が次々とやってくると心理的に焦る。
 
 先頭はトヨタスポーツマンクラブ。この中継点を通過したのは、午前11時16分53秒。7秒遅れて名古屋大学A、さらに22秒遅れてTPCA−A。名岐駅伝においても毎年シード権を確保しているチームばかりだ。
 さらに1分ほど遅れて名古屋大学B(4位)、名古屋工業大学A(5位)、名城大学A(6位)、中京学院大学(7位)、愛知学院大学(8位)、KYB(カヤバ 9位)、岐阜MC(10位)と続く。時間はすでに11時22分を過ぎている。名古屋市役所走友会のAでもBでもどちらでもいいので、早く来て欲しい。


繰上スタートで一斉に走り出す第6区の選手たち。私がどこにいるかわかりますか?(撮影は木崎さん。ありがとうございました)
 「先頭通過から10分で繰上スタートをしま〜す。選手はたすきを受け取って準備してくださ〜い!」と役員の非情な声。 「(おいおい、もう繰上かよ〜!)」
 中継点には、通過していったチーム以上の選手が山ほどいる。このままでは、わが名古屋市役所走友会チームはすべて繰上スタートになってしまう!
 1チームは通過していくと踏んでいたので、直前まで着ていた服をここに置いていくわけにいかなくなった。仕方がないので、5区の選手の荷物を積んで運んできた荷物車に置かせてもらう。運良く見つけてもらうことを祈るだけだ。

 大同特殊鋼の選手がぎりぎりたすきを渡せるかどうかのタイミングでやってきた。
 午前11時27分になる少し前、繰上スタートのピストルは鳴った。大同特殊鋼のたすきは渡ったように見えた瞬間だった。(判定はアウト)
 一般A、一般B、高校男子の部の合計35人が一斉にスタート!土岐市役所までの”ロードレース”が始まった。

まずまずの出来

瑞浪駅前を走る私(撮影は佐藤GM。ありがとうございました)

今大会における心拍数の変化。クリックすると拡大します
 大同特殊鋼のたすきが繋がるかどうか、気にしていてややピストルが鳴るのに集中できなかった。
 そのせいもあり、ややスタートダッシュをしそこねたが、これから先約10km。時間にして35分ほどあるうちの一瞬。焦ることはないが、思ったよりも一斉スタートで早く飛び出す選手が多いのは意外だった。

 3週間ぶりの大会。実践感覚がやや乏しいので、前半は抑え目に入ることにする。

 500mほど走り消防署の横を通り、瑞浪大橋を左手に見て200mほどすると右折し瑞浪駅方面に方角を変える。
 500mほど民家の中を走り、瑞浪駅前に出る。瑞浪土岐小学校から約1.4kmほどは走ったことになるが、Aチームを走る水谷さんの後ろ姿がなかなか小さくなっていかない。私が決して速くなったわけではなく、彼の調子が今ひとつというのが後ろから見ていてもよくわかる。係長試験のため練習不足になっているに違いない。これも人生。いろんな事をしながら年齢を重ねていかねばならない。

 瑞浪駅前で佐藤GMが応援している。1区を走って中央本線を乗り継いで瑞浪までやってきたようだ。
 瑞浪駅前から600mほどで土岐川を渡る。先程までは土岐川の左岸を走っていたが、今度は土岐川の右岸を走るコースになる。この辺りから庄内RT−A、川崎重工業鰍フ選手たちに追いつく。何とかこの辺りの選手を食って順位を一つでもあげていきたいところだ。

 女子1区→2区の中継地点「和合木田自動車裏」を通過する。ここまでで約4.6km走ってきたことになる。先にスタートした走友会G(女子)の1区・坂井田さんが歩いているのが見えた。無事にここまでやってきたようだ。

 ここから先が男子6区の中で唯一といっていいアップダウンのあるところ。
 とはいえ、登りよりも下りの方が比較的長いのでそれほど堪えることはない。登りで走友会G(女子)の2区の清水さんを抜いていく。苦しそうな感じだ。

 緩い下りを終えファミリーマートが角にある交差点を右折し、女子2区→3区の中継地点「土岐市北消防署前」を通過していく。ここまで約7.5km走ってきた。決して速くはないが、まずまずの感じでここまできている。この辺りで岩塚ランナーズのランナーに追いつく。何とかこのまま土岐市役所まで併走したいものだ。


ゴール地点の多治見市役所。今年は名古屋市役所A、B、C(以上は男子チーム)、G(女子チーム)の4チームでの参加。賑やかだったですね。お疲れ様でした。
 再び土岐川を超えて、すぐに左折。土岐駅方面に向かう。土岐川にかかる橋を越えるのはこれで3回目。ようやく追いついた岩塚ランナーズのランナーが残り2kmくらいからペースアップ。ここまでまずまずできていた私であるが、ちょっと残りの距離があるのでここは無理せず、もう少し中継地点が近づいたところでペースを上げることにした。

 土岐駅前では、天白川走友会の水越さんが、また駅前を左折すると名古屋市役所走友会の大宮さん、内藤さんが応援してくれる。いずれも前半を走ったランナーばかり。中央本線で移動してきたようだ。

 土岐川にかかる中央橋を超え、右折するとすぐに中継地点の土岐市役所だ。最後の力を振り絞って、土岐市役所へ向かう。岩塚ランナーズのランナーとはやや離れてしまったが、まもなく土岐市役所。

 道路を右折し、市役所庁舎の正面玄関横へ向かう。「中継点」という文字が書かれた赤い横断幕が近づくが、そこにはたすきを渡すランナーはいなかった。

 「7区も繰上スタートかー!」
 まさにこの区間のロードレース。残念ながら駅伝の醍醐味であるたすきリレーが、前走者とも次走者ともたすきをつなぐことが出来なかった。

 とはいうものの今日走った感じとしてはまずまず。10月の不調からは脱出しつつあるような感触がつかめてきた。やはり、練習が十分出来ていないとダメですね。

5層構造


表彰式が行われた多治見市の「産業文化センター」。この大会をステップとしてさらにレベルアップしていきたいですね。
 さて、今回一般Aで優勝したのは「名古屋大学A」だ。名岐駅伝では毎年シード権を確保しているチームだ。2位のトヨタスポーツマンクラブも同じ。

 ところがこれらのチーム以上に強いのが実業団チーム。トヨタ紡織、トヨタ自動車、愛知製鋼、スズキ<NTN桑名などのチームなどが名岐駅伝で優勝を争う。名古屋大学、トヨタスポーツマンクラブも軽くひねられてしまう。

 しかしながら、これらの実業団チームもニューイヤー駅伝(元旦の全日本実業団駅伝のこと)では、優勝争いに加わることが出来ない。上には上があるものだ。

 さてここから上は世界の話し。
 駅伝は日本の独特の競技。世界的なレベルを比較するためにマラソンに話を移すが、今年の北京オリンピックでは日本人は誰一人も入賞出来ずに惨敗。世界に目を移せば上には上があるものだ。オリンピックなどで頂上を目指すというのはそれだけ飛び越えていくハードルがあるということだと思う。
 今さらオリンピックを狙うわけでもないが、私がいまいるポジションからも上に少なくとも4層が見えたと思う。私が今いるポジションなどまだまだ小学校の運動会の域を超えていないものだ。