第29回 武蔵陵マラソン大会 参戦記
 久しぶりの東京の大会でした。

 また、今回はロードレースながらマスターズ陸上競技連盟の主催大会。マスターズには初めて出場しましたが、高齢者になればなるほど張り切っていますね。北海道や青森など本当に遠くから来られている方もちらほら見られました。

 さて大会の方ですが、公私の「私」が忙しく練習不足で臨んだところ、”やはり”というのか、まあやられてしまいましたね。練習しないとただの人になるというような見本です。後述しますが、後半はちぎられたせいもあって、タラタラになってしまいました。


 また、4月から異動の関係で今以上に今度は「公」が忙しくなります。どうやって練習時間を確保したらいいことやら・・・。悩みますね〜!
 
●大会名 第29回 武蔵陵マラソン大会
●開催日 平成21年3月29日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
八王子市陵南公園前発着(東京都八王子市) →詳細地図

コースマップ

大会要項

プログラム
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、7℃くらい
●参加賞 Tシャツ、トロフィー(遠来賞)
●結 果 36分02秒(10km) (総合第6位、男子45〜49歳第2位)
●表 彰 昆布だし、炒り子だし、きのこごはん、コーンスープの詰め合わせ(副賞:協賛の理研ビタミン鰍ゥら)
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【3月28日(土)/1日目】
徒歩 自宅 22:12 自由ヶ丘駅 22:25
地下鉄 自由ヶ丘 22:28 本山 22:31 (名城線)
本山 22:39 名古屋 22:54 (東山線)
JR東海道本線 名古屋 23:20 東京 5:05 (ムーンライトながら)
【3月29日(日)/2日目】
JR中央本線 東京 5:18 高尾 6:33
徒歩 高尾駅 6:33 会場 7:00 (コンビニ立寄朝食購入)
【9時40分スタート 第29回 武蔵陵マラソン大会 10kmの部】
徒歩 会場 11:35 高尾駅 11:50 (高尾駅で昼食)
JR中央本線 高尾 12:11 八王子 12:17
JR横浜線 八王子 12:20 橋本 12:31
JR相模線 橋本 12:36 茅ヶ崎 13:32
JR東海道本線 茅ヶ崎 13:39 熱海 14:35
熱海 14:37 浜松 17:14 (浜松で夕食)
浜松 17:31 豊橋 18:06
豊橋 18:23 金山 19:09
金山 19:15 自由ヶ丘 19:40 (名城線)
徒歩 自由ヶ丘駅 19:40 自宅 19:50
●費用
参加料 3,500円  
地下鉄 520円 (自由ヶ丘〜名古屋/往復)
乗車券 1,280円 (JR名古屋〜豊橋/3月28日乗車分)
青春18きっぷ 3.000円 (金券ショップで購入/3月29日乗車分)
指定券 510円 (名古屋〜東京/ムーンライトながら)
合 計 8,810円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者
距離   区分 参加者 優勝者 記録 スタート時間
10km(男子)   M80 小野寺 和一 80 神奈川県 56分41秒 13時30分
(第6組/48名)
M75 市川 邦夫 75 東京都 43分56秒
M70 10 小野塚 文男 71 東京都 41分29秒
M65 13 大井 喜代司 69 神奈川県 40分49秒
M60 20 菊地 章 62 東京都 41分07秒
M55 24 神 鉄之助 55 東京都 36分53秒 9時40分
(第1組/121名)
M50 25 中山 誠 50 神奈川県 37分58秒
M45 26 森嶋 健司 48 東京都 35分13秒
  M40 46 鳥谷峯 信男 40 東京都 38分53秒
M35 32 原 邦彦 38 群馬県 35分46秒 10時50分
(第3組/109名)
SM30 35 齊藤 卓磨 31 神奈川県 37分39秒
SM30未満 42 野村 洋介 27 神奈川県 35分05秒
5km(男子)   M90 守屋 重太郎 92 東京都 1時間01分23秒 9時45分
(第2組/86名)
M80 菊地 禮次 80 岩手県 28分46秒
M75 井上 武夫 75 東京都 26分25秒
M70 18 佐藤 久雄 73 群馬県 20分58秒
M65 10 串田 栄司 68 山梨県 20分10秒 10時55分
(第4組/100名)
M60 山崎 好明 63 青森県 20分47秒
M55 岸 信明 58 埼玉県 19分44秒
M50 平沢 進一 54 東京都 19分58秒
M45 坂本 朋隆 48 埼玉県 17分42秒
M40 森岡 康弘 42 東京都 19分31秒
M35 22 藤木 真人 36 東京都 18分01秒
SM30 13 大橋 聡 31 埼玉県 16分41秒
SM30未満 23 鈴木 裕野 26 栃木県 16分35秒
10km(女子)   W65 菊地 エミ子 67 神奈川県 53分29秒 12時10分
(第5組/97名)
W60 池田 満子 62 神奈川県 1時間03分43秒
W55 藤田 昌子 57 神奈川県 49分30秒
W50 藤田 英子 54 富山県 49分51秒
W45 11 藤田 敦子 46 東京都 45分23秒
W40 17 浅野 緑 41 東京都 49分23秒
W35 19 田上 さとみ 39 東京都 49分10秒
W30 20 鈴木 佐知子 34 東京都 41分50秒
SW25 19 内藤 結子 28 神奈川県 49分08秒
SW25未満 青天目 浩世 24 東京都 50分52秒
5km(女子)   W75 佐藤 京子 75 岩手県 32分57秒 9時45分
(第2組/86名)
W70 深澤 都貴子 72 東京都 25分34秒
W65 菅澤 鶴子 65 千葉県 37分16秒
W60 石田 正子 62 東京都 27分26秒
W55 黒木 良子 59 東京都 24分42秒
W50 高尾 久美子 52 東京都 27分45秒
W45 深澤 智保恵 47 東京都 20分00秒
W40 今枝 さふみ 44 東京都 33分06秒
W35 大島 薫 35 神奈川県 21分08秒
W30 13 藤木 恭子 34 東京都 21分16秒
SW25 12 小野 怜 25 東京都 24分40秒
SW25未満 内澤 のぞ美 23 神奈川県 27分23秒
3km
(ジョギング)
  男子 22 阿部 雄大 12 東京都 13分02秒 13時35分
(第7組/48名)
女子 26 吉村 羽生 東京都 14分27秒
  合計 609  

「青春18きっぷ」と「ムーンライトながら」


東京往復に協力してくれた乗車券類。名古屋から日付の変わる豊橋までは3月28日の乗車券(上)。車内改札で3月29日の日付を青春18きっぷに押して貰う(中)。ムーンライトながらは全席指定のため指定券は必需品(下)。この3枚で4,790円で東京を一日で往復した。
 今回はご無沙汰している東京遠征。出張では年間に何度と訪れる大都会ではあるが、なぜか大会というと意外に縁遠い。

 さて今回出場したのがこの武蔵陵マラソンという大会。
 東京都から中央本線に乗っていくと山梨県の手前に位置する高尾が最寄りの駅になる。会場まではここから徒歩で15分ほど。
 しかしながらこの高尾までどうやって旅費を安く浮かせていくかに非常に悩んだあげく、往路は夜行列車の「ムーンライトながら」で東京へ(そこから先は中央本線)。帰りは大会終了後に鈍行に乗り継いで帰宅することとした。

 これは学生の春休み期間中にあわせて発売される「青春18きっぷ」を有効に活用できる方法になるからだ。とはいうものの青春18きっぷは5枚綴り。必要なのは1回分。よって得意の金券ショップ探しでこの1回分のみを入手することになる。3,000円で購入したが、タイミングが悪ければ入手が困難になるので少々高めでもやむを得ない。

 3月14日のダイヤ改正でこれまで定期列車であったムーンライトながらは、臨時列車のみと格下げ。定期列車時代に数回利用したことがあるが、373系というJR東海の最新型の特急用の車両を利用したもので、指定席料金のみで特急用車両を利用できたため非常にリーズナブルだった。
 今回も臨時列車とはいいながらもそのイメージで名古屋駅で待っていたところ、何とやってきたのは189系という昭和50年代に人気だった特急用車両。「うへ〜!」と思わず声を上げたくなるような落差だ。
 穴場のピンク系の店で「美人を頼むよ〜!」といったところ出てきたのは、30年前は美人だったというアラファイブ女性が出てきたよな感じであろうか(???)

ムーンライトながらの名古屋駅出発は23時20分。春休み期間中などの臨時列車となってしまった。

名古屋-豊橋で日付が変わるので、車掌が車内検札にやってくる。この時青春18きっぷに押印をして貰う乗客が非常に多い。

東京駅に定時の5時05分に到着した「ムーンライトながら」の189系車両。

東京駅からは中央本線に乗換、高尾駅に到着したのは午前6時30分過ぎ。はやっ!

武蔵陵
 さて、高尾駅を出て駅前のファミマ(コンビニ)で朝食を購入して会場の陵南公園に向かって歩く。
 甲州街道(国道20号線)を超えるとすぐに南浅川が現れる。地図を見るとこの川を東の方へ下ったところに陵南公園があるようだ。敷島橋を渡り最初の曲がり角を右折し、南浅川に平行に東へ歩いていく。東京都とはいえ、ここまでやってくるとかなり閑静な場所となる。
 少し歩いていくと「多摩御陵」についての案内看板があった。

 多摩御陵とは、大正15年に崩御した大正天皇の墓(多摩陵)と昭和26年に崩御した貞明皇后の墓(多摩東陵)を併せた総称のこと。ただし、昭和64年に崩御した昭和天皇の墓(武蔵野陵)、平成12年に崩御した香淳皇后の墓(武蔵野東陵)が出来ると、これらの4陵を併せてこの墓地を「武蔵陵」と呼ぶようになったそうである。
 とはいえ、昔の人には「多摩御陵」の方が馴染みがあるので、現在でもこの武蔵陵墓地のことを「多摩御陵」総称しているようだ。

 東京都心から西へ1時間ほど離れたこういう場所に、大正・昭和天皇のお墓があることを今回初めて知りました。ははー!

コース下見
 陵南公園に設置された受付用テントに到着したのは午前7時。2週間前の塩飽本島マイペースマラソン(香川県丸亀市)と同様にまだ会場は準備中。受付はもとより荷物の預かりについて”ダメもと”で尋ねたところ「まだ準備が出来ていない」と断られる。まあ、そうかと思う。

 今日はスタート時間が9時40分と早いので、早速、更衣用のテントで着替え受付付近に荷物を置いてコースの下見に出かける。
 コースは主催者である東京マスターズ陸上競技連盟のサイトで事前に確認しておいたので迷うことはなさそうである。
 今回のコースは、南浅川や2km程先で合流する浅川の左岸の堤防道路を走るコースだ。目印の建物や橋との交差しているところなどのチェックをするのみ。概ね平坦であるはず。
 実際に試走してみたところ概ねイメージ通りであったが、思ったり道幅が狭かったこと、一部未舗装の部分があったのは意外であった。アップダウンがないので高速で走り続けるコースだ。気を緩めるヒマがなさそうだ。

スタート地点。陵南公園の南側の堤防道路上。昨年から陸連公認コースになったと説明がありました。

見たとおり道幅は非常に狭く、1回のスタートで走る選手は100人程度に制限せざるを得ない。

道端に距離表示。小さくてちょっと見づらいところもありました。

横山橋(東横山橋?)付近。もちろん右側のアンダーパスを走る。

この先右側に大きくカーブする。南浅川が浅川と合流するところ。

写真では見えないですが、右側には元本郷浄水場があります。この辺りはアスファルト舗装ではありません。

鶴巻橋付近もアンダーパスへ。この先右側に八王子市役所があります。

八王子市役所前にはこのような看板が・・・。この堤防道路を「浅川ゆったりロード」と呼ぶようです。

萩原橋もアンダーパスへ

何と公認コースにもかかわらずこの先200mほどは未舗装道路

未舗装道路が終わると、S字状に坂を上り浅川橋方面へ向かいます。

浅川橋手前でUターン

西の方には秩父方面でしょうか山々が連なっています。

「あと1km」の表示。見事に手作りですね。

ゴール付近。スタート場所から50〜100mほど前方でしょうか。

陵南公園とスタート場所を結ぶ古道橋。でかでかと「東京マスターズ」の横断幕が掲げてありました。

調子があがらず敗退
 コースの下見を終えて戻ってきたのが午前8時40分過ぎ。スタートまであと1時間ほど。普通ならば時間に余裕があるはずなのだが、東京マスターズ陸協の係員の人が「高齢者賞、遠来賞を受賞の方は必ず開会式に出席してください」と大声であちこちを廻っている。ゆっくりトイレにでも行こうと思っていたのであるが仕方がない。
 ちなみにそのトイレも、参加者が600名程度の小振りの大会なので、仮設トイレは用意されていない。陵南公園の公衆トイレしか利用できません。

陵南公園の西側に設置された受付テント

陵南公園の芝生の上が、もっぱら選手の控室?今日は晴れていましたが、雨が降ったら雨宿りをする場所もなく、ちょっと大変な大会になりそうです。

 開会式では高齢者賞、遠来者賞を一人ずつ手渡された。
 ちなみに高齢者賞は男性が80歳以上(7名)、女性は70歳以上(3名)が対象らしい。最高齢は地元八王子市の92歳の守屋重太郎さんだ。生きているだけでも大変なのに、その年齢で大会に参加するというのは素晴らしいと思う。

 また、遠来賞は北海道(1名)、青森県(3名)、岩手県(3名)、宮城県(2名)、山形県(1名)、富山県(1名)、愛知県(1名=わたし)、三重県(1名)、兵庫県(1名)、奈良県(1名)の15名が受賞。一人ずつネーム入りのトロフィーを頂いた。高齢者賞も遠来賞もちょっと大盤振る舞いといった感じだった。


開会式の様子。こぢんまりとした感じ
 大急ぎでトイレに行き、荷物預かりで荷物を預けるが、係のおばちゃんの手際がひどく悪い。荷物預かりは大渋滞。スタートまであと10分ほどしかない。
 荷物を預けるとスタート場所へ大急ぎで走る。係員がナンバーカードを読み上げて点呼している。この辺りはマスターズ陸協とはいえ、日本陸連や各都道府県の陸協と同じやり方だ。

 今日はコースが狭いので9時40分の10km(M40〜M55)を皮切りに7回に分けてスタートをする。本来なら10km男子278名だけでも一斉スタートにして欲しかったところだが・・・。

 自分はその一番早い9時40分スタート。M40〜M55なので40歳から59歳までの男子ランナー121名がスタートする。2週間前のレースから少し気が抜けて、特に先週一週間はかなり練習不足だ。今日は体がなまった感じでうまく戦えるのであろうか?


10時50分にスタートした10km(SM30未満、SM30、M35の3グループ)
 スタートをして4人ほどが前にスルスルと出る。今日は後半余裕があればそこから上げていく作戦。前半は後ろについて様子を見ていこうかと思う。
 しかしながら、1kmほどすると4人のうち3人くらいが早々と脱落。先頭は一人、あまり離されるわけにも行かないので、2kmくらいで追いつき後ろにぴたりとつく。ナンバーカードを見ると同じ年代の人だ。今日はこの人に勝たねば東京都の国盗りにならない。

 ゴールしてから知ったがこの方は森嶋さんという。時々ペースを落としたり、先に行かせようとしたりかなりのレース巧者のようだ。しかしながらその揺さぶりに知らん顔して私も後ろにぴたりとつく。今日はタイム度外視でマッチレースになるのか?

 先導するスクーターが各々の橋のアンダーパスで詰まる。思わずぶつかりそうになることが数回あった。もうちょっと先導の練習をしておいて欲しいですね。


今日の心拍数の推移。後半ダレて心拍数もガタガタに下がってしまった。反省!(クリックすると拡大)
 南浅川から浅川に合流してから少しペースが上がったかもしれない。自分の心拍数も知らぬ間に180を超えていた。もう少し余裕を持っていくはずだったが森嶋さんのペースに巻き込まれてきたようだ。

 5kmの折り返しが17分20秒くらい。5km地点は少し手前にあるので17分10秒くらいの通過だろうか。

 折り返してからは少し風が向かい風になった感じだった。
 萩原橋付近の未舗装に戻ったあたりで急激に森嶋さんがペースを上げ出す。ついていこうにも前半がややオーバーペースだったのかこちらの脚が動かない。この後はいいところ無しにずるずる離されてしまった。気落ちしてしまったこともあるが、こちらもペースダウン・・・。ゴールでは150m以上離されてしまった。完敗!

本日の戦利品

左から記録証、2位の副賞、遠来賞のトロフィーです。