第3回湯のまち飯坂・ふくしまマラソン大会 参戦記
 久しぶりのフルマラソンです。
 昨年2月の別大マラソン以降は、昨年の福岡、今年の別大と2回続けて途中でタイムオーバーで収容されています。つまり、今度の12月の福岡は背水の陣となります。

 今年は、例年よりかなり早い時期からフルマラソンの練習に取り組んでいます。今回の福島遠征「第3回湯のまち飯坂・ふくしまマラソン」は、ここまでの練習状況のチェックという位置づけです。(もちろんチャンスがあれば国盗りも・・・)

 今回の目標タイムは2時間50分。とりあえず4分/km(=5kmで20分)で走ればクリアできるタイムで、2時間40分前後で走ることを思えばややゆったりとしたペースです。
 ただし、このコースはスタート後にダムへ上がるための上り坂が2kmほど続きその間で100m登る難コースです。また、ダム周りは比較的平坦といいながらも高低差マップがないので、その実はわかりません。まあ、2時間50分はあくまで目安です。

 大会当日は、11℃までしか気温が上がらず、まさにフルマラソンに適温の気温になりました。30kmあたりまでは概ね、予定通りの感触でしたが、34km過ぎの折り返しからは、ピッチは良いものの「脚どりが悪いなあ」という感じでペースダウン。目標タイムを3分ほどオーバーしてしまいました。

 これで、練習における課題のあぶり出しも出来たので、12月の福岡では快走を目指したいと思います。応援よろしくお願いいたします。(写真は年代別4位の賞品目録)

 
●大会名 第3回湯のまち飯坂・ふくしまマラソン大会
●開催日 平成21年10月25日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
茂庭地区広瀬公園前発着(福島県福島市) (地図

大会要項

プログラム

コースマップ
いずれもクリックすると拡大します  
●天 候 くもり、気温11℃
●参加賞 Tシャツ、サッポロ一番(乾麺)、りんご日和(福島県産ジュース)、すりかみの水(天然水)、ラジウム玉子(半熟玉子:6個入り)、スポーツドリンク(完走後)、豚汁、無料入浴券(飯坂温泉)
●結 果 2時間53分52秒
(42.195km:一般男子40〜49歳 第4位、総合第12位)

距離 スプリット ラップ 平均心拍数
5km 21分12秒 21分12秒 164
10km 41分04秒 19分52秒 166
15km 1時間02分02秒 20分59秒 167
20km 1時間20分47秒 18分45秒 168
中間点 1時間25分13秒
25km 1時間40分43秒 19分56秒 168
30km 2時間00分21秒 19分38秒 171
35km 2時間23分06秒 22分45秒 170
40km 2時間45分02秒 21分56秒 170
ゴール 2時間53分52秒 8分50秒 163
●表彰 新米天日干し(3kg)、福島産ドレッシング3本、アミノバリュー(顆粒)、みそパウダー
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅6:23〜名古屋IC〜(東名・中央道)〜小黒川PA(トイレ)〜(中央道・長野道・上信越道)〜松代PA(トイレ)〜(上信越道・北陸道)〜米山SA(トイレ・給油)〜(北陸・磐越道)〜五百川PA(トイレ)〜(磐越道・東北道)〜福島飯坂IC〜(一般道)〜パルセ飯坂13:43〜(受付)14:12〜広瀬公園14:35−(コース下見、試走)−16:55〜(一般道)〜ホテル18:05(泊)
(復路) ホテル7:16〜(一般道)〜会場駐車場(広瀬公園)7:49
 
 【第3回 湯のまち飯坂・ふくしまマラソン大会 フルマラソン 10時00分スタート】
会場駐車場14:10〜飯坂温泉・聚楽14:32−(入浴)−15:08〜福島飯坂IC〜(東北道)〜安達太良SA(トイレ・土産購入・休憩)〜(東北・磐越道)〜阿賀野川SA(トイレ・食事)〜(磐越道・北陸道)〜大潟PA(仮眠7h)〜(北陸・上信越・長野道)〜梓川SA(給油・休憩)〜(長野道・中央道・東名)〜自宅8:00
●費用
参加料 5,000円  
燃 料 15,054円   1446.6(km)/12.3(リットル/km)×128(円/リットル)
高速料金 2,000円  ( ETC割引/名古屋〜福島飯坂  :1,000円)
 ( ETC割引/福島飯坂〜名古屋  :1,000円)
宿泊料 3,900円  (ホテルサンルート福島)
駐車料 600円  (同上)
入浴料 0円  (参加賞/飯坂温泉「聚楽」)
合 計 26,554円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者
  (フルマラソン49歳以下まで6位。その他は3位まで。★は加藤が参加した部門)
【42.195km−10時00分スタート】
区分 参加者数 入賞者氏名  都道府県 所属クラブ 記録
男子39歳以下 194名 藤田悠 山口県 岩国消防 2゜32’56”
菅 大治郎 千葉県 ★★RJK★★ 2゜35’15”
斎藤 康洋 東京都 ★★RJK★★ 2゜39’41”
林 憲吾 東京都 ★★RJK★★ 2゜39’48”
上坂 寛之 神奈川県 山武 2゜41’50”
八木沼 和夫 浅川町 福島駅伝浅川町 2゜44’04”
★男子40歳代 187名 松田史 北海道   2゜48’08”
香曽我部 英明 山形県   2゜49’04”
長尾 一志 福島市 福島自衛隊 2゜52’47”
加藤一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 2゜53’52”
栗原 信二 埼玉県 増林駅伝クラブ 2゜55’33”
剱持 泰生 埼玉県 カナガワRC 2゜56’59”
男子50歳代 154名 渡辺一郎 群馬県 桐生マスターズ 2゜56’33”
平岩 秀夫 須賀川市 池田温泉病院 3゜03’17”
斎藤 英二 いわき市 いわき泉RUN 3゜04’00”
男子60歳以上 103名 田中克幸 新潟県 フル百回楽走会 3゜15’25”
佐治 安彦 会津美里町 AC.FLT 3゜18’53”
菊地 猛三 東京都 八王子走ろう会 3゜23’03”
女子    76名 中村美代子 埼玉県 平石ランナーズ 3゜14’14”
菅野 奈菜 福島市   3゜27’12”
羽根 正子 国見町 くにみ観月台走友会 3゜30’17”
【11.2km−10時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 都道府県 所属クラブ 記録
ペア 22組 本橋昭人・
宮本圭子
山形県 マイヨジョーヌ 54’06”
ジョギング 94名
総合計 852名  

本年度5回目の東北遠征
 50歳までに何とか国盗りを達成させるために、今年は足早にあちこち遠征している。もう2〜3年は、地元軽視といわれながらも遠くばかりへ出かけることになるだろう。

 その中でも東北地方と九州地方は積み残しが多い。今年3月の土日祝日限定のETC割引1,000円が、2年間限定とはいえしばらく続くので、この制度を利用して高速道路を大いに利用させてもらう。名古屋から東北地方は遠いイメージがあったのであるが、この割引制度を利用し、名古屋から東名・中央道・長野道・上信越道・北陸道・磐越道・東北道を利用し東北地方各方面へどこまで行っても、片道1,000円。

 5月の青森遠征(三戸桜まつりマラソン)こそ、大半をバスで移動したものの、6月の福島遠征(会津美里ふれあい健康マラソン)と秋田遠征(国立公園十和田湖畔周回ひめますマラソン大会)、9月の岩手遠征(一関国際ハーフマラソン)については、自動車による移動。今年度の東北遠征5回のうち、今回を含めて4回が自動車により移動となった。私のようにあちこち出かける人間にとっては、やはり遠征費用が安くすむところがありがたい。

受付は「パルセいいざか」
 今回出場した「湯のまち飯坂・ふくしまマラソン大会」は、今回で3回目。
 福島市のサイトを見ると平成19年の第1回大会は、福島市制施行100周年の記念事業のひとつとして行われたようである。また、同時に集客力の落ちている福島市内にある飯坂温泉に宿泊させる狙いもあったようである。

 前日と当日の受付場所は「パルセいいざか」。
 正式には「(福島市)飯坂温泉観光会館」という。これがなぜ「パルセいいざか」と省略されるのかは、いろいろ調べたがよくわからない。
 しかし大会会場は、ここから更に車で15分ほど離れた茂庭地区の広瀬公園というところだ。本来はこの温泉街をマラソンのコースにしようと考えたのであるが、警察から道路の使用許可が下りず、交通規制が楽なダム周辺が会場になったようだ。大会名に「湯のまち飯坂・・・」とあるが、コース上は飯坂温泉はかすめもしない。飯坂温泉がこの大会に関わっているといえば、この受付会場の提供、ここから会場までのシャトルバスの発着、そして大会後の温泉利用だろう。
 とはいえ、やはり大会名の「湯のまち飯坂・・・」というところを使うのであれば、スタートかゴールのどちらかはこの飯坂温泉にすべきではないだろうか。このように考えるのは私だけだろうか。

前日も当日も受付場所は、ここ「パルセいいざか」。会場の茂庭地区広瀬公園までここから15分ほど離れています。

パルセいいざかの外観。温泉街のホールですね。

14時から受付開始。14時前に到着しましたが、準備中で「準備が出来ましたらお呼びいたします」と丁寧な対応

受付がはじまると、選手が一斉にやってきました。

コース案内
 大会前日にコースの下見を行いました。ダム〜第1折り返しの間は、通常通行禁止になっているので確認できませんでした。距離表示は、スタートから5kmまでは1kmごと、それ以降は5kmごとと中間点に。また40kmを過ぎてからはあと「2km」、「あと1km」があります。
 一部コースも試走しましたが、実際に走ってみるとダム〜第1折り返しはやや下り気味、ダム〜第2折り返しは全体的に上り気味となっています。

 このコースは、大会前日・当日を除くとほとんど距離表示になる目印がありません。したがって、ほかの日に下見に出かけても、なかなか距離感がつかめず苦労するのではないでしょうか。

大会会場そばの広瀬公園そばからみた摺上川(すりかみがわ)ダム(平成17年完成)。堤体の高さは105m、堤体の長さは718.6mあるそうです。

この辺りは、福島市内でもかなり山奥で、紅葉が進んでいました。

スタート場所の目印を探しましたが見あたらず。大会要項からこの辺りだろうと推測したところ、道路脇にこのようなものがありましたが、残念ながら違いました。

スタート後約300mほどで右折し、摺上川にかかる橋を渡ります。

橋を渡ったところですぐにまた右折。

廃止になったガソリンスタンドのあるところが1km地点。ここから5kmまでは1kmごとに標識が出ていました。

道なりに走って行き、1.4km地点で国道399号線に出ます。ここを左折。
ここから摺上川ダムインフォメーションセンターまで約2kmで100mほど延々と登っていきます。
下見をしていたところ、この辺りで野生の猿3匹に出くわしました。

摺上川インフォメーションの看板が見えたら左折します。

そのまま、堤を渡ります。

ほぼ渡りきる頃に40kmの看板が出てきます。この看板を1回目に見る時は、約4km地点になります。

40kmの看板の少し先に分岐点の標識。この看板を1回見たとき、2回見たときは右折(赤矢印)、3回目は左折(黄色矢印)しゴールへ向かいます。

堤から見た広瀬公園。眼下に見下ろせますね。
さて、先ほどの看板から右折してすぐに通行止めの標識が出てきました。日頃は通れないようですね。もちろん大会当日は開いていました。ここから3kmほど先に第1折り返しがあります。

私が、下見で猿を見かけたように、この辺りではよく出没するようですね。スタート前の注意事項で、主催者からも説明がありました。

再び摺上川ダムインフォメーションセンターを越えて第2折り返しに向かいますが、すぐさま30km地点の看板があります。この先は少し登り気味になっています。

コース上に目印がほとんど無いこの大会のコースでは珍しく、30kmの看板のすぐそばには、「愛宕神社」がありました。湖底に沈む前に移設したのでしょうか。

また、もう一つ「故郷の碑」がありました。こちらは、摺上川ダムの建設に伴い、湖底に水没し移転を余儀なくされた人たちの名前が、この日の裏に記されていました。

30km付近から見た「茂庭っ湖」。茂庭っ湖とは、このダムによってできた湖の愛称です。

30km地点を過ぎてトンネルが2つほど現れますが、そのうちのひとつの間に20km地点の標識がありました。20km地点は、第2折り返しから戻ってくる方向に掲げてあります。

給水所があるときは300mほど前から標識が出ています。

15km地点の標識。この先約1kmで第2折り返し(梨平)と給水所があります。

第2折り返しから摺上川インフォメーションセンターを通り40kmに達したら、ようやくその先を左折します。この先ゴールまで約2kmが5%ほどの下りになります。

これは表彰式のひとこまですが、40kmを過ぎてから下ってくるのが後方の道路です。写真ではちょっとわかりにくいですが、なかなか凄まじい勾配です。矢印からゴールまでは1kmもありません。

ほぼ下りきった頃に三叉路があります。ここは左折。こっからゴールまでは400mほど

これがゴール。こちらも何の目印もないところでした。普段、下見に行ってもたぶんわからないでしょう。

大会会場は広瀬公園
 今大会のメイン会場は、広瀬公園。摺上川ダムを造る際に一緒に整備したところのようです。
 広瀬公園といっても広い空き地に、トイレが2箇所ほどあるのみ。そのほかの施設としては、この広瀬地区に湧出した広瀬源泉をもとに福島市が建設した「茂庭の湯(大人250円、タオル・石けん・シャンプーなしとか)」とすぐ隣に「茂庭ふるさと館(産直の野菜販売、そば屋が館内にあり)」とキャンプ場、バーベキュー場があるくらいで、恐らく平日はガラーンとした感じでしょう。

 私は、大会前日から下見に出かけたので、会場設営風景を一部拝見しましたが、そうでなければスタート・ゴールもよくわからないようなところです。
 しかし、当日はスポーツショップのブース、地元品の野菜などの販売ブース、焼きそばなどの食事ブースなども出て少しばかり賑やかな感じになってきました。

 大会前日・当日共に受付会場がパルセ飯坂で、広瀬公園ではないので受付テントはありませんが、マラソン大会には欠かせない受付テントがないというのはちょっと寂しい感じですね。

会場へのアクセスは、自家用車かパルセ飯坂からシャトルバスで会場へのどちらか。自家用車の方が圧倒的に多かったような気がします。

駐車場から見た会場方面。下の空き地は、スタート前のウォーミングアップに使っている人が多かったですね。

食べ物ブースなどが数件並んでいました。

一番北側にはスポーツショップ。すぐ隣ではソフトクリーム、生ビールなどを売っていました。

こちらは地場産の産直野菜を販売するブース

摺上ダムを建設中に湧出した源泉を使っているという「茂庭の湯」

体育館のような施設がないので、空き地にシートを広げている選手が目立ちました。ただし、雨が降ったら逃げ場所が無く大変です。

道路案内でも、今日のマラソン大会を案内していました。(ただしマラソンによる交通規制について)

ゴール後に行列ができた豚汁無料配布所。ブースの一番南側でした。

開会式風景。市民マラソンのフルマラソンの大会ですが、参加者が全体で800名程度と比較的小規模で、開会式もこぢんまりとした感じでした。

ゲストは有森裕子さん
 前日のパルセ飯坂の講演会に続き、大会当日も”オリンピック2大会連続のメダリスト”の有森裕子さんが大会会場にやってきました。
 当日はスタート前に、選手の前で上り坂のコツ「スタミナ温存、腕を前に押し出すようにすると楽に上れますよ〜」と、コツを伝授。
 また、ダムの突堤の部分で選手のみんなに大声で声をかけたり、ゴール前でも大声で声を掛けていました。いやー、現役を終えた選手とはいえ声は大きいですね。気合いはすごいです!女にしておくのはもったいないと感じました・・・。

 また、今大会のもう一つの目玉が、KFB福島放送の女子アナウンサー4人によるフルマラソンへのチャレンジ。11月23日(月・祝)の4:00〜4:54に福島放送でその様子が放映されるようです。
 今回その4人のうち、猪俣理恵アナウンサーが選手宣誓。アナウンサーらしく、ユニークな選手宣誓で選手たちを楽しませてくれました。今回は、4人のうち3人が完走されたようです。

スタート前に選手の皆さんに走りのコツを伝授する有森裕子さん

KFB福島放送アナウンサー 猪俣理恵さんの選手宣誓

レース展開


フルマラソンのスタート前。「スタート」の垂れ幕もなくちょっと寂しいスタート場所ですね。
 今回は約8ヶ月ぶりのフルマラソン。10月にフルマラソンを走るのは初めて。
 もともと、フルマラソンを走るのに適した季節というのは、11月から2月というのが私の持論だ。これは気象条件が比較的安定していて、なおかつ、走るのに適した気温になるのがこの季節であるということ。もちろん、記録を狙うなどの目的がある場合の話し。ファンランであれば、もちろんオールシーズンOKである。

 今回のレースの位置づけは、もちろん記録狙いではなく、8月から始めたマラソントレーニングのチェックという位置づけである。
 目標タイムは2時間50分。コースにやや起伏があるので、”概ね2時間50分”というほうが正しいかもしれない。もちろん3時間を越えるようなことがあれば、練習方法そのものに問題があるので大幅に見直さなければならない。

 さて、今日のスタートは午前10時。遠方からの参加なので、本音からいうともう少し早い時間のスタートのほうがありがたい。
 10分ほど前からスタートラインに選手が集まり出す。総勢約600人というのは、フルマラソン人気の昨今では、少人数の部類ではないだろうか。
 スターターはご存知、有森裕子さん。オリンピック2大会連続のメダリストである。私は参加しなかったが、昨日の講演会に引き続きこの大会に招待されている。開会式での挨拶を聞いたが、女性にしておくのは勿体無いような主であると思う(だからメダルをとれたのだろうけど・・・)。


スターターは有森裕子さんです。元気ですねこの人はー。エネルギーの固まりというのか・・・。
 10時ちょうどに号砲。8ヶ月ぶりのフルマラソンが始まった。
 先ほど述べたように、今回の目標タイムは2時間50分。5kmを20分で走れば良いので気分的には非常にリラックスできる。福岡国際マラソンや別大マラソンのように、厳しい関門も無い。
 スタートしてすぐに10人ほどが飛び出す。若い世代の選手ばかりのようだ。「どうぞお先に行ってください。こちらはマイペースで行きますよ」と。
 今回まず最初に注意したのが、スタートしてから1.4km地点あたりから摺上川ダムインフォメーションセンターまで約2kmで100m登っていくところだ。この区間は、最初なので体が軽くオーバーペースになりやすい。ハートレートモニター(心拍計)を見ながら心拍数が上がり過ぎないか注意する。
 この登りで注意しながら走っていると後方から同年代の選手が一人抜いていく。先方の集団に自分と同年代の選手がいるかどうか確認はしていないが、国盗りのチャンスがあればとりたいので、当然自分の前に同年代の選手がいるのは許されない。とりあえず、マークはするが今の段階では追わない。今回のレースの大半は、彼と一緒に走り彼にペースを作ってもらったようなものだった。”途中までは”非常にいいペースメーカーだった。


今日の心拍数の変化。クリックすると拡大します。
 この後、この選手との距離はいったん100m近く離されるが、時間を掛けて20km過ぎに追いつく。ここから30kmくらいまではほぼこの選手を利用しレースを進める。ペース的には5kmあたり20分弱とちょうど気持ちのいいスピードである。

 ただ、残念なことに数回の折り返しで、自分と同年代の選手が前に二人いるのがわかった。年代別では現在3位グループ。前の二人とは2分ほどの開きがあるので、10km程度で追いつくのは至難である。

 話は変わるが、福島市の奥座敷のようなこのダム湖畔。紅葉も進み走っていても気持ちがいい。応援が少ないのがたまにキズであるが、癒しを求める人にはいい大会かもしれない。

 さてレースのほうであるが、30kmを過ぎたあたりから、この選手の息づかいが荒くなり、ここまでの併走から自分の単独走になってしまった。もう少し粘ってくれるとこちらも楽だったのであるが・・・。


ゴール付近の様子。こちらもスタート場所同様、何も無い場所がゴールでした。ちょっと飾り付けくらいは欲しいですね。
 35kmの少し手前で、最後の折り返し。
 ここからいったん少しコースは登るが、その後は摺上川ダムインフォメーションセンターへ向かい緩く下っていく。
 先ほどまで併走していた選手とのマッチレースでこちらも少々消耗してしまったのか、こちらも脚の動きが悪くなってきた。ペースも少しずつではあるが、下がっていることが感じ取れる。40km過ぎからは下り坂なのでそこからは惰性で下れるのであろうが、そこまでは粘らなければならない。

 40kmを過ぎて後は下るのみというところで、後方から一人の選手に抜かれる。こちらのペースが落ちていたのを後方から見透かされていたようだ。残念ながら同年代の選手だ。こちらは思っていた以上に余裕が無く、しばらく追うものの残り2kmを付いていくだけの体力は無かった。年代別で4位に後退・・・。

 ゴール前では、ゲストの有森裕子さんが大声で叫んでいた「2時間53分台が出るよ〜!もう少し、ガンバレー!」一人ずつの選手に声を掛けていたのだろうか。こちらも最後の力を振り絞る。目標タイムを3分少々オーバーしてしまったが何とか2時間53分台で帰ってきた。有森さん声援ありがとうございました。

今レースの課題
 今レースの課題としてはやはり30kmを過ぎてからのペースダウン。走りこみはそれなりに行っているが、起伏走(いわゆるクロスカントリー走)が十分に出来ていないせいか、アップダウンによる疲労の蓄積が早かったような気がする。
 12月までの福岡国際マラソンまで残り時間は少ないが、起伏走をもう少しメニューに入れたほうがよさそうだ。

レース後は豚汁&飯坂温泉の入浴
 10月とはいえ曇りのこの日、ゴール後の冷えた体には豚汁は嬉しかった。もちろん無料配布。2杯ほどいただいたが、寒ければ寒いときほどこの豚汁はおいしい。

ここが豚汁を無料で配っていたテント

10月にしては寒かった日でした。美味くておかわりし、2杯頂きました。

 それからこの大会のレース後のお楽しみのもう一つに、「飯坂温泉の無料入浴」がある。ただし、アンケートに答え入浴券と引き換えというシステムである。アンケートの内容は、昨日どこに泊まったとか、飯坂温泉までのアクセスなどであり、現在、寂(さび)れている飯坂温泉をいかに建て直していくかというのが、みえみえのアンケートである。
 そしてそのアンケートに回答後は、「お好きなホテルで入浴できますよ」ということらしい。
 とはいえ、どこのホテルがいいのかわからないので、アンケートを渡す際に係員の高校生くらいの子に尋ねた。「聚楽とかが高級でいいですよ」というので、「じゃあ、その聚楽さんの入浴券ください」とお願いした。

ここでアンケートと引き替えに日帰り入浴券を貰う。レース後に疲れていたところでアンケートを書くのは少々辛かった。(おまけに寒かった)

これがその「入浴券」。この券のの中央やや左に「ホテル聚楽」と書かれているように、ホテルを指名することになる。

 私が飯坂温泉を訪れるのは、平成6年6月の「第9回阿武隈トライアスロン」以来15年ぶり。このときは大会後の閉会式が、この飯坂温泉で行われたのでやってきたのだ。
 飯坂温泉には「鯖湖湯(さばこゆ)」という共同浴場があり200円(大人)で利用できる。わざわざお金を払ってはいるのであれば、ここで十分だ。
 今回15年ぶりにこの飯坂温泉にやってきたのであるが、以前より寂れてしまったような感じがある。なぜか・・・。

 日本は、火山国のためにあちこちに温泉が湧き出る。日本中温泉だらけである。
 その温泉から湧き出る泉質は決まっているので、泉質の優劣で他の温泉と差別化をするのはなかなか難しい。差別化するとなると、料理、サービス、料金こういうところだろう。もう一つ加えれば、施設の新しさ(きれいさ)というところか。温泉に泊まるだけでなく、そこから他の遊びとセットなるべく名物も欲しい。
 飯坂温泉は、福島市内から至近というアクセス面のよさはあるものの宿泊費も高く、「ちょっと泊まるには・・・」という感じはする。今大会とセットで、かなり値打ちな料金だったら考えるのであるが・・・。
 無料で温泉に入らせてもらって注文ばかりして申し訳ないが、一般の日帰り入浴ならやはりワンコイン(500円)。こういう景気の悪い時代、スーパー銭湯でも十分と思っている人がたくさんいるはずだ。飯坂温泉も温泉街が一丸となって再度振興策を練って賑わうことを祈るばかりだ。

ホテル聚楽の入口

立派なホテルでした。

ホテル聚楽の玄関。宿泊客は玄関前に駐車できますが、日帰り入浴客は少し離れた駐車場に駐めさせられました。

この写真はこの文章と関係ありません

本日の戦利品
 今回は年代別4位。3位まではトロフィーとか支給されていたが、4位以下は食料品のみ。とはいえ、有森裕子さんから直々に渡され、それはそれでよかった。
 会場では目録をいただいたが、11月18日(水)に我が家にその目録に書かれた「米3kg」が届いた。食料品は一番嬉しいですね。特に米は家計の足しになるのでありがたいです。