第5回 湧水町くりの高原ランニング大会 参戦記
 今回は鹿児島県遠征です。

 鹿児島県には、@昭和57年の大学時代の乗船実習、A平成5年の新婚旅行兼指宿トライアスロン出場、B平成5〜7年?の大学同期生の結婚式参加、そしてC平成17年の家族旅行と過去4回ほど足を運んでいますが、今回は5年ぶり5回目の鹿児島県入りです。

 鹿児島県といえば、そのシンボル「桜島」で有名ですが、今回訪れたのは内陸部で熊本県・宮崎県にほど近い姶良郡湧水町です。長野県の木曽地方のような山あいの町をイメージしていましたが、どちらかというと盆地で思った以上に平野が多かったですね。


 大会は、地元鹿児島県の参加者が大半で、隣接する熊本県、宮崎県の参加者も少しいるくらいで、九州以外の参加者は数えたところ私を含め5人程度でした(遠来賞は何と宮城県からの参加者の方!)。
 今回は1泊しましたが、泊まったホテルの方、会場でのランナーの方などいろんな方に声を掛けていただき楽しいひとときを過ごしてきました。

 レースは、年代別では優勝したものの、鹿児島の超人ランナー・本高和弘さん(50歳代のランナーです)にこてんぱんにやられてしまいました。先月の「第43回奥久慈湯の里大子マラソン大会」の阿久津浩三さんと同様、私よりはるかに年上で頑張っているランナーに感服しました。もしかしたらこのことが今回の一番の収穫だったような気がします。
 
 
●大会名 第5回 湧水町くりの高原ランニング大会
●開催日 平成22年4月18日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
旧・鹿児島県立栗野工業高校発着(鹿児島県姶良郡湧水町) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、17℃くらい
●参加賞 タオル、カロリーメイト、丸池湧水(ペットボトル)、合わせみそ、抽選券(→「もち」が当たりました)、昼食券、町内温泉入浴券
●結 果 17分17秒(5km) (総合第2位、男子40〜49歳 優勝)
●表 彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【4月16日(金)/1日目】
徒歩 自宅 19:20 自由ヶ丘駅 19:30
地下鉄 自由ヶ丘 19:37 本山 19:39 (名城線)
本山 19:45 名古屋 20:01 (東山線)
徒歩 地下鉄・名古屋駅 20:01 名鉄バスセンター 20:10
夜行バス 名鉄バスセンター 20:20 熊本交通センター 7:31 (九州産交/不知火号)
(7:29
【4月17日(土)/2日目】
高速バス 熊本交通センター 9:03 えびのIC 11:00 (九州産交/なんぷう号)
(9:00 ) (10:51 )
徒歩 えびのIC 11:00 えびの駅 11:24
JR えびの 11:27 栗野 12:08
徒歩 栗野駅 12:08 ホテル/はにわ 12:40 (途中の買い物含む。)
【ホテル荷物預け/昼食→「食事処・はにわ」】
徒歩  はにわ  13:10   丸池湧水 13:20
【日本名水百選・丸池湧水見学】
徒歩 丸池湧水 13:50 栗野工業高校 14:15
【会場下見・コース下見】
徒歩 栗野工業高校 15:05 温泉ゆっくりらんど 15:48
【入浴/休憩】
徒歩 温泉ゆっくりランド 17:30 ホテル 17:35
【ビジネスホテルインター 泊】
【4月18日(日)/3日目】
徒歩 ホテル 7:49 会場 8:18
【10時35分スタート 第5回 湧水町くりの高原ランニング大会 5kmの部】
徒歩 会場 12:00 温泉ゆっくりらんど 12:32
【入浴/休憩】
徒歩 温泉ゆっくりランド 13:17 栗野駅 13:31 (物産館で土産購入)
JR 栗野 13:52 えびの 14:19
徒歩 えびの駅 14:19 えびのIC 15:00
高速バス えびのIC 15:47 熊本交通センター 17:32 (九州産交/なんぷう号)
  (15:46 ) (17:31 )
夜行バス 熊本交通センター 20:20 名鉄バスセンター 7:15 (名鉄バス/不知火号)
(7:29
【4月19日(月)/4日目】
地下鉄 名古屋 7:31 本山 7:47 (名城線)
本山 7:50 自由ヶ丘 7:52 (東山線)
徒歩 自由ヶ丘駅 7:52 自宅 8:05
    ※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,000円  
地下鉄 520円 (自由ヶ丘〜名古屋/往復)
夜行バス 20,700円 (名鉄バスセンター〜熊本交通センター/往復)
高速バス 6,000円 (熊本交通センター〜えびのIC/往復)
JR 720円 (えびの〜栗野/往復)
宿泊 5,600円 (ビジネスホテルインター/1泊朝食付き)
入浴  300円 (温泉ゆっくりランド/4月17日分)
0円 (温泉ゆっくりランド/4月18日分/参加賞の無料券使用)
合 計 35,840円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者
【10km−10時25分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所 所属  記録
男子30歳未満 33人 是枝 泉樹 伊佐市   35’14”
男子30歳代 57人 田上 朋史 熊本県 水俣市役所 33’53”
男子40歳代 75人 宮城 雄一郎 姶良市 走快屋 35’40”
男子50歳代 78人 田中 義孝 出水市 めざしファミリ 37’26”
男子60歳以上 50人 池田 満 湧水町 栗野走友会 40’49”
女子30歳未満 15人 瀬ア 香 出水市 めざしF.C 41’23”
女子30・40歳代 38人 富奥 裕子 日置市   42’30”
女子50歳以上 11人 安藤 陽子 鹿児島市   48’56”
【5km−10時35分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所  所属 記録
男子30歳未満 7人 柳本 真之介 熊本県   19’26”
男子30歳代 13人 齋藤 謙一 霧島市   17’41”
男子40歳代 15人 加藤 一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 17’17”
大下本 護 阿久根市   17’54”
山崎 隆 霧島市 S&Tアスリートクラブ 18’29”
男子50歳代 31人 本高 和弘 霧島市 鹿児島第一中教員 16’34”
男子60歳以上 40人 坂本 興次 熊本市   18’44”
女子40歳未満 9人 竹内 ひろみ 霧島市 S&Tアスリートクラブ 19’26”
女子40歳代 4人 内村 由美子 鹿児島市   21’59”
女子50歳以上 15人 石橋 節子 宮崎県 マスターズ小林 21’11”
【3km−中学男女9時50分、高校一般男子9時53分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
中学男子 73人 永山 博基 湧水町 栗野中学校 陸上部 9’30”
中学女子 48人 佐藤 利圭 湧水町 栗野中学校 女子バスケ部 10’21”
男子40歳未満 16人 三川 行紀 霧島市 S&Tアスリートクラブ 9’58”
男子40歳代 14人 有村 憲治 曽於市 有村歯科 10’04”
男子50歳以上 29人 浜崎 明彦 熊本県 老人健康施設タンポポ 10’03”
女子40歳未満 7人 吉村 昌子 姶良市 ドラえもん2号 13’56”
女子40歳代 3人 田中 成美 湧水町   13’06”
女子50歳以上 9人 馬渡 恵子 薩摩川内市   12’39”
【1.5km−小学男子9時30分、小学女子9時32分、ファミリー9時36分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
ファミリー 160人 淵上 大樹 熊本県 人吉ランナーズ 5’43”
小学男子 131人 森 真一 伊佐市 大口スイムラン 5’19”
小学女子 86人 濱村 咲良 出水市 出水市陸上スポーツ少年団 5’22”
総合計 1,067人  

今回の移動の主力はバス

 今回遠征した鹿児島県姶良郡湧水町は、町内に九州自動車道(高速道路)の栗野ICやJR・肥薩線が走っているものの名古屋からのアクセスは決して良いとはいえない。今回、この大会の参加は4月開催ということで日程を優先したため、やや交通のアクセスが悪くても行こうと決めた。

 とはいえ、遠征が多いのでお金は余り使いたくない。
 いろいろ検討した結果、やはりコストを抑えるために夜行バス、高速バス、JRを組み合わせて現地に行くことにした。また、現地で一泊したが宿泊した場所から会場までは約2kmほど離れている。この移動はもちろん徒歩。人気のほとんどない山道をテクテク歩くとウグイスの鳴き声が聞こえてきた。時間がゆったりと流れたひとときを過ごすことが出来、非常にリフレッシュできた遠征であった。

名古屋から熊本交通センターまでは夜行バス「不知火号」。名鉄バスと共同運行の九州産交バスでした。(玉名PAにて)

熊本交通センターから乗り継いだバスは、宮崎行きの「なんぷう号」。これまた宮崎交通と共同運行している九州産交バスでした。夜行バスと同じ会社でしたね。(熊本交通センターにて)

熊本交通センターから乗ったバスを九州自動車道・えびのICで下車。ここは宮崎県です。ここから1.5kmほど離れたJRえびの駅までは徒歩で移動。

えびのICからJRえびの駅までは徒歩で1.5kmほど。しばらくは国道268号線を東へテクテク・・・。セルフのガソリンスタンド、コンビニがありました。
 
「遠くに見える山々は何ていう名前だろうか・・・」と思いながらテクテク。

長江川にかかる有島橋から川を見ると、どうみても背丈が3メートルはあるだろうススキ?が大量に自生していました。ただただ「すごいなあ」と感心するばかり・・・。

えびの市役所前を通って、JRえびの駅へ通じる道路をテクテク歩きましたが、土曜日の昼間にもかかわらず、人も車の通りもほとんど無いところでした。

これがJRえびの駅。乗降客は一日わずかに70〜80人程度。もちろん無人駅。

2000年の青春18切符のポスターになったことで有名になったそうだ(知らなかった・・・)。

大正元年(1912年)に開業した時のままの駅舎のようだ。もうすぐ100歳か。まだこんな駅があったとは初めて知った。

久しぶりに味わいのある駅に出会った

見れば見るほどすごい!

えびの駅11時27分発の普通列車。これに乗り遅れると次の列車は13時45分発まで2時間以上待たなければならない。

2両編成の車内。乗客は1両に5人程度。もちろんワンマン列車

「えびの」から「栗野」まで乗った列車は、何と途中の「吉松」で19分停車。吉松は肥薩線と吉都線の接続する主要駅。列車本数の少ない駅ですが、ホームには売店が営業。駅弁も売っています。

ホームでは、今時珍しい駅弁売りのおじさんが、何度も「駅弁〜!いらんか〜い!」と声を張り上げ歩いていました。

こちらは下車した栗野駅。開業したのは明治36年(1903年)と100年以上前で、かつてはここから水俣まで山野線が走っていたが昭和63年に廃止。

こちらは「えびの駅」ほどは古くありません。

この駅は無人駅ではなく、切符の販売は委託をされているようで、おばちゃんが一人で切り盛りをしていました。

これが帰りに買った乗車券。もちろん自動販売機はなく、行き先のスタンプ、日付のスタンプ、金額、有効日付けを手書きで記入し手渡されました。ゆったりしてますね。

栗野駅の駅連絡通路から見たところ

湧水町と丸池湧水
 鹿児島県姶良郡湧水町(ゆうすいちょう)。湧水という町名。水がどんどん湧いてくるというイメージがありませんか?

 湧水町は、平成17年3月22日、鹿児島県姶良郡吉松町及び栗野町が合併して出来た町で、人口は約12,000人(合併時の人口は旧吉松町が約4,800人、旧栗野町が約7,700人)。町名の「湧水」は、町域の竹中池(旧吉松町内)・丸池(旧栗野町内)から湧き出る湧水に由来するようだ。ナイス町名ではあるが、私にとっては熊本県や宮崎県に接するこの地域の過去の吉松や栗野の方が馴染みがある。町名は確かにナイスであるが、いまひとつしっくり来ない。

 湧水町は、余り知られていないがなかなか観光地が多い。
 一番有名なのが日本名水百選にも選ばれている「丸池湧水」。
 湧水町には「ふるさとバス」という町内を走る路線バスがあるものの、本数が少なく、観光地を回るには適していない。今回、湧水町での滞在中の移動手段は徒歩のみだったので、観光といえばJR栗野駅のすぐ裏にあるこの「丸池湧水」のみ。

 池といえば水が濁っていて、鮒や鯉が泳いでいるのが相場であるが、この「丸池湧水」は素晴らしいものだった。

JR栗野駅のすぐ南側には「丸池湧水」がある。
「丸池湧水」は、霧島山系の栗野岳の標高600m付近に降った雨が35年かかってこの丸池から湧水することが科学的に証明されているという。聞くだけでロマンがある。実際に「池」でこれだけ水が澄んでいる池を見るのは初めてである。夏にさぞかし泳いだら気持ちがいいだろうと思うが、わき出る水の水温は18℃。泳ぐにはちょっと寒すぎる水温だ。

 またその湧水量も半端でない。
 1日に2万トンとも3万トンともいわれる水が、この池の5箇所ほどからどんどん湧いてくる。そして2箇所からそれぞれ流れ出している。片方は一級河川の「丸池川」となっているのだ。この町の上水の91%はこの丸池の湧水という。食事をした「はにわ」の主人は、「うちは上水をひいてません。井水(井戸水)です」という。上水をひいていない残りの9%も、恐らく井水の人ばかりのような気がする。


ここは丸池公園として整備されています。

池の畔には売店もありますが、店員さんはヒマそうでした。

つつじも咲くときれいですね。

丸池から流れる水は川となります。したがってここが一級河川の起点になります。

付近に散策しても気持ちがいい道があります。

子どもたちは魚を捕っているのでしょうか。

こちらは一級河川の丸池川。丸池から溢れる水が流れるので、当然のことながらとっても澄んでいました。

全て徒歩で移動の湧水町内
 前述のように湧水町内の公共交通機関は発達していないので、今回町内の移動手段は徒歩のみ。大会前日なので無理しない範囲のみ徒歩で移動したが、やはりその範囲はしれている。
 今回、宿泊したのが「ビジネスホテルインター」。九州自動車道・栗野ICから至近に位置するのでその名前にしたのだろうけれども、よくよく考えればICは日本中には山ほどある。

 この「ビジネスホテルインター」は、JR栗野駅から徒歩でも10分ほど。また、このホテルに隣接して食堂「はにわ」がある。ホテルから外に出ずに出入りが出来るので経営者が同じだろう。近くに食堂らしきものが他に見あたらなかったので、当日の昼食、夕食、翌日の朝食の3食ともここで摂った。近くにはコンビニが2軒あるほか、食料品も売るディスカウントストア、その北側には「いきいきセンターくりの郷」という町営の施設があり、ここには300円で入浴できる温泉もある(ただし、シャンプー、ボディーシャンプーは備え付けられていない)。2町が合併しても人口が約12,000人の町ではあるが、宿泊したホテルの周囲に必要な商業施設がいろいろあり、徒歩でも不便を感じることはなかった。

これがビジネスホテルインター。2階建てで16室。素泊まりなら4,800円です。

このホテルの右側には食事処「はにわ」が隣接。ホテル客の食事をまかなっていますが、昼間は一般客ばかりでメニューも多彩でした。

昼食の日替わりランチの焼きうどん定食。まずまずの味だったので夕食もここでいただくことにしました。

こちらは夕食の日替わり。この日はトンカツ定食

こちらは朝食。宿泊客は800円で朝食を食べられます。

ビジネスホテルインターから徒歩3分ほどのところに「くりの物産館」があります。帰りにここで少しばかりですがお土産も買いました。

こちらは大会前日、大会終了後の2回利用した「いきいきセンターくりの郷」。トレーニング施設の他に300円で入浴できる天然温泉もあります。

こちらは温泉の入口。それぞれの浴場は和風と洋風で日替わりです。2回入ったので、両方にはいることが出来ました。

コース紹介
 事前にインターネットでコースを調べようとしましたがわからずじまい。大会前日にメイン会場の旧栗野工業高校にいた大会関係者に聞いて試走を兼ねて下見をしてきました。大きな勾配はなく比較的走りやすい道でした。道幅が狭い道路もありランナーが交錯しないように、大会関係者の方(役場の方?)が軽トラックに乗って荷台からライン引きで道路の中央部に白線を引くという離れ業をしていました。荒技にちょっと絶句してしまいましたが面白いものを見せてもらいました。

スタートは、旧栗野工業高校のグランド前の道路

門を右に曲がります。

しばらくはグランドを右手に見ながら走ります。

500mほど走ると点滅信号の交差点を左折します。この交差点の角には「三日月池」があります。

左折するとやや登り坂

少し登ったところが1km地点

このコースは高原の雰囲気が出ています。

もう少し走るとまた点滅する信号交差点。ここは右折

右折して50mほどで3kmコースの折り返し地点(スタートから約1.5km)

茶畑もあります。この辺りは緩い下り坂

先ほどまではなかった道路の中央線。その秘密は・・・。

主催者の軽トラの荷台からライン引きで道路の中央に白線をひいていました。びっくり!係の方と少しお話ししましたが、「田舎だから出来る荒技!」とのこと。

ここが5kmコースと10kmコースの第1折り返し。係の方は次の場所へ移動。

折り返すとすぐに2km地点

道路脇には菜の花がきれいに咲いていました。

先ほどの3kmコースの折り返し地点。

先ほどの点滅する交差点を左折

左折してからは緩く下っていきます。

映画の撮影にも使えそうな木々が並んでいました。いいなあ〜!

3km地点の看板の向こうにはまた点滅信号が見えてきます。

最初の点滅信号の交差点を左折します。左側には三日月池があるはずですが・・・。

これが三日月池。現在は干上がっていますが、梅雨時には水が貯まるそうです。ここは花菖蒲(ノハナショウブ)の南限地だそうです。

この先はほぼフラット

給水があります。(「給水所3km」と書いてありますが、実際には約3.5km過ぎ)

給水地点の少し先は5kmコースの第2折り返し地点があります。

コース途中のこの家は1軒家でしたが、遠くの山々がきれいに見える素晴らしいロケーションでした。

残り1km(5kmコースの4km地点。10kmコースの9km地点)

3度目の三日月池のある点滅交差点を今度は直進

右にカーブし出すと・・・、

再び旧栗野工業高校のグランドが見えてきます。

門が見えてきました

ここを左折するとゴールはすぐそこ

曲がってからはゴールまでは100mもありません。

ゴール!

鹿児島県の国盗りはしたものの・・・

 9時30分に小学校男子1.5kmを皮切りに、3km部門、10km部門が次々とスタートしていく。私の出場する5km部門は一番最後のプログラムだ。

 朝ホテルを出るときは少しヒンヤリしていたが、午前10時頃にはかなり気温が高くなっていた。
 3km部門を終えて、更衣室の体育館に戻ってきた年配の方は「今日は暑いですよ。選手招集所でも木陰で待つのがいい」という。個人的にはそこまでの暑さは感じなかったが、大会としては今年一番の暑さかもしれない。


3kmの部(高校、一般)のスタートの様子
 スタート時間は10時35分。ストレッチと流しを数本終えて準備完了。スタート時間の10分ほど前に選手招集所にいこうとすると、5kmに出る選手たちがちょうどぞろぞろとスタートラインに向かっていく途中だった。
 今回の5km部門の参加者は100人強。スタート時の混乱は少なそうな人数だ。集合は少々遅くだったが、最前列に並ばせてもらう。地方大会なので、プログラムを見ても知っている人がいるわけでもなく、またマークする選手がいるわけでもないので今回もプログラムに掲載された参加者の人数しか確認してこなかった。

 10時35分、時間通りにスタート。
 数人の選手が飛び出すものの、ペースは決して速くない。300mほど様子を見ていたが、今日はペースが遅いと思ったので先頭に出る。若い選手もいるが、いっこうにペースが上がる雰囲気はなかった。

 三日月池の点滅信号を先頭で曲がる。曲がると少し勾配がはじまるが、ここで後ろに付く選手が一人いた。この選手としばらく併走する。息づかいは荒い。走り方はわからないが、息づかいだけ聞く限りではいずれ離れていく雰囲気であったが、第1折り返し地点でUターンしてからはむしろこちらが離され出す。

 第1折り返しから先頭を走る選手が、今回唯一負けた相手の本高和弘さんだ。
 50歳代の真ん中くらいだろうか、後ろから見ると軽快なピッチで走っていく。毎日の練習も十分に出来ているという雰囲気が良く出ている。レース中なので関心ばかりしているわけにもいかないが、今回はお手上げの状態で終わってしまった。年代別で優勝はしたものの、自分より年上の選手には完敗だった。

 レース後に本高さんといろいろとお話しする機会があったのだが、とても気さくな人だった。話をしていてもとても気持ちのいい人だった。いかにもスポーツマンという感じの人だ。本高さんはマスターズの活動を中心にしているようである。

 「スタートしてからポーンと走っていくのを見たけれど、この辺りの選手じゃないですね。」と尋ねてくる。「全国を走るために名古屋から参加してます」というと、少し不思議そうな顔をしていたが、「このあたりは観光にもいいところですよ」と地元のセールスも一生懸命をされていた。
1.5kmの部の小学生の選手たち
ゴール付近には子どもたちの家族でしょうか、激しい声援がとんでいました。

5km50歳代で優勝した本高さん(中央)。今回のタイムは16分34秒。ちょっと手が付けられない速さだ。

アットホームな大会

 旧栗野工業高校と三日月池付近の間には若干の民家があるものの、それ以外にはほとんど民家がないので沿道の応援はほとんど無かったが、ゴール手前には参加者の家族らが大声で声援をあげている光景がほほえましかった。

 この大会は今回で5回目ではあるが、これは湧水町に合併してからの回数。それ以前にも相当回数開催しているようなので、町の中のイベントとしては定着しているようだ。会場には多くの出店もあり、子どもたちも多く楽しんでいた。

 さて、今回会場となったのは旧・鹿児島県立栗野工業高校。実は、この栗野工業高校は、今年の3月を持って閉校となっている。つまり現在は学生のいない空き家状態だ。少子化の影響もあるのだろうが、高校の統廃合の影響を受けている。

 大会の受付は、体育館前。更衣室も体育館が開放されている。また、メインの会場は高校のグランドであるが、非常に広いグランド。約半分を大会会場として使用していたが、閉校されてしまった現在、いつまでここを使えるのかと思うと少々心配になってしまった。
平成22年3月末で閉校してしまった栗野工業高校がメイン会場

受付は体育館前

グランドには出店がたくさん
開会式の様子。ちょっと会場が広すぎるかな?

垂れ幕がたくさん掲げられ、熱気は十分
 
メイン会場の旧栗野工業高校のグランド。遠くに霧島の山々が見えるところです。

当日は気温が上昇。かき氷のブース前には行列が出来ました。

こちらは昼食券との引き替えで昼食がもらえます。

これが昼食のセット。ごはんと豚汁。これも参加賞に入って参加料は2,000円と値打ちです。

こちらはその場で食べられるようにテーブルと椅子が用意されていました。

本日の戦利品

今大会は空くじなしの抽選会があるなど参加者に幅広く還元している大会で、優勝者への副賞はありませんでした。