第28回一関国際ハーフマラソン大会 参戦記
 今回は約1年半ぶりのハーフマラソンです。

 今年からこの大会のコースが変更になったようですが、昨年までの大会記録は’07年のメクボ・ジョブ・モグス(山梨学院大学)の59’58”。同じ一関市内を走るので、高速コースであることは間違いありません。

 今回は、12月の福岡国際マラソンに向けて、現状の練習効果を確認するために、遠路岩手県まで出かけました。9月は、フルマラソン向けの練習を始めてからとしては、まだまだ最初の段階なので、今回の目標はやや低めの1時間18分台と設定しました(5km−18分30秒イーブンペース)。結果は1時間17分41秒。

 名古屋に比べれば十分涼しく走りやすく、適度にアップダウンがあって楽しめるコースでしたが、台風14号の影響で風には悩まされましたね。これがなければ、さらにいい記録が出ていたかもしれません。

 大会そのものは、陸連公認大会であり、かつ、マスターズ陸上競技連盟が主催しているため、特にマスターズクラスにとっては非常にレベルの高い試合でした。ジョギングの部も無く、久しぶりにシリアスな感じの大会でした。

 競技志向の強い大会ですが、選手にはお昼ご飯のおむすび・豚汁の提供、レース後の無料入浴券、地元産のブルーベリージャム等の参加賞のほかに、マッサージサービスや選手向けのドリンクサービスなど、一関市としては多大なるバックアップをしている感じが見受けられました。ちょっと遠いですが、なかなかいい大会ですよ。

●大会名 第28回一関国際ハーフマラソン大会
●開催日 平成21年9月20日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
一関市役所西側交差点〜一関市役所前(岩手県盛岡市) (地図

大会要項

プログラム

コースマップ(ハーフ)
10km・5kmはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、気温20℃
●参加賞 ブルーベリージャム&ブルーベリー茶(またはバスタオルとの選択)、一関米のおむすび、豚汁、アクエリアス(ビタミンガード)、入浴券、ポケットティッシュ
●結 果 1時間17分41秒
(21.0975km:一般男子45〜49歳 第2位、総合第54位)

距離 スプリット ラップ 平均心拍数
5km 17分58秒 17分58秒 今回はセンサーベルトを忘れたため、計測できませんでした。
10km 36分28秒 18分30秒
15km 54分58秒 18分30秒
20km 1時間13分54秒 18分56秒
ゴール 1時間17分41秒 3分47秒
●表彰 賞状、盾、平泉 翁知屋(おおちや)の秀衡塗の椀
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅5:18〜名古屋IC〜(東名・中央道・長野道・上信越道)〜黒姫野尻湖PA(トイレ)〜(上信越・北陸道)〜米山SA(給油)〜(北陸・磐越道)〜上川PA(トイレ)〜(磐越道)〜磐梯山SA(トイレ、昼食購入)〜(磐越・東北道)〜一関IC〜(一般道)〜一関市役所(受付)16:08〜コース下見〜ホテル17:10(泊)
(復路) ホテル7:40〜(一般道)〜会場駐車場(一関市役所北)7:50
 
 【第28回 一関国際ハーフマラソン大会 ハーフマラソン 9時50分スタート】
会場駐車場13:07〜13:30古戦場(銭湯/入浴)13:57〜(給油)〜一関IC〜(東北道)〜長者原SA(トイレ・土産購入)〜(東北・磐越道)〜阿賀野川SA(トイレ・食事)〜(磐越道)〜五泉PA(仮眠5h)〜(磐越道・北陸・上信越・長野道)〜梓川SA(給油)〜(長野道・中央道)〜小黒川PA(トイレ、仮眠2h)〜(中央・東名)〜自宅8:01
●費用
参加料 3,000円  
燃 料 16,689円   1700.2(km)/13.04(リットル/km)×128(円/リットル)
高速料金 2,000円  ( ETC割引/名古屋〜一関  :1,000円)
 ( ETC割引/一関〜名古屋  :1,000円)
宿泊料 3,900円  (ビジネスホテル一関)
入浴料 0円  (参加賞/銭湯「古戦場」)
合 計 25,589円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者
  (ハーフマラソン・男子45〜49歳のみ6位まで。★は加藤が参加した部門)
【21.0975km−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属・勤務先 記録
男子 18〜29歳 121名 高宮 祐樹 21 城西大学男子駅伝部 1゜05’51”
男子 30〜34歳 87名 板垣 陽介 31 海上自衛隊大湊 1゜08’42”
男子 35〜39歳 110名 松田  洋 36 作.AC北海道 1゜11’30”
男子 40〜44歳 126名 福田  健 43 埼玉滑川走友会 1゜11’51”
★男子 45〜49歳 137名 小松 尚夫 45 弘前大学RC 1゜11’43”
加藤 一郎 47 名古屋市役所走友会 1゜17’41”
村松 康志 47 矢巾町 1゜18’30”
森山 光昭 46 双葉町 1゜19’01”
黒沢 満尋 47 五戸町スポーツクラブ 1゜20’08”
佐藤 達也 48 日立AMS 1゜20’40”
男子 50〜54歳 113名 浅倉  豊 50 JR東日本東京 1゜16’25”
男子 55〜59歳 107名 山崎  進 58 しばたさくら 1゜21’33”
男子 60〜64歳 58名 保坂 好久 60 ナチュラルフーズ(株) 1゜16’46”
男子 65歳以上 44名 加藤 昌義 65 座間走ろう会 1゜35’56”
女子 18〜29歳 17名 新倉 麻貴 26 平塚市 1゜29’41”
女子 30〜39歳 52名 成田 フサイ 34 NEC府中 1゜24’23”
女子 40歳以上 64名 大後 みどり 44 アミノバイタルAC 1゜27’11”
【10km−9時52分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属・勤務先 記録
男子 18〜29歳 32名 河村 拓朗 23 東邦リファイン 31’29”
男子 30〜34歳 38名 梶谷 直高 34 チームトンガリ 34’29”
男子 35〜39歳 33名 太田 知幸 35 NEC東北 32’44”
男子 40〜44歳 41名 鈴木 浩一 41 風・虹・紅 33’11”
男子 45〜49歳 47名 加藤  尚 45 海老名市役所 33’03”
男子 50〜54歳 56名 畑中 高広 50 東京電力福島 37’06”
男子 55〜59歳 66名 風張 清志 58 八戸陸協 37’40”
男子 60〜64歳 67名 佐藤 雅英 60 八戸市 39’17”
男子 65〜70歳 46名 小野 弘志 65 水沢愛走会 40’58”
男子 70歳以上 33名 及川  光 71 花泉らんらん 45’21”
女子 18〜29歳 22名 佐藤 由希 25 ウィルランズアカデミー 39’59”
女子 30〜39歳 35名 大志田 紀子 32 盛岡アルミ 42’41”
女子 40〜49歳 38名 高野 久美子 46 DATE ANGELS 44’01”
女子 50〜59歳 35名 檜山 恵子 50 おごせ石川眼科 38’22”
女子 60歳以上 13名 坂田 秀子 61 利府RC 49’49”
【5km−10時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属・勤務先 記録
男子 50〜54歳 18名 佐々木 建 52 二ノ台RC 17’17”
男子 55〜59歳 22名 佐藤 吉博 59 河北陸協 17’45”
男子 60〜64歳 24名 樽谷  剛 62 横浜緑走友会 19’24”
男子 65〜69歳 22 小笠原 長四郎 66 マスターズ 19’48”
男子 70〜74歳 35名 及川 正賢 71 奥州市 21’36”
男子 75歳以上 25名 高橋 常秋 75 札幌走ろう会 20’44”
女子 40〜49歳 13名 高橋 紀子 49 関東化学岩手・江刺マスターズ 21’21”
女子 50〜59歳 13名 小野寺 たけ子 54 千厩AC 21’59”
女子 60歳以上 16名 千葉 正子 61 名取市 23’15”
総合計 1,826名  

シルバーウィークで高速道路大渋滞

 9月19日(土)〜23日(水)はシルバーウィークと称される大型連休。日付の並びで9月にこれだけの連休があるのは今年が初めて。
 今回、この大会に申し込む際に、「シルバーウィーク全体をどう過ごす?」ということについては、私は全く考えていなかったが、世間ではやはりこの大型連休を使って行楽に出かける人は圧倒的に多かった。

 今回、自宅を出発したのは5時過ぎ。
 いつものように東名高速・名古屋ICから高速道路に乗り込むが、通常のこの時間帯に比べて自動車の数が多いような気がする。小牧JCTから中央道にはいると、その傾向が顕著に現れる。午前6時前というのに、自動車の数が異常に多い。

 岡谷JCTから長野道に入り、塩尻を過ぎたあたりから車が空きだした。高速道路を快適に走れるだけの混み具合だ。上越JCTから北陸道、さらに新潟中央JCTから磐越道に入るが快適さは続く。

 ところが磐越道の会津若松あたりに来ると「東北道・郡山JCT〜白石50km渋滞」の表示!
 おもわず「え〜!」と叫びたくなるような情報が目の前に現れる。磐梯山SAで昼食タイムを設けようと考えていたが予定を変更し、パック入りの「焼きそば」を購入しすぐさま高速道路に戻る。

6月から三度ほどこの場所に来たが、初めてくっきり見えた磐梯山(1818.6m) (磐梯山SAにて)
 実はこの「50km」という表示が曲者だ。
 50kmという情報は、道路を利用しない第三者から見て渋滞を楽しむ?ための情報であって、渋滞に巻き込まれた当人としては、渋滞の長さよりもその区間をどのくらいの時間で通り抜けられるかがポイントになる。
 東名・名神などでは、走行中に例えば「名古屋まで20分」とか表示が出ている。正常ならば緑色で、やや混み出すとオレンジ色で、渋滞などになると赤色でその所要時間を表示しているサービスだ。NEXCO東日本ではこのサービスはないのか?

 さて、話を戻そう。
 さてこの渋滞を乗り切るためにどうするか。考えたのは次の3つの方法。
 @一般道に出て一般道を走り、渋滞区間が終わったら高速道路に戻る。
 A別ルートの高速道路を利用し迂回する。
 Bそのまま高速道路に乗り続ける。

前日受付の一関市役所。女子高生が一斉に「こんにちは〜」と声を揃えてあいさつをしてくると、ちょっぴり恥ずかしい限りだ。
 高速料金が今日は一律1,000円ということもあり、結局Bを選択した。従来の料金体系だったら@を選択していたかもしれない。

 さて、その恐怖の「50kmの渋滞」であるが、渋滞しているのはこの中の数区間だった。断続的に渋滞しているわけで、不思議と全く渋滞もなくスイスイと流れるところもある。
 国見SAの渋滞を抜けると、ようやく渋滞が終わる。「50km」という数字に少々驚かされたが、恐怖のノロノロ運転が続くわけではなかった。

 そして前日受付の会場である一関市役所に到着したのが午後4時過ぎ。
 受付時間が午後3時〜4時とあるので、本来であればぎりぎりアウト。にもかかわらず、市役所玄関を入ると、そこには女子高生がずらりと並んで待っていてくれた。一斉に「こんにちは〜!」と・・・。ちょっと遅れていったので恥ずかしい。おまけにハーフマラソンの部は一番奥の方。これらの女子高生の前をほとんど通り過ぎなければならない。何やら、こちらが品定めをされるみたいでまたまた恥ずかしい。とはいえ、午後4時を過ぎても待っていてくれて嬉しくもあった受付であった。

忘れ物多発
 今回はどういうわけか忘れ物が多かった。金曜日にばたばたと荷物をパッキングしたせいであろうか。まず最初に忘れ物に気がついたのは、ひげそり。車の中でジョリジョリしようと思ったら無い。
 次にホテルに行って、着替えようと思ったら着替えのパンツ(後で買いに行きましたが・・・)。そして、心拍数の測定をするハートレートモニターのセンサーベルトとセンサー。
 どれも、忘れても支障がないものといえばそれまでであるが、ちょっとしっくり来なかった今回の遠征でした。

福島県のおじいちゃん

おじいちゃんが配っていた大会要項。残念ながら〆切が9月24日で、この大会の4日後と慌ただしい。
 さて一泊して大会当日を迎える。ビジネスホテルといえども、現地で一夜を明かすのは久しぶりだ。
 今回宿泊したのは、ハーフマラソンのコースでいうと15km(または18.5km)を少し超えたところである。ここからスタート場所の一関市役所までは2kmほどある。いくら近いとはいえ、駐車場が満車になっては困るので、7時40分にはホテルを出発する。

 大会の参加者が2,000人弱ということもあってか、一関市役所・北側の駐車場の駐車スペースはかなり余裕があった。昨日既に受付が終わっているので、スタートまでは比較的のんびり過ごせる。

 昨日、下見をしたコースを思い出しながら車の中で大会プログラムのコースマップを見ていると一人の年輩の男性がやってくる。どう少なく見積もっても65歳入っているだろうか。ニコニコしながらやってくる。
 窓を開けて話を聞くと、「名古屋からですか〜。遠いですね。私もあちこち遠くの大会に出かけるんですよ。私の住んでいる福島県の伊達市というところで大会があるので、良かったら出てくださいね」と大会要項を渡される。

 種子島ロケットマラソンに出かけたら、スタート直前のスコールで大会が急に中止になったとか、来月は奈良の大会に出かけるとか、福島県はどこの大会に出たのか等、初対面の人とは思えないくらい矢継ぎ早に話をしてくる。(気さくな人でもありますが・・・。)

 いろいろ話をしていると、このおじいちゃんの日本の42ほどの都道府県の大会に出場しているという。私は、この日の時点で45都道府県。おじいちゃんがちょっと自慢げにお話をするので黙っていたが、私の方が足を運んだところが多い。
 さらに愛知県の大会には出場したことが無く、「どこがいいかのか」という。このいきなりの質問には、窮してしまった。私もあちこち出かける方ではあるが、さて、地元の大会でオススメの大会をひとつだけ挙げよといわれてもなかなか返事が出来ない。

 「どういうところがいいんですか?例えば、賑やかな方がいいとか、参加賞がいいとかありますよね」と尋ねると、「景色のいいところがいい。」という。
 となれば、「国宝犬山城のある『犬山ハーフマラソン』か『犬山友好都市マラソン』のどちらかがいいんではないでしょうか。どちらも2月に開催されるので一度足を運んでもらったらいいかと思います」と返事をした。「ほう、そうですか。小牧に知り合いがいるんだけど・・・」とおじいちゃん。「犬山は小牧市のすぐ隣で、岐阜県に接しているところです。温泉もあり、風光明媚なところですよ」とリップサービスをしておいた。

 このおじいちゃん、嬉しそうにして去っていったが、あちこちに出かけてこうしてコミュニケーションをしているのだろう。私もこうありたい。このおじいちゃんに敬意を表して、おじいちゃんにいただいた要項を掲載しておきます。

変化のあるコース
 先程から述べているが、何とか大会前日に現地入りをすることが出来た。自動車でやってきたメリットとして、自分でコースの下見が出来るということがある。レース全体のペース配分をどうするかということを決めるためにも大切なのがこのコースの下見である。
 やや薄暮の時間帯にかかってしまったが、写真を撮っておいたので出場予定がある方は参考にして下さい。

 冒頭にコースマップを掲載しておきました。高低差があるような感じを受けるかもしれませんが、「坂がきついなあ」と感じるのは16km過ぎからの第2折り返しくらいまでで、そのほかの場所はアクセントという感じです。単調さが無く、個人的には好きな感じのコースです。

ハーフマラソン及び10kmのスタート地点は一関市役所西側の交差点の真ん中です。今年からこのスタート場所に変わったみたいです。

コース上にはこのように1kmごとに表示がされています。

1.5km過ぎに早くも第1折り返しがあります。ここまで少し下り気味で折り返し。

3.3kmほどで再びスタート地点に戻ってきます。今度はここを右折し東へ向かいます。

北上川の支流「磐井川」にかかる磐井橋の手前を左折します。

東北本線が見えてくるまで約1km弱、右手に磐井川を見ながら堤防道路を走ります。

しばらく東北本線と並行して走りますが、一旦西へ向かい6km地点で右折し県道134号線に入ります。

7km地点の様子(県道134号線)

8.6km過ぎに細い道を右折し、・・・

さらに50mほどで右折し、南下します。

この後、磐井橋までは、先ほど来た道をそのまま戻ります。

13.7kmほどで、今度は左折し磐井橋を渡ります。

 16.7kmで第2折り返し。この折り返しの前の坂が上りでちょっとつらいですね。

東北本線のガード下をくぐり左折し、JR一ノ関駅方面に向かいます。

500mほどで一ノ関駅前をUターン(第3折り返し)します。

ゴールは一関市役所前。最後は少し緩い上り坂になっています。

大会新記録が多発!
 さて、大会の方ですが、男子ハーフマラソンの60〜64歳の部の保坂好久さん(1時間16分46秒)をはじめ大会記録が、たしか3つか4つ出ています。私の出場した男子ハーフマラソン45〜49歳の部の小松尚夫さん(1時間11分43秒)も大会記録です。私の全盛期の時のタイムと遜色ありません。完敗というよりも別次元の走りですね。

 さて、その大会の方ですが、朝から台風14号の影響で一関地方は強風が吹いていました。
 今回は、明確にタイムを狙って走るという位置づけではなかったのですが、現在の体の出来具合を知るためには、極端なアップダウンのあるコースや極端に暑い日など気象条件に影響がない方がいいに決まっているわけですが、今回のような強風は秋口としては珍しく久々のハーフマラソンとしては大敵になってしまいました。

 メイン会場の一関市役所。屋上からは大会の横断幕も掲げられています。

受付テント。前日は市役所の庁舎内でしたが、当日は庁舎の南側にて行っていました。

参加者の多くは、市役所の南西側の芝生の上にシートを敷いて陣取っていました。

地元特産品やスポーツショップのブースも5店舗ほど出店し賑わっていました。

珍しい「車のカギ預り所」。本来ならあるべきものなんでしょうが、ここではランナーのためにどうどうと出していました。私も利用しました。

 9時40分頃にスタート地点へ向かいます。
 この大会の整列の仕方は、タイムの申告順です。「1時間10分以内」、「1時間15分以内」、「1時間20分以内」というプラカードを持った人がいて、その後ろに並ぶというものです。
 私は市民マラソンはこの方法が一番好きで、みなさん分相応に並びます。前の方は、城西大学の学生ばかりです。私は、ちょっと厚かましく1時間15分以内のところに並ばせてもらいました。前の方は空いているので、まあそれほど咎められることもないでしょう。

 さて、今日の目標ですが1時間18分台の記録ともう一つは、岩手県の国盗りです。
 昨年の男子ハーフマラソンの優勝タイムが1時間16分17秒。昨年の優勝者の高橋さんは、今年は50歳代になるので区分が変わる。40〜44歳の区分で、昨年44歳だった選手が新たに殴り込みをかけてくることが予想されるが、そのときはそのとき。まずは自分の走りをすることが大切となる。1時間18分台で国盗りが出来るほど、レベルは低くないとは思うがチャンスがあれば狙っていきたいと思う。

 フルマラソンの場合はスタートが比較的ゆったりとしているが、ハーフマラソンの場合は意外にごみごみしている。今回もスタートして1kmも走らないうちにコースを左折し、また2kmとたたないうちに第1折り返しでUターンをする。
 コースの変化があるのは楽しいが、ハーフマラソンでも1,000人ほどの選手がいるのでもう少しばらけるまでコースは直線の方が良さそうだ。

 さて、第1折り返しをUターンして再び一関市役所方面に向かうが、私の前にナンバーカードが45〜49歳の区分(NO.471〜NO.606)の選手が二人視界に入る。
 この2人より前にいるとなるとちょっと手強いが、当面はこの2人をマークしながら走る。

 このうちの一人は、4kmの磐井橋前から遅れ出す。
 残ったのは背が大きなNO.533の選手だ。大柄な選手であるが、意外にもピッチ走法。膝周りにテーピングをしているようなので、故障気味なのかどうかはわからないが、後半勝負になれば勝ち目はありそうだ。

 4km過ぎからの磐井川の堤防道路を走るところでは、東からの強風をまともに受ける。
 冬場のレースではないが、今回は他の選手を風よけにしてかなり走らせてもらった。この状況は、8.6km付近で向きを変え南下するまで続く。とにかく我慢して前に出ないようにする。

 しかしながら、南に方向を変えると、集団のペースが一気に上がる。NO.533の選手も遅れがちだ。
 また、この8.6kmの折り返しよりもかなり早い段階でNO.472(今回、同年代で優勝した小松さん)の選手とすれ違う。少なく見積もっても既に1分以上の差がある。

 さて、話を戻す。
 折り返してから私のいた集団もペースが急激に上がり付いていくことが出来なくなった。しかしながら、まだ勝負は前半戦。終盤まで余力を残した上で戦わなければならない。ここでついて行くには、全体からすれば、タイミングとしてはまだ早い。
 そう思いぐっとこらえ走っていると、14kmを過ぎに先ほどで、先程まで同じ集団にいた選手がポツリポツリと近づいてくる。やはりオーバーペースだったようだ。こちらもちょっとつらくなってきているが頑張ることにする。
 16.7km地点の折り返し付近でも選手を抜かす。ここまで来れば、抜くことはあっても抜かれることはない。そういう場合は、走りとしては合格点だ。20km過ぎでも更に2人を抜かしゴールに向かう。

 1時間17分41秒。
 ベストタイムからは6分以上も遅いが、現時点での仕上がりとしてはまずまず。目標の1時間18分台もクリアすることが出来た。
 ただし、国盗りは異次元の走りをする”小松さん(弘前大学RC)”に大差で負けてしまったので、再び岩手県に国盗りでやってこなければならなくなってしまった。

 それにしても私よりも年上で、私より早くゴールした50歳の浅倉さん(1時間16分25秒)、前出の60歳の保坂さん(1時間16分46秒)は、本当に早いですね。(保坂さんは、フルマラソンの60歳の世界記録保持者ですが・・・)。次回お会いするときには、何とか一矢をむくいたいですね。

ゴールしてしばらくすると、上位の成績が速報で発表される。

男子ハーフマラソン55〜59歳の上位3名の表彰式風景。入賞は各部6位までであるが、部門が多く表彰時間を短縮するために3位までだという。4〜6位の選手は、別の場所で賞状と副賞などを受け取るシステム。

ゴール後、RCチップと交換で成績書を発行

参加賞のひとつ、昼食のおにぎりを配布。

こちらは同じく昼食の豚汁。

これらも参加料の中に入っているので嬉しいですね。今回も昼食代が節約できました。

マスターズ大会のあり方
 ちょうどこのシルバーウィーク期間中に、私の住んでいる名古屋市の瑞穂陸上競技場で第30回記念国際・全日本マスターズ陸上競技選手権大会(9月19日(土)〜21日(祝))が開催されていた。
 私は、この一関に来ていた関係で、そちらのマスターズの大会を見ることもなかったのであるが、「全日本」と謳いながらも、地元の一部のトップクラスのマスターズにかかる選手は出場していたものの、全国規模で見る限り盛り上がりのあるような結果であるとは思えない。
 70歳、80歳ともなれば、なかなかその競技を披露する場がないので遠方からも集まるが、40代、50代くらいでは、「全日本」と名が付いてもいい選手が集まってこない。
 これは、ステータスがないから選手が集まらないのか、選手が集まらないからステータスがないのか微妙なところであるが、私の知る限りマスターズ大会と冠がある大会はいつもこうである。
 70代、80代は仕方がないにしても40代のマスターズ選手は、むしろ一関のような20代、30代の選手らと一緒に走っている方が楽しいし、20代、30代の選手を負かそうとも考えている。
 マスターズはマスターズというように大会を分けるよりも、日本陸連と共催で大会を開催する方がいい選手も集まってくるので、大会のあり方としては健全ではなかろうか。

2位の副賞は平泉の漆塗りの民芸品


これが副賞の秀衡塗のお椀
 今回、ありがたくいただいた副賞に、一関市の北に隣接する町「平泉」の特産品「秀衡塗(ひでひらぬり)」の御器をいただいたので紹介します。

 この「秀衡塗」とは、平安時代に平泉を治めた藤原三代秀衡が京都から漆職人を呼び寄せ、お椀などを作らせたのが始まりといわれているものです。

 特徴としては、漆で雲模様を描き、その上に金箔を貼り付け、余白に縁起の良い草花や果実を描いています。秀衡塗は850年以上の伝統を誇り、昭和60年に国の伝統工芸に指定されています。

 いただいたものは小さなお菓子入れほどのお椀ですが、市価としては数千円ほどするような高級なものです。


参加賞のひとつブルーベリージャム
 また、ゴール後にいただいた参加賞は、「バスタオル」か「ブルーベリージャムとブルーベリー茶」の選択でしたが、迷わず「ブルーベリージャム・・・」を選択しました。

 帰宅して開封したところ、こちらも一関の西部に位置する須川高原(標高1100m)で取れたものだそうです。ジャムには、大会名のラベルも貼られ、細かなところに気配りがされていることに気がつきました。

 大きなツブ入りで、早速帰宅したその日の朝食のパンに付けて食べましたが、とても美味しかったですね。

健康センター「古戦場」
 最後に紹介するのが、参加賞のひとつの「無料入浴券」。一関市内の2ケ所の温泉(銭湯)が指定されていました。
 一ケ所が、JR一関駅そばの「亀の湯」。会場からも近かったので、こちらの方にいこうと思ったのですが、付近に駐車場が無く、断念して、東北自動車道・一関ICそばの健康センター「古戦場」に行くことにしました。

 こちらはまともに払えば600円の入浴料が無料。
 天然温泉ではないのですが、健康センターということもあって今大会に参加したランナーたちで非常に混雑していました。とはいえ、帰りの温泉代まで主催者負担とは、ありがたいですね。

ランナーでごった返していた健康センター「古戦場」。東北自動車道・一関ICそばです 

今日の戦利品

今日の戦利品。長男・かずたかの持っているのは副賞の秀衡塗の椀。小さいですが、長女・ゆかこが左手に持っているクリスタルの盾も、見慣れないもので良かったです。