第6回南アルプス桃源郷マラソン 参戦記

本日の戦利品。長旅で少々お疲れの子どもたち
 山梨県の大会は、平成7年に出場した河口湖マラソン以来なんと13年ぶりの出場。先週に続き、「45歳」の優位性を利用してハーフマラソンに参加しました。

 会場の南アルプス市には初めて行きましたが、大会名の「南アルプス桃源郷マラソン」のとおり、ちょうどあちこちに桃の花が咲き本当にきれいでした(桜はこの地方では散り始め)。薄曇りで、残念ながら雄大な南アルプスは見ることが出来ませんでしたが、ロケーションといい会場作りといい参加者が5,000人を大きく上回る人気大会であることがよくわかりました。


 また、それだけに実力者も遠方から集まってきますね。まだまだ上には上がいるものだとあらためて感じました。
●大会名 第6回南アルプス桃源郷マラソン
●開催日 平成20年4月13日(日)
●コース
/大会要項
/プログラム
山梨県南アルプス市櫛形総合公園東側道路発〜同陸上競技場着(山梨県南アルプス市) 地図

大会要項

ハーフマラソン
コースマップ

10km
コースマップ

5km、3.5km
コースマップ

プログラム

ハーフマラソン高低表

10km高低表
●天 候 晴れ、18.5℃
●参加賞 タオル、スーパーバーム、バーム(完走後)、昼食(おにぎり)
●結 果 1時間18分25秒(21.0975km) (21.0975km 45歳以上男子 2位、総合第15位)
●表 彰 賞状、トロフィー、鉢植えの花、Tシャツ
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路)  自宅5:45〜せと赤津IC〜(東海環状道・中央道・中部横断道)〜白根IC〜指定駐車場(富士電機デバイステクノロジー)8:58−9:23〜(シャトルバス)〜会場駐車場9:40−受付9:45
(復路) 会場駐車場14:00〜(シャトルバス)〜指定駐車場14:15〜(一般道)〜15:14愛宕山こどもの国/山梨県立科学館17:05〜甲府昭和IC〜(中央道・東名)〜名古屋IC〜自宅20:38
●費用
参加料 3,000円  
燃 料 6,745円   544(km)/10(リットル/km)×124(円/リットル)
高速料金 10,400円
 (せと赤津IC   飯田IC  1,500円:ETC通勤割引)
 (飯田IC  白根IC  3,500円)
 (甲府昭和IC  伊那IC  1,300円:ETC通勤割引)
 (伊那IC  名古屋IC  4,100円)
入館料 500円  山梨県立科学館
合 計 20,645円  
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離   区 分 参加者 スタート時間
21.0975km   男子 一般の部 468名 10時15分
男子 45歳以上の部 523名
  女子 一般の部 157名
10km   男子 高校生〜39歳以下の部 928名 11時15分
男子 40歳代の部 399名
男子 50歳以上の部 510名
女子 高校生〜39歳以下の部 362名
女子 40歳以上の部 218名
5km    男子 中学生の部 181名 10時00分
男子 60歳以上の部 106名
女子 中学生の部 140名
女子 50歳以上の部 98名
3.5km   男子 小学生の部 292名 9時45分
女子 小学生の部 179名
ファミリーの部 550組
カップルの部 157組
    合  計 5,975名  
●各部の優勝者(21.0975km 男子45歳以上の部のみ上位6位まで)
距離 区 分 氏名 所属 都市名 タイム
21.0975km 男子 一般の部 依田崇弘 東京学芸大学ARC 甲府市 1゚08'14”
男子 45歳以上の部 嶋 徹 奥武蔵道場 埼玉県 1゚16'48"
女子 一般の部 橋本ミヨ 八王子走ろう会 東京都 1゚25'03"
10km 男子 高校生〜39歳以下の部 草間正博 韮崎中央公園クラブ 韮崎市 31'58"
男子 40歳代の部 荻 久 山日YBS 甲府市 33'26"
男子 50歳以上の部 馬場正直 UFJ三菱銀行 埼玉県 35'46"
女子 高校生〜39歳以下の部 山田香織   東京都 42'43"
女子 40歳以上の部 本田みえ ババのイキガイ 東京都 40'04"
5km 男子 中学生の部 松田龍弥 甲西中学校 南アルプス市 17'06"
男子 60歳以上の部 坪根健夫   静岡県 19'44"
女子 中学生の部 小田切未惟子 八田中学校 南アルプス市 20'00"
女子 50歳以上の部 名取和子 南アルプス陸協 南アルプス市 22'01"
3.5km 男子 小学生の部 高橋将平 山城小学校 甲府市 13'42"
女子 小学生の部 望月 槙 オオクニリクジョウ 甲府市 15'01"
ファミリーの部 池田浩士・陸 大国陸上クラブ 北杜市 13'47"
カップルの部 小山奈津子
山口 功
習志野市役所 千葉県 13'24"
【21.0975km 男子45歳以上】
順位 氏名 所属 都市名 タイム
嶋 徹 奥武蔵道場 埼玉県 1゚16'48"
加藤一郎 名古屋市役所 愛知県 1゚18'25"
猪股 勇 山梨県民信用組合 甲斐市 1゚19'28"
伊藤正弥 伊藤牛乳店 北杜市 1゚19'48"
北村 博 明治製菓(株)ザバス 神奈川県 1゚20'00"
新海賢一   甲斐市 1゚20'33"

先週に引き続き45歳以上の部
 先週の「第24回日本平桜マラソン」に引き続き、今週も”45歳以上”の区分で出場である。
 40歳も45歳もあまり変わらないような気がするかもしれないが、最近はこの5歳の差が非常に大きく感じる。40歳になったばかりの連中には、結構負けることが多いが、45歳を超えた連中にはあまり負けた記憶がない。この辺りのことは、実体験してみないとわからないと思うのであまりグタグタ言いたくはない。一言で言えば40歳と45歳では、肉体的にも職業的なポジションにおいてもハンディがあるということだ。
 また10歳刻みで年齢の線引きをする大会は多いが、45歳というところでわざわざ線を引いてくれたこの大会の主催者に敬意を表して今大会にエントリーさせていただく。4月にハーフマラソンに参戦した記憶はあまりないが、何とか先週の勢いに乗って今週も優勝を狙いたいところである。

南アルプス市とは・・・
 南アルプス市は山梨県の西部に位置する人口約7万2,000人の都市だ。
 平成15年4月1日に 、旧中巨摩郡八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町及び甲西町が合併し誕生している。また、市名にカタカナを用いているのは珍しく、この「南アルプス市」は合併の際に公募され決められたようであるが、地元では悶着があったようだ。また、以前は鉄道が走っていたようであるが、現在は廃止されている。山梨県で唯一鉄道が通っていない市だそうだ。

 今回、どうやって会場まで行こうか大変迷ったのであるが、「市」という名前の割には交通のアクセスがいまひとつで、会場までたどり着くのが結構大変でしたね。

朝早くから中央自動車道経由で南アルプス市へ。途中の諏訪湖SAの上り車線で休憩

大会指定の駐車場の富士電機には9時少し前に到着したが、バス待ちの列がすごい!参加者の割にはバスの輸送力が小さかったような気がします。

南アルプス桃源郷マラソンの歴史
 この「南アルプス桃源郷マラソン」、も町村合併による新市誕生にあわせ平成15年4月13日に第1回を開催している。
 前身は旧白根町が昭和52年から毎年4月に行ってきた伝統ある「南アルプス山麓白根桃源郷マラソン大会」。出場ランナーが通行車両の危険にさらされないようにわざわざ国道52号をまたぐピンク色のマラソン橋(百々−飯野)を設置したことで知られている大会だった。

 そして新市の事業としてリニューアル。
 旧櫛形町内を中心に旧白根、旧甲西町内を走るコースに大幅に変更したほか、種目も男女ハーフマラソン、男女10キロ、カップル3キロなど16種目に増やしている。
 新市誕生記念として第1回大会は、あの高橋尚子をゲストランナーに招いたため、前年を約2000人も上回る約6000人が参加している。

賑やかな大会
 以上のことから、「」南アルプス桃源郷マラソン」は今回で第6回大会であるが、前身の「南アルプス山麓白根桃源郷マラソン」から数えれば、今年は第32回大会。交通のアクセスはいまひとつにもかかわらず、ロケーションの良さなどから多くの参加者がこの大会を訪れている。

 バスを降りて受付をしたのが9時45分。ハーフマラソンのスタートが10時15分なので30分しか時間がない。時間がないので、子どもたちにはゲームをさせておいて、そそくさと着替えてスタート地点に向かう。今日はコースの下見もなければ、ウォーミングアップも不十分な状態でスタート地点に並ぶことになった。

受付テント。部門が多いのでテントも横長

体育館そばにはランニング用品のブースが何店舗か出店。先週たくさん覗いたので今日は覗かず・・・。

更衣室に指定の体育館。参加者が多かったですね。貴重品預かりもあります。

スタート場所は体育館そばですが、ゴールは櫛形陸上競技場。こちらには食べ物屋さんがお祭りの如く出店していました。

縁日と間違えてしまいそうな、テキやもたくさんありました。

お昼ご飯はこのお好み焼き屋にしました。なかなか焼けずに待っていたら、大判焼き3個(300円相当)をおまけにいただきました。ありがとうございま〜す!

お好み焼き屋の隣のフランクフルト屋さんもおいしそうでした。

天気がよかったので、陸上競技場の隣の芝生広場でお昼ご飯にしました。

久々のハーフマラソンに疲労困憊!

ハーフマラソンのスタート場所。ここから北へ向かう
 さて、レースの話しに移る。
 最近は2週続けての出場となると、2週目は疲労が完全に抜けず、気持ちに対して体がややついていかない状態のことが多い。今回もそんな感じだ。
 原因は疲労のせいなのか、それとも自宅を早朝出発してきた長旅のせいであろうか。いずれにせよ今日はそもそも「優勝しよう」というような気合いと緊張感が足らない。

 今回は、先週の5kmと比べればハーフマラソンのため距離が約4倍。ペースも大きく違う。スタートしてから徐々に体を慣らしながら位置取りをしていこうと考える。

 10時15分かっきりにピストルが鳴る。
 このコースの特徴は、前半7kmまでが主に登り、その後南下するために下りが続くのであるが、下りきった16km過ぎからは再びゴールである櫛形陸上競技場へ北上するのでやや登りとなるコースである。


コース上で時々見られた桃の花。桜よりも色が濃くきれいでした。
 事前に主催からネット上で発表になっているコースマップや高低差を頭にたたき込み、どういう形で進めていくかを考えた結果、下りが約9km連続し、また最後に登りが控えているので、今日は下りは自重、登りは頑張る(タイムを稼ぐ)という進め方にしていくこととした。下りは頑張りすぎると”脚”にくるので特に要注意だ。

 スタートしてから明らかにペースの違う数人は先に行かせ、その後の集団でレースを進める。自分より前には同年代の人はいないようだ。
 ところがである。2kmを過ぎたあたりから自分と同じ年代のナンバーカードの選手がやってくる。こちらはウォーミングアップも十分でないし、きつそうに走っているが、彼は楽そうな感じの足どりだ。しばらくは頑張ってついていくが、今日の自分にはややオーバーペースだったので少しずつ離れることとする。
 7kmを過ぎ下りにはいるが、ここまでやや頑張ったせいか、下りになってもあまり脚に余裕がない。年代は違うが後続の選手に徐々に抜かれる。おまけに8km過ぎだろうか、同じ年代の選手にさらに一人抜かれ年代別では3位に後退。山梨県制覇が徐々に遠のいていく。
 とはいえ、アクシデントがあるかもしれないので最後まであきらめてはいけない。消極的かもしれないが、前を走る選手が潰れることもありうる。


奥に見えるアーチがゴール。櫛形陸上競技場のレーンは珍しいブルーでした。
 こうして我慢を重ねながら、脚を進めていくうちに15km過ぎに同年代のランナーの後ろ姿が近づいてきた。2km過ぎに併走し、おいていかれたランナーだ。オーバーペースだったのであろうか。一気に追い抜かれていくほどのペースダウンはしていないようなので、徐々に近づいてはいるもののなかなか追いつかない。17km過ぎにようやく追い抜いた。決して自分のペースが上がったのではなく、向こうさんのペースダウンのせいだ(後で聞いたところ、膝を痛めているので長くなると痛みが出てくるとのことでした)。

 これで年代別2位に浮上。
 少し機嫌がよくなるが、7km過ぎに抜かれたランナーは全然見えない。今日はこれまでか?
 登りに備えて下りをセーブしていたものの、さすがに17kmから18kmにかけての急な登りはきつい。19kmあたりでは少し下るものの、ゴールまでは平坦かやや登りのコースだ。最後の2km位はめちゃめちゃきつかった。ハーフマラソン向けの練習無しでのチャレンジは無謀だったかもしれない。

今回の心拍数。クリックすると拡大します
 最後は息も絶え絶え櫛形陸上競技場へ。優勝は逃したものの年代別では2位。練習ボリュームからいけば上出来だったかもしれない。しかしながら、山梨県の国盗りが失敗に終わり、再度山梨県に来ざるを得なくなった。

愛宕山こどもの国と山梨県立科学館

 毎度のことであるが、子どもを連れて大会に来るときには、必ずアフターレースのことまで考えなければならない。
 今回は、大会会場からはやや離れているが、少し足をのばして「山梨県立愛宕山こどもの国」と「山梨県立科学館」に行くことにした。事前にネットで調べた限り、わが子どもたちにとって十分楽しめそうな施設だった。
 行った時間が遅く、十分に遊ぶことはできなかったが、名古屋界隈で見慣れない遊具などが面白かったようで、しばし楽しんでいたようである。

変わり種シーソー

乗ると沈みます

変わり種自転車

こちらも

山梨県立愛宕山こどもの国は、甲府市街から北東のやや小高いところに位置しています。

デーン!とでっかいパンダがお出迎え

 また、山梨県立科学館であるが、こちらも時間が無くゆっくり見たり楽しんだりはできなかったが、山梨県であるがための展示物も見受けられた。その一つがリニアモーターカーの模型とその実験。将来的には現在の実験線が、東京−大阪を結ぶリニアの営業線の一部になるのであろう。
 そして日本を代表する宇宙飛行士の「土井隆雄」さんのパネル関係。「そうかあ、土井さんは山梨県出身なんだ〜」と私がこの有様。でも郷土ではヒーローのようですね。短い時間でしたが、名古屋界隈ではあまり見慣れないものをいろいろと見ることができました。

これが山梨県立科学館

中にはいると不思議な雰囲気

サイエンスショーにも参加しました。風船に針を刺してもなぜ割れないの?

リニアモーターカーが浮上している実験。何でフワフワ浮くのかなあ?

竜巻の発生するメカニズムを再現します。
宇宙飛行士土井隆雄さんは、郷土の誇りのようです。