第3回みのかも日本昭和村ハーフマラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本昭和村とは 正式名称は「平成記念公園日本昭和村」というそうです。平成15年4月にオープンした昭和初期の里山をイメージしてつくられたテーマパークです(公式サイトはこちら)。 公園内には木造校舎や桑畑、茶畑が広がり、また、岐阜県内に現存した建物が移築されている場所もあります。名誉村長には中村玉緒が就任しています(そういうイメージ?)。 敷地面積は約160ha。岐阜県が整備し、管理運営は株式会社ファームによる公設民営形態をとっています。愛知県には無い形の運営方式ですね。 私が最初に訪れたのは、平成18年6月25日。この時はまったくのプライベートのお出かけ。「開園してから3年経過したので、もうそろそろ静かになったかな?」というタイミングです。 マラソン大会のついでに遊んだのは昨年に続き2回で、今回で3回目の来園です。毎回ちょっとずつ訪れるところを変えているので、いつの日には園内全部を満喫できることでしょう。 なお、12月〜2月は冬期割引で入園料が半額(大人800円→400円、小人400円→200円)です。もちろん今回、大会に参加した人は入場無料(というより参加費用に含まれているのかな?)。大会参加者には入口で「再入場券」を配布します。これを提示すれば、当日は何度も出入りが出来ます。 マラソン大会ついでに遊ぶには、リーズナブルでいいところですよ。
スタート場所が部門ごとにすべて異なる珍しい大会コース さて大会の方ですが、10時ちょうどスタートのハーフマラソンを皮切りに、10時10分に3km、10時25分から1分刻みで2kmの部が7部門、10時50分からは私の出場した10km、最後に11時ちょうどからは5kmの部門がスタートします。 この大会の特徴の一つに、スタート位置がすべての部門で異なり、ゴールは同一であることです。 通常、この大会のように部門が多い場合には、スタート、ゴールは同じ場所にして、折り返しの場所を変える「往復コース方式」が多いのですが、この大会の3km、5kmはほぼ往復コース、2km、10km、ハーフマラソンはいずれも折り返しのないコースを採用しており非常に複雑です。初めての人は戸惑うでしょうね。それだけにスタート場所をよく確認しておかなければなりません。 また、特に私の出場した10kmコースは、受付会場からスタート場所まで1km近く離れているので、時間に余裕を持ってスタート場所に移動しましょう。それにしてもこの大会は、いろんな意味で手間暇かけていますね。(大会スタッフ?のブログを発見!)
起伏の激しいコース
高低差マップを見てもハーフマラソンで80mほど、10kmでも同じくらいの高低差があります。 10kmは最初の1.5kmくらいが急な下り。その後緩やかにアップダウンを繰り返しながら4.5km地点くらいまでが概ね上り基調です。その後、蜂屋川に沿う形で1.5km近く下りますが、東海環状自動車道に出くわして左折するとゴール地点までほぼ上りが続きます。最後にこの坂を登っていくだけの力を残しておかないと大きく差がつきます。10kmコースはこんな感じです。 さて私ですが、10時25分からスタートした子どもたちの2km部門のスタートを見送り、急いで着替えて10kmのスタート場所に行きます。
久しぶりに走る10km。最前列には地元・岐阜の益田清風高校や愛知工業大学の学生が大挙していましたね。ちょっと今の自分のレベルでは一緒に走れない・・・。 今回はコースの下見は「ゼロ」。コースの高低差マップだけを頼りに走る。 スタート直後は一般道に向かって下り坂。オーバーペースにならないように気をつけるが、すでに私の前には20人ほどの人。冷やかしランナーも一部に・・・。 1kmの標識を通過するが2分48秒。下り一辺倒とはいえ、かなりあやしい距離表示だ。 1km過ぎてしばらくするとランナーが整理されてきた。40歳代はナンバーカードが3301番から。私の前には一人の40歳代ランナーがいる。三重県の橋本さんだ。確か昨年から40の大台にのったはず。今回の中では手強いランナーだ。 スキがあれば、徐々に距離をつめていこうと思っていたものの、3km、4kmと進むに連れてむしろ距離が開き出す。決して速いわけではないけれども追いつかない。こちらはフルマラソンの練習過程で、無調整で臨んだこの大会、スピードを上げると辛くなってくる。 5km通過は16分56秒。この距離表示もあやしい・・・。 この辺りで後方から徐々に誰かが近づき抜いていく。高校生だ。「これ以上は抜かれては」と何とかついていく。下りは何とか食らいついていったが、6kmあたりから上り坂にはいると自力の差が出て離されてしまった。 また、7kmを過ぎるとハーフマラソンの部門のコースの合流、5kmの部門の折り返しもありコース上は多くの選手でぐちゃぐちゃ。このあたりからはコースも同じでみな同じで、同じゴールを目指すことになる。 最終的には同じ40歳代の橋本さんには1分近く離されてゴール。残念ながらこの大会での初出場初優勝は達成できなかった。次回出場したときは、あきらめずに頑張りますよ〜!
美味しかった「かも丸鍋」 参加した選手には、一人一杯「かも丸鍋」が配られます(引換券と交換)。 この「かも丸鍋」は、鴨肉の入った鍋のことではありません。「かも」は、美濃加茂の”加茂”のことで、美濃加茂の地の食材を利用した豚汁のことです。 私は全国いろんな大会に出かけ、大会後にこのような汁物に時々ありつきますが、この「かも丸鍋」は”絶品”とお墨付きを付けてもよい豚汁で、マラソン大会の汁物ランキングというものがあれば間違いなく最上位にランクできるほどの旨さです。味噌の濃さと里芋のとろみが絶妙な掛け合わせでうま味と歯ごたえを上手に演出しています。 また具材も多く、「この一杯を食べるためにこの大会に参加したい!」と唸らせるほどの一品ですね。
今年から仮装の部の表彰が始まりました この大会は部門が何と「26」もあり、6位までの入賞対象者は156人にもなります。上手に部門を選んで走れば、表彰を受ける可能性が高くなります。 それだけでも十分なのですが、今回の第3回から速く走ることを目的とせず遊び心をもった人たちに贈る「仮装の部」の表彰がはじまりました。 コスチュームからして、昭和の時代をイメージさせるような人もいましたね。走る前からウロウロしているのを見かけましたが、やはり審査員の目に留まったんですね。入賞おめでとうございます。 それにしても着替えているとき恥ずかしくないのかなー? アフターレースは園内でゆっくり 大会終了後は、お待ちかね子どもたちへの家族サービスです。 昼食を摂った後に子どもたちは、子ども向けの「ゴーカート・おもしろ自転車」コーナーへ一目散に走ります。ゴーカートは一回600円とやや高めですが、他の遊びはまずまずの料金。 お祭りなどのテキ屋くらいでしか遊べない射的や、グラススキーも体験できます。子どもたちは思いっきり遊んでいましたね。
「今回は何をしようか?」と子どもたちと相談しました。「なるべくいろんなことをしようか」と勧めたところ、「とうふ作り体験」に決定。 スーパーなどで売っている「あの四角い豆腐作りが出来るのかな?」と期待しましたが、実際には寄せ豆腐作り。それでも豆腐を上手に作るための温度やタイミングを守れば、意外と簡単にできることがわかりました。 また、できたての寄せ豆腐は温かく、茶碗蒸しのような舌触りでとってもおいしかったですね。この体験プログラムでは、豆腐にかけるものとしては醤油しか出さないようなのですが、長男・かずたかは「こんにゃく作り体験で酢味噌による試食が出来ると書いてあるので、豆腐にも味噌をつけたい」と言って係の人におねだり。係の人は「え〜!」と言いながらも奥の方から小鉢に味噌をといたものを持ってきてくれました。お礼をいうと「これまでそういうリクエストはなかっただけですよ」と。試しに言ってみるものですね。
初めて入りました「昭和銭湯・里山の湯」 日本昭和村に入らなくても利用できるのがこの「昭和銭湯・里山の湯」です。 美濃加茂SAのハイウエイオアシスから利用できるので非常に便利です。奥美濃方面から高速道路から降りずに、「ちょっとひと風呂を・・・」というタイミングで利用できます。 浴室内は白湯(フツーの風呂)、腰掛湯、水風呂があり洗い場の壁はもちろん「富士山」。室内も照明の明るさを落として昭和の雰囲気を出していますね(決してボロくはないです)。 また、露天風呂には寝湯の他に壺湯があり、こちらは昭和の銭湯にはなかったものですが、現代的にアレンジしています。 入浴料は大人600円ですが、日本昭和村の入場券の半券を持参すれば、100円バックがあります。この大会の利用者には好評ですね。
副賞の「紅ほっぺ」は巨大イチゴ。珍しい木製のメダル
各部の優勝者の副賞は、米5kgのようです。品種は不明ですが、岐阜県産のもののようです。今回、2位の私がいただいたものが「紅ほっぺ」というイチゴです。 いちご「紅ほっぺ」(品種登録第10371号)は、静岡県農業試験場(現農林技術研究所)で「章姫」に「さちのか」を交配して育成された品種で、果実の中まで赤く、甘みと酸味のバランスが良くコクがあっておいしいことが特徴であるといわれています。 「紅ほっぺ」は、種苗法に基づき静岡県が品種登録を行っている「登録品種」のため、静岡県の許諾を受けずに「紅ほっぺ」の苗及び果実を生産・販売することは種苗法で禁じられているようです。 スーパーではこんな大粒のものは見たことがないですし、「紅ほっぺ」という名前も初めて聞きました。ネットで調べてみましたが、このサイズ(大?)のこの数ですと一箱2000円くらいのようです。早速いただきましたが、大きさの割に味がしっかりとして、非常に美味しかったです。イチゴの副賞もいいですね。
一般的によくいただくメダルは、既製品のものにプレートだけ大会名と開催日等を彫刻したものが主流ですが、この大会のメダルは、木で出来ています。 材料費はさほど高くないものの、よく見ると表は日本昭和村のマスコット「どんぐり坊や」が焼き印されています。手間ひまを考えると、見た目以上にコストのかかるものですね。いろんな大会でメダルはこれまでもたくさんもらってはいますが、それだけに意外と「もらってよかったな」と思えるメダルの一つです。
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