第29回 武蔵陵マラソン大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「青春18きっぷ」と「ムーンライトながら」
さて今回出場したのがこの武蔵陵マラソンという大会。 東京都から中央本線に乗っていくと山梨県の手前に位置する高尾が最寄りの駅になる。会場まではここから徒歩で15分ほど。 しかしながらこの高尾までどうやって旅費を安く浮かせていくかに非常に悩んだあげく、往路は夜行列車の「ムーンライトながら」で東京へ(そこから先は中央本線)。帰りは大会終了後に鈍行に乗り継いで帰宅することとした。 これは学生の春休み期間中にあわせて発売される「青春18きっぷ」を有効に活用できる方法になるからだ。とはいうものの青春18きっぷは5枚綴り。必要なのは1回分。よって得意の金券ショップ探しでこの1回分のみを入手することになる。3,000円で購入したが、タイミングが悪ければ入手が困難になるので少々高めでもやむを得ない。 3月14日のダイヤ改正でこれまで定期列車であったムーンライトながらは、臨時列車のみと格下げ。定期列車時代に数回利用したことがあるが、373系というJR東海の最新型の特急用の車両を利用したもので、指定席料金のみで特急用車両を利用できたため非常にリーズナブルだった。 今回も臨時列車とはいいながらもそのイメージで名古屋駅で待っていたところ、何とやってきたのは189系という昭和50年代に人気だった特急用車両。「うへ〜!」と思わず声を上げたくなるような落差だ。 穴場のピンク系の店で「美人を頼むよ〜!」といったところ出てきたのは、30年前は美人だったというアラファイブ女性が出てきたよな感じであろうか(???)
武蔵陵 さて、高尾駅を出て駅前のファミマ(コンビニ)で朝食を購入して会場の陵南公園に向かって歩く。 甲州街道(国道20号線)を超えるとすぐに南浅川が現れる。地図を見るとこの川を東の方へ下ったところに陵南公園があるようだ。敷島橋を渡り最初の曲がり角を右折し、南浅川に平行に東へ歩いていく。東京都とはいえ、ここまでやってくるとかなり閑静な場所となる。 少し歩いていくと「多摩御陵」についての案内看板があった。 多摩御陵とは、大正15年に崩御した大正天皇の墓(多摩陵)と昭和26年に崩御した貞明皇后の墓(多摩東陵)を併せた総称のこと。ただし、昭和64年に崩御した昭和天皇の墓(武蔵野陵)、平成12年に崩御した香淳皇后の墓(武蔵野東陵)が出来ると、これらの4陵を併せてこの墓地を「武蔵陵」と呼ぶようになったそうである。 とはいえ、昔の人には「多摩御陵」の方が馴染みがあるので、現在でもこの武蔵陵墓地のことを「多摩御陵」総称しているようだ。 東京都心から西へ1時間ほど離れたこういう場所に、大正・昭和天皇のお墓があることを今回初めて知りました。ははー! コース下見 陵南公園に設置された受付用テントに到着したのは午前7時。2週間前の塩飽本島マイペースマラソン(香川県丸亀市)と同様にまだ会場は準備中。受付はもとより荷物の預かりについて”ダメもと”で尋ねたところ「まだ準備が出来ていない」と断られる。まあ、そうかと思う。 今日はスタート時間が9時40分と早いので、早速、更衣用のテントで着替え受付付近に荷物を置いてコースの下見に出かける。 コースは主催者である東京マスターズ陸上競技連盟のサイトで事前に確認しておいたので迷うことはなさそうである。 今回のコースは、南浅川や2km程先で合流する浅川の左岸の堤防道路を走るコースだ。目印の建物や橋との交差しているところなどのチェックをするのみ。概ね平坦であるはず。 実際に試走してみたところ概ねイメージ通りであったが、思ったり道幅が狭かったこと、一部未舗装の部分があったのは意外であった。アップダウンがないので高速で走り続けるコースだ。気を緩めるヒマがなさそうだ。
調子があがらず敗退 コースの下見を終えて戻ってきたのが午前8時40分過ぎ。スタートまであと1時間ほど。普通ならば時間に余裕があるはずなのだが、東京マスターズ陸協の係員の人が「高齢者賞、遠来賞を受賞の方は必ず開会式に出席してください」と大声であちこちを廻っている。ゆっくりトイレにでも行こうと思っていたのであるが仕方がない。 ちなみにそのトイレも、参加者が600名程度の小振りの大会なので、仮設トイレは用意されていない。陵南公園の公衆トイレしか利用できません。
開会式では高齢者賞、遠来者賞を一人ずつ手渡された。 ちなみに高齢者賞は男性が80歳以上(7名)、女性は70歳以上(3名)が対象らしい。最高齢は地元八王子市の92歳の守屋重太郎さんだ。生きているだけでも大変なのに、その年齢で大会に参加するというのは素晴らしいと思う。 また、遠来賞は北海道(1名)、青森県(3名)、岩手県(3名)、宮城県(2名)、山形県(1名)、富山県(1名)、愛知県(1名=わたし)、三重県(1名)、兵庫県(1名)、奈良県(1名)の15名が受賞。一人ずつネーム入りのトロフィーを頂いた。高齢者賞も遠来賞もちょっと大盤振る舞いといった感じだった。
荷物を預けるとスタート場所へ大急ぎで走る。係員がナンバーカードを読み上げて点呼している。この辺りはマスターズ陸協とはいえ、日本陸連や各都道府県の陸協と同じやり方だ。 今日はコースが狭いので9時40分の10km(M40〜M55)を皮切りに7回に分けてスタートをする。本来なら10km男子278名だけでも一斉スタートにして欲しかったところだが・・・。 自分はその一番早い9時40分スタート。M40〜M55なので40歳から59歳までの男子ランナー121名がスタートする。2週間前のレースから少し気が抜けて、特に先週一週間はかなり練習不足だ。今日は体がなまった感じでうまく戦えるのであろうか?
しかしながら、1kmほどすると4人のうち3人くらいが早々と脱落。先頭は一人、あまり離されるわけにも行かないので、2kmくらいで追いつき後ろにぴたりとつく。ナンバーカードを見ると同じ年代の人だ。今日はこの人に勝たねば東京都の国盗りにならない。 ゴールしてから知ったがこの方は森嶋さんという。時々ペースを落としたり、先に行かせようとしたりかなりのレース巧者のようだ。しかしながらその揺さぶりに知らん顔して私も後ろにぴたりとつく。今日はタイム度外視でマッチレースになるのか? 先導するスクーターが各々の橋のアンダーパスで詰まる。思わずぶつかりそうになることが数回あった。もうちょっと先導の練習をしておいて欲しいですね。
5kmの折り返しが17分20秒くらい。5km地点は少し手前にあるので17分10秒くらいの通過だろうか。 折り返してからは少し風が向かい風になった感じだった。 萩原橋付近の未舗装に戻ったあたりで急激に森嶋さんがペースを上げ出す。ついていこうにも前半がややオーバーペースだったのかこちらの脚が動かない。この後はいいところ無しにずるずる離されてしまった。気落ちしてしまったこともあるが、こちらもペースダウン・・・。ゴールでは150m以上離されてしまった。完敗! 本日の戦利品
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