第28回 余市味覚マラソン大会 参戦記
 約一年ぶりの北海道遠征です。
 昨年は、陸路で延々と北海道にたどり着くような形で北海道に行きましたが、今年は格安航空券の入手も出来た関係で、比較的空港からアクセスのいい場所の大会を選びました。(大会名の「味覚」という言葉にも惹かれましたが・・・)

 大会のコースは、序盤は比較的平坦ですが、ところどころにアップダウンがあるなど難コースではないですが、アクセントのあるコースです。まあ、北海道らしく直線区間が多いですね。
 また、コース上から、リンゴをはじめ、洋なし、デラウエア、巨峰などの果物が次から次に現れるフルーツマラソンです。(「余市フルーツマラソン大会」のネーミングでもいいかもしれませんね。)走っているときには、見ている余裕はありませんが、なかなか素晴らしいコースです。
 
 さて、大会の方ですが、少々油断してしまったこともあり、後半追い上げるものの、終盤はむしろ離されてしまいゴール。年代別2位で今回も北海道の国盗りは達成できませんでした。来年以降、再々度リターンマッチです。

 しかしながら北海道は季候が本州とは断然違いますね。
 特に到着した土曜日の千歳の正午の気温は12℃。この日は名古屋でいうところの初冬の気温で、肌寒い一日でした(天然の冷蔵庫という感じ)。気候といい食べ物といい、一年に一度くらいは気分転換に北海道に行ってみたいですね。

 
 
●大会名 第28回 余市味覚マラソン大会
●開催日 平成22年9月26日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
余市運動公園陸上競技場発着(北海道余市郡余市町) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 雨→晴れ、14℃くらい
●参加賞 Tシャツ、リンゴ(1個)、洋なし(1個)、フルーツの盛り合わせ(プラスチックトレー)、スポ−ツドリンク(ペットボトル/完走後)
●結 果 17分36秒(5km) (総合第4位、男子40〜49歳 第2位)
●表 彰 賞状、盾、フルーツセット(1箱)
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【9月25日(土)/1日目】
徒歩 自宅 7:40 自由ヶ丘駅 7:52
地下鉄 自由ヶ丘 7:57 金山 8:22 (名城線)
名鉄 金山 8:35 中部国際空港 9:06 (常滑線)
飛行機 名古屋(中部) 10:15 札幌(千歳) 11:55 (ANA705便)
JR 新千歳空港 12:34 小樽 13:46 (快速/エアポート125号)
  徒歩 小樽駅 13:46 ホテル 14:00
【小樽グリーンホテル 荷物預かり】
  徒歩 ホテル 14:20 小樽駅 14:30
JR 小樽 14:50 余市 15:17 (函館本線)
【コース下見&試走】
JR 余市 17:44 小樽 18:13 (函館本線)
  徒歩 小樽駅 18:13 ホテル 18:25
【小樽グリーンホテル 泊】
【9月26日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:45 小樽駅 7:55
JR 小樽 8:07 余市 8:30 (函館本線)
徒歩 余市駅 8:30 会場 9:00
【10時40分スタート 第28回 余市味覚マラソン大会 5kmの部】
徒歩 会場 12:30
【余市川温泉入浴/余市宇宙記念館スペース童夢見学】
徒歩 余市駅 16:02
JR 余市 16:07 小樽 16:30 (函館本線)
徒歩 小樽駅 16:30 ホテル 16:40
  【小樽グリーンホテル 泊】
【9月27日(月)/3日目】
徒歩 ホテル 9:00 小樽駅 9:10
JR 小樽 9:34 新千歳空港 10:46 (快速/エアポート100号)
飛行機 札幌(千歳) 12:00 名古屋(中部) 13:50 (JAL3106便)
名鉄 中部国際空港 14:17 金山 14:49
地下鉄 金山 14:55 自由ヶ丘 15:20
徒歩 自由ヶ丘駅 15:20 自宅 15:35
●費用
参加料 3,000円  
地下鉄 520円 (自由ヶ丘〜金山/往復)
名鉄 1,580円 (金山〜中部国際空港/往復)
飛行機 13,000円 (名古屋〜札幌/ANA705便/早期割引)
13,100円 (札幌〜名古屋/JAL3106便/早期割引)
JR 2,200円 (9月25日/1日乗車券)
700円 (小樽〜余市/往復)
1,740円 (小樽〜新千歳空港)
宿泊 6,800円 (小樽グリーンホテル/2泊/食事無し)
入浴  420円 (余市川温泉)
入館料 500円 (余市宇宙記念館スペース童夢見学)
合 計 43,560円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者
【ハーフマラソン−10時30分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子高校生〜39歳 140人 金子 康幸 31 余市町   1゜13’44”
男子40歳以上 306人 後藤 則史 40 江別市 ちばりよ〜RC 1゜15’25”
女子高校生以上 88人 鈴木 美幸 36 芦別市 長谷川塾 1゜26’26”
【10km−10時35分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子高校生〜39歳 136人 坂本 康佳 23 苫小牧市 裏トリス 32’51”
男子40〜49歳 89人 五日市 崇 41 小樽市 ONO&CF 35’32”
男子50歳以上 205人 宮本 眞二 53 札幌市 道マラソンク 35’51”
女子高校生〜39歳 93人 豊島 典子 31 札幌市 道マラソンク 36’59”
女子40〜49歳 51人 太田 京子 43 札幌市 フレングRC 40’31”
女子50歳以上 66人 竹山 直子   札幌市 道マラソンク 41’21”
【5km−10時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所  所属 記録
男子中学生〜39歳 88人 青木 昌弘 35 札幌市 札幌医大AP 17’15”
★男子40〜49歳 32人 杉山 義宣 42 恵庭市   16’59”
加藤 一郎 48 愛知県 名古屋市役所走友会 17’36”
梅基 聡 45 名寄市 王子板紙 17’43”
男子50歳以上 91人 川浪 貢 53 岩見沢市 ライフスポーツ 18’18”
女子中学生〜39歳 76人 三橋 理恵 31 滝川市 長谷川塾 18’31”
女子40〜49歳 44人 寺崎 智子 49 札幌市 道マラソンク 18’08”
女子50歳以上 58人 土肥 章子 52 札幌市   21’48”
【3km−10時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
小学生男子(5/6年) 16人 山森 優一 12 札幌市   11’20”
小学生女子(5/6年) 15人 星野 愛帆 11 札幌市 手稲北小学校 11’57”
総合計 1,594人  

久しぶりの飛行機での遠征

仕事以外でセントレアに行くのは久しぶり
 北海道への遠征は約一年ぶり。今回は、航空券を安く入手できる方法をいろいろ調べた結果、名古屋(中部)−札幌(千歳)を片道13,000円程度で行くことが可能とわかったため、今回の遠征は飛行機を使うことにした。
 季節的にオフ・シーズン(?)であること、限定の訳ありの席、早期予約という3点が安くなっている理由のようだ。フライトの時間は1時間45〜50分。夜行バスなどに比べればたいしたことはない。

 とはいえ、席は往路復路ともなかなかのものだった。
 往路はANA便で機体はボーイング737−500。全長わずか31mで座席数は126名。ジェット機ではかなり小型に分類されるだろう。私の割り当ては、最後列の窓側の席(21A)。実際に行ってみると、窓側の席にかかわらず窓が無く、そこは壁しかない席だった。窓がないのであれば、「壁側の席」と言って欲しかった。窓側の席で窓のない時の息苦しいこと・・・。閉所恐怖症の私にとっては少々苦痛だった。

 復路はというと、JAL便でこちらはダグラス社のMD−90
 往きのボーイング737−500に比べれば、全長は46.5mと長いが、座席数は150名とあまり変わらず。長い分だけ広さは感じたが、今度の席は非常口のすぐ横の席の割り当て(30C席)。こちらはキャビン・アテンダントがやってきて、ニコニコしながら「非常時にはお手伝いお願いします」と。足元は広いので良かったが、これが訳ありなのかと体感した。

こちらは往路に利用したボーイング737−500。バスのような小さな機体でした。

帰りのMD−90の機内。長さが46.5mとボーイング737−500に比べれば長く、狭い感じはしませんでしたが、割り当ては非常口の横でした。

余市町はフルーツ、ニッカウヰスキーと毛利衛さん(宇宙飛行士)の街
 余市町は人口約22,000人の町。今回私が宿泊をした小樽まで約20kmに位置する町だ。
 私が初めて訪れた余市町の説明をするよりも、余市町のサイトを見ていただいた方が、余市町のことはよくわかると思う。
 その中で「まちの紹介」のコンテンツでは、余市町の「産業」を「(前略)一方、果樹の栽培が明治初期から試みられた結果、リンゴ、ブドウ,梨などの生産では全道一を誇っています
 また、余市には、豊富な山海の幸を利用した食品加工業の歴史があります。
 身欠きニシンや燻製など各種の水産加工製品、そしてワインやウィスキーの醸造業も盛んです。」とまとめている。

 また「余市の人」では、「余市町出身の有名人は、どういう理由か空を飛ぶことに関係があります。
 昭和47年に札幌で開催された冬季オリンピックのジャンプ金メダリストの笠谷幸生選手は余市高校出身です。平成10年の長野オリンピックのジャンプで大活躍した斉藤、船木の両選手も余市出身です。そして、平成4年、12年の2度にわたりスペースシャトルに搭乗し様々な科学実験を行った毛利衛さんも余市町出身です。」と説明している。
 他にも、紹介したいことはいろいろあるのであろうが、この辺りが余市町のキーワ−ドとなる。

 この中でやはり特筆すべきものは、宇宙飛行士「毛利衛」さんを記念して作られた「余市宇宙記念館」だ。この施設は、日本人初の宇宙飛行士・毛利衛さんの偉業を称え、平成10年に開館したのであるが、赤字経営が続き、運営する第3セクターが経営破綻。平成20年12月に閉館に追い込まれたのであるが、何と今年の4月に今度は余市町の直営で、運営規模を縮小しての再オープンとなったのである。
 もともと大人の入館料が1,200円。リニューアルしてからは500円に値下げ。場所も人が集まりにくい、余市町であるだけに、まずまず適正な価格か。私が訪れたときには、思ったより多くの人が施設を訪れていた。

JR余市駅の改札口からホームに入ったところには「ようこそ!果実・ウイスキーの里よいちへ」の歓迎の看板があります。

これがJR余市駅。駅の1階には余市町観光物産センター「エルラプラザ」、2階には「スキー王国余市展示ホール」がある。

駅の正面玄関の向かって左側には、展示ホールの案内があるが、時間の都合もあって見学はしなかったが、余市のジャンプの歴史に輝かしき1ページを飾った五輪メダリスト、笠谷・斉藤・船木選手をはじめ、 余市町が生んだ25名の選手から寄贈されたスキー板やウエア・ヘルメット・優勝カップなど約200点が展示されています

こちらはニッカウヰスキー余市蒸留所。JR余市駅から至近のところにある。建物はかなり年季が入っている感じがする。こちらも時間の関係で見学はしなかった。

こちらは余市宇宙記念館。入館料は大人が500円なので気軽に入れる。

宇宙に旅立った日本人宇宙飛行士の写真が掲載されています。

こちらは宇宙食の見本。ミュージアムショップで宇宙食を販売していたので試しに、2つほど購入しました。

貴重な月の石をNASA(米国)の協力により「月の石」特別展(9/4〜10/31)として期間限定で特別公開していました。

こちらは宇宙服。毛利さんが着用していたものだそうです。

こちらは毛利さんの手形。

こちらは「余市川温泉」。温泉は天然温泉です。屋上のスペースシャトルは目立ちますね。大会後に入浴してきましたが、館内は普通の銭湯という感じです。

余市川温泉の2階は、休憩所や食堂があります。このラーメンは確か390円。風呂上がりのビールも美味しいですね。

大会はフルーツ三昧
 この大会は、本当にフルーツ三昧だ。
 会場に着くやいなや受付をするが、ここで渡された参加賞のひとつが「洋梨」と「りんご」。もちろん地元余市町で収穫されたものだろう。これは持ち帰り用。

 そして会場内で食べられるように「フルーツの引換券」が受付で渡される。
 走る前に早速、交換所でフルーツの盛り合わせと交換して食べている人も多く見られたが、私はぐっと我慢。走り終わってから交換に行ったが、ぶどうが3種類(マスカット、巨峰、デラウエア)とリンゴが数切れプラスチックトレイに盛られたもの山のように置いてあった。見るからに壮大である。それ以外にも試食用として、自由に貰える分もある。

 そして最後もフルーツ。
 入賞者の副賞がこれまた箱に入ったフルーツ。非常に大きく持ち帰ってくるのが大変であったが、わが家に持ち帰ったところ家族には好評だった。

 以上のことから、この大会の大会名は「余市フルーツマラソン」の方が私は個人的にはいいような気がする。みなさんはいかが思いますが?

こちらはJR余市駅で降りるランナー達

会場が駅から徒歩で20分ほどなので、列車でやってくるランナーも多くいました。

会場に掲げられた横断幕

受付会場は、余市町総合体育館。

朝方は雨が降っていたので、体育館内が控え場所となるのはありがたいですね。

体育館の外では、フルーツの販売のほか、弁当、焼き鳥などのブースがありました。

こちらは参加賞の洋梨とりんご。持ち帰り用。

ここでは引換券と交換にトレイに盛ったフルーツが貰えます。生ものだから貰ったらその場で食べろということですね。選手の分だけあるとしてもすごい数ですね。

これがその現物

皿に欲しい人は試食用の皿から貰います。

各部3位まではクリスタルの盾が貰えます。

こちらは各部6位までの選手が貰える副賞。私がいただいたのは、右側の「桃」と書かれた箱でしたが、中身はフルーツのセットでした。

コース紹介(コースガイド) →
こちらを参照して下さい。

思いこみが命取り・・・。でも実力の差あり

 前日の余市町の最高気温は14℃少々。この日の名古屋の最高気温が約27℃。実に気温差が10℃以上もある。気温が5℃変わると、服を一枚上に羽織るというが、中部国際空港では少々暑いかなとも思ったトレーナーが、千歳に到着したときはそれでもまだ服が足りないかなというくらいの涼しさ(寒さ?)だった。
 
 そして大会当日の後志地方(札幌の西側の呼称)は朝から雨が少々降っている。
 この日は、北海道の遥か東を北上していった台風の影響で天気が悪かった。早朝、小樽から乗った列車が余市に到着した頃には小雨が大雨に変わっていた。
 駅から会場まで、傘をさしながら徒歩で移動する。キャスター付きのバッグには、ゴミ袋をかぶせて雨をしのぐ。雨対策はそれなりにしているが、、実際に降られると辛いものがある。

 会場に着く頃には、あれだけ降っていた雨がやみ、ウォーミングアップをする頃には、太陽も時々顔を出すようになってきた。とはいえ、ポツリポツリと降ったり今日の天気は一定していない。
 5kmといえども今日の服装はどうしようか。迷いに迷ったあげく、上はTシャツ、下はランパンとした。

 10時30分にハーフマラソンが、10時35分に10kmがスタートし、私の出場する5kmは10時40分にスタートした。今朝方降った雨のせいで、陸上競技場のトラックはぐちゃぐちゃ。今回のコースは、陸上競技場内では、トラックの外側の芝生を走るので、ぬかるむことはなかったが、雨のせいで少々滑りやすかった。

 さてさて、知も縁もない北海道。マークする選手がわからないというのは気分が楽な反面、緊張感が少し緩んでしまう。結果からいえば、今日は後者で失敗だったのではないかと思う。。

 スタートの混雑をまずまずうまく抜け出したところはよかった。
 2kmくらいまでは7人ほどの集団で走っていたが、同じ年代と思われる人のペースが落ち出したのでこちらもペースを落とし、エネルギーを温存する。前を走るのは自分より若そうな連中ばかり。こういう油断がそもそも失敗だった。

 途中の折り返しですれ違うランナーを確認すると、何と先頭グループの3人のうちの一人が同年代のナンバーカードではないか!
 「しまった!」と思いペースを上げるもののなかなか追い付かない。しばらくは少々差が詰まったように見えたが、むしろ終盤は向こうさんもペースアップしたようで差が広がったくらいだった。結局、その差をひっくり返すこともなくそのままゴール。今回の北海道遠征も昨年に続き年代別2位に終わった。

 とはいえ、ゴールタイムからすれば最初からその集団に入っていても勝ったかどうかわからない。タイムだけ見れば、優勝された杉山さんの方がはるかに上手だったと思う。

本日の戦利品


優勝できなかったのは残念でしたが、賞状、クリスタルの盾と「桃」と書かれた重い箱をいただきました。

てっきり「桃」かと思っていたところ、開けてみればフルーツの盛り合わせ。左から洋なし(黄色)、マスカット(緑色)、巨峰(紺色/下)、イチジクのようなブドウ(紺色/上)、デラウエア(紫色/中央)、りんご(赤色)と恐らく、全て余市町内で収穫されたものでしょう。重たい想いをして持って帰ってきてよかった副賞でした。今回は、家族に喜ばれましたね。