第8回千歳ひょうたん健康マラソン大会 参戦記
 5月の「日本一山香エビネマラソン大会」以来の大分県の国盗り遠征です。
 今回は大分市から高速バスで40分ほどの豊後大野市へ行ってきました。山あいの自然豊かな町という感じですね。

 大会の方ですが、比較的少人数の大会でしたがやはり強者はいますね。走りながらスパートのタイミングをはかっていましたが、我慢比べでこちらの方が負けてしまいました。なかなかすんなりといかないですね。まあ、それが国盗りの面白さでもあるのですが・・・。


 この大会は、今時珍しい参加料が2,000円の大会です。
 参加賞は、Tシャツ、ひょうたんお守り、アクエリアス(ペットボトル)の他に、わかめご飯と豚汁とそれだけで十分に2,000円になってしまうと思われます。もてなしの雰囲気は非常によかったですね。交通のアクセスが決していいとは言えませんが、主催者側の熱意が伝わってきているような気がします。

 
 
●大会名 第8回千歳ひょうたん健康マラソン大会
●開催日 平成22年12月5日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
千歳総合運動公園 多目的広場発着(大分県豊後大野市) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、10℃くらい
●参加賞 Tシャツ、ひょうたんお守り、アクエリアス(ペットボトル)、わかめご飯、豚汁、抽選会(6等−野菜ジュース)
●結 果 35分43秒(10km) (総合第5位、男子40〜49歳 第2位)
●表 彰 賞状、ひょうたんトロフィー
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
  【12月3日(金)/1日目】
徒歩 自宅 18:53 自由ヶ丘駅 19:05
地下鉄 自由ヶ丘 19:08 本山 19:10 (名城線)
本山 19:13 名古屋 19:28 (東山線)
夜行バス 名鉄BC 20:10 大分駅前(トキハ前) 7:20 (亀の井バス/ぶんご号)
(7:40
【12月4日(土)/2日目】
高速バス トキハ前 9:30 新殿 10:14 (大分バス/やまびこ号)
(10:08 )
徒歩 新殿バス停 10:14 会場 10:36
【コース下見&試走】
徒歩 会場 12:10 新殿バス停 12:35
高速バス 新殿 13:35 トキハ前 14:17 (九州産交/やまびこ号)
(13:19 ) (13:57 )
【ビジネスホテル クドウ 泊】
【12月5日(日)/3日目】
高速バス トキハ前 7:00 新殿 7:38 (九州産交/やまびこ号)
徒歩 新殿バス停 7:38 会場 8:00
【第8回千歳ひょうたん健康マラソン大会/10km−9時50分スタート】
徒歩 会場 12:10 新殿バス停 12:32
高速バス 新殿 13:21 合同新聞社前 14:05
(13:19 (14:00
徒歩 合同新聞社前バス停 14:05 Sama Sama 14:30
【天然温泉Sama Sama 入浴】
徒歩 Sama Sama 19:00 大分駅前 19:45 (途中での食事を含む)
夜行バス 大分駅前(トキハ前) 20:10 名鉄BC 7:45 (亀の井バス/ぶんご号)
(7:40
【12月6日(月)/4日目】
地下鉄 名古屋 7:56 本山 7:12 (東山線)
本山 8:14 自由ヶ丘 8:16 (名城線)
徒歩 自由ヶ丘駅 8:16 自宅 8:28
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,000円  
地下鉄 520円 (自由ヶ丘〜名古屋/往復)
夜行バス 19,800円 (名鉄BC〜大分駅前(トキハ前)/往復)
高速バス 3,800円 (トキハ前〜新殿/1往復半、新殿〜合同新聞社前)
宿泊 2,500円 (ビジネスホテル クドウ/楽天1,000ポイント使用)
入浴  490円 (天然温泉Sama Sama/会員価格)
合 計 29,110円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者
【10km−9時50分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 記録
一般男子39歳以下 47人 佐藤栄作 30 33’38”
一般男子40歳代 32人 佐田 修一 40 35’18”
加藤 一郎 48 35’43”
濱本誠一郎 42 39’03”
一般男子50歳代 31人 小野 明 50 35’57”
一般男子60歳以上 19人 石川 章一 61 38’00”
一般女子 24人 大塚未来子 33 45’51”
【5km−10時20分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 記録
一般男子39歳以下 20人 西 一貴 24 15’53”
一般男子40歳代 8人 江藤 実 41 18’03”
一般男子50歳代 16人 房前 秀治 54 18’25”
一般男子60歳以上 21人 石田 幸重 62 19’52”
一般女子 16人 尾崎 多美子 56 23’30”
【3km−10時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 記録
中学生男子 9人 甲斐 広大 13 10’09”
中学生女子 2人 植野 風夏 13 11’56”
一般女子 8人 緒環 和美 43 13’32”
【2km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 記録
小学生男子 38人 渡辺 翼 11 7’02”
小学生女子 6人 安部 実伽子 11 7’10”
【タイム宣言5.63km健康ウォーキング−9時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 タイム差
タイム宣言 71人 築城 希世子 35 0’06”
総合計 368人  

豊後大野市

大分駅構内の豊後茶屋という店で食べた豊後定食。大分県の郷土料理である「とり天(皿に盛ったもの)」と「だんご汁(右下のお椀に入ったもの)」がセットになっている。ぜひ食べて欲しい大分県の郷土料理だ。
 大分県の南部で大分市の南側に隣接するのが今回訪れた豊後大野市だ。
 平成17年3月31日に大野郡5町2村(三重町、清川村、緒方町、朝地町、大野町、千歳村、犬飼町)が合併し、市制を施行している。人口は約4万人。

 今回、大会が行われたのはこのうちの旧千歳村。合併前の人口は2,500人ほどの小さな村であった。
 今回参加した「千歳ひょうたん健康マラソン大会」は今回で第8回目。つまり第1回目は平成15年。市町村合併が行われる前からこの人口規模でこの大会を開催していたのは、少々驚きである。村役場の方のご苦労が目に浮かぶ。

 この旧千歳村は、元大分県知事の平松守彦氏が提唱した「一村一品運動」において、「ハトムギ、千歳茶、豊後牛」がこの村の特産品としてウリにしている。
 ハトムギと豊後牛はわからなかったが、コース上からはあちこちに茶畑が見えた。大会後に帰ってきて、あの茶畑のお茶がこの一村一品運動におけるこの村のウリだということを知った。

 残念ながら、徒歩で移動できる観光地らしい観光地が無かったので、今回は早々に豊後大野市を離れてしまったが、機会があればまたやってきてみたいと思う。
※ 「一村一品運動」とは・・・
 
 昭和55年から大分県の全市町村で始められた地域振興運動。昭和54年に当時の大分県知事である平松守彦により提唱され、各市町村がそれぞれひとつの特産品を育てることにより、地域の活性化を図った運動のこと。

 「ローカルにしてグローバル」という標語のもと、全国、世界に通じるものをつくるという目標を掲げ、自主的な取り組みを尊重し、行政は技術支援やマーケティング等の側面支援に徹することにより、自主的に特産品を育てることができる人や地域を育てる「人づくり」「地域づくり」を行った。また、付加価値の高い特産品を生産することによって農林水産業の収益構造の改善に貢献した。

 一村一品運動は、大分県内に、シイタケ、カボス、ハウスミカン、豊後牛、関あじ、関さば、大分麦焼酎など全国に通用するブランドを生み出した。現在では、特産品の品目は336にのぼり(うち、年間販売額が1億円以上の産品131品目)で、生産額は総額で1,400億円に達している。

コースから見える茶畑。これが旧千歳村の一村一品運動における特産品の千歳茶

大分市内から豊後大野市千歳町までは高速バス。新殿(にいどの)バス停が最寄りとなる。

バス停のすぐそばには、千歳町のウリが書いた看板がありました。

会場に向かっていく途中で見つけたイチョウの木。大きくてきれいに色づいていました。

こちらは町内を流れる茜川。のんびりとした空気がいいですね。

こちらは旧千歳村役場。現在は豊後大野市千歳支所ですが、建物はなかなか立派でした。

千歳総合運動公園には、多目的グランドの他に野球場があります。この野球場は両翼91m、センター方向は120mの立派な野球場。旧千歳村時代からあったのでしょう。人口規模の割には立派な施設です。

ひょうたん祭り

 さて、この「千歳ひょうたん健康マラソン大会」は、毎年この旧千歳村で行われる「ひょうたん祭り」にあわせて行われているようだ。
 大会前日、テレビを見ていたところ、大分の地元のローカル放送でも、この旧千歳村の「ひょうたん祭り」についての案内をしていた。ちなみにその番組中では、この祭りのことを「奇祭」と呼んでいた。

 大会での案内にこの「千歳ひょうたん祭り」について説明がしてあったので、少し抜粋する。
 ひょうたん祭りは、柴山八幡社の霜月祭りで以前は旧暦の11月3〜4日に行われていましたが、現在は12月の第1日曜日に行われています。

 今からおよそ800年前、長い戦乱で苦しむ人々を救うため、宇佐神宮のご神霊がその分霊にこの地を治めさせようとしました。
 これを聞いた土地の豪族が、ひょうたんに清酒を詰め、流鏑馬(やぶさめ)や獅子舞を奉納して柴山八幡社におまつりしたのが「ひょうたん祭り」の始まりとされています。
 ひょうたん様は、当番組(当番となる組のこと)の元気な長老の中から選ばれ、長さ130cm重さ片方10kgという大わらじを履いて、天下泰平、五穀豊穣、無病息災、万歳を発し、ヨイショ、ヨイショと大きなかけ声で練り歩き、沿道の人々へ御神酒(おみき)を振る舞います。

 この柴山八幡社が、大会会場から4km近く離れているので、さすがに荷物を持って歩いて見に行くことはしなかったが、機会があれば一度見てみたかったと思う。

 そういえば私が幼少の時期を過ごした愛知県蒲郡市三谷町で毎年10月に行われている「三谷祭り(みやまつり)」も、このひょうたん祭りと同様に「奇祭」と呼ばれている。こちらは、山車を海に入れて氏子の男衆がそれを牽き歩くというものだ。これを海中渡御(かいちゅうとぎょ)というが、三谷祭りにはこれを見るために多くの観光客がやってくる。

コース紹介(コースガイド)
こちらを参照して下さい。

バトルの果ては・・・

総合運動公園に戻ってくる選手たち
 この大会のメインは9時50分に始まった10km部門。
 スタート後グランドを350mほど走り公道に出る。この時までに4人の先頭グループとその後ろに自分と同じ40才代の選手の2人のグループが出来る。この40才代の選手は、前の4人を追わず自分のペースを守り走ろうという感じ。スタート時にも最前列にいたので、私と同じで40才代で優勝を狙っているようだ。こちらは50にもうすぐ手が届こうという歳だが、向こうさんは明らかに私よりも若い。多分今年40才になったばかりだろう。いずれにせよ今日のこのレースの最大のライバルであることは間違いなさそうだ。

 1km、2kmと彼のやや後方に着きながら様子を伺う。3km手前からこのコースのポイントである2段の下り坂でやや離されるが、平地になったところで再び追い付く。勝負は復路の7km手前から始まる先ほどの坂だろうと思った。


ゴールする選手たち
 5kmで折り返す。16分46秒。
 前半は全体的に下り基調なのでこの位のタイムが出ることは予想していた。

 折り返した後の6km付近で、一瞬、彼のペースが緩む。「休憩させてはいけない」そう思った自分が前に出る。揺さぶったがしっかりついてくる。ちょっと読みが甘かったか?7km手前からは、このコース最大の難所2段坂が始まる。ここを登ったところでたぶん決着するだろう。
 最初の登り坂はお互い離れず、勝負は次の2段目に持ち越す。昨日試走もしたのであるが、2段目の方が坂が長くてきつい。彼はややバネの効いた走り方をしているので、昇りは苦手だろうと踏んでいたがどっこい先に脱落したのは自分の方だった。

 坂を昇りきったあたりでは5mほど離される。完全に自分の読み間違い。残り2kmではどんどん差を広げられゴール。彼は35分18秒、自分は35分43秒と二人ともに過去7回までの40才代の大会記録である36分34秒を大きく更新。しかしながら勝負には敗れてしまった。
 ああ、残念。これでまた国盗りに大分県にやってこなければ。次はどこの大会に行こうか・・・


テントの奥の方が受付のブースです。

テントの一番手前は無料ドリンクサービスとして、温かいコーヒー、レモンティ、ミルクティー、紅茶が飲めます。ちょっと珍しいサービスですね。

屋外ステージは開会式で使用されていました。

閉会式などは場所を移して、「農村環境改善センター」で行われました。総合運動公園のグランドから歩いて2〜3分、大会のコース上にある施設です。

クロスロードという中年バンドのライブもやっていました。ここまでくると何でもあり?

お昼の「わかめご飯」と「とん汁」をもらうための行列。なかなか美味しかったですよ。

これがその現物。手作りっぽくていいですね。

こちらは完走証を配布しています。チップを使わず、順位表とバーコードでデータを処理し、プリンターでまとめて印刷し、選手に手渡しです。

大会の記録の掲示。しっかりカメラでおさめてきました。

参加賞のお守りひょうたん(右)と第2位のひょうたんトロフィー。どちらもホンモノのひょうたんです。ひょうたんにこだわったところがいいですね。

本日の戦利品

この大会の名前の通り、入賞者にはトロフィーの変わりにひょうたんが座布団付きで渡されます。