半年ぶりの神奈川県遠征です。
関東近辺は、ランナー人口も多く、また、私の年齢も48歳となり、40歳そこそこの選手と競うと負けることが多くなりました。今回の大会は、年齢区分でいうと男子45歳以上の部門があり、難易度の高そうな神奈川県では早期に国盗りをする数少ないチャンスの一つの大会でしす。
序盤は、私の思い通りの展開でしたが、やはり強敵はいるものですね。後ろに付きながら様子をうかがっていましたが、ちょっと早いペースについて行けずにずるずる離されていく展開。あっという間に見えなくならともかく、視界からなかなか消えないまま徐々に離されていきました。
また終盤、年代別で3位を走っていた選手に追いつかれそうになるものの、ゴール前でスパートし何とか2位だけは確保。残念ながら神奈川県での国盗りは達成できませんでした。
しかしながら、今シーズン初の10km35分台が出て、少しばかり復調の兆しが見えてきました感じです。
2度目の神奈川県国盗り遠征でしたが、神奈川県なかなかハードルが高い県の一つですね。
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●大会名 |
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第32回報徳マラソン大会 |
●開催日 |
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平成22年11月7日(日) |
●コース
/大会要項
/プログラム |
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明治製菓潟oイオサイエンス研究所前発着(地図)(神奈川県小田原市)
大会要項 |
プログラム |
コースマップ
コースガイドはこちら |
いずれもクリックすると拡大します |
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●天 候 |
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晴れ、気温16℃くらい |
●参加賞 |
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タオル、オキシバリア試供品、水・お茶(完走後/コップ) |
●結 果 |
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35分54秒(10km:一般男子45歳以上 第2位) |
●表彰 |
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賞状1枚、メダル、銀の衣(地元企業の飴) |
●過去の戦績 |
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初出場 |
●交通手段等 |
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(往路) |
自宅10:33〜名古屋IC〜(東名高速)〜大井松田IC〜(一般道)〜会場駐車場15:00(コース下見/試走)〜(一般道)〜いこいの村あしがら(入浴)〜(一般道)〜会場駐車場(車中泊) |
(復路) |
【第32回報徳マラソン大会 10km 一般男子45歳以上 10時05分スタート】)−会場11:35〜(一般道)〜大井松田IC〜(東名高速)〜足柄SA(休憩)〜東郷PA(休憩)〜名古屋IC〜自宅15:35 |
●費用 |
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参加料 |
1,200円 |
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燃 料 |
5,982円 |
603.0(km)/12.6(リットル/km)×125(円/リットル) |
高速料金 |
2,000円 |
( ETC割引/名古屋〜大井松田 |
: |
1,000円) |
( ETC割引/大井松田〜名古屋 |
: |
1,000円) |
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入浴料 |
700円 |
(いこいの村あしがら/入浴) |
合 計 |
9,882円 |
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●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。一般男子(45歳以上)は3位まで (★は加藤が参加した部門) |
【10km】
一般男子(45歳未満)−10時00分スタート
一般男子(45歳以上)/一般女子−10時05分スタート
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区分 |
参加者数 |
優勝者氏名 |
所属 |
記録 |
一般男子(45歳未満) |
393人 |
斉藤 拓也 |
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未発表 |
一般男子(45歳以上) |
292人 |
1 |
斉藤 健児 |
湘南RC |
2 |
加藤 一郎 |
名古屋市役所走友会 |
35’54” |
3 |
仲本 智之 |
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未発表 |
一般女子 |
169人 |
徳野 明子 |
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【3km−10時10分スタート】 |
区分 |
参加者数 |
優勝者氏名 |
所属 |
記録 |
中学生男子 |
17人 |
細井 柊人 |
愛川中学2年 |
未発表 |
中学生女子 |
10人 |
脇坂 詩乃 |
日野南中学校 |
【2km】
小学生(3年)男子・女子−9時00分スタート
小学生(2年)男子・女子−9時01分スタート
小学生(1年)男子・女子−9時02分スタート
小学生(4・5・6年)男子−9時25分スタート
小学生(4・5・6年)女子−9時28分スタート
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区分 |
参加者数 |
優勝者氏名 |
所属 |
記録 |
小学生(6年)男子 |
19人 |
石井 佑介 |
千代小学校 |
未発表 |
小学生(6年)女子 |
17人 |
栗栖 由佳 |
北山田小学校 |
小学生(5年)男子 |
15人 |
佐々木 翼 |
横浜市立和泉小 |
小学生(5年)女子 |
22人 |
鈴木 琴 |
ほそもみっ子 |
小学生(4年)男子 |
32人 |
菅沼 美輝 |
函南RC |
小学生(4年)女子 |
21人 |
青木 紫苑 |
大原小学校 |
小学生(3年)男子 |
45人 |
五十嵐 翔英 |
国府津小学校 |
小学生(3年)女子 |
26人 |
八ヶ代 菜月 |
国府津小学校 |
小学生(2年)男子 |
44人 |
渡邉 律 |
国府津小学校 |
小学生(2年)女子 |
22人 |
青木 花梨 |
大原小学校 |
小学生(1年)男子 |
29人 |
稲光 希竜 |
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小学生(1年)女子 |
27人 |
岩城 夏穂 |
函南RC |
総合計 |
1,200人 |
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地元の自治会主催の手作り大会
大会プログラムの11ページには「報徳マラソンのあゆみ」と称して以下のように書かれている。
報徳マラソン大会は、昭和54年(1979年)に二宮尊徳生誕200年を記念し、その道徳を偲びこの地でマラソン大会を開くことにより、地域のスポーツ振興による地域の健康・融和を図る目的で開催された。主催は、尊徳の生家がある桜井自治会と隣接する富水自治会、東富水自治会の3蓄体育振興会が報徳マラソン大会連絡協議会を設立し運営を行った。
当初、競技種目としてロードレースの他3地区対抗駅伝競走が盛り込まれたが、地区選手の高齢化、県高校駅伝大会と報徳マラソン大会の開催が重なるなどチームが組めない状況が続き、今では個人レースのみの種目となっている。
現在、本大会は長年の実績が認められ、毎年10月中旬に行われる尊徳祭の関連事業として定着している。最近では市外からの申し込み数も多くなり昨年参加者が800名を上回った。是非、走った後尊徳生家の見学等有意義に過ごしていただければ主催者側として幸甚である。 |
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多くのロードレース(マラソン大会)が、自治体により行われている中、参加料がわずか1,200円で地元の自治会が主催して行われている大会は、日本中でも数少ないだろう。
スポーツショップや地元特産品のお土産ブース、焼きそばやたこ焼きや等のブースもなく会場は非常に静かだ。ただ、地元の高校生だろうか、小さなテーブルを出し、ミカンを売るために大声を出して客を呼び込んでいたのはとても目立っていた。昔はこういう大会がフツー。参加料も1,200円と非常に安い。大会に参加し走るだけならば、これで十分ではないか。
メイン会場は「尊徳記念館」。小田原市の公共施設です。更衣室はこの中に作られていました。 |
スタート時間などの案内もA2版ほどの紙に書かれたものが掲示されているのみ。シンプルですね。 |
こちらは受付。テントが2張。 |
こちらは開会式の様子。こぢんまりとした感じです。 |
こちらはスタート、ゴールの明治製菓潟oイオサイエンス研究所。手前のテーブルは、ゴール後の着順カードに番号と名前を個人個人で記入する場所。最近では珍しい、計測チップなしの大会です。 |
ゴール付近の係員。地元の高校生でしょうか。みな赤ジャンパーを着ていますね。 |
二宮尊徳(金次郎)
最近では、二宮金次郎の話をあまり聞かなくなった。わが長女(小6)に聞いても知らないという(長男(中2)は知っていたが・・・)。昔は、あちこちの小学校に二宮金次郎の銅像が建っているのであるが、最近はあまり見かけなくなったような気がする。
ここで二宮尊徳こと二宮金次郎について少しおさらいをしよう。
二宮金次郎は、今大会の開催場所である神奈川県小田原市栢山(かやま)の生まれ。
金次郎の祖父は人一倍の働き者で、二宮家は村でも有数の富農であったが、金次郎の父の時代に、ほとんどの財産を失ってしまった。
さらに、金次郎が14歳のときに父を亡くし、一家4人の生活を一人で支えていかなければならなくなった。朝は暗いうちから山で薪を集めて町に売りに出掛け、昼は田畑を耕し、夜は遅くまでワラジをつくってしのいたが、その生活は食うや食わずであったという。
金次郎は、この貧乏から脱却し二宮家を復興させることを四六時中考えていた。
そこで、山から町への往復の間、父からもらった「大学」やその他の書物を熱心に読んでいたのだ。しかし、金次郎が16歳のときに母が他界し、追い撃ちをかけるように、河川の氾濫で田畑が流失してしまう。親戚の協議により弟二人は母の実家にひきとられ、金次郎は伯父の家に寄食することになった。
金次郎は、この貧しさを糧として経験を積み、「積小為大」の大自然の原理を発見することになる。そして、金次郎は、二十歳のときに独立した。この独立は、兄弟が離散し、伯父にひきとられてからわずか3年半という短い期間でした。若干二十歳で二宮家を再興させた評判は、金次郎の奉公先である服部家の耳にも入った。服部家は、当時かなりの財政難に陥っていた。その服部家の当主から、ご家政建て直しを命ぜられ、みごと5年で再興させたのであった。
このことがきっかけとなって、金次郎は小田原藩主大久保忠真公の目にとまり、桜町領をはじめとする数々の財政復興を手がけてきた。
また、「報徳思想」というものがある。これは二宮尊徳が独学で学んだ神道、仏教、儒教などと、農業の実践から編み出した、豊かに生きるための知恵のこと。道心を立てた結果として、至誠、勤労、分度、推譲、を行っていくことではじめて人は物質的にも精神的にも豊かに暮らすことができるというのが報徳教の根本的論理のこと。大会名の「報徳マラソン」の「報徳」はここに由来するようだ。
ちなみに、この会場のそばには、二宮金次郎にちなんだネーミングの施設がいくつかあった。
尊徳記念館のすぐ向かいの店屋が「尊徳茶屋」。その南のスポーツクラブが「スポーツプラザ ホウトク」。その向かいの焼鳥屋が「金次郎」と地元の人たちの愛着の度合いが伺えた。
立派な石碑です。 |
これは生家横に立てられた銅像。 |
こちらは生家。立派に保存されていますね。 |
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内部も公開されていました。大きな家の割に、中は質素な感じですね。 |
コース紹介(コースガイド)→こちらを参照してください。
レース展開
スタートする小学3年生の男女 |
受付場所の尊徳記念館からスタート場所の明治製菓潟oイオサイエンス研究所までは南へ200mほど。一般道をそのまま南へ歩いていけばよいが、私はウォーミングアップやウインド・スプリントをするために一旦、東の田んぼの方へ行く。小田原市でも北部に位置する栢山(かやま)地区は、民家も多いが、少し奥にはいると田んぼが多いところのようだ。
さて、今回この大会を選んだのも年令区分に「男子45歳以上」があったからだ。40歳と45歳では、仕事の忙しさも体の衰え方もかなり違ってくる。私も今年の5月で48歳になった(今年の干支の寅年です)。さすがに最近は、40歳に入り立ての新入生にはよく負ける。しかしながら、45歳くらいの選手相手ならそこそこ検討できる。この差は大きい。今日の相手は、全て45歳以上なのでまともな勝負が出来るだろうと考えた。
しかしながら、今回も早い選手が一人いた。
スタート直後は、狭い路地裏のようなところを右に左に曲がりながら、畑の間を北上する。45才以上の集団なのでペースは遅い。私にとってはありがたい展開だ。
最初の折り返しまでに5〜6人ほどの集団だったが、1kmを過ぎて堤防道路にあがるあたりまでに、集団は消滅していた。先頭でサイクリングロードにあがった選手は息も荒く、足元はフラフラ。この選手はホンモノではないと確信。変わりに先頭に立ったオレンジ色のユニフォームの選手の後ろに付く。この選手は走りに余裕がある。どうやらこの選手が本命のようだ。彼はスタート時に最前列に立ってはいたが、どこかで見たことがあるような気がする。う〜ん、思い出せない。(そんなことは後から考えればいいことだが)
サイクリングロードにあがってからは、5分前にスタートした44才以下の選手の後方集団が多く走っている。向こうからは、自転車や歩行者もやってくる。予想はしていたが、縦に一列となっているこの集団を、この狭いサイクリングロードの右側から抜いていくのはなかなか至難だった。
3kmになる前くらいから、前を走るオレンジ色のユニフォームの先頭の選手と少しずつ距離が開き出す。時計を見ると、彼のペースが上がったのではなく、私のペースが少々落ちているのが原因のようだ。ついて行っても5kmならいけそうなペースであったが、まだまだ先が長いので、ここではペースを上げることなく自分のペースを守って走ることにした。
この時点で優勝は難しくなったが、もしかしたら相手がどこかでペースダウンするかもしれない。少々受け身ではあるが、チャンスを待って最後まで自分のペースを守ることに専念しよう。
5kmの通過は18分04秒。もう少し早いかと思いきや18分を超えていて少々ガックリ。序盤の選手同士の牽制のせいだろう。
折り返してからも狭いサイクリングロードでの追い抜きには苦慮する。44才以上と45才未満とでスタートを分けるのはよいが、如何せん5分では間隔が短すぎる。
8km地点あたりから、後ろから息づかいの荒い選手が来る。振り向いて確認したわけではないが、どうも同じ年代の人のようだ。ここで抜かれれば優勝どころか3位に転落してしまう。少し前までは息づかいが聞こえなかっただけに、相当の勢いで後ろから追い上げてきたのではないだろうか。しかし先ほどからかなり息づかいが荒い。余裕はあまりなさそうだ。前半自重した分だけこちらには余裕がある。残り1km過ぎてからのスパートに備えることにした。いや、もっとゴールに近いところにしようか。
残り500mを切りゴールが近づく。例のクランクのようにくねくね曲がるところに差し掛かったところでペースを上げることにした。
すると先ほどまで聞こえていた荒い息づかいも徐々に聞こえなくなってきた。
こうして最後は3位の選手を振り切り2位で何とかゴール。優勝(国盗り)は出来なかったが、神奈川県のこれまでの順位を一つ上げることができた。神奈川県もハードルが高い・・・。
本日の戦利品
参加料が今時珍しいたったの1,200円。賞状、メダルの他、副賞は小田原市の企業の作った「飴」でした。 |
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