第57回別府大分毎日マラソン大会 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成20年2月1日(金) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年も快適船旅。ただし・・・。 ここ2年のお約束事のようになってしまった大阪から大分へのフェリーによる移動であるが、今年も使うことになった。何といってもその安さにある。大阪〜大分(往復運賃/2等)+ホテルの宿泊がたったの14,800円(ただし、2等はいわゆる雑魚寝のため、片道2,500円追加で2等寝台に変更)。 ただし、原油高の影響で大阪・神戸〜大分・別府を結ぶフェリーも、関西汽船とダイヤモンドフェリー併せて4便あったが、今年から3便に縮小されてしまった。そのうち大阪発の便は2便。大阪南港からの直行便の別府入港は午前6時30分。もう一つの寄港便(神戸、今治、松山に寄港)の大分入港は午後0時05分。まさに「帯に長し、たすきに短し」ではあったが、今回はその間延びした"長し"の大分港午後0時05分入港の便を選択した。 とはいえ、フェリーは動くホテルが如く快適。船内には、食堂、売店を始め風呂、娯楽施設、自動販売機、休憩室などが備えられ長時間の船旅を快適に過ごせるようになっている。今回もさんふらわトラベルさんのご厚意により、格安プランを利用させていただいた。 今回このプランを利用して大分入りに賛同者が私を含めて5名。移動中にくつろげるのはよかったが、ちょっと長旅にうんざりしているような感じであった。やはり10時過ぎの入港が理想的ですね。
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平成20年2月2日(土) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
名古屋市役所走友会から総勢5名参加。一大勢力! 今回、はるばる名古屋から”第57回別府大分毎日マラソン”に参加した名古屋市役所走友会のメンバーは総勢5名。消防局のOさんを含めれば6名の一大勢力だ。今回、エントリーが505名なので概ね1%を占めていることになる。最初に参加した第45回大会(平成8年)の時には思いもよらなかったことだ。 当時は、参加標準記録がフルマラソン2時間40分以内、ハーフマラソンで1時間07分(1時間08分?記憶が曖昧)以内だったため、非常に厳しいものであったが、平成18年の第55回大会から参加資格が緩められ門戸が広がった。私自身もその恩恵にあずかっている。ありがたいことだ。
大分県庁・Uさんと再会。ちょっと飲み過ぎてしまった・・・。 大分に来る楽しみはもう一つある。それは、大分県庁のUさんとの懇親会だ。 Uさんとは、高圧ガス保安協会のある委員会のメンバーで一緒になってから親しくさせていただいている。 また、平成8年に高圧ガスの担当者になった当時、東京都東村山市の通商産業省(当時)の研修所で、仲良くさせていただいた方の一人にも大分県庁のIさんがいる。こちらはこちらで、毎回、沿道でご夫婦の声援を受ける。 これらのこともあり、大分県は私にとって縁があるところ、第二の故郷のような場所となっている。 2月4日(月)に、名古屋である講習会の講師をすることもあり、今年は大会終了後のその日に大分でゆっくりすることができなくなった。そのためUさんと会うのは、大会前日の2月2日(土)と決めた。 大会主催者がビーコンプラザで「激励の夕べ」と称して、選手たちに大分県の特産品をご馳走する(非常に豪勢です)が、今回はあえてその選択を外し、大分市内でUさんと会食することにした。 午後6時にホテルのロビーで待ち合わせをしたが、いつもながらのにこやかな表情で迎えてくれた。いつもながら思うが、わが職場の上司であったら、非常にグループの仕事がはかどるだろうなという方だ。 前日まで、千葉県でコンビナートの担当者会議に出席して帰郷されたにもかかわらず、お忙しい中、時間を取っていただいた。 これからの仕事のあり方や楽しみ方、これまでの楽しかったことなど、いろんな話を聞くことができた。私にとっては、マラソンを走らずしてこれだけでも大分県に出かける価値があった内容であった。ついつい、話にのめり込まれてしまい、酒の方もかなりのハイピッチになってしまった。 気がつくと午後6時過ぎから始めた官官接待も時計の針は午後10時を過ぎている。飲み過ぎだ〜!(気がつくのが遅い!)明日はちゃんと走れるか?完走できなければ笑いもの。何が何でも完走だけはする。酔った勢いで誓ったのであった!?(ホントに大丈夫?)
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平成20年2月3日(日) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
朝起きると頭痛が・・・。 午前6時過ぎに起床。残念ながらさわやかな目覚めではなく、少々の頭痛を伴う目覚めだった。原因は、明らかに昨日の飲み過ぎ・・・。のども渇いているし、このままではレース中に明らかに脱水で離脱の運命だ。正午スタートなのが、ホントに救い。あわてて水をガブガブ飲む。まさに後悔先に立たずだ。 大分駅前を9時ちょうどのバスに乗るために、走友会の面々にはロビーに8時50分集合とした。おもむろにみな集まってくる。 大分駅前から競技場までバスで約15分だ。初出場のN、M谷とも口数が少ない。緊張しているのか?いや、彼らはどちらかといえば口数が少ないのでごくごく普通かもしれない。 さて、競技場について最初にすることは自分の居場所の確保だ。 競技場での一般参加の選手控室は、1階の2室と2階の雨天時練習場の合計3カ所が与えられている。 1階の2室は、競技場到着時には適度な込み方であったが、背中を壁にもたれさせるスペースがほぼ全部占有されていたため、2階の雨天練習場へ移動する。走路員の打ち合わせを9時30分頃までしていたので、選手が使用できるのはこの時間帯より後になる。
前日食べすぎで胃にもたれないように、昨日は食事量を減らし、ビールばかり飲んでいたような気がする。(決してまねしないでください)朝起きてみて、胃がもたれることはなかったが、どちらかといえば空腹感の方が先立った。 ホテルで朝食を摂ったものの、時間的にあまり猶予がなかったので食べ物を大量に詰め込む作業をしなかった。その代わりに、朝コンビニで、おにぎり2個とウィダーインゼリーを1個買っておいた。これらは、スタート前に、腹の具合を微調整するための食料で恒例のものである。 腹持ちを良くさせようというのであれば、赤飯がオススメだ(餅ならベスト)。駅前の立地の良いホテルに泊まったので、前日、近くのデパートの地下の食料品店街で赤飯がなどを物色してもよかったと思う。(が、今回はすっかり忘れてしまった) どうやら、今日は朝食が少なかったせいか、膨満感が全然無い。 昔に比べ、スピードが落ちてきたせいか、年をとって代謝が悪くなってきたせいか、レース中に空腹に襲われることはほとんど無い。つまりいわゆる「ガス欠(燃料切れ)」の心配はほとんど無いが、今日はちょっとやばい感じがする。おにぎりも2個、ウィダーも飲んでも食べ過ぎの気配がない。 仕方がないので、初参加のNさんにバナナを1本もらう。気分が落ち着く。これくらいなら何とかいけそうだ。 また、朝から水とスポーツドリンクをガブガブ飲んできたので、脱水がようやく治まってきた感じだ。そういえば、頭痛もあまり感じなくなってきた。何とか12時のスタートには間に合わせられそうだ。 練習のポイント 少し話を変えるが、先月の大阪国際女子マラソンで30kmくらいまで先頭を走っていた福士加代子(ワコール)が急激に失速し、最後はよれよれになってゴールしたのは記憶に新しい。まさしく、マラソン向けの練習をしていなかったがために起きた出来事といってもいい。(それでも今回の私のタイムより何と早い!) 昔に比べ、フルマラソンのスピード化が著しくなったとはいえ、5000mや10kmレースに比べてスピードよりも耐久性を競う面が残っている。これは、スピードの速い高校生がなかなか10kmを超える距離を走りきらないことからもよくわかる。 フルマラソンに一番大切な要素は、「脚を作っていく」という作業であることは、ほぼ練習方法が確立されてきたこの頃の状況からほぼ間違いないといっていい。 具体的にいえば、LSDやJOGよりも速く、そしてレースペースよりも遅いスピードでの練習頻度を増やすことにある。時間に余裕があれば、フルマラソンの3ヶ月ほど前から着実にこの作業を繰り返し行うことである。 レースペースの85%程度で40kmも走れば、疲労困憊にはならないが、何ともいえぬ疲労感が残る。とはいえ、明日明後日の練習を休むほどの強度ではない。いきなり、レースペースの85%が辛ければ、LSDで3h位走ることから始めてもいい。とにかく、@長時間かける練習 ALSD、JOG以上、レースペース未満というところに重点をおきたい。 これらの練習がきちっとできれば、スタートラインにたつまでの作業の半分、いや70%位は終わったといっていい。残りは次の作業が待っている。 前日までにやること 練習がうまくいっても、最後ツメが甘いと失敗するのがフルマラソンの特徴でもある。 その中で、最後のツメで押さえておくべきポイントをいくつか紹介する。
いよいよスタート 何度経験しても緊張するのがスタート前。 準備は十分したはずなのであるが、多かれ少なかれ不安がある。特にフルマラソンは、些細なことが原因で失速することがあるので10km程度のロードレースに比べれば不安感が多いことは間違いない。 11時50分過ぎにスタートラインへ行く。 今日の服装は、走友会のユニフォーム(ランシャツ+ランパン)に手袋、アームウォーマーというものだ。昨日まで降っていた雨も上がり、時折、陽がさすが煌々と照らすほどまでの天候ではない。気温は10度くらいであるが、服装に迷うところだ。 こういう場合、最近はやや暖かめの服装を選択していくことにしている。 フルマラソンの場合、どうしても長丁場であり、かつ、ペースそのものが10kmなどと比べると遅いので体が温まりにくい。したがって、明らかに寒い日はもちろんのこと、迷った時は暖かめの服装にしている。今回は、結果的に正解であった。
お茶の間の視聴率を稼ぐためか、テレビで放送するマラソンのスタート時刻は、正午過ぎのものがほとんどだ。別府大分毎日マラソンも御多分に漏れず正午かっきりのスタートだ。 今回私のスタート位置は、列としては中段のインコースから2番目だ。 正午かっきりにピストルの合図が鳴る。 同時に競技場の外で空砲?が打ち上げられる。また、別府自衛隊の生演奏の中で競技場を走るのも気持ちがいいものだ。 スタート時に注意するのは2点。 一つは、転倒に巻き込まれないようにすること。もう一つは、オーバーペースにならないことだ。 一昨年のこの大会に出場したときは、ハーフマラソンの資格で出場したためほぼ最後尾に並んだので、スタート直後の20mほど前の集団の転倒シーンにお目にかかれた(テレビでは放送されなかったが・・・)。特にインコースはふさがれるので要注意だ。 もう1点は、スタート直後で気分的に舞い上がっているのでオーバーペースになりやすいということだ。フルマラソンは長丁場なので、最初の5kmくらいはウォーミングアップのつもりで走ってもよいかと思う。 競技場を1周と4分の3(約700m)ほど走って、ゲートから取り付け道路に出る。競技場から見ると東の方へ進む。 1km過ぎで後方からM谷が抜いていく。現在、わが走友会のトップランナーだ。私の持つ2時間30分46秒の記録を更新する最右翼だ。久々のフルマラソンでどういう走りをするか期待が高い。 左手に新日鐵・大分などの工場群をみながら5kmの手前でUターン。5kmの通過は18分54秒。予定よりやや遅めであるが、脚が重いので今日はこのあたりのペースでレースを進めることにする。 東向きの時には感じなかったが、Uターンして西に向きを変えると少しばかり向かい風を感じる。やはり、雨上がりは風が強くなるようだ。 10kmの通過は38分04秒。この5kmは19分10秒もようしている。相変わらず脚が重い。初マラソンのNさんはすぐそばにいる。かなり自重して走っているようだ。
大分市内での声援は相変わらず多い。12kmあたりの中春日交差点では、いつも大分県庁のIさん夫妻が待っているが、今年も発見!ただし、ご主人は見あたらず奥さんだけの声援。今日は出勤だったのかな? 14km過ぎからいよいよ海岸線に入る。 応援が少なくなり、向かい風になり前半で苦しめられるポイントだ。10kmで近くにいた初マラソンのNさんは、徐々に前に行っている。身長が大きいので目立つのでだんだん離れていくのがよくわかる。後半が勝負だよね! 15kmの通過は57分01秒。この5kmは18分57秒と再び18分台に戻すものの、ペースは遅い。今日はじっくり構えて後半に備えよう。 風の強いイメージの別大国道(国道10号線)であるが、ここ数年に渡る道路の拡張工事で、片側2車線から3車線に拡がった箇所が増えたが、改修と同時に、カーブする地点では道路に微妙な傾斜が付けられ、ランナーからは走りづらいと不評を買っている。いわゆるバンクである。旧道を知っているものとしては、旧道の方がありがたかった。 さて、海岸線に入り、数キロは向かい風もあまり気にならなかったが、18kmあたりから向かい風がきつくなる。一気に集団のペースが落ち、列が縦長になる。 こういう場合こそ、エネルギーを温存するためにも、集団の後方で我慢して走らねばならない。今回振り返ってみると、最初の苦しいポイントであった。じっと我慢・・・。 向かい風の影響で20kmの通過は1時間16分34秒。この5kmは、何と19分33秒もかかっている。今日の目標は2時間45分を切って、向こう2年分の福岡国際、別大の出場資格確保であるので、そういう観点からみれば悪いペースではない。 東別府駅前の中間点を1時間21分00秒で通過。もうすぐ、別府市内の声援の賑やかなところに出てくる。 後半〜ゴール 海岸線の風景も終了して、別府の市街地に入っていく。徐々に人口も増え声援が多くなってくるところだ。特に、別府駅から北上した北浜あたりから、別府観光港のあたりは非常に声援が多い。 その北浜の前あたりだろうか。今年は、ちょっとしたハプニングがあった。 私を含め6〜8人ぐらいのグル−プで走っていたところ、沿道から「○○く〜ん、頑張れ〜!折り返しはもうすぐだ〜!最後まで頑張れ〜!!!!○△□×※%&・・・!!!(なんだかず〜っと絶叫していた記憶だけは残っている)」と100m以上併走しながら、絶叫するおばちゃんがいた。その○○くんとは、もちろん見知らぬ人であるが、その6〜8人で走っていた選手のうちの一人だ。 もちろん、グループ内は大爆笑!!!久しぶりに走りながら笑ってしまいました。 思わずその選手に、「知り合いの人ですか?あそこまで併走してくるくなんて凄いですね」と声をかけたところ、「いや〜!もうとっくに70歳は過ぎてますよー」と。おそらく彼は別府の地元選手なのであろうが、その彼を応援するすご〜く元気なおばちゃんに乾杯! ちなみに、別府観光港を折り返して同じ場所を通った際にそのおばちゃんが再び現れ、絶叫しまくっていたことはいうまでもない。 さて、別府観光港を前にして25km地点がある。 25kmの通過タイムは1時間36分16秒。この5kmは、19分42秒と20分に迫る遅さだ。 ここを少し過ぎたところに歩道橋があるが、昨年、一昨年と大分県庁のUさんが待ちかまえている。今年も、同じ場所で、待機されている。 昨年は、息も絶え絶えであったが、今年はまだ、十分余力が残っている。そういえば、20kmあたりまで気になっていた向かい風も弱まった感じだ。 わが走友会のエースM谷とは、折り返し前に早々とすれ違ったが、顔色には精彩がない。集団から離れてポツリとなっている。恐らく、集団について行けなくなったのであろう。10kmレースでは、ガンガン走ってもフルマラソンともなると勝手が違うようだ。この辺りのことは、経験を積んで解決していくしかないと思う。 折り返しの手前では、M谷の他に先行するK井塚、Nらとすれ違う。この時点で、まだ走っていることを確認。とすれば、後方にO形さんが残るのみか・・・。大挙して大分まできたので、何とか全員完走したいところだ。 26km手前で折り返す。 この辺りまでくると、多かれ少なかれ足取りが軽いとは言い難い。体も脚も真っ直ぐ走るロボットのようになってきているので、Uターンして180度向きを変えるのは正直言ってシンドイ。 今度は一路、大分のゴールを目指して走ることになるが、スタートからの脚の重さがいっこうにおさまらない。 再び先ほどの歩道橋。 大分県庁のUさんが、急いで渡ったのであろう。待ちかまえて写真を撮影してくれたようだ。昨日のアルコール燃料よろしく、ゴールまで頑張るぞ〜!という気持ちになってくる。
再び海岸線に入ってすぐに30km地点が現れる。30kmの通過は1時間55分32秒。この5kmは19分16秒とタイムが速くなった。風の影響が無くなったせいで、タイムが速くなった、いや正確に言えばペースが元に戻ったようだ。(抜いていったランナーはもっと速いということだろう・・・) しかしながら、マラソンの難所はここから。 ポツリポツリと歩き出している選手、明らかにスピードダウンしている選手が目立つようになってきた。申し訳ないが、こういう選手たちを抜きながら、自分のエネルギーに変換させていく。 海岸線沿いは、応援も少なく非常に辛いところであるが、今年は背後から凄く追い風の影響を受ける。今回で9回目のこの大会であるが、一番サイコーに追い風を感じたと感じた。過去に、ここまで追い風をこのコースで受けた記憶がない。他の選手も条件は同じであるが、今回は非常にありがたかった。 33km辺りから、赤いランシャツの背の高い選手が少しずつはっきりしてきた。34kmまでくると、10km以降ずーっと先行していた走友会のNさんであることがはっきりしてきた。さすがに初マラソン。後半は、苦しくなってきたようだ。 白木歩道橋付近で35kmを迎える。35kmの通過は2時間15分24秒。タイムは19分52秒まで落ちているが、抜いている選手が多いのでそのように感じない。 ちょうど35kmでNさんに追いついたので、後ろから”ポン”とお尻をたたく。と彼は「ちょっと、休みすぎましたかね」と。なかなか気の利いた返事だ。しばらくは、後ろから付いてきたようであるが、やがて足音が小さくなる。「あと7kmだ!ここまできたら何が何でも帰ってこい!」と心の中でエールを送る。 残りが約7kmとなってきたので、そろそろゴールタイムの計算をする。 ここまで何とか5kmあたり20分を超えずに持ちこたえてきた。つまり、1kmあたり4分弱のタイムだ。仮に1km4分になったとしても残りの7kmで28分だ。100mで24秒なので200mなら48秒。7.2kmに28分50秒かかっても目的の2時間45分は切ってこれそうだ。こういう計算ができるのは、まだ元気な証拠かもしれない。 37kmあたりから別府湾を左手に見る海岸線に別れを告げて、再び大分市内に入る。徐々に応援する沿道の人が増えてくる。 残り5kmの表示が見える。詳しいタイムは忘れたが、残り5kmを20分かかったとしても2時間43分台で帰れそうなことがわかってきた。こうなると調子者、さらに元気が出る。 38kmあたりの中春日の交差点では、大分県庁のIさんの奥さんが再びいた。こちらも元気だったので、手を振る。今年は、なんとか復路の中春日交差点もクリア。せっかく応援してもらっているのであるから、往路だけでなく復路も元気な姿を見せたいと思う。 この辺りから、40km地点の府内城前あたりまでが、大分市内でも一番応援の多いところだ。 「あとたった3kmだよ〜!ガンバレー!!!」などと叱咤激励する声援が多い。今年は、最後までいけそうだと確信する。 40km地点では、走友会のSマネージャーがいるのを発見!「加藤さんガンバレ!もう少しだ!いけるぞ!」と大声で声援してくれる。その声の大きさからこちらも気合いが入る。ありがたいことだ。
40kmの通過は、2時間34分52秒。この5kmは19分28秒。ペースアップしたのが如実にタイムに反映されている。ここから1km5分かかっても2時間45分でゴールできる。 が、さすがにこの5kmでペースアップした疲れが出てきた。 府内城を超えて、往路の10km。復路では40.5kmくらいであろうか、再び大分川にかかる舞鶴橋にさしかかる。このコースで一番きつい上り坂にさしかかる。本来なら、たいした坂ではないのであるが、さすがにここまで40km走ってきた脚には、わずかな勾配も非常にきつく感じる。 別府湾では、後方から背中を押してもらっていた風も、この大分川にかかる舞鶴橋では横風に変わっていた。舞鶴橋を渡り左折し、ゴールの大分市営陸上競技場を目指すが、最後の最後、風は向かい風になる。ここまできたら最後の力を振り絞り粘るしかない。 競技場の手前でも多くの声援がある。 2年ぶりに競技場のゲートをくぐる。昨年は、2月の別大、12月の福岡ともに途中棄権しているの、完走すれば一昨年の福岡以来だ。 アスファルトから、陸上競技場のタータンに路面が替わり、足下が和らいだ。残り300m。2時間43分台で何とか帰れそうだ。 スタートの時はすぐ左隣にいて、レース中は抜いたり抜かれたりしたナンバーカード301番の選手が、最後の150mでするすると前に出て行く。こちらは、対応するだけ余力がない。 午後2時43分50秒。スタートから2時間43分50秒だった。 この大会で、2年ぶり6回目の完走だ。タイム的には、目標はクリアしたものの、大きく胸を張れるようなものではない。しかしながら、レース後の率直な感想としては「忘れたものを取り戻してきたような感触」だった。 まとめ
M谷は、自己記録を更新したものの2時間37分台と潜在能力を発揮できずにゴール。次回のマラソンは、十分に準備して一気に2時間30分をクリアして欲しいと思う。 K井塚は、目標の2時間40分を切ることを達成。次回は積極果敢なレースを期待し、2時間35分くらいは狙って欲しい。 そして、私がゴールしてから約5分後に、35kmで追い越したNが戻ってきた。初マラソンながら見事に完走!「後半の様子からバスに収容されるかな?」と思っていたが、何とか完走を果たした。距離が長くなると適正的にやや??がついていたが、本人が自ら払拭できたと思う。 O形さんは、残念ながら40km地点でタイムアウト。「走れないなあ〜(本人談)」。耐久力は高いので、次回に期待しましょう。 大分まできて、マネージャー業に専念したSマネージャー。みんなの写真や応援、お疲れ様でした。次回は選手で頑張ってください。 こうして、6名にのぼる名古屋からの大遠征は終了した。 全体的な出来としては85点くらいであろうか。練習期間も短く、大化けするような記録はなかったが、短期間の割にはまずまずの出来だったと思う。 番外編 昨年からゴール後に選手に配られる(貰いに行く?)「ふぐ雑炊」は今年も好評でした。寒く冷え切った体を温めるには、最高の、そして贅沢な食べ物ですね。今年もおいしくいただきました。ありがとうございました。 最後に、あつい声援をいただきました大分県庁のUさん、Iさんをはじめとする大分市民、別府市民のみなさんありがとうございました。来年のことは保証できませんが、また、機会があれば参加したいと思います。今回も、いろいろとお世話になりました。
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