第5回となみ庄川清流マラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
富山県の大会に出かけるのが、後手になっていた理由のひとつに名古屋からの遠さがある。 東北地方や中国・四国地方、九州地方であれば、迷わず1泊はするが、富山県はいかんせん日帰りか1泊か迷う位置にある。 ただし、日帰りとなると、直線的に近い高山方面経由ではなく、時間距離の短い北陸自動車道の金沢廻りとなるが、それにしても相当な距離になる。 しかしながら昨年7月5日、東海北陸自動車道(愛知県一宮市〜富山県砺波市)が全線開通し、名古屋から富山県が非常に近くなった。実際にそれを体感するのは、”国盗り”で富山県を訪れる今回が初めてとなる。 今回一日富山県まで往復したが、とにかくトンネルが多かった。 そのトンネルの数であるが、下りが56,上りが54あるという。山間の道を直線的にぶち抜いていくのであるから、トンネルが多くなるのはやむを得ないだろう。 もう一つこの道路のすごいのは、非常に標高の高いところを走るということがある。 自動車でひとっ走りしているので、なかなか体感しづらいが、名古屋から走っていってひるがの高原の分水嶺(957m)を超えて少し富山県寄りには「高速道路の標高日本一 1085m」の松の木峠がある。自転車で走るのであれば、その斜度のきつさも体感できるのであろうが、車だとあっけないですね。 それにしても日本の屋根と呼ばれる北アルプスの山々を高速道路から眺められるというのは非常に気持ちがいいですね。
会場の案内看板がちょっと少ないような気がします 午前6時前に自宅を出発したにもかかわらず、会場付近に到着したのが午前8時40分過ぎ。10kmのスタートが10時ちょうどなので、思っていたよりも時間に余裕がなかった。 砺波市は、ちょうどこの日がチューリップフェアの開催日。 北陸自動車道砺波ICを降りてから、今回のマラソン会場の砺波総合公園までの道案内の看板がほとんど見られなかったのは残念だ。 イベントの規模がチューリップフェアの方がはるかに大きいのはわかるが、会場のそばくらいは案内看板の設置ができないモノだろうか。 今回車を置いた、農協駐車場から受付をしている砺波総合公園多目的競技場までも案内看板が全然なかったですね。主催者には是非改善をお願いしたいところです。 スタートゴールが異なる大会 この大会でちょっと珍しいのが、スタート場所とゴール場所が違うことにある。これはすべての種目がそうである。理由は走ってみればわかるが、ゴールである多目的競技場から外へ出る取り付け道路の幅が狭いため、スタート直後は選手がばらけずに危険であるからだ。 今はなくなってしまった大会で「一宮シティマラソン」という大会があった。 この大会も、ゴールが野球場であり、この野球場から公道へ出る道が狭いので、スタート場所は野球場のそばの公道からになっていた。これと全く同じである。 コースを紹介しよう。 まずはスタート場所。砺波市総合公園多目的競技場から隣接する堤防道路を越えて庄川の河川敷に降りたところがスタート場所になる。 河川敷といっても一面芝生のため、足元は気持ちがいい。反面、競技として走るには、ちょっとフワフワツルツルして反発力が感じなくちょっと寂しさもある。 スタートして100mほどで芝生はなくなり土のコースとなるが、緩く右に曲がりながら河川敷の舗装路に出る。歩道路に出ればあとはほとんど道なり。コースを間違えることはまずない。 4kmあたりから河川敷の道路から堤防道路へ坂を上り、5km過ぎに折り返し地点がありUターン。先程まで走ってきたコースを逆走する。 そして残り2kmの看板の少し手前で「Z」字のように、河川敷道路から坂を上り堤防道路へ再び駆け上がる。その後は、堤防道路から庄川を見下ろすよう走り続ける。 残り500mほどで堤防道路を左折し、多目的競技場へ向かう。 ところがこの道が狭い。異なる種目のランナーたちを追い抜いていくのに一苦労するところだ。また、競技場の手前で、坂を下りながらほぼUターンするところも雨が降っている日などは、滑りやすく要注意だ。 総じていえば、平坦で走りやすい反面、終盤の競技場への取り付け道路については、他に替わりになるコースがないか要検討とも言える。
レース
マラソンやロードレースなどのエンデュランス系のスポーツは、暖かい時期より少し寒時期の方が、レース時に体から発生する発熱を自然に冷ますことができ、パフォーマンスを発揮するには都合がいい。(過度に寒いと、体が動かないというデメリットの方が大きいが・・・) 私は、どちらかというと寒いときの方が好きだ。 4月は時期的に、寒い季節から暖かい季節への移行期で、急激に気温が高くなると汗腺が開かなくなり非常に苦しい。気温が20℃程度でも、前日までの気温が10℃程度であれば非常に苦しむことが多かった。意識の問題もあるが、4月は意外と走りやすいとは言い難いと個人的には思う。 さて、富山県初レースとなった今回、プログラムを見る限り、ありがたいことに知らない人ばかりだった。お互いの手の内がわからず存分に楽しめる。
いくつになっても、上位を狙う人は必ずスタート時には前の方に陣取ってくる。今回ナンバーカードを見ても、同年代、他年代を併せてでそれらしき人が数人いた。 次に服装、特にシューズを見る。やる気があるのかないのか。そして最後に脚や体つき。この辺りをじっと見ると、今回彼らがライバルになるのかならないのかがおおよそ判断できる。あとは走ってからのお楽しみだ。今までの経験からしても、それほど外れたことはない。 今回もスタートしてから10人程度が、パァーと走っていったが、半分以上がいわゆる「最初だけ」の冷やかしだった。500mも走らないうちに先頭が私を含めて4人ほどになる。思ったより少ない。 富山県は人口が100万人強の県だ。愛知県の人口が約740万人なので人口規模でいえば約7分の1である。また、関西圏からもやや遠いので、福井県などと違い関西圏からやってくるランナーもあまりいない。ほとんどが地元、県外でも石川県のランナーがやや目に付く程度だ。強者がやってきていないのか?私の大きな勘違いのまま最後まで行ってくれれば・・・。 先頭を走るのは私と同じく40歳以上の年代のランナー。そして見るからに若そうな20代のランナーそして私がその後方を走る。ペースが速くないので後方から様子見。2kmくらいで早くもこの3人しか先頭グループはいない。 2kmを過ぎたあたりで、コース上に蛇が現れる。これにはちょっとびっくり!(後続のランナーが次々やってくるのに対し、蛇はどうする?)
4kmを過ぎて河川敷から堤防道路へあがってから、彼が先頭に出てペースを上げる。予想通りだが、そのペースの上げ方が速い。ここはマイペースを維持し走っていった方が良さそうだ。 折り返しあたりでは、すぐに30mほどの差ができてしまう。私と先ほどの40歳代のランナーとの距離も折り返しで15mほど開いている。 ここから後半は、追い上げることも追い上げられることもなく、それぞれがそれぞれのペースで走りゴールまでこの関係は変わらなかった。 20歳代の彼には負けたものの総合で2位、年代別では優勝。初の富山県遠征で、一発で国盗りを達成することができた。 砺波はチューリップの街 時間の都合で、ちょうど開催中のチューリップフェアには行けませんでしたが、あちこちに砺波がチューリップの街であることが伺えました。 このうち面白いなと思ったのが、この砺波総合公園にある野球場。正式には「砺波市野球場」というが愛称は「チューリップスタジアム」。ネーミングはさすがですね。 他にも花をテーマに交流している都市名と花名を印したモニュメント(?)もあり、チューリップと一緒に歩んできた姿があちこちに見えましたね。
本日の戦利品
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