第13回 日本一山香エビネマラソン大会 参戦記
 今回は大分県への遠征です。

 大分県へは、これまで別大マラソンで11回ほど出かけていますが、それ以外の大会での参加はありません。別大マラソンでの国盗りは絶対不可能ですので、他の大会を探しました。いろいろと食指が動くのですが、時期的なこともあり休暇を取らずに出場できるこの大会を選びました。大会名に「日本一」となぜ付くのか?また「エビネ」って何?というのにも惹かれてしまい行くことにしました。

 会場の杵築市山香(やまが)というところは、調べたところ平成17年10月に杵築市、速見郡山香町と西国東郡大田村が合併し「杵築市」になっています。
 この大分県北部の町には、福岡県をはじめ地元以外の地域の参加者が意外にも多く、レベルの高い大会でした。

 
こちらの体調が悪かったこと、わずか10kmにもかかわらず両足にマメができてしまったなどのアクシデントもあり久しぶりに大きく外してしまいましたが、会場は出店が非常に多く、また参加賞もミズノ製の立派なショルダーバッグのほか、当日会場で買い物に使える500円分の金券もあり、3,000円の参加料が安く感じる大会でした。来年までに大分県の国盗りができていなかったら、再度参加してみたい大会ですね。
 
 
●大会名 第13回 日本一山香エビネマラソン大会
●開催日 平成22年5月4日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
杵築市役所山香庁舎前芝生広場発着(大分県杵築市) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ

コース高低差
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、24℃くらい
●参加賞 ショルダーバッグ、会場で使える金券(500円分)、山香温泉100円引き
●結 果 37分30秒(10km) (総合第14位、男子40〜49歳 第6位)
●表 彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【5月3日(月・祝)/1日目】
徒歩 自宅 18:53 自由ヶ丘駅 19:05
地下鉄 自由ヶ丘 19:07 本山 19:09 (名城線)
本山 19:16 名古屋 19:31 (東山線)
徒歩 地下鉄・名古屋駅 19:31 名鉄バスセンター 19:40
夜行バス 名鉄バスセンター 20:13 中津駅前 5:26 (大分交通/ぶんご号)
(20:10 ) (6:00 )
【5月4日(火・祝)/2日目】
JR 中津 6:06 中山香 6:43 (日豊本線)
  徒歩 中山香駅前 6:43 会場 7:00
【10時50分スタート 第13回 日本一山香エビネマラソン大会 10kmの部】
徒歩 会場 13:15 中山香駅 13:26
JR 中山香駅 13:41 中津 14:18 (日豊本線)
【福澤諭吉旧居/中津城見学】
夜行バス 中津駅前 22:02 名鉄バスセンター 8:30 (大分バス/ぶんご号)
(21:50 ) (7:40 )
【5月5日(水・祝)/3日目】
徒歩 名鉄バスセンター 8:30 地下鉄・名古屋駅 8:39
地下鉄 名古屋 8:41 本山 8:56 (名城線)
本山 9:00 自由ヶ丘 9:02 (東山線)
徒歩 自由ヶ丘駅 9:02 自宅 9:12
    ※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
地下鉄 520円 (自由ヶ丘〜名古屋/往復)
夜行バス 18,600円 (名鉄バスセンター〜中津/往復)
JR 1,440円 (中津〜中山香/往復)
見学料  400円 (福澤諭吉旧居)
同上 400円 (中津城)
合 計 24,360円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者
【ハーフマラソン−10時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所 所属  記録
一般男子39歳以下 160人 野中 洋輝 大分市  
1:09:06
一般男子40歳代 158人 佐藤 明次 福岡県 旭化成建材
1:14:38
一般男子50歳代 122人 高橋 敏文 栃木県 AC今市
1:25:15
一般男子60歳以上 71人 清水 健一 福岡県 北九州商工会議所
1:25:12
一般女子39歳以下 40人 佐藤 理絵 別府市 別府マラソンクラブ 1:30:00
一般女子40歳以上 33人 宇都宮 尚代 別府市   1:35:02
【10km−10時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所  所属 記録
一般男子39歳以下 71人 古野 敏彦 福岡県 トヨタ九州RC
34:24
一般男子40歳代 34人 佐藤 勝人 玖珠町 玖珠郡陸協
35:03
元近 啓之 中津市 二豊AC
35:26
高橋 秀知 愛媛県  
35:59
田中 嘉弘 大分市 別府自衛隊
36:11
佐田 修一 竹田市 竹田整備工場
36:21
加藤 一郎 愛知県 名古屋市役所走友会
37:30
一般男子50歳代  63人 川下 喜代人 佐伯市 大分県南部振興局
40:52
一般男子60歳以上 57人 船津 博道 福岡県 博多陸友会
38:50
一般女子39歳以下 50人 岩尾 愛子 杵築市  
40:19
一般女子40歳以上 27人 竹本 洋子 福岡県  
51:35
【5km−10時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
一般男子39歳以下 33人 田中 孝典 福岡県 植木屋
17:08
一般男子40歳代 20人 川上 清敬 中津市  
17:11
一般男子50歳代 17人 三上 忠明 豊後高田市 宇佐病院
17:53
一般男子60歳以上 31人 出口 秀成 福岡県 筑豊陸上競技クラブ
19:04
一般女子39歳以下 27人 奥村 佳寿美 長崎県 長崎桜町JC
21:19
一般女子40歳以上 34人 尾崎 多美子 臼杵市  
23:34
【3km−10時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
中学生男子 37人 田中 星羽 福岡県 志免町陸友会
9:59
中学生女子 10人 宇都宮 亜依 杵築市 杵築中学校
10:38
一般女子40歳以上 7人 橋本 紀江 山口県  
14:05
【2km−10時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
ふれあいジョギング 12人 表彰なし
宣言タイム 22人 不明
小学生低学年男子 39人 其田 怜 大分市 大分大学附属小学校
8:10
小学生低学年女子 24人 平田 美幸 愛媛県 宇和島市立岩松小学校
8:08
小学生高学年男子 53人 今村 香月 熊本県 チーム武蔵
7:02
小学生高学年女子 42人 森林 未来 長崎県  
7:07
【健康ウォーク(6km)、温泉ウォーク(3km)−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
健康ウォーク 108人 表彰なし
温泉ウォーク 88人
総合計 1,490人  

旧山香町(やまがまち)
 今回の大会メイン会場は杵築市山香庁舎。平成17年9月30日までは、速見郡山香町役場だったところである。この町も平成の大合併で、西国東郡大田村とともに杵築市に合併している。
 合併時の山香町の人口は約8,000人。大田村の人口は約1,700人。合併後の杵築市の人口が約32,000人なので合併により杵築市の人口は5割ほど増えたことになるが、特例市(法定人口20万人以上)や中核市(法定人口30万人)になったわけでもない。もともと小さな町が集まった合併だったようだ。

大会会場は旧山香町役場こと杵築市役所山香庁舎前の芝生広場。庁舎を見る限り立派な庁舎だった。

合併後は「杵築市役所山香庁舎」と名乗っている。

近道
 今回、JR中山香駅から小高い山の上に位置する会場へは地図を見る限り遠回りでぐるっと行くしかないように思えた。

 しかしながら、早朝、中山香駅に降り立ってみると、駅前には徒歩で会場へ向かう人のために、親切にも案内看板が立っていた。地図には載っていない道のようだが、ありがたいことだ。

 看板に従って歩いてみたが途中まではよかった。しかしながら、近づいていくとわかったのであるが、最後は何百段もありそうな階段が待ちかまえている。健脚なランナーたちなら問題はなさそうな気もするが、私のように大きめのキャスターバッグを持っている人間にとっては、この階段は少々辛かった。
 とはいえ徒歩で行くならば、遠回りをするよりかはよほどマシだ。文句を言ってはいけないと少々反省した。

会場への最寄り駅が、この「中山香」駅。

ちっちゃな駅であったが、無人駅ではなく簡易委託駅。

駅前を歩いていくと、電柱に会場への案内看板がかかっていました。

細い路地を抜けると畑に出ます。もしかしたらあの階段を・・・。

予想通りここは左折です。

50mほどで階段を登る案内が出ていました。やっぱり・・・。

なかなかの段数です。荷物がなければ・・・。

途中まで上がると、まだ続きがあります。

ようやく上がりきると、何やらテントがたくさんありました。会場のようです。

徒歩で約10分。文句を言ってはいけませんね。

エビネまつり

 地方の大会に行くと、時々その地方の祭りに出くわすことがある。
 今回の大会もまさしくそうであり、マラソン大会に会わせて祭りを開いているというよりも、祭りのひとつのイベントとしてマラソンを開催しているといっていいだろう。そうであれば、あの賑わいも納得がいく。

 大会のメイン会場である杵築市役所山香庁舎前の芝生広場には、すごい数の出店があった。
 その中にはエビネランの展示即売コーナーもある。大会名の「エビネ」は、ランの一種で「エビネラン」のこと。日本各地に生育しているが、採取によってかなり数が減っているようだ。
 この山香には「山香エビネ生産組合」というものがあり、この祭りにおける即売会は西日本最大規模。ここから「日本一山香エビネ」というネーミングが付いたようだ。

 今年で第28回目となる「やまが温泉エビネ祭り」。例年であれば、ここでこの祭りの人気コーナーの「豚ロデオ」が開催される予定であったが、例の口蹄疫病の関係で今年は中止されているが、天気もよく客の入りもなかなかのようだ。。

服などの不要品を売るフリマもありました。

こちらは草餅をついていました。

いろんな種類の饅頭が並んでいました。

こちらはお茶っぱを炒っているところのようです。

こちらはかき氷、焼き鳥などの露店

こちらは受付ブース

参加賞は別の場所で受取ることになっていました。

こちらは中央に設置されたステージ

花き類の販売ブース

エビネランの展示&即売ブース

安いものでも500円。2,000〜3,000円のものが多かったですね。

こちらは人気の山香牛の販売コーナー。並んだ人数が多く、焼く方が間に合わないほどの人気でした。

インド人の手作りチキンカレーは私も買いましたが、日本人向けの味でなく新鮮でした。行列のできていた店舗のひとつでした。

コース案内
 今回のコースは杵築市山香庁舎前の芝生広場を発着とするコースです。もともとスタート地点が小高い山の上にあるため、行きは概ね下り、帰りは上りとなります。また10km、ハーフマラソンの部ともに第一折り返しまでは徐々に上っていくコースとなっています。
 また、最後の1kmくらいから徐々に始まる登り坂は、疲れた体にムチを打って登らなければなりませんね。実際に走ってみると、なかなか大変なコースでした。以下は10km部門のコースです。

スタートは各部共通でこのゲート下からスタートします。

芝生広場から舗装路に出たところで左折します。

すぐさま登り坂

上りがはじまって100mもしないうちに右折し・・・

細い道に入っていきます。

本当にここがコースなの?という感じの道がしばらく続きます。

住宅街を今度は少しずつですが下りはじめます

右折というのか道なりに・・・

さらにもう一回右折

ここでようやく広い道に出ました。下り勾配があります。帰りはここを登ってきます。

1kmの標識がありますが、下り坂の途中です。

2km部門の折り返し。ここは平坦です。

あまり目印がないコースですが、「ランドリーこや」のところは信号の無い交差点です。往路はここを左折します。

3km部門の折り返し。左に「クレバリーホーム」の看板。ハーフ、10km、5km部門はそのまま直進。

2km地点。この大会のコースは道路に距離表示のマーキングがあるので看板が無い下見時にも便利です。

5km部門の折り返し。左側に自販機が設置してある民家があります。

3kmの看板。細い川の橋の向こうにあります。
少し行くと左に「山香町ライスセンター」、右に「九州セミコンダクター」の工場が見えてきます。この辺りから上りがきつくなり出します。

4km手前に給水所。この日は暑く、給水所が恋しかったですね。

4km過ぎから左へカーブ。

集落の付近が折り返しのようです。

4.3〜4.4kmくらいがハーフ、10kmの第1折り返し地点。

上り坂の途中でUターン。勾配の角度は約4度。ざっと6.8%くらいですかね。

ここにも道路に表示がしてあります。

折り返し地点からは下り坂

5km地点もまだ下り坂

6km地点くらいでは勾配もかなり緩くなっています。

7kmではほぼ平坦。

先ほどの「ランドリーこや」の交差点。ここは一旦右折しますが・・・。

ハーフマラソン、10km部門はその先をすぐさま左折します。

左手に山香小学校が見えてきます。

8km地点はJA前。すぐ向こうには給水所が見えます。

給水所はJAおおいた花き集出荷施設前にあります。

交番の前も通過します。

10kmの第2折り返し。ハーフマラソンの部は直進します。

折り返して先ほどの交差点付近で20kmの看板。これはハーフマラソン向け。ということは残り1.0975km。これまでの看板はハーフマラソン用でした。10km部門向けの「9km」という看板はありません。

交差点を左折(赤矢印)しゴールへ向かいます。青矢印はスタートから第1折り返しのコース、黄色は第1折り返しから第2折り返しへのコースを表します。

残り1kmは登り坂が待ちかまえています。

徐々にきつくなります。

「杵築市役所山香庁舎」の看板が見えたら左折です。

まだまだ登ります。

とりあえず庁舎方面へ左折します。

タイル張りの道をしばらく走り芝生広場の方へ向かいます。

芝生広場への入口を左折。

100mほど先がゴールとなります。なかなか思った以上にタフなコースでした。

惨憺(さんたん)たるレース

10時ちょうどスタートのハーフマラソンの部門
 10時ちょうどにハーフマラソンの部がスタート。その後2km、3km、5km部門の順にスタートをしていく。
 5月に入ってから気温が比較的高い日が続いている。朝方は涼しかったものの、10時を過ぎるとかなり暑くなってきた。10km部門のスタートは10時50分。今回もどういうわけか部門別では最後のスタートとなる。

 10kmに出場する選手は約300人。スタート場所の混雑も特になく、最前列に並ばせてもらう。
 今日は、ここ2ヶ月くらいの中では一番起伏のあるコース。特別アップダウンに対応する練習をしてきたわけではないので一抹の不安はあった。
 今年は7月にトライアスロンの大会出場を予定していることもあり、水泳の練習あり、バイクの練習ありで体はどんどん鍛えられている感があるが、疲労も同じように蓄積されている感がある。出発前にマッサージに出かけたが、余り上手な先生ではなく、ハムストリングスのハリが十分にとれなかった。こういう場合は、前半スローペース、後半は動きがよくなることを祈ってペースを上げていくという作戦がいい。

 スタートラインに私と同じ40代の選手が私を含め4人ほど前に並ぶ。30歳代以下の選手たちよりも積極的だ。今日は彼らがライバルになるだろう。


今日の心拍数の推移。前半抑えていく予定であったが、体調がすぐれず(疲労が抜けず?)前半から高い心拍数で推移。後半の下りでは、脚が重くペースが上がらないのとマメができたため、心拍数が上がらずに終わってしまった。クリックすると拡大します。
 10時50分ちょうどにピストルが鳴る。
 今日はストップウォッチがうまく押せず、スタートしてから再度押すことになる。集団のペースはこちらの思惑通り速くない。この調子でレースが展開すれば、体調がすぐれなくとも何とかなるかもしれない。
 しかしながら、上りが一段落し下り坂がはじまる頃からペースが上がり出す。1.5kmくらいまでは下りになるが、その先は再び徐々に上り出す。ここで焦ることはない。先頭から少し離れて後方で走るが、思っていたほど体に余裕がない。

 3kmくらいからは前を走る40代の選手2人との差が開きだしてくる。ここで踏ん張らなければと思うが、4km手前からはさらに登り坂が厳しくなり出し、その差がどんどん開いていく折り返しの手前くらいでは後方からの選手にも徐々に抜かれだした。足がずしりと重い。おまけに暑い。後半ペースアップするどころか、最後まで持つのだろうか?

 後半の6kmくらいからは両足の底に痛みが出てきた。明らかにマメができた感じだ。今日はスタート前にレース用のシューズに履き替えた際に、「おや?いつもより少し緩いなあ」と感じたが、今日が初めて履く靴ではない。先月の「春の福井駅前」や「湧水町くりの高原」でも使用した同じシューズだ。理由はわからないが、今日はもう少しヒモを全体的にきつめにしめておくべきだった。足の重さ、暑さ、マメと今日は苦戦続き。白旗を揚げたくないが、後半もどんどん抜かれだし魂がどんどん吸い取られていく。

 今日はまったくいいところもなく、総合14位、年代別では何と6位と予想もしない結果となった。このレースでは入賞は各年代で3位までと、市民マラソンでは平成13年12月の東海シティマラソン以来約8年半ぶりに入賞なしのレースとなってしまった(この時は風邪をひいたあとの病み上がりだった)。

ハーフマラソンの部もなかなかの厳しいコースだ。

アフターレース(福澤諭吉旧居、中津城)
から揚げの街−中津市