第12回白馬スノーハープクロスカントリー大会 参戦記
 国盗りはお休みして、比較的近い長野県へ日帰りで遠征をしてきました。

 当初の予定は、標高800mくらいの白馬において、避暑を兼ねて行くつもりでしたが、何と当日は大雨。会場の白馬スノーハープの位置する長野県大北地方は、この日の午前6時36分から午後7時43分まで約13時間大雨警報が発令されていました。

 今回の会場は「白馬スノーハープ」。
 1998年の長野オリンピックのクロスカントリースキーの競技の会場で、メイン部分の電光掲示板や芝生広場は非常に整備されています。しかし、今回の「白馬スノーハープクロスカントリー大会」は、まさにクロスカントリースキーが行われたコースで行われるので、この日の朝からの大雨でコースは無惨にも田んぼと変わらぬくらいぬかるんでいました。

 スタート前に試走に行きましたが、1回でシューズはぐっちゃぐちゃです。濡れてしまうどころか、もともとシューズが何色だったかわからなくなるほどです。これほどシューズが汚れる大会も初めてでした(洗っても汚れが落ちません!)。

 さて、大会の方ですが、国盗りではないので色気を出して前半からガンガンいったところ、途中で息切れ会えなく撃沈!わずか4kmのコースでしたが、中盤からはアップアップ。後半からは息も絶え絶え、ようやくゴールにたどり着いたという感じでした。ちょっと油断し過ぎたということです。今回のレース展開に懲りずに頑張りたいと思います。

●大会名 第12回白馬スノーハープクロスカントリー大会
●開催日 平成21年7月19日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
白馬スノーハープ発着(長野県北安曇郡白馬村) (地図

大会要項

プログラム

コースマップ
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 雨、気温22℃
●参加賞 Tシャツ、バッチ(2016年東京オリンピック誘致用)
●結 果 16分58秒(4km:一般男子40〜49歳 第5位、総合第33位)
●表彰 賞状
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅5:38〜名古屋IC〜(東名・中央道・長野道)〜豊科IC〜(一般道)〜会場駐車場(さのさかスキー場駐車場)8:33〜シャトルバス発8:40〜会場8:45
(復路) 会場11:33〜シャトルバス着11:38〜会場駐車場(さのさかスキー場駐車場)11:45〜白馬グリーンスポーツの森(昼食、レジャー)、岳の湯(入浴)16:55〜(一般道)〜豊科IC〜梓川SA(夕食)〜(長野道・中央道・東名)〜名古屋IC〜自宅21:15
●費用
参加料 3,000円  
燃 料 5,026円   542.6(km)/12.2(リットル/km)×113(円/リットル)
高速料金 2,000円  ( ETC割引/名古屋〜豊科:1,000円)
 ( ETC割引/豊科〜名古屋:1,000円)
入浴料 400円  (岳の湯400円)
合 計 10,426円  
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離   参加者数 スタート時間
7月18日(土)
1.5km×6   駅伝小学生 41チーム 14時00分
駅伝小学生オープン 8チーム
1.5km×4   駅伝中学生男子 36チーム 15時00分
駅伝中学生女子 18チーム
4km×4   駅伝一般男子 85チーム 15時40分
駅伝一般女子 12チーム
駅伝一般男女混合(男3、女1) 45チーム
駅伝一般男女混合(男2、女2) 34チーム
駅伝一般男女混合(男1、女3) 6チーム
駅伝ファイヤーマンチーム 15チーム
ゲストチーム 1チーム
7月19日(日)
8km   一般男子(高校生以上) 214名 8時30分
一般女子(高校生以上) 52名
4km   中学男子 91名 10時00分
中学女子 69名
高校男子 13名 10時30分
高校女子 6名
一般男子29歳以下 25名
一般男子30歳代 29名
一般男子40歳代 49名
  一般男子50歳代 46名
一般男子60歳代 23名
一般男子70歳以上 15名
一般女子39歳以下 24名
一般女子40歳以上 32名
1.5km    小学校5・6年男子 121名 9時50分
小学校5・6年女子 91名
1km   小学校1・2年男子 67名 9時30分
小学校1・2年女子 59名
小学校3・4年男子 98名 9時40分
小学校3・4年女子 83名
    合  計 2,509名  
●各距離 各部優勝者(駅伝は除く。4km一般男子40歳代は8位まで)
距離 区分 氏名 県名 所属クラブ等 記録
8km 一般男子(高校生以上) 杉本浩二 長野県 腰越JSC 29’21”
一般女子(高校生以上) 小林由貴 埼玉県 早稲田大学 36’00”
4km 中学男子 水野一輝 富山県 片山学園中学 15’11”
中学女子 真野七彩 富山県 Team MANO 17’05”
高校男子 大野 颯 富山県 Team MANO 14’36”
高校女子 杉崎日向子 長野県 上田東高校 18’18”
一般男子29歳以下 田村大和 長野県 長野大学 15’05”
一般男子30歳代 岩崎照儀 新潟県   14’48”
一般男子40歳代 工藤有通 長野県 腰越JSC 16’27”
宮崎忠勝 富山県 AC富山 16’36”
水野敏博 富山県 みずの眼科RC 16’38”
工藤雅彦 静岡県 明電舎 16’45”
加藤一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 16’58”
嘉部勝喜 長野県 大星ビル管理 17’10”
木下孝浩 富山県   17’10”
木田幸二 山梨県   17’29”
一般男子50歳代 新保外志秋 石川県 石川県庁トレーニングクラブ 16’35”
一般男子60歳代 井上正見 長野県 JA須高 17’53”
一般男子70歳以上 尾口親司 長野県   21’19”
一般女子39歳以下 富永杏子 千葉県 RUNWEB 17’25”
一般女子40歳以上 小林明子 静岡県 SWING 21’37”

久しぶりの長野県遠征
 わが愛知県のお隣の長野県には、これまでにも10回ほど遠征している。
 長野県は海のない県で有名であるが、逆に北アルプス、中央アルプス、南アルプスを擁していることから「日本の屋根」ともいわれている。
 
 私の中では、長野県は47都道府県のうちでも好きな県の最右翼に位置する。
 何が良いって、それは景色に決まっている。遠くにアルプスを眺める景色は、どこから見ても良い。飯田市内から眺める南アルプスや大町市付近から眺める北アルプスも良い。
 また、これらの各アルプスから雪解け水が大量に出水するため、長野県には川が多い。この川が澄んでいるのもまた良い。

 他にも長野県は、文化施設が非常に多い。美術館、博物館のオンパレードだ。
 夏の避暑も良い。白樺林に湖。思い浮かべるだけで気持ちが良くなる。走りに行くだけでなく、レジャーでもほぼ一年に1回は必ず訪れると言ってもいい。
 いざ生活するとなるとちょっと違うのであろうが、観光に訪れるのであれば北海道に勝るとも劣らないほど魅力のある県であると思う。

白馬スノーハープ
 長野オリンピック(平成10年)の時のクロスカントリーの競技場が「白馬スノーハープ」だ。
 「スノーハープ」を日本語にすると「雪のたて琴」。全国からネーミングを公募したものであるが、地元の白馬村の主婦栗山晶子さんの作品とのこと。クロスカントリーのコースが「ハープ」のように見えたのであろう。素晴らしいネーミングだ。

 競技場といっても、競技場らしい部分はサッカー場のような芝生広場くらいで、クロスカントリーのコースに入ってしまうと競技場というよりも山道という感じだ。
 ただし今回走ってみてわかったのであるが、山道にありがちな石や岩がゴロゴロした感じが全くない。石や岩を取り除いてウッドチップを敷き詰めたような感じである。総事業費が約70億円といわれているので、なるほどとうなずける。

 冬場のクロスカントリースキーの練習場だけでなく、夏場の合宿場として使用しても申し分のないところであると思う。

スノーハープの管理棟。長野オリンピックのマークが壁面にあしらわれている。

今大会の受付は、管理棟の近くのプレハブ小屋。普段は何に使っているんでしょうか?

ここがメイン会場。クロスカントリーのコースを廻って、このメイン会場に入ってくるように設計されている。メイン会場は、広大なサッカー場のような感じだ。

常設なのか仮設なのか?今回、ドロドロになったシューズや体を洗うには非常にありがたかった。もちろんお湯が出ます。

スノーハープには駐車場が少ないので、さのさかスキー場駐車場とスノーハープの間は、このようなマイクロバスが何台もピストンで選手を運んでいました。

コース概略
 この日の長野県北部は、ちょうど梅雨前線直下にあったのであろうか、一日中雨が降り続いた。
 帰宅してから知ったのであるが、白馬村のある大北(たいほく)地方は、私たちが滞在中ずっと大雨警報が出されていた。あきれるくらい「よく降るなあ・・・」と思ったのは当然のことであったようだ。

 会場に到着して、いつものようにコースの下見に出かける。
 とはいえ、会場に到着したときには、4kmコースを2周回する8km部門の競技を行っているところであった。選手らはちょうど1周目を終え2周目にはいるところである。ところが来る選手来る選手、一人残らず凄まじいばかりのどろどろの恰好になっている。特にシューズが凄まじい。みな田んぼの中を歩いてきたように、全ての選手の靴が茶色くなっている。「いったいどんなコースだろう・・・」

 下見に行ってその謎はすぐに解けた。
 本当に田植えの頃の田んぼと変わりないくらい足元がぬかるんでいる。足首まで”ずぼっ”とはまってしまうところも決して珍しくない。「いったいこのコースのどこを走ればいいのだ?」
 晴れの日が続けば、適度な柔らかさで脚にはやさしいコースかもしれないが、今日のように雨が降り続くような日には最悪のコースだ。いくらクロスカントリーとはいえ、頭の中を整理するのが大変だった。

今回使用したシューズ。写真ではちょっとわかりにくいですが、右足用が泥を落としただけのもの。左足用は洗剤を用いて洗ったもの。洗っても泥の汚れが落ちずにもともとのシューズの色が何であったのかがわかりにくくなっています。

 ここでコースの概略を説明しよう。
 メイン会場の南東から芝生の上を200〜300mほど北東方向へ走り、メイン会場から出て不整地へ入る。ここで最初の坂が待ちかまえている。ここからしばらくは上りが続くが、頂上付近まできた後に一気に下りに入る。時計回りに走りながら下っていくとメイン会場の南東端に出てくる。メイン会場をすぐ左側に見ながら北東に進み、メイン会場のすぐ外側を反時計回りに廻り、今度はメイン会場の西側のコースに入っていく。
 メイン競技場を相変わらず左手に見ながら、今度は南西方向に向かって走っていく。徐々に上り勾配になりながら、時計回りに廻って方向を変えていく。ちょうど、小さな山のまわりをぐるっと一周廻るような恰好になる。ほぼ一周すると、競技場を右手に見ながら北東に進み、2箇所の折り返しを終えると再び競技場に戻ってくる。コースマップの高低差の図を見てもらうとわかるように、メイン競技場以外は平坦なところがない起伏の激しいコースである。まさに、クロスカントリーといってよいコースだ。

作戦失敗!
 コースの下見を終えて今日のレースの作戦を立てる。今日の作戦はこうである。
 クロスカントリーのこのコースは、コース幅が片側1車線ほどの道路幅はあるものの、試走してみてわかったのであるが非常にぬかるんでいる。したがって、コース幅の中で走る場所を選んでいかねばならない。スタートしてから、前に多くのランナーがいると、後ろから抜いていくときに足場の悪い場所を走らねばならない。よって、先攻して良い位置取りをしながらレースを進めていくという作戦である。

 結果からすると、この作戦は失敗だった。なぜなら、自分の練習具合から体の出来上がり状態が全く考慮されていないからだった。40歳当時の、今と違って十分に練習ができていた頃であったら、決して作戦としては間違っていなかったと思う。

 それではどうなったか・・・。
 ピストルが鳴ってから10名ほどが飛び出す。足場が悪いので、全体的にペースが遅い。足元を確かめるような感じでみな走っている。
 メイン競技場から不整地に入る頃には、3番目くらいに位置取る。良いポジションだ。この後、右に曲がりながら登っていく。あっという間に先頭に立つ。頂上付近までこの状態で走るが、下り坂にはいると後ろから数人に抜かれる。下見の際には、ゆっくりしか走らなかったが、レースではあのぐちゃぐちゃのコースをスピードを落とさずに下っていく。相変わらずぬかるんではいるものの、思った以上に地面に脚が「グサッ!グサッ!」としっかりグリップしている。ゆっくり走るのと、速く走るのではこのぬかるんだ状態で大きな違いがあるのがわかった。


今大会の心拍数の推移。クリックすると拡大します
 しかしながら、この前半の小刻みなアップダウンの部分は、やはり今の実力ではオーバーペースだったようで、1kmの標識が出てきたところでは、思った以上に疲労が進んでいる。特に腕が思った以上に重くなっている。徐々にペースを落とし、マイペースに持って行こうとしたが、序盤のハイペースのツケは大きかった。

 前半の2kmまではそれなりに付けていたものの、徐々にペースが落ちたため、ついに40歳代の選手に抜かれてしまう。付いていきたいところであるが、体が動かない。
 競技場の西側部分にはいると、ついに50歳代の選手にも抜かれ出す。「ああ情けない・・・。」今日は、為す術がない。序盤のハイペースが全てだった。完全なる作戦ミス。

 終わってみれば40歳代で5位。40歳代のトップとのタイム差が31秒。後半の歩くようなペースになったところで一気に差が付いたようだ。アップダウンのコースほど、練習ができていないときはマイペースで行く方が正解だったようだ。

8年ぶりに訪れた「白馬グリーンスポーツの森」
 さて、久しぶりに子どもたちを連れてきたので大会後にはどこかに出かけなければならない。
 今日のアフターレ−スは、さのさか駐車場から車で7分ほどのところにある「白馬グリーンスポーツの森」。ここは、寄付というような形のわずかな入場料を払うと、中の施設を利用できる。有料のものもあれば、無料のものもあり、全体的にはかなり安い値段設定になっている。

 ここは平成13年7月に、阪急トラピックスの子ども向けの信州ツアーで訪れて以来8年ぶりにやってきた。8年前は、今日と違って非常に良い天気であったが、今日は残念ながら雨・・・。それも時々、ザアーと強く雨が降るほぼ最悪の天候。8年前に来たところと同じイメージがなかなか湧いてこない。

8年前に訪れた「白馬グリーンスポーツの森」」

園内にある「おもしろ自転車」

マスのつかみ取りです。

ほらっ!つかまえた!

池でイカダ遊び

タイヤブランコ

左から私(39歳)、かずたか(5歳)、ゆきこ(39歳)、ゆかこ(3歳)。今から8年前の写真なのでみんな若いですね

親子で乗馬もしました

ゆかこはポニー

さてこれは?行ってみればわかりますよ〜。

夕食はバーベキュー。お肉を嬉しそうに運んでいます。
 当時、長男・かずたかは5歳、長女・ゆかこは3歳。
 かずたかは記憶にあるといっているが、ちょっと怪しい。ゆかこは当時のことを全く覚えていないようだ。当時はまだ3歳だから仕方あるまい。

 さて、今回は総合案内所で「1日券エンジョイチケット(2,000円)」を購入して、遊びに出かける。
 今日は雨のため、晴天の体験プラグラムである「魚のつかみ取り、乗馬、マレットゴルフ、おもしろ自転車、ミニSL・ミニ新幹線、ふあふあ」は残念ながらお休み。
 雨天でも行っている体験プログラムは、「ネイチャークラフト、竹細工、とう細工、キーホルダー作り、おやき作り、釣り堀、ストラックアウト」。この中から何をするか、子どもたちと相談しながら夕方まで遊びました。

8年ぶりにやってきました。天気も悪く人もまばら・・・。

ん?何か記憶にあるような橋・・・。

今日はお焼き作りにチャレンジ

まずは説明を聞きました

皮を伸ばして、具を入れます

出来たものは階下の食堂で焼いてもらいました

おいしいぞ〜!

次は釣り堀。かずたかがニジマスを3匹釣り上げました。

その場で焼いてもらいます

ニジマスが3時のおやつだね。みんな1匹ずつ

場所を移してストラックアウト

へなちょこボール?

最高は6枚抜き

へなちょこボールでも6枚抜きで引き分け

キーホルダー作り

これが出来上がり。まずまず

近くの風呂屋も割引で入浴できます(ただし、ここは天然温泉では無いようです

雨でちょっぴり残念だったけど楽しかったね
 大会の方はサッパリでしたが、8年ぶりに訪れた「白馬グリーンスポーツの森」は懐かしかったですね。家族連れには、良いところですよ。