第21回烏川渓谷ロードレース大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
雪、雪、雪 今回は11月3日の文化の日(今年は火曜日)に開催の大会。場所が場所だけに、仕事を終えて急いで家に帰り支度をし、自動車で群馬県へ向かう。 今回の遠征で、ひとつだけ心配事がある。 それは夕方のニュースにおいて、日本海に今期一番の寒気がやってきているため、日本海側を中心に降雪が続いているということだ。そしてそのテレビ映像は、長野市の降雪を報じていたことだ。今回の道中、長野市は通らないもののかなり近くまで行く。雪を避けることはまず不可能。念のためタイヤチェーンも持って行く。最悪、明日の大会が降雪になって中止ということもなきにしもあらず・・・。 今回の移動経路は、東名・名古屋ICから中央道、長野道を経由し更埴JCTから上信越道で東京方面へ向かい、佐久PAで仮泊。翌朝起床し、松井田妙義ICから一般道へ大会会場へ向かうというルートだ。 東名、中央道とも渋滞もなくスイスイ走っていたが、駒ヶ根(長野県)付近で「伊北ICから雪のため50キロ規制」の表示。予想はしていたが、まさか長野県の南部の伊那地方から雪とは・・・。 そして表示通り、伊北IC付近から雪がちらつく。幸い車の通りも多く、積もることはなかったのでチェーン規制はなかったが(妙高高原付近の信濃町−中郷はチェーン規制が出ていた)。11月の上旬に雪を見るというのは、自分にとってはじめてかもしれない。 こうして雪がちらつく中、日付が変わる少し前に今日の目的地の佐久PAに到着した。すぐさま用意してきたふとんを車内に敷いて仮眠するが、この日は本当に寒かった。 今年に入り何度か車内で寝ていたが、この日の夜中は気温が氷点下まで下がっていた。自動車は気密性はあっても断熱性はほとんど無い。外気温が下がり出すと、車内の気温もすぐさま一緒に下がり出す。首から上が寒く、途中からふとんを頭からかぶってこの寒さをしのいだ。もちろんエンジンは止めている。 これから3ヶ月ほどは自動車での遠征予定はないが、冬は車内で寝るのは止めておいた方が良さそうだ。
明け方、寒くなって移動することにする。 寝ている間に車に雪が積もることはなかったが、これからの道中まだ油断できない。 松井田妙義ICを降りて一般道に出るが、雪はない。さすがに群馬県までは寒気団とはいえ雪を降らすことができなかったのだろうか。ただし自動車に付属している車外気温計は、0℃と1℃を行ったり来たりしている。11月上旬としては異常に寒いことには間違いない。こういう日は、雪が無くても路面が凍結していることがあるので要注意だ。 松井田から高崎市倉渕地区へは県道33号線で地蔵峠を越える。すれ違う車はほとんど無い。2桁国道の割に道が狭く、思いっきりくねくねしている。こういう場合は、スピードを落として走るにかぎる。 地蔵峠付近までやってくると視界が開け榛名山(1449m)が見えてきた。榛名山は中腹まで白くなっているが、この地蔵峠付近の道端も白くなっている。この付近も昨晩雪が降ったようだった。 さて、いきなり帰りの話になるが、帰りは大会会場のはまゆう山荘から西の方へ向かうことにした。せっかくここまで来たのだから、往きと同じ道をそのまま戻っても面白くない。しかしこの考えによって、のちのち冷や汗をかくことになる。 はまゆう山荘が標高840mにありそこそこの高さであるが、帰りに西へ向かう時にはここより更に高いところに登ることになる。往きの道のりであまり雪が積もっていなかったので甘く見たのであるが、これが失敗だった。 はまゆう山荘から西へ山道を登っていくと二度上峠(にどあげとうげ:1390m)という峠に出る。 標高とか調べないでカーナビの指示で走っていったが、途中から道端に積雪が現れる。この道路は、県道54号線というらしいが、松井田から倉渕への県道33号線よりも車の通りが多い。二度上峠を越えて下れば、北軽井沢へ出るため観光ルートとして自動車の通りがそこそこあるようだ。 山道を走るのは決して嫌いではないが、二度上峠へ向かう途中から道端に積雪した雪が現れる。まだまだこれから登るようだ。大丈夫か??? さらに先へ進むと、日陰では道路の中央まで積雪がある。昨日は相当降ったようだ。「これは道の選択を誤ったー」と思ったもののあとの祭り。通行不能ならあきらめるが、チェーンも持ってきているので先へ進んだが、二度上峠から先の方がはるかに雪が多かった。昨日の寒気団の凄まじかったことがことがよくわかる。 最後に11月の上旬のその珍しい積雪をご覧下さい。
コース紹介 今大会の種目は15kmと5km。 コースは非常にシンプルで、標高840mのはまゆう山荘前の県道54号線を東へ高崎市街地方面に下り、15kmの部は7.5km下り折り返し、5kmの部は2.5km下り折り返す単純往復コースである。 ただし、15kmの部は折り返し地点が標高567mで高低差が273m。5kmの部は折り返し地点が標高785mで高低差が55m。 5kmの部の平均勾配が2.2%に対し、15kmの部の平均勾配は3.64%。特に2.5km地点から折り返しの7.5km地点にかぎっていえばこの5kmで218m下るので、この間の平均勾配は4.36%。どういう作戦で全体をまとめるかがポイントになるコースだ。
旧倉渕村と横須賀市のつながり この大会には、毎年のように神奈川県横須賀市から選手がやってくる。調べたところ、はまゆう山荘のサイトに次のようなことが書かれていた。
はまゆう山荘は、旧倉渕村の規模ではとても建てるのが不可能なくらい立派な施設です。それにしても横須賀市が建設して旧倉渕村へ委譲するとは・・・。横須賀市も太っ腹ですね。
レース
それにしてもここも寒い。標高840mあり、なおかつ昨日からの冷え込み。車の車外気温は「1℃」を指している。 8時過ぎに先ほど車で上ってきたコースを、自分の脚で実際に走りコースの下見に出かける。少し早いがウォーミングアップも兼ねる。ちらほら走っている人はいるものの、外に出ても寒い。下見を終えて受付をするが、受付は屋外。ご苦労様である。 アップを終えてからは、はまゆう山荘の「談話室」と呼ばれる大広間(ロビー)でストレッチなどを行う。ここには多くの選手が陣取っている。外に比べれば、格段に暖かい。トイレもそばになるので、更衣以外はここで過ごす。 10時少し前に15kmの部の選手が移動し、談話室が少し広くなる。自分のスタートは10時35分。出番はもうすぐだ。
5km部門は併せても150人程度しかいないので一斉にスタートしても良さそうなものであるが、この大会では今では当たり前のようになっている、タイムの自動計測を採用していないためにゴールにおける計測が全て手動。大量の選手の計測ができないことが原因のようだ。 10時35分の一般の部の選手のエントリーは全部で95人。小規模な大会である。 このうち群馬県の国盗りのために競う同じ年代の選手は20人ほど。昨年、一昨年と連覇している市川誠さんが一番の相手になる。 昨年の優勝タイムは16分57秒。その前年が17分24秒とタイムが早くなっているのがやや不思議。コースの折り返し地点など同じかどうか、コースの距離が正確かどうかという観点から、このコースで16分57秒というタイムには疑問符がつくが、それでも一番マークする人物。 そして、今泉正行さん。 この方は市川さんが優勝するまで2年続けて優勝しているので、マークさせてもらう。
「スタート1分前」の号令のあと、「位置について」の声もなくいきなりピストルが鳴る。やや肩すかしを食った形になるが、落ち着いてスタートする。 今日の戦術は、前半の下りは余裕を持って後半にペースをアップしていく作戦だ。そのため、スタート直後は勾配が急になっているが、ここは焦らずややゆったりと走る。 1km地点を通過。タイムは3分25秒。下り勾配にもかかわらずこのタイムだからゆったりとしていることがわかる。この地点で先頭グループは39歳以下の選手、前述の今泉さんそして私の3人。久しぶりに先導者の後ろを走らせてもらう。 2km地点の通過は6分49秒。この1kmは3分24秒。先ほどと同じようなペースである。 この時に後続から一人追い上げてくるが、息づかいがかなり荒い。最後までもたないだろう。 トンネルを越えて2.5km地点の折り返しでUターンする。 後続を確認するが、一番マークすべき市川さんの「5」のナンバーカードをつけた選手がいない。今日は欠場したのだろうか?ここで、同年代である今泉さんの横に出るが、彼も息づかいが荒くなってきている。それに対しこちらは前述のように前半は押さえる作戦。後半に備えるために余裕を持って走っている。 ここから39歳以下の選手と一緒にペースアップをする。 しばらくは今泉さんはついてくるが、しばらくすると彼の息づかいは聞こえなくなる。ここからは、39歳以下の選手との一騎打ちとなる。 残り1km地点くらいから少しだけコースが下るところがあるが、彼はここでペースアップする。こちらも付いていくが意外に余裕がない。ずるずると離され出してしまうが、今泉さんとの距離は離れているようだ。 17分41秒。 高低差が55mあるコースではあるものの、39歳以下の選手に最後に離されたこともあり、展開としてはやや不満は残るが、何とか群馬県の国盗りには成功した。 表彰式と交流会 この大会は、少人数で山奥で開催される穴場の大会である。 紅葉が美しいのもいいのであるが、15kmの部はなかなかのタフなコース。それ以外にこの大会のいいところに表彰式と交流会があげられる。 表彰式と交流会は明確には区分されてはいないが、大会後のこの交流会(食事会)はなかなかよい。参加料2000円に昼食代(おにぎり、サンドイッチ、なめこ汁)も含まれている。また、その後にシシ鍋も振る舞われる。シシ鍋などなかなか食べる機会がないので、それだけでも非常に得したような気分になる。 また、昨年まで無料だったこのはまゆう山荘の天然温泉。今年は250円を払わなければならないが、それでも550円が250円で天然温泉に入れるのだから安いものだと思う。 個人的には、優勝の副賞と遠来賞で併せてたくさんの賞品をいただき非常に思い出に残る大会となりました。詳しくは次の「本日の戦利品」を参照してください。
本日の戦利品 本日は久しぶりにたくさんのいただき物がありました。このうち、遠来賞でいただいた地元の清酒「大盃」。ビール党の私は、日本酒はほとんど飲みませんので1名の読者の方に、この清酒「大盃」をプレゼントします。 条件は、 @私の家に直接取りに来られる方 A職場に取りに来られる方 B水曜日の名城公園の練習会の時に取りに来られる方 のいずれかの方にかぎります。 応募方法は、トップページの「ご意見・お問い合わせはこちらまで」からメールで「大盃ください」と送信してください。先着1名ですよ。〆切は11月11日(水)です。 当選者は後日サイトで発表しますね。どんどんご応募くださ〜い!
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