第6回 甲斐梅の里クロスカントリー大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
甲斐市 平成の大合併により、馴染みのあった自治体の呼称が一変してしまった。 平成16年9月1日、中巨摩郡竜王町、敷島町、北巨摩郡双葉町が合併して誕生したのが今回訪れた甲斐市である。人口は7万人強。 「甲斐」とは山梨県の旧国名の甲斐国のことであるが、山梨県の西部に位置するこの3町が合併し名乗るにはちょっと大胆ではないか。何となく、早い者勝ちで先取りした感が否めない。 余談であるが、山梨県には平成の大合併で生まれた新市名が多い。 上野原市は、旧北都留郡上野原町からの持ち上がりでまだわかるが、甲州市は旧塩山市のまま、笛吹市は石和温泉で有名な石和町からの持ち上がりで石和市などどした方が全国的には分かり易かったと思うが、合併するときにそれぞれの事情があったのだろう。 これまでの歴史を捨て、ネームバリューの無いところから出発するわけであるが、それぞれの市の知名度が上がるように一生懸命その存在をPRして欲しい。
双葉スマートIC
今回、甲斐市へのアクセスは、昨年11月1日に双葉サービスエリアに設置された「双葉スマートIC」を利用させてもらった。ETC専用で出場のみならず入場も出来る。 今回の大会は、県外・市外の参加者が少なく私がちょうどこの双葉スマートICを利用していたときにちょうど利用していた自動車は私の他1台のみであったが、「我が町にもIC」は街にとっても明るい話題だろう。 会場入り 会場の敷島総合文化会館を目指し駐車場を探すが、周辺の駐車場は満車状態。 敷島保健福祉センターまで行くと「申し訳ないけれど敷島中学校へ行ってください」と言われる。車にカーナビは付いてはいるが、急に敷島中学校といわれても地元の人間ではないので場所がサッパリわからない。今回は、やむなく甲斐市敷島体育館の北側道路に路駐させてもらった。今回の大会のコースにはなっていない道路だ。許してくださいな〜。 さて、車を降りて早速、会場の受付へ向かう。 地方都市の大会なので、参加者は1,000人程度かなと思っていたが、思っていた以上に人が多い。子どもの多さも目に付く。 受付を終わらせ、「さて、今日はどこを拠点にしようか」と考えるが、天気が悪く屋外で過ごすのは難しいので敷島総合文化会館の中に陣取る。1階は人がごった返しているので2階に敷物(ブルーシート)を敷いて、そこを拠点にして活動することにした。トイレは比較的近いところでちょうどいい。 さて今回の出場種目は5km。スタートは10時30分。陣取ってからスタートまで1時間半以上時間の余裕がある。例のごとくウォーミングアップを兼ねてコースの下見にでかけることにした。
スタート前
他の種目とはスタート場所が異なるので、5km部門のみ集合場所が別に作られていたが、10時20分頃にそこに行くと、選手らは既にスタート地点へ移動しておりもぬけの殻・・・。 手軽な2.5kmは人気種目で、小学生のみで500人弱、親子ファミリーでは800人を超えるエントリーがあるが、私の出場する5kmも中学生のエントリーが多く、500人以上の参加者が2車線の道路から一斉にスタートすることになる。今日は上手にスタートしなければならない。 10kmならまだしも5kmは短時間で決着がつく種目なので、スタートの出遅れが最後まで影響することもあり得る。 今回は、あとからノコノコやってきながら一番最前列に混ぜてもらった。それでもこの部門は、最初の出足の速い中学生が多いので、ピストルと同時に出遅れることなくスタートを切らなければならない。さあどうする? レース前半 「3分前」・・・「1分前」・・・「30秒前」・・・「10秒前」とコールが続く。一瞬の静寂のあと、ピストルの音が鳴り響く。 ストップウォッチのボタンを押し、動作の確認をしているとどうしてもスタートがワンテンポ遅れるので、今日に限っていえばフライングぎりぎりの感じで飛び出した。最前列は、スタート前はぎゅうぎゅうしていたが、今日に限っていえば非常にうまく抜け出すことに成功したといえる。 スタートして50mほどで道路は左へ右へとうねりだし、300mほどで左折する(写真@)。スタート直後からわずかではあるが既に登りははじまっている。ここまでに前にいるのは中学生を中心として約10人ほど。スタートの混乱はなく上手く抜けたといえる。 左折し100mほど走ると急な登り勾配がはじまる(写真A)。勾配は5%以上はあるだろう。ここも先ほどの下見で折りこみ済み。無理はしないが、そこそこ付いていく。Uターンするように道はカーブし、500mほどのこの勾配は続いていく。みるからに勾配が厳しいので、距離を稼ぎながら勾配を緩くしているという道路の作りだ。 ほぼ登りきったところに信号のない交差点(変則三叉路)があるが、登りながら左折していくポイントに出る(写真B)。中学生でこの坂で喘ぎだし後退し始めた選手もいる。距離表示はないが、スタートしてまだまだ1kmほどはじまったばかりだ。 この後150mほどで右折し、さらに上り坂に入っていく(写真C)。老人ホーム横を通り過ぎながら登りが終わるのをひたすら待つ(写真D)。この辺りで一人を抜くが、一人に抜かれる。前に6人ほどいるので総合で7番目。自分より前には同じ年代の選手はいないような感じだ。しばらくは数%の細い道を登り続ける。 さきほど下見でも見たが、左手眼下に梅の花の咲き乱れる公園が見えてきた。もうすぐ頂上に出る合図だ。 すぐさま道路が右へ曲がり(写真E)、5km部門の最高地点に出る(写真F)。先週の伊豆大島カメリアマラソンのレースに比べれば、前半から積極的に走っているが、いい感じで走れている。体にも十分余裕がある。いい感じで下りに入れそうだ。
レース後半 頂上付近から併走している中学生とほぼ一緒に下りに入る(写真G)。スタート直後に飛び出していった選手だ。中学生はスピードはあるがスタミナがない。大きなストライドで下っていくが、あれでは脚にかかる負担が大きい。最後まで持つのかな? 200mほど走ると三叉路に出る(写真H)。下りながら直角に右に曲がる難易度の高いところだ。道路はまだ濡れているので、滑って転ばないよう注意しないといけないところだ。 ここを左折し下っていくと10%近い下り坂が続いていく(写真I)と同時に、視界が開け眼下に甲斐市の市街地が再び見えてくる(写真J)。800mほどはかなり厳しい下り坂が続くが(写真K)その終盤、先ほどの中学生が遅れ出す。これで総合6位に浮上する。
ほぼ下りきったところの正面の三叉路で曲がると思いきや、その50mほど手前で右折し(写真L)、細い路地に入っていく(写真M)。「本当にこれがコース?」というような細い道。先ほどの中学生を振り切ったので単独走になったが、まだ視界の範囲には5人の選手が見える。今日は先頭との差が非常に小さい。ゴールまでに前の選手を一人でも抜きたいところだ。
また、脚が痙攣でもしたのだろうか。一人歩いたり走ったりしている選手を抜く。これで何と総合4位まで浮上!前にいるのはあと3人。しかしながらあと1km無い中でこれ以上順位を上げるのは難しくなってきた。しかし先導車を含め前の3人は視界の範囲。 神明神社から300mほどでスタートしたあとに走ったところに出る。ちょうど神明温泉・志麻の湯のすぐ北にあたる三叉路(写真P)。ここを鋭角に左折し400mほどは広い道を走る。前の3人が見えるが追いつかない。 10kmのスタート地点を通り過ぎ、ゴールに向かう。10mほど前には総合3位の選手がいるが、もう抜くだけの距離はない。ゴール前の時計も16分台から17分台にちょうど変わってしまったが、総合4位でゴール。同じ年代では20秒ほどの差を付けての優勝。苦戦した山梨県の国盗りも何とか三度目の正直で達成できた。
番外編 調べたところ、この大会の前身は「敷島梅の里クロスカントリー」で、平成16年(2004年)まで毎年3月に行われていたようです。回数は12回で終了。 旧3町(中巨摩郡竜王町、敷島町、北巨摩郡双葉町)が合併して平成17年からは名前を「敷島→甲斐」に変え今回で6回目。通算しては18回の歴史があるようです。 かつては相当なローカル大会だったようですが、いまや2000人規模の大会に成長しました。第6回と思うと若い大会ですが、18回ともなるとそれなりの回数は踏んでいますね。11時30分過ぎに全てのプログラムを終えてしまい、手際の良さにちょっとびっくりっしました。
かまなしの湯
本来の入浴料は、甲斐市民であれば大人(高校生以上)は300円、甲斐市民以外となると大人(中学生以上)は600円と少々高くなる。 今回、大会事務局からの参加通知書に「温泉利用券配布」と書いてあったので、おそらくこの3つのことだろうと思い事前に調べておいたのであるが、3つのうち今回利用した「かまなしの湯」だけが露天風呂があるので、会場から少々離れていたが利用することにした。 かまなしの湯を含め3つの温泉とも、指定管理者制度で、「山梨交通」が甲斐市から指定を受けて管理をしている。もともと役所が建設し・管理をしていたという雰囲気があるので、内部は豪華な雰囲気はない。音楽も流れず、露天風呂も小さく少々予想が外れた感じだった。 シャトレーゼベルフォーレワイナリー かまなしの湯を出て訪れたのが「シャトレーゼベルフォーレワイナリー」だ(ちょっと噛みそう・・・)。 今回の大会があった同じ甲斐市内にあるが、こちらは旧双葉町にある施設だ。シャトレーゼといえば、ケーキ屋アイスクリームなどの菓子の製造販売を手がけている会社であるが、「シャトレーゼがワイン?」とおそらく誰もが思うでしょう。 調べたところやはりここの工場は、もともとは雪印のワイナリー&チーズ工場だったのですが、シャトレーゼが買い取って現在に至っているようです。最近出来た雰囲気でもないですしね。ワイン工場は小さく、日曜日ということもあってお休みでした。シャトレーゼのイメージアップのための施設のような感じがします。 入場料は無料。ミニシアターで少しばかりワインの歴史を学び、ワイン工場は1分でスルー。展望ハウスでは、ワインの試飲やチーズ、チーズケーキの試食も出来ます。子どもたちは嬉しそうに食べていましたが、おみやげも手頃な値段でついついいろいろと買ってしまいました。ちょっと足を運ぶにはいいところかもしれません。
今日の戦利品
|