第29回若狭マラソン 参戦記
 なかなか達成できない福井県の国盗り。今回は、ちょっと方向を変えて若狭方面で攻めてみました。

 若狭方面の中核都市である小浜市を訪れるのは実に11年ぶりです。11年前はデュアスロンの大会でやってきましたが、なかなかタフなコースでした。そのときは総合5位でしたが、今回の若狭マラソンも年代別で5位。偶然とはいえ、今回も国盗りは不発でした。福井県を攻めあぐんでいます・・・。

 それはさておき、分水嶺を超え日本海側は名古屋に比べると気温の上がり方がまだまだ低いですね。最高気温も20度程度で非常に過ごしやすい一日でした。また、名古屋では既に散ってしまった桜を、こちらの方ではあちこちであらためて見ることが出来ました。
 
●大会名 第29回若狭マラソン
●開催日 平成21年4月19日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
小浜市中央グラウンド前発〜若狭高校前ゴール(福井県小浜市) (地図

コースマップ

大会要項

プログラム
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、気温18℃くらい
●参加賞 Tシャツ、若狭塗の箸、スポーツドリンク
●結 果 35分08秒(10km:一般男子40歳以上 第5位、総合8位)
●表彰 賞状、たて、
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅6:12〜名古屋IC〜(東名・名神・北陸道)〜敦賀IC〜(一般道)〜会場駐車場(市役所)8:34〜会場8:42
(復路) 会場 11:20〜会場駐車場11:30〜フィッシャーマンズ・ワーフ〜食事処「かねまつ」(昼食)〜箸のふるさと館〜梅の里会館〜みかた温泉「きららの湯」〜(一般道)〜敦賀IC〜(北陸道・名神・東名)〜名古屋IC〜自宅18:55
●費用
参加料 2,500円  
燃 料 3,438円   381.3.1(km)/11.2(リットル/km)×101(円/リットル)
高速料金 2,000円  ( ETC割引/名古屋〜敦賀/往復)
駐車場 200円  (小浜市役所)
入浴料 600円  (きららの湯)
合 計 8,738円  
●種目及び参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)
距離   区 分 参加者 スタート時間
ハーフ   39歳以下一般男子 290名 9時25分
40歳以上男子 395名
一般女子 92名
10km   39歳以下高校・一般男子 148名 9時45分
40歳以上男子 266名
  高校・一般女子 82名
5km   中学生男子 168名 9時50分
高校・一般女子 75名
29歳以下高校・一般男子 58名
30歳代男子 62名
40歳代男子 59名
50歳以上男子 102名
3km   小学生男子(5年生以上) 154名 9時35分
小学生女子(5年生以上) 105名
中学生女子 74名 9時30分
高校・一般女子 52名
一般男子 54名
60歳以上男子 30名
ファミリー(ペア) 272組 9時40分
    合  計 2,810名  
●上位成績(く5km以上一般のみ上位3位まで。10km40歳以上は6位まで)
【ハーフマラソン】
(39歳以下一般男子)
水田和宏 兵庫県 稲美町役場 1゜12’55”
松本圭司 大阪府 枚方マスターズ 1゜13’55”
星野 翼 愛知県 堤クラブ 1゜16’18”
(40歳以上男子)
松木祥博 大阪府   1゜17’04”
岩澤英徳 滋賀県 旭化成守山 1゜19’20”
山田厚生 大阪府   1゜20’45”
(一般女子)
三浦彩花 京都府 京都マスターズ 1゜29’22”
外峯陽子 京都府 京都ランナーズ 1゜31’13”
西澤美恵 兵庫県 三田AX 1゜35’07”
【10km】
(39歳以下高校・一般男子)
有田昌史 京都府   33’48”
酒井祥悟 福井市 健康の森RC 34’38”
村上 求 京都府 大垣大連陸上部 35’08”
(40歳以上男子)
鈴木直政 京都府 駒沢公園JC 34’22”
井上孝信 兵庫県 松尾電機AC 34’26”
近藤康由 大阪府 枚方マスターズ 34’42”
八木美智夫 静岡県 南矢部RC 34’57”
加藤一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 35’08”
川辺 敬 京都府 三菱自動車京都 35’29”
(高校一般女子)
小川恵子 敦賀市   39’16”
関口陽子 美浜町 美浜陸協 39’56”
村上麻樹子 京都府 丹後陸上クラブ 40’32”
【5km】
(高校・一般女子)
山根恵美 京都府 福知山JC 20’25”
黒瀬法子 おおい町 若狭高校 21’37”
池田美加子 福島県 池田温泉病院 22’04”
(29歳以下高校・一般男子)
谷奥雄一 京都府 舞鶴高専 16’57”
久保光彦 敦賀市 敦賀RC 17’07”
中井芳聡 京都府 チームピーマン 17’09”
(30歳代男子)
山端良尚 兵庫県 トクセン工業 15’48”
西村孝義 滋賀県 NEC関西 17’11”
岡島敏博 おおい町 気比の松原AC 17’17”
(40歳代男子)
堀 隆浩 三重県   17’32”
橋詰敏幸 敦賀市 敦賀ランナーズ 17’34”
山口俊幸 美浜町 美浜陸協駅伝部 17’51”
(50歳以上男子)
山本泰典 京都府 加悦走友会 17’19”
足立正登 京都府 太陽が丘JC 17’30”
松本一之 京都府 亀岡ランナーズ 17’35”

選手名簿の無いプログラム

受付会場の小浜市民体育館
 いろんな大会に参加していつも思うのが「選手名簿」。個人情報についてうるさくなってから、年齢を記載する名簿がやや減ったような気がする。

 今大会では、久しぶりに選手名簿がないプログラムが配布された。これには議論が2分されると思う。

 まずは肯定派。
 事務局サイドとしては、ページ数の減少で印刷経費が節約できる。今大会の参加者は約2,800名。マンモス大会ではないがそれなりにはページが必要だ。また、参加締切日から印刷までそれなりの日数を要するので、申込書から活字化に対しての作業の負担が低減される(が、最終的には記録証の交付、成績掲載などで氏名、県名、所属等を公表しているが・・・)。
 また、一部には「個人情報だから」といって公開を望まない人もいるだろう。

 次に否定派。(私はこちら)
 選手名簿があればどういう地域からどういう人が来ているのだろうかという大会の雰囲気をプログラムから味わえる。また、知り合いが参加していないかチェックが出来る(多数?)。ライバルを発見し戦略を立てることが出来る(少数派?)etc・・・.一番大きいのは、選手同士で年齢詐称がないかチェックが出来るということだ。

 今大会の申込み締切日が3月10日。ごくごく普通の締切日の設定。決して名簿印刷までの事務局の迅速な作業が軽減されるものではないと思う。ということは、個人情報の絡みか?
 いずれにせよ、選手名簿の無いプログラムは「趣」がない。

体育館内。更衣用に陣取った人も多くいました。正面の黄色の幟付近は表彰式にも使われる場所。

体育館の向かって右側が選手の受付場所でした。

体育館の北側には中央グランドがあります。東側では、食品、スポーツウエア・シューズのブースが5軒ほど出店して賑わっていました。

一緒に来た子どもたちは、グランドの北側でゲームを。後ほど、持ってきたボールで遊んでいました。

混戦の10km40歳以上男子
 
さて、今回は選手名簿が無いのでどういう選手が出てくるかわからない。仮にあったとしてもなじみの選手がこちらの地方にはあまりいないので、対処できるかどうかはわからないが・・・。

 今回は各部門の中での最初のスタートがハーフマラソンで9時25分。参加者が男女併せて800人近くいるのでスタート場所は混んでいる。このあと5分刻みで各部門がスタートをする。ハーフマラソンから20分後には、自分の出場する10km部門がスタートする。こちらも男女併せて500人近くがスタートするので早めにスタート地点に行った方が良さそうだ。

 車で会場に到着したのは8時15分過ぎだったのであるが、会場の駐車場は満車。係員の説明で小浜市役所の駐車場に車を置きに行ったので、受付などを済ませたあとのコースの下見は3kmほどしかできなかった。市内を走る部分ではほぼフラット。市内を抜けると小浜市内を流れる”北川”という川沿いを走るので、アップダウンはなさそうだ。

スタート地点から600mほどで左折すると杉田玄白記念公立小浜病院の西側に出る。(病院は写真の左端)

さらに300mほど走るとJR小浜駅前(写真正面)に出る。コースはこの交差点を右折。

しばらくは商店街の中を走ります。

小浜駅から商店街を抜けて600mほどで三叉路に出ます。交差点の向こうは小浜湾。コースは正面の交差点を右折します。

 10km部門は9時40分にスタート。早めにスタート場所に行ったおかげで、今回は最前列に並ぶことが出来た。スタート場所には、同じ走友会のJさんがいる。彼の自宅は三重県。昨年5月の越前大野名水マラソンでも一緒だったけど、福井県が好きなのかな?

 さて、スタート直後は2人ほどスタートダッシュする選手がいたが、300〜400mほどで後退。最近では珍しくその後は私が先頭を走ることになった。
 小浜市役所前〜JR小浜駅前〜商店街あたりは先頭を走っていたが、2kmほどで後続の選手らに捕まる。一昔前ならば、そのまま逃げ切りの体制になるが、来月で47歳となる身にはこのスピードで逃げ切れるだけの余裕がない。後続の選手らに3人に抜かれ順位は総合4位に後退。ちょっと最初のペースが早かったかもしれない。
 ちなみに今回のハーフマラソン、10kmのコース共に日本陸連公認コース。よく注意して見ていると道路には1kmごとに距離表示がしてある。最初の1km地点でタイムのチェックをしておけば良かったと思う。

 若狭高校の北側に位置する竹原橋に差し掛かると、コースは少し登りになる。竹原橋を渡るとすぐに右折。南川と多田川の間に挟まれた中州を少し走り、北川にかかる丸山橋を渡り北川の堤防道路を一路東進する。堤防道路を少し走ると5km部門の折り返し地点が現れる。

 この頃、さらに後続の選手にも追いつかれ一時は総合9位まで順位を落とす。
 最初のペースがやや早かったかもしれないが、ここは少し踏ん張りどころ。これ以上順位を下げるわけにはいかない。

 5kmの通過が17分15秒。日本陸連公認コースなので距離計測は正しいはずだ。


ハーフマラソンの部のスタートの様子。各部門ともスタート(小浜市中央グランド前)とゴール(若狭高校前)は同じ場所。
 6kmから7kmを走るとようやく10km部門の折り返しが現れる。
 今回は選手名簿が無いほか、ナンバーカードの支給が1枚のため、背中に表示が無く。誰が同年代の選手かどうかわからない。もちろん選手名簿がないおかげで、今回、胸のナンバーカードを見ても誰が同年代の選手かわからない。人数と与えられたナンバーカードから推測するしかないが、現在同年代で4番目くらいのようだ。これ以上離されると福井県の国盗りも赤信号になってしまう。ただ、幸いなことに、選考する選手はすべて視界の中に入っている。ワンチャンスあれば何とかなるかもしれない。

 北川の堤防道路は、概ねフラットで走りやすかった。後半は若干向かい風のためどの選手もややペースは落ちてはいるが、全体的には申し分のない天気とコース条件だ。今の実力値がそのままタイムに表れると言ってもいい。

 8kmくらいから前を走る選手との距離がやや縮まりだした。ひとつでも二つでも順位を上げておかなければならない。残り1kmくらいで2人を抜き総合7位に順位アップ。しかし、年代別のトップにはちょっと手が届きそうもない。

 再び、多田川、南川を越えて竹原橋から若狭高校に向かう坂を下り、ゴールの若狭高校前に猛然と走る。順位は変わりそうもない・・・。と思ったそのとき、ゴールで後ろから一人に刺された。ほぼ同時のゴール。ただしかなり若い子なので、年代別の順位には影響はなさそうだが・・・。

 ゴールの若狭高校から受付の若狭市民体育館に徒歩で戻る。記録証の発行はこの体育館内だ。記録証をみるとタイムは35分08秒。先月の陵南マラソンに比べて回復途上。34分台にまでもう少しだ。ところが、順位は何と年代別で5位!「うへ〜!今回は4人もまだ上にいる」
 年代別1位でないことは明らかではあったが、年代別5位とは意外だった。総合では8位だったことを考えると、今回のレースでは男子40歳以上の選手のレベルが比較的高かったと言えるのではないだろうか。おかげで、福井県にはまた楽しくやってこれそうですね。こんちくしょ〜!

体育館前では三角くじによる抽選会がありました。ナンバーカードについている券1枚で1回の抽選です。

選手だけですよ〜!

体育館にて記録証の発行

表彰式の風景

小浜市堪能〜!
 さて、先程まで大会会場で遊んでいた子どもたちも、ようやく大会が終わり「お昼ご飯〜!」と催促が始まります。
 コースの途中から見えた「若狭フィッシャーマンズ・ワーフ」は、蘇洞門(そとも)巡りのクルージングの出発点であるほか、レストラン、海産物などの土産物も豊富なところですので、そこで昼食などをする予定でした。ところが、レストランは団体客で貸切・・・。フィッシャーマンズ・ワーフでは、土産物として、オバマバーガーや鯛などのすり身のはんぺんを買うにとどまってしまいました。

 若狭まできたので、美味しい魚介類を何が何でも食べなければなりません。事前に「若狭おばま観光協会」のサイトで調べておいた店のうち「食事処かねまつ」に行ってみることにしました。店の紹介の「セリ市場にて雑魚(ざこ)を仕入れ提供できる店。」のタイトルがいいですね。
 早速この店に行ってみましたが、昼食時で超満員!順番待ちで少し待ちましたが、美味しかったですね。地元以外の人も多かったような感じです。空いている時間帯ならオススメの店屋ですね。

こちらが若狭フィッシャーマンズ・ワーフ。レストランが貸切でちょっとがっかり・・・。

こちらは当分の間は売り出すであろう「オバマバーガー」。肉の替わりに魚のすり身が入っています。

ここが「食事処かねまつ」。小浜市の市街地のビルの2階にあります。ご覧の通り昼食時は満員。

「食事処かねまつ」の店の前にはハリセンボンが・・・。1匹300円で売っていました。

こちらは私と長男・かずたかの食べた定食。刺身の種類が多いですね。アラ汁はおかわり自由ですよ。

今日が誕生日のボクには、とっても豪勢な昼食になりました。

 また、小浜といえば「若狭塗」。「箸のふるさと館」では、この若狭塗の箸研ぎ体験ができるとあって、さっそく行ってみることにしました。ここは入館無料でよかったですね。
 若狭塗りの箸が3000種類も展示即売されていますが、比較的リーズナブルな価格で、子どもたちも自分の友人たちにおみやげとして箸を買っていました。

ここが「箸のふるさと館」。若狭市内から少しはずれたところにあるせいか、客が少なく静かでした。

館内には”ちりとてちん”のハリボテが・・・。一昨年NHKの朝の連続小説の”ちりとてちん”のロケ地のひとつがこの小浜市内でした。

館内には3000種類もの箸が展示即売

初めての箸研ぎ体験

まずは若狭塗りの箸を選びます。

グラインダーにかけて少しずつ回します。

何層も塗られた若狭塗りが少しずつ剥がれて幾何学模様のようになっていきます。

「今日は誕生日だよ」と館内の受付のお姉さんにいうと、スプーンのセットをいただきました。

 そのほか海でクラゲをつついたり、梅の里会館でソフトクリームを食べたり、締めは若狭町内の温泉「きららの湯」で汗を流してサッパリして帰りました。5月末には、また国盗りでこの方面にやってきますぞ〜!

海のない街に住んでいるので、海が珍しい長女・ゆかこ

こんな景色のいいところも・・・。

梅の里会館。三方五湖の湖畔一帯で栽培される「福井梅」は、天保時代から受け継がれてきた伝統の風味があるとか・・・。

梅ソフトクリームは適度な酸味が美味しかったですね

三方湖にそそぐ”はす川”には多くの鯉のぼりが泳いでいました。もうすぐ5月ですね〜!

締めは「きららの湯」。サッパリしました。

今日の戦利品

今大会は、1〜6位に賞状、1〜10位に盾が配られましたが、副賞はどの順位ともなし。優勝と5位の盾は大きさが違いました。