第13回 日本一山香エビネマラソン大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
旧山香町(やまがまち) 今回の大会メイン会場は杵築市山香庁舎。平成17年9月30日までは、速見郡山香町役場だったところである。この町も平成の大合併で、西国東郡大田村とともに杵築市に合併している。 合併時の山香町の人口は約8,000人。大田村の人口は約1,700人。合併後の杵築市の人口が約32,000人なので合併により杵築市の人口は5割ほど増えたことになるが、特例市(法定人口20万人以上)や中核市(法定人口30万人)になったわけでもない。もともと小さな町が集まった合併だったようだ。
近道 今回、JR中山香駅から小高い山の上に位置する会場へは地図を見る限り遠回りでぐるっと行くしかないように思えた。 しかしながら、早朝、中山香駅に降り立ってみると、駅前には徒歩で会場へ向かう人のために、親切にも案内看板が立っていた。地図には載っていない道のようだが、ありがたいことだ。 看板に従って歩いてみたが途中まではよかった。しかしながら、近づいていくとわかったのであるが、最後は何百段もありそうな階段が待ちかまえている。健脚なランナーたちなら問題はなさそうな気もするが、私のように大きめのキャスターバッグを持っている人間にとっては、この階段は少々辛かった。 とはいえ徒歩で行くならば、遠回りをするよりかはよほどマシだ。文句を言ってはいけないと少々反省した。
エビネまつり 地方の大会に行くと、時々その地方の祭りに出くわすことがある。 今回の大会もまさしくそうであり、マラソン大会に会わせて祭りを開いているというよりも、祭りのひとつのイベントとしてマラソンを開催しているといっていいだろう。そうであれば、あの賑わいも納得がいく。 大会のメイン会場である杵築市役所山香庁舎前の芝生広場には、すごい数の出店があった。 その中にはエビネランの展示即売コーナーもある。大会名の「エビネ」は、ランの一種で「エビネラン」のこと。日本各地に生育しているが、採取によってかなり数が減っているようだ。 この山香には「山香エビネ生産組合」というものがあり、この祭りにおける即売会は西日本最大規模。ここから「日本一山香エビネ」というネーミングが付いたようだ。 今年で第28回目となる「やまが温泉エビネ祭り」。例年であれば、ここでこの祭りの人気コーナーの「豚ロデオ」が開催される予定であったが、例の口蹄疫病の関係で今年は中止されているが、天気もよく客の入りもなかなかのようだ。。
コース案内 今回のコースは杵築市山香庁舎前の芝生広場を発着とするコースです。もともとスタート地点が小高い山の上にあるため、行きは概ね下り、帰りは上りとなります。また10km、ハーフマラソンの部ともに第一折り返しまでは徐々に上っていくコースとなっています。 また、最後の1kmくらいから徐々に始まる登り坂は、疲れた体にムチを打って登らなければなりませんね。実際に走ってみると、なかなか大変なコースでした。以下は10km部門のコースです。
惨憺(さんたん)たるレース
5月に入ってから気温が比較的高い日が続いている。朝方は涼しかったものの、10時を過ぎるとかなり暑くなってきた。10km部門のスタートは10時50分。今回もどういうわけか部門別では最後のスタートとなる。 10kmに出場する選手は約300人。スタート場所の混雑も特になく、最前列に並ばせてもらう。 今日は、ここ2ヶ月くらいの中では一番起伏のあるコース。特別アップダウンに対応する練習をしてきたわけではないので一抹の不安はあった。 今年は7月にトライアスロンの大会出場を予定していることもあり、水泳の練習あり、バイクの練習ありで体はどんどん鍛えられている感があるが、疲労も同じように蓄積されている感がある。出発前にマッサージに出かけたが、余り上手な先生ではなく、ハムストリングスのハリが十分にとれなかった。こういう場合は、前半スローペース、後半は動きがよくなることを祈ってペースを上げていくという作戦がいい。 スタートラインに私と同じ40代の選手が私を含め4人ほど前に並ぶ。30歳代以下の選手たちよりも積極的だ。今日は彼らがライバルになるだろう。
今日はストップウォッチがうまく押せず、スタートしてから再度押すことになる。集団のペースはこちらの思惑通り速くない。この調子でレースが展開すれば、体調がすぐれなくとも何とかなるかもしれない。 しかしながら、上りが一段落し下り坂がはじまる頃からペースが上がり出す。1.5kmくらいまでは下りになるが、その先は再び徐々に上り出す。ここで焦ることはない。先頭から少し離れて後方で走るが、思っていたほど体に余裕がない。 3kmくらいからは前を走る40代の選手2人との差が開きだしてくる。ここで踏ん張らなければと思うが、4km手前からはさらに登り坂が厳しくなり出し、その差がどんどん開いていく折り返しの手前くらいでは後方からの選手にも徐々に抜かれだした。足がずしりと重い。おまけに暑い。後半ペースアップするどころか、最後まで持つのだろうか? 後半の6kmくらいからは両足の底に痛みが出てきた。明らかにマメができた感じだ。今日はスタート前にレース用のシューズに履き替えた際に、「おや?いつもより少し緩いなあ」と感じたが、今日が初めて履く靴ではない。先月の「春の福井駅前」や「湧水町くりの高原」でも使用した同じシューズだ。理由はわからないが、今日はもう少しヒモを全体的にきつめにしめておくべきだった。足の重さ、暑さ、マメと今日は苦戦続き。白旗を揚げたくないが、後半もどんどん抜かれだし魂がどんどん吸い取られていく。 今日はまったくいいところもなく、総合14位、年代別では何と6位と予想もしない結果となった。このレースでは入賞は各年代で3位までと、市民マラソンでは平成13年12月の東海シティマラソン以来約8年半ぶりに入賞なしのレースとなってしまった(この時は風邪をひいたあとの病み上がりだった)。
アフターレース(福澤諭吉旧居、中津城) から揚げの街−中津市 |