第28回一関国際ハーフマラソン大会 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シルバーウィークで高速道路大渋滞 9月19日(土)〜23日(水)はシルバーウィークと称される大型連休。日付の並びで9月にこれだけの連休があるのは今年が初めて。 今回、この大会に申し込む際に、「シルバーウィーク全体をどう過ごす?」ということについては、私は全く考えていなかったが、世間ではやはりこの大型連休を使って行楽に出かける人は圧倒的に多かった。 今回、自宅を出発したのは5時過ぎ。 いつものように東名高速・名古屋ICから高速道路に乗り込むが、通常のこの時間帯に比べて自動車の数が多いような気がする。小牧JCTから中央道にはいると、その傾向が顕著に現れる。午前6時前というのに、自動車の数が異常に多い。 岡谷JCTから長野道に入り、塩尻を過ぎたあたりから車が空きだした。高速道路を快適に走れるだけの混み具合だ。上越JCTから北陸道、さらに新潟中央JCTから磐越道に入るが快適さは続く。 ところが磐越道の会津若松あたりに来ると「東北道・郡山JCT〜白石50km渋滞」の表示! おもわず「え〜!」と叫びたくなるような情報が目の前に現れる。磐梯山SAで昼食タイムを設けようと考えていたが予定を変更し、パック入りの「焼きそば」を購入しすぐさま高速道路に戻る。
50kmという情報は、道路を利用しない第三者から見て渋滞を楽しむ?ための情報であって、渋滞に巻き込まれた当人としては、渋滞の長さよりもその区間をどのくらいの時間で通り抜けられるかがポイントになる。 東名・名神などでは、走行中に例えば「名古屋まで20分」とか表示が出ている。正常ならば緑色で、やや混み出すとオレンジ色で、渋滞などになると赤色でその所要時間を表示しているサービスだ。NEXCO東日本ではこのサービスはないのか? さて、話を戻そう。 さてこの渋滞を乗り切るためにどうするか。考えたのは次の3つの方法。 @一般道に出て一般道を走り、渋滞区間が終わったら高速道路に戻る。 A別ルートの高速道路を利用し迂回する。 Bそのまま高速道路に乗り続ける。
さて、その恐怖の「50kmの渋滞」であるが、渋滞しているのはこの中の数区間だった。断続的に渋滞しているわけで、不思議と全く渋滞もなくスイスイと流れるところもある。 国見SAの渋滞を抜けると、ようやく渋滞が終わる。「50km」という数字に少々驚かされたが、恐怖のノロノロ運転が続くわけではなかった。 そして前日受付の会場である一関市役所に到着したのが午後4時過ぎ。 受付時間が午後3時〜4時とあるので、本来であればぎりぎりアウト。にもかかわらず、市役所玄関を入ると、そこには女子高生がずらりと並んで待っていてくれた。一斉に「こんにちは〜!」と・・・。ちょっと遅れていったので恥ずかしい。おまけにハーフマラソンの部は一番奥の方。これらの女子高生の前をほとんど通り過ぎなければならない。何やら、こちらが品定めをされるみたいでまたまた恥ずかしい。とはいえ、午後4時を過ぎても待っていてくれて嬉しくもあった受付であった。 忘れ物多発 今回はどういうわけか忘れ物が多かった。金曜日にばたばたと荷物をパッキングしたせいであろうか。まず最初に忘れ物に気がついたのは、ひげそり。車の中でジョリジョリしようと思ったら無い。 次にホテルに行って、着替えようと思ったら着替えのパンツ(後で買いに行きましたが・・・)。そして、心拍数の測定をするハートレートモニターのセンサーベルトとセンサー。 どれも、忘れても支障がないものといえばそれまでであるが、ちょっとしっくり来なかった今回の遠征でした。 福島県のおじいちゃん
今回宿泊したのは、ハーフマラソンのコースでいうと15km(または18.5km)を少し超えたところである。ここからスタート場所の一関市役所までは2kmほどある。いくら近いとはいえ、駐車場が満車になっては困るので、7時40分にはホテルを出発する。 大会の参加者が2,000人弱ということもあってか、一関市役所・北側の駐車場の駐車スペースはかなり余裕があった。昨日既に受付が終わっているので、スタートまでは比較的のんびり過ごせる。 昨日、下見をしたコースを思い出しながら車の中で大会プログラムのコースマップを見ていると一人の年輩の男性がやってくる。どう少なく見積もっても65歳入っているだろうか。ニコニコしながらやってくる。 窓を開けて話を聞くと、「名古屋からですか〜。遠いですね。私もあちこち遠くの大会に出かけるんですよ。私の住んでいる福島県の伊達市というところで大会があるので、良かったら出てくださいね」と大会要項を渡される。 種子島ロケットマラソンに出かけたら、スタート直前のスコールで大会が急に中止になったとか、来月は奈良の大会に出かけるとか、福島県はどこの大会に出たのか等、初対面の人とは思えないくらい矢継ぎ早に話をしてくる。(気さくな人でもありますが・・・。) いろいろ話をしていると、このおじいちゃんの日本の42ほどの都道府県の大会に出場しているという。私は、この日の時点で45都道府県。おじいちゃんがちょっと自慢げにお話をするので黙っていたが、私の方が足を運んだところが多い。 さらに愛知県の大会には出場したことが無く、「どこがいいかのか」という。このいきなりの質問には、窮してしまった。私もあちこち出かける方ではあるが、さて、地元の大会でオススメの大会をひとつだけ挙げよといわれてもなかなか返事が出来ない。 「どういうところがいいんですか?例えば、賑やかな方がいいとか、参加賞がいいとかありますよね」と尋ねると、「景色のいいところがいい。」という。 となれば、「国宝犬山城のある『犬山ハーフマラソン』か『犬山友好都市マラソン』のどちらかがいいんではないでしょうか。どちらも2月に開催されるので一度足を運んでもらったらいいかと思います」と返事をした。「ほう、そうですか。小牧に知り合いがいるんだけど・・・」とおじいちゃん。「犬山は小牧市のすぐ隣で、岐阜県に接しているところです。温泉もあり、風光明媚なところですよ」とリップサービスをしておいた。 このおじいちゃん、嬉しそうにして去っていったが、あちこちに出かけてこうしてコミュニケーションをしているのだろう。私もこうありたい。このおじいちゃんに敬意を表して、おじいちゃんにいただいた要項を掲載しておきます。 変化のあるコース 先程から述べているが、何とか大会前日に現地入りをすることが出来た。自動車でやってきたメリットとして、自分でコースの下見が出来るということがある。レース全体のペース配分をどうするかということを決めるためにも大切なのがこのコースの下見である。 やや薄暮の時間帯にかかってしまったが、写真を撮っておいたので出場予定がある方は参考にして下さい。 冒頭にコースマップを掲載しておきました。高低差があるような感じを受けるかもしれませんが、「坂がきついなあ」と感じるのは16km過ぎからの第2折り返しくらいまでで、そのほかの場所はアクセントという感じです。単調さが無く、個人的には好きな感じのコースです。
大会新記録が多発! さて、大会の方ですが、男子ハーフマラソンの60〜64歳の部の保坂好久さん(1時間16分46秒)をはじめ大会記録が、たしか3つか4つ出ています。私の出場した男子ハーフマラソン45〜49歳の部の小松尚夫さん(1時間11分43秒)も大会記録です。私の全盛期の時のタイムと遜色ありません。完敗というよりも別次元の走りですね。 さて、その大会の方ですが、朝から台風14号の影響で一関地方は強風が吹いていました。 今回は、明確にタイムを狙って走るという位置づけではなかったのですが、現在の体の出来具合を知るためには、極端なアップダウンのあるコースや極端に暑い日など気象条件に影響がない方がいいに決まっているわけですが、今回のような強風は秋口としては珍しく久々のハーフマラソンとしては大敵になってしまいました。
9時40分頃にスタート地点へ向かいます。 この大会の整列の仕方は、タイムの申告順です。「1時間10分以内」、「1時間15分以内」、「1時間20分以内」というプラカードを持った人がいて、その後ろに並ぶというものです。 私は市民マラソンはこの方法が一番好きで、みなさん分相応に並びます。前の方は、城西大学の学生ばかりです。私は、ちょっと厚かましく1時間15分以内のところに並ばせてもらいました。前の方は空いているので、まあそれほど咎められることもないでしょう。 さて、今日の目標ですが1時間18分台の記録ともう一つは、岩手県の国盗りです。 昨年の男子ハーフマラソンの優勝タイムが1時間16分17秒。昨年の優勝者の高橋さんは、今年は50歳代になるので区分が変わる。40〜44歳の区分で、昨年44歳だった選手が新たに殴り込みをかけてくることが予想されるが、そのときはそのとき。まずは自分の走りをすることが大切となる。1時間18分台で国盗りが出来るほど、レベルは低くないとは思うがチャンスがあれば狙っていきたいと思う。 フルマラソンの場合はスタートが比較的ゆったりとしているが、ハーフマラソンの場合は意外にごみごみしている。今回もスタートして1kmも走らないうちにコースを左折し、また2kmとたたないうちに第1折り返しでUターンをする。 コースの変化があるのは楽しいが、ハーフマラソンでも1,000人ほどの選手がいるのでもう少しばらけるまでコースは直線の方が良さそうだ。 さて、第1折り返しをUターンして再び一関市役所方面に向かうが、私の前にナンバーカードが45〜49歳の区分(NO.471〜NO.606)の選手が二人視界に入る。 この2人より前にいるとなるとちょっと手強いが、当面はこの2人をマークしながら走る。 このうちの一人は、4kmの磐井橋前から遅れ出す。 残ったのは背が大きなNO.533の選手だ。大柄な選手であるが、意外にもピッチ走法。膝周りにテーピングをしているようなので、故障気味なのかどうかはわからないが、後半勝負になれば勝ち目はありそうだ。 4km過ぎからの磐井川の堤防道路を走るところでは、東からの強風をまともに受ける。 冬場のレースではないが、今回は他の選手を風よけにしてかなり走らせてもらった。この状況は、8.6km付近で向きを変え南下するまで続く。とにかく我慢して前に出ないようにする。 しかしながら、南に方向を変えると、集団のペースが一気に上がる。NO.533の選手も遅れがちだ。 また、この8.6kmの折り返しよりもかなり早い段階でNO.472(今回、同年代で優勝した小松さん)の選手とすれ違う。少なく見積もっても既に1分以上の差がある。 さて、話を戻す。 折り返してから私のいた集団もペースが急激に上がり付いていくことが出来なくなった。しかしながら、まだ勝負は前半戦。終盤まで余力を残した上で戦わなければならない。ここでついて行くには、全体からすれば、タイミングとしてはまだ早い。 そう思いぐっとこらえ走っていると、14kmを過ぎに先ほどで、先程まで同じ集団にいた選手がポツリポツリと近づいてくる。やはりオーバーペースだったようだ。こちらもちょっとつらくなってきているが頑張ることにする。 16.7km地点の折り返し付近でも選手を抜かす。ここまで来れば、抜くことはあっても抜かれることはない。そういう場合は、走りとしては合格点だ。20km過ぎでも更に2人を抜かしゴールに向かう。 1時間17分41秒。 ベストタイムからは6分以上も遅いが、現時点での仕上がりとしてはまずまず。目標の1時間18分台もクリアすることが出来た。 ただし、国盗りは異次元の走りをする”小松さん(弘前大学RC)”に大差で負けてしまったので、再び岩手県に国盗りでやってこなければならなくなってしまった。 それにしても私よりも年上で、私より早くゴールした50歳の浅倉さん(1時間16分25秒)、前出の60歳の保坂さん(1時間16分46秒)は、本当に早いですね。(保坂さんは、フルマラソンの60歳の世界記録保持者ですが・・・)。次回お会いするときには、何とか一矢をむくいたいですね。
マスターズ大会のあり方 ちょうどこのシルバーウィーク期間中に、私の住んでいる名古屋市の瑞穂陸上競技場で第30回記念国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会(9月19日(土)〜21日(祝))が開催されていた。 私は、この一関に来ていた関係で、そちらのマスターズの大会を見ることもなかったのであるが、「全日本」と謳いながらも、地元の一部のトップクラスのマスターズにかかる選手は出場していたものの、全国規模で見る限り盛り上がりのあるような結果であるとは思えない。 70歳、80歳ともなれば、なかなかその競技を披露する場がないので遠方からも集まるが、40代、50代くらいでは、「全日本」と名が付いてもいい選手が集まってこない。 これは、ステータスがないから選手が集まらないのか、選手が集まらないからステータスがないのか微妙なところであるが、私の知る限りマスターズ大会と冠がある大会はいつもこうである。 70代、80代は仕方がないにしても40代のマスターズ選手は、むしろ一関のような20代、30代の選手らと一緒に走っている方が楽しいし、20代、30代の選手を負かそうとも考えている。 マスターズはマスターズというように大会を分けるよりも、日本陸連と共催で大会を開催する方がいい選手も集まってくるので、大会のあり方としては健全ではなかろうか。 2位の副賞は平泉の漆塗りの民芸品
この「秀衡塗」とは、平安時代に平泉を治めた藤原三代秀衡が京都から漆職人を呼び寄せ、お椀などを作らせたのが始まりといわれているものです。 特徴としては、漆で雲模様を描き、その上に金箔を貼り付け、余白に縁起の良い草花や果実を描いています。秀衡塗は850年以上の伝統を誇り、昭和60年に国の伝統工芸に指定されています。 いただいたものは小さなお菓子入れほどのお椀ですが、市価としては数千円ほどするような高級なものです。
帰宅して開封したところ、こちらも一関の西部に位置する須川高原(標高1100m)で取れたものだそうです。ジャムには、大会名のラベルも貼られ、細かなところに気配りがされていることに気がつきました。 大きなツブ入りで、早速帰宅したその日の朝食のパンに付けて食べましたが、とても美味しかったですね。 健康センター「古戦場」 最後に紹介するのが、参加賞のひとつの「無料入浴券」。一関市内の2ケ所の温泉(銭湯)が指定されていました。 一ケ所が、JR一関駅そばの「亀の湯」。会場からも近かったので、こちらの方にいこうと思ったのですが、付近に駐車場が無く、断念して、東北自動車道・一関ICそばの健康センター「古戦場」に行くことにしました。 こちらはまともに払えば600円の入浴料が無料。 天然温泉ではないのですが、健康センターということもあって今大会に参加したランナーたちで非常に混雑していました。とはいえ、帰りの温泉代まで主催者負担とは、ありがたいですね。
今日の戦利品
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