第4回もとみやロードレース大会 参戦記
 平成6年に「阿武隈トライアスロン大会」で初めて訪れた福島県。一昨年からは国盗りのために訪れています。
 しかしながら、藤田敦史(清陵情報高→駒澤大→富士通)、佐藤敦之(会津高→早稲田大→中国電力)、今井正人(原町高→順天堂大→トヨタ自動車九州)、柏原竜二(いわき総合高→東洋大)などの一流選手を輩出している県。なかなか一筋縄ではありません。福島県の国盗りはこれで4回目となりますが、今回は歴史のある会津地方から少し離れ、福島県の中部で郡山市の北に位置する本宮市に遠征しました。

 本宮市は平成19年1月1日に安達郡本宮町(もとみやまち)と安達郡白沢村が合併してできた人口約3万1千人ほどの新しい都市です。東北自動車道の本宮ICがあり、自動車で行くには便利なところです。
 メイン会場のしらさわグリーンパークは、旧白沢村時代の施設。プロ野球のイースタンリーグの試合も行うことができる立派な施設でしたが、それ以外のコースは全体的には田んぼを見ながら走る丘陵地です。ゴール前に約250mほど登る急坂は、どの選手も苦しめます。ここでの応援が一番激しく、走る側も見る側も楽しめる大会でした。

 さて、レースの方ですが私の方もこの最後の坂で苦しみ、同年代の選手に迫られましたが何とか2秒差で逃げ切り、3度目の正直ならぬ4度目の正直で福島県の国盗りを達成しました。
 
●大会名 第4回もとみやロードレース大会
●開催日 平成22年6月27日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
楽天イーグルスグリーンパーク本宮(しらさわグリーンパーク野球場)発着(地図)(福島県本宮市) 

大会要項

プログラム

地図

いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、気温26℃くらい
●参加賞 バーム(190ml缶)、とろろラーメン、バスタオル(完走後)、スポーツドリンク(ペットボトル/完走後)、ミズノ製折りたたみ傘(遠来賞)、本宮市内飲食券1000円(遠来賞)
●結 果 17分22秒(5km:一般男子40〜49歳 優勝、総合第1位、中学生を含めれば総合第3位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
(往路) 自宅5:00〜名古屋IC〜(東名)〜海老名SA(休憩/給油)〜(東名・首都高速・東北道)〜須賀川IC〜11:57円谷幸吉メモリアルホール(見学)〜(一般道)〜会場(コース下見/試走)〜(一般道)〜天然温泉・極楽湯・福島郡山店(入浴)〜(一般道/給油)〜旧白沢村役場20:45(泊)
(復路) 旧白沢村役場5:25〜会場5:35−(【第4回もとみやロードレース大会 5km 9時55分スタート】)−会場11:42〜本宮駅前・山本屋(昼食)〜本宮IC〜(東北・磐越道)〜磐梯山SA(休憩)〜(磐越・北陸)〜名立谷浜SA(休憩/給油)〜(北陸・東海北陸・名神・東名高速)〜名古屋IC〜自宅19:38
●費用
参加料 2,000円  
燃 料 14,414円   1,326.1(km)/12.42(リットル/km)×135(円/リットル)
高速料金 4,950円
 ( ETC割引/名古屋〜東京 1,550円)
  ( 首都高速 700円)
 ( ETC割引/川口〜須賀川 1,700円)
 ( ETC割引/本宮〜名古屋 1,000円)
見学料 0円  (円谷幸吉メモリアルホール)
入浴料 390円  (天然温泉・極楽湯・福島郡山店/風呂の日割引)
合 計 21,754円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。全ての結果はこちら
  (5km 一般男子40〜49歳は6位まで) (
★は加藤が参加した部門
【10km−9時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
一般男子18〜39歳 158人 山形 武士 23 西郷村 はなのや 33’54”
一般男子40〜49歳 99人 八巻 祐二 41 伊達市 アグレッシ部 37’48”
一般男子50歳以上 90人 遠藤 良則 51 宮城県 スポコムかくだ 39’16”
一般女子18〜39歳 22人 小野 千津 36 宮城県   41’07”
一般女子40歳以上 16人 児玉 由美 40 岩手県   44’31”
【5km−9時55分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
一般男子40〜49歳 27人 加藤一郎 48 愛知県 名古屋市役所走友会 17’22”
西川 仁 42 宮城県   17’24”
根本 伸也 40 二本松市 ブルーサンダー 17’52”
大内 利典 46 郡山市 薫小学校教員 18’20”
佐藤 秀光 45 栃木県 北宇都宮駐屯地 18’41”
佐久間 光夫 45 福島市 NECワイヤレ 18’50”
一般男子50〜59歳 26人 池田 博 50 茨城県 美野里クラブ 18’09”
一般男子60歳以上 27人 清水 栄一 60 東京都   19’43”
一般女子18歳〜39歳 23人 玉手 美里 38 福島市   22’08”
一般女子40歳以上 16人 池田 美加子 43 須賀川市 池田温泉病院 22’36”
中学生男子 34人 石橋 亮 13 桑折町 桑折町駅伝 17’00”
【3km−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
一般女子50歳以上 13人 佐々木 美恵子 59 郡山市 シダックス 12’04”
中学生女子 19人 後藤 ゆき菜 14 大玉村 大玉駅伝チーム 11’41”
【2km−9時15分スタート→小学3年以下 / 9時30分スタート→小学4年以上】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
小学6年生男子 40人 熊谷 真吾 12 宮城県 宮城県名取館腰 7’22”
小学6年生女子 23人 岩井 海音 11 三春町 要田小学校 7’38”
小学5年生男子 43人 近野 純一朗 11 千葉県 みずき小学校 7’19”
小学5年生女子 25人 福元 唯美 11 茨城県 下館小学校 7’53”
小学4年生男子 41人 真壁 英路 10 宮城県 宮城県岩沼南小 7’31”
小学4年生女子 28人 関 みなみ 郡山市 緑ヶ丘第一小 8’13”
小学3年生男子 43人 廣野 諒 福島市 青木小学校 7’55”
小学3年生女子 24人 安斎 夏実 本宮市 本宮小学校 8’57”
小学2年生男子 36人 矢作 宙 本宮市 本宮ハンドボールスポ小 8’34”
小学2年生女子 28人 渡辺 愛莉 田村市 ときわランナーズ 9’01”
【1km−9時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
父と子(小学1年生以下男女) 76組 篠原 貴宏・悠 37 楢葉町 楢葉北小学校 3’40”
母と子(小学1年生以下男女) 44組 遠藤 奈緒子・裕司 33 本宮市 まゆみ小学校 4’29”
総合計 1,141人  

本宮市とは
 冒頭で述べたとおり、本宮市は平成19年1月1日に旧安達郡本宮町と白沢村が合併してできた福島県では一番新しい市です。人口は約3万1千人強です。

 ところがこの本宮市。鞄圏m経済新報社(東京都中央区)がまとめた2010年の「全都市住みよさランキング」で、本宮市は全国総合26位となり、北海道・東北ブロックで2位となっています。ちなみに第1位が、何とわが愛知県のみよし市。同じく第2位がこれまた愛知県の日進市。第3位が千葉県成田市とのこと。これらを見てみると大都市の近くの自然のあるベッドタウンが上位に来ている感じですかね。

 確かに本宮市は、東北自動車道・本宮ICはあるし、市内には幹線道の国道4号線も走っています。またJR東北本線の本宮駅から大都市・郡山駅まではわずか15分と至便。
 また市内には阿武隈川が北流し、東部には、阿武隈山系の岩角山、高松山、岳山などの山並みや丘陵地、農地が広がり、西部には安達太良山から連なる大名倉山などを有し、水と緑の豊かな自然に恵まれていると言っていいでしょう。

須賀川市の「円谷幸吉メモリアルホール」に立ち寄り
 本宮市について事前に調べていったのですが、”これ”といった観光地が無く、どこかで観光をしようと考えていたところ、郡山市の南に位置する須賀川市に行ってみようと考えた。

 福島県は、藤田敦史(富士通)、佐藤敦之(中国電力)、今井正人(トヨタ自動車九州)、柏原竜二(東洋大)など、現役の一流選手を多く輩出している。
 が、何といっても一番有名なのは「円谷幸吉」ではないだろうか。須賀川とは、この円谷幸吉の故郷である。

 いまさら円谷幸吉のことを説明するまでもないと思うが、簡単に説明すれば自国開催の東京オリンピック(1964年)の陸上競技で、唯一の「銅メダル」を獲得したこと、またその後のメキシコオリンピック(1968年)で嘱望されたにもかかわらず、故障で走れなくなってしまい、27歳の短い生涯を自らの手で絶っている。
 彼の書いた遺書が、また涙を誘う。親、兄弟、親戚あてにお礼を書き述べているが、非常にきれいにまとめてある。私も彼のことを書いた本を読んだことがあるが、非常に礼儀正しく、彼のことを悪く言うものはいなかったようだ。練習の時も脱いだ服をきちんと整えるなど、性格も几帳面だったようである。あれだけの偉業をなし得たにもかかわらず、最後は自殺というで生涯を閉じてしまったのは残念でならない。

 円谷幸吉の偉業については、生家脇に「円谷幸吉記念館」として2006年10月まで、実兄が管理していたが高齢化したために閉館。その後は須賀川アリーナへ移設し、「円谷幸吉メモリアルホール」として開業。シューズやメダルなどが展示されている。

これが須賀川アリーナ

正面左にはメモリアルホールがあります。

入ってすぐに円谷幸吉の歴史や成績が書かれています。

 館内の見学者は、私一人。入場は無料であるが、ノートに氏名の記帳を依頼される。それと引き替えのような感じで、この記念館のパンフレットをもらう。
 東京オリンピックで使用していたシューズや獲得した銅メダル。支給されていたブレザーなどの展示品は撮影禁止となっていたので残念ながら撮影できなかった。

 シューズやウエアなどは、当時としては最高峰のものを使用したのだったのだろうが、今見ると「よくぞこんなシューズやウエアであのタイムで走ったと・・・」というような粗末なものである。
 彼の偉業を見れば見るほど彼の忍耐強さがよく理解できる。東京オリンピックで獲得したのは銅メダルだったけれど、偉業を考えれば金メダルとまったくひけをとらないものだと思う。マジメで責任感が強かったことが彼にとっては非常に重たかったと思う。仮定のことになるが、彼が生きていて後進の育成に手を貸していればまた、今の陸上競技の世界もまた変わっていたかもしれない。

コース案内
 メイン会場のしらさわグリーンパーク野球場を発着とする、1km〜10kmまで5種類のコースが用意されています。そのうちの3km、5km、10kmコースは同じコース上を往復します。野球場を出てしばらくすると250mほどの下りがあります。帰りはここを登ることになりますが、それ以外の部分は緩いアップダウンのあるのが特徴。難易度が決して高いコースではないのですが、開催時期が時期だけに当日もみな暑さで苦戦していました。

ライト側の照明のすぐ下が選手の集合場所です。

ここから選手はスタートします。ライト側からレフト側へ向かって走ります。

芝生の上は気持ちがいいですが、走るにはクッションがよすぎですね。

レフト側の出口を左折します。

しばらく土の上を走ります。距離にして50mほど。

左折すると、野球場の正面に出ます。

これが野球場の正面です。

野球場正面を過ぎて、一般道に出たら左折します。

ここから信号のない交差点まで約250m下ります。ということは帰りは・・・。

交差点に出たら左折します。

ファミリーマートの前を過ぎてその先を・・・、

その先を左折します。左側に見えるのは旧白沢村役場。本宮市になった当時は、白沢支所として使用していましたが、現在その支所は移転しています。

旧白沢村役場の前を通り、川の前を右折します。ここが1km地点。

ここから200mほどは、旧役場の駐車場内を走ります。奥に見えるのは「サン・コーポラスしらさわ(雇用促進住宅)」

突き当たりを右折し・・・、

さらに2車線の道路に出たところで左折します。

3kmコースの折り返し地点(1.5km地点)。

折り返しのちょうど真ん前が理容「シーズン」です。

この先は少し登ります。

上りながら左側に2km地点の看板があります。

少し下り、何かの工場の手前が5kmコースの折り返し地点です。(2.5km地点)

信号の交差点の少し先のLPガスの容器置場の付近が3km地点

この先の交差点もそのまままっすぐ。

人家が少ないところが4km地点

ちょっと変わった看板がありました。

東北新幹線の下をくぐり・・・、

三叉路の手前が10kmコースの折り返し地点です。

今来たところを戻ります。再び東北新幹線の下をくぐり・・・、

人家の少ないところが6km地点

どんどんまっすぐです。

先ほどのLPガスの容器置場の反対側が7km地点。看板の位置はアバウトな感じです。

残り2kmの看板は、道路ではなく歩道の消火栓にくくりつけられていました。

再び「サン・コーポラスしらさわ(雇用促進住宅)」に戻ってきました。ここを右折。

さらにすぐに左折。再び村役場内の駐車場を横切ります。

残り1kmの看板。ここを左折。

旧白沢村役場の前を右折します。

再びファミリーマート前。ゴールはもうすぐ。

右に曲がって坂を登っていきます。

ここから250mほどは上り坂が連続します。

野球場が見えたら右折します。

レフト側(三塁側)の方から野球場をぐるっと廻ります。

レフトのポールそばから今度はライト方向に向かって走ります。

カラーコーンは芝生と土の境目あたりに並べられています。

ここがゴール。最後の坂がきついコースですね。

4度目の福島県入りで国盗り達成
 大会前日の土曜日は、名古屋は雨が降っていたようであるが、ここ福島県中部は晴れて気温も30℃ほどになっていた。夕方になり、ようやく雨が降り出し「明日は雨か・・・。でもこの時期少しくらい雨が降っていた方が走りやすいだろう」という予想をしていたが、早朝降っていた雨も上がり、スタート時間には曇りで非常に蒸し暑いコンディションになっていた。

 今日走るのは5km。夏場は同じ距離でも気温が高い分だけ体に負担がかかるので、なるべく長い距離を走らないようにしている。とはいえ、距離が短くなるだけスピードは出さなければならない。

 さて、この大会は今年で4回目。市制を施行したのが平成19年1月なので、それから始まった行事なのだろう。
 メイン大会会場の「しらさわグリーンパーク野球場」は、旧白沢村時代の平成6年に完成している。合併当時の白沢村の人口は約9,000人。何を思ってこれだけ維持費のかかりそうな野球場を作ったのかはよくわからない。現在では、ネーミングライツで東北楽天イーグルスが命名権を持ち、「楽天イーグルスグリーンパーク本宮」と呼んでいる。


受付は午前7時から。にもかかわらず、テントの張り出しなどは結構遅くにやっていましたね。のんびりとした感じ・・・。

こちらは少ないながらも出されていたブース。奥はスポーツショップ。手前は焼きそばやさんです。

こちらは大盛況のラーメン屋。というのも選手に無料で配られるからです。大忙しでした。

こちらはおこわなどを販売していたブース。ちょっと閑古鳥が鳴いていましたね。

 さて、今回走る5kmは今日もこの日の最終種目。中学生男子+男子は40歳以上で構成されている珍しい組み合わせだ。(高校生〜39歳以下の男子がいないということ)
 前半は中学生がリードするが、後半は落ちていく中学生を一人ずつ拾いながらレースを進めていくことが目に浮かぶ。

 9時55分。号砲ともに7人ほどの中学生が飛び出して走る。40歳以上の選手はその中にはいない。坂を下り500mほどのところで2人ほど抜く。また1km地点を過ぎたあたりでは、さらに数人を抜き去り、前には2人の中学生となった。
 
9時30分にスタートした小学4〜6年生の2kmの部
スタート後の野球場前の下り坂は応援が多い。

 1.5kmあたりでもう一人抜き去り、前を走るのはただ一人。距離がだんだん近くなるのでおそらくどこかで抜き去ることになるだろう予感がする。

 2.5km地点でUターン。8分15秒。下りの分だけ少しペースが速いが、気にせず走る。
 しかしながら今日は蒸し暑い。体はずっしりと重い感じだ。折り返して後続を確認すると、距離が短い分だけ後ろには列ができている。決して余裕があるわけではない。むしろ、最後の上り坂250mをどうすべきか、ペースが落ちてきたことを後続の選手に見破られたのか、残り1kmで中学生が一人抜いていく。残念ながら、今日も粘るだけの余裕がない。自分のペースを守っていくだけである。

 しかしながら最後の登り坂にはいると、自分にほとんど余力がないことがわかった。脚はほぼ棒になった状態。ペースはガタガタ。最後のこの250mの登り坂で後続から抜かれなかったのが不思議なくらいだった。平坦になったところでギアチェンジ。残りは200mペースアップする。

 野球場に入ったくらいで、後ろからまた一人やってくる。また中学生か?誰かわからないが、ここまで来たらこれ以上抜かれるわけにはいかない。芝生のやや走りにくい中でラストスパートをかける。ゴールはほぼ同着。これまた中学生だった。そしてわずか2秒後に一般男子40歳以上の選手がゴール。本当に辛くも逃げ切ったといえるレースだった。

野球場前の登り坂を登る10km部門の選手

野球場の廻りと中を200mほど走ってようやくゴール。

野球場をマラソン大会の会場としているのは珍しいですね。

完走後に参加賞(タオル)と記録証が渡されます。

こちらの列は?

そうです、選手に無料で配られる「とろろラーメン」

見た目は普通のラーメン。特産品とろろ芋を皮ごと粉末化し、麺に練り込んだもの。麺のコシもさることながら、食物繊維も豊富に含んでいて栄養価の高いラーメンと本宮市のサイトに書いてあります。

JR本宮駅前の山本家さん

 今回ありがたいことに遠来賞をいただいた。
 といっても一番遠くから来ている人は、北は北海道、南(西)は熊本県なので、一番遠くからではないのであるが、それなりに遠くからやってきた私を含めた10人の人には「潟mジリ遠来賞」と称して、ミズノ製の折りたたみ傘と本宮市内で使える飲食券1,000円分をいただいた。
 傘は、現在使用しているものが壊れたらありがたく使わせて貰うとして、飲食券は使用期限が7月31日なので、来月こちらにやってくる用事もないので、事実上使用期限は本日中だった。
 飲食券と一緒に「本宮二業組合加盟店 もとみや飲食店 ガイドマップ」が入っていたので、昼ごはんをどこで食べようか思案した結果、「とりあえず福島県の国盗りも成功したのだか、鰻でも食べるか」ということで決断し、JR本宮駅前の「うなぎ専門店 山本家」に行くことにした。

 ナビの電話検索で場所はすぐにわかった。
 店の前にやってくると主が店から出てくる。駐車場所を教えてもらって車を置いて店に入る。日曜日のお昼時にもかかわらず客は「0」だった。とりたててこの店がまずいわけではないだろう。地方都市の駅前の現実だろう。

 しかしながら店主と女将は話し好きのようだ。「ロードレースの帰りかね。どこから来た?」と会話をする。「そーかあ、名古屋かー!(驚いた様子で)。」さらに「(橋本)康子さんは走ったかね?」と。橋本康子とは、本日のゲストランナーで、2007年の名古屋国際女子マラソンで優勝し、翌年の世界選手権にマラソン日本代表で出場している。この小さな町の出身でこの町では誰もが知っている有名人のようだ。
 「あの時は、この町から康子さんをみんなで見送っただよ」と昨日のように話をする。

 そうこうしているうちに注文したうな重(並)ができてくる。焼け具合の色がいい。食べてみると身もやわらかくうまい!今日の昼ごはんは鰻で大正解!ありがたく食事券1,000円を使い、1,400円のうな重をわずか400円でいただいた。ごちそうさまでした!

JR本宮駅前の鰻専門店の山本家さん

小ぢんまりとした感じのお店

これがいただいた食事券1,000円

鰻は間違いなく美味しかった。ビールも飲みたかったのであるがそこは我慢・・・。


本日の戦利品

副賞はありませんでしたが、遠来賞をもらったので今日は充分ですね。