第58回中山道東濃駅伝競走大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨日までの雨も上がり、ずぶ濡れになるのは避けられたものの、西高東低の冬型の気圧配置で北風が吹き荒れる大変な天候でした。 今回の担当区間は第7区。「毎年違う区間を走らせ」とリクエストしておいたので、4年目にしてアンカー区間です。 この区間は、スタートして1km少々から登り坂がはじまり、国道19号線に出るまでどんどん上り続けます。8%を越えるような急勾配もあります。 国道19号線に出ると少しの間ですが、1車線を潰して幹線国道を走らせてもらえます。非常に気分が良いですね。国道区間は下ってまた少し登りますが、その後は国道19号線を離れ再び下り坂。日光のいろは坂を思わせるようなクネクネ道を抜けると多治見市内へ。さらに商店街など応援の多いところを抜けるとゴールの多治見市役所です。 終盤は応援も多く、華やかな区間でもあります。ただし、最終区ですので繰上スタートになる覚悟も必要です。 残念ながら今回は繰上スタートになってしまいましたが、12月のフルマラソンに向けた練習の中でまずまず走り応えのある感じでした。
アップダウンの繰り返しと多治見市内を走りまわる第7区 → コースガイドはこちら この最終7区の一つ前の第6区が全7区間の中では最も長い10.15kmではあるが、比較的平坦で難易度としては易しい区間である。今年担当となった第7区は7区間中3番目に長い区間であり、また、コースの変化風景の変化が激しく、私がここまで4回走った区間の中では一番味わいのある区間かもしれない。 スタート場所は土岐市役所。中継地点は市役所の庁舎の2階の真下。 第6区が土岐市役所の正面から堂々と入ってタスキを渡したのに対して、第7区はそのタスキを受け取ると、あたかも市役所の裏口から出ていくような感じで公道に出ていく。 公道に出るとゴールを目指し西進していくが、土岐市から多治見市に抜けるにあたっては、途中「神明峠」がありこのコースもここを登らねばならない。国道19号線に出る少し前は登りで8%を越えるような急勾配の箇所もある。ここが第7区の一番のポイントになるところだろう。 国道19号線の区間は、片側2車線のうち左側の1車線をこの第7区のコースとしている。当然渋滞は起こるが、ランナーとしては幹線国道を走るので気持ちが良い。 東町交差点からは下り坂を転げるように走っていく。途中180度向きを変えるコーナーもあり、なかなか走っていても面白い。 この坂を下りきって若干のアップダウンを繰り返していると、「本町オリベストリート」に入る。多治見市の街の中でも街並みが整備されているきれいなところだ。 土岐川にかかる多治見橋を越えると「ながせ通り」へ。こちらは「本町オリベストリート」とは雰囲気が異なり、観光客向けというよりも地元の人たち向けの商店街が並ぶ。この辺りは応援の多いところで走っていても気持ちが良い。 再び土岐川を越えるが、今度は昭和橋を越えて、「たじみ広小路」通りを走る。こちらは駅から少し離れているせいか、少々寂れた商店街だ。左折右折を繰り返すとゴールの多治見役所が目の前に開けてくる。 繰上スタート
土岐市駅に10時13分に到着する電車で中継地点までやってきたが、この電車に乗っている選手は極めて少なかった。先頭通過予定が、11時44分。第1コールはその30分前というので、11時14分頃。10時30分頃に会場に到着しているバタバタするので、選手たちは意外と早い時間にやって来ているようだ。 今回ナンバーカードを現地で同じ区間を走る、O宮さんからもらうことにしているので、まずはO宮さんを探す。市役所の玄関から入ってすぐのところに発見。分かり易い位置に陣取ってくれてありがとう。また女子の4区を走るN島さんもいる。こちらは初対面(?)なので「加藤です」と自己紹介をする。 前日の雨も上がり、ずぶ濡れは避けられたが、気温は高めおまけに向かい風と走る条件としては少々さえないものだった。もちろん選手としては条件は同じであるが、なるべくなら気持ちよく走りたい。
11時30分を過ぎ、最終コールが始まる。先頭通過予定が11時44分となっているが、昨年実績が11時48分。今日は強風のためもっと遅くなるだろう。実際に先頭のチームがやってきたのは11時53分。一般Aで出場のTPAC−A、少し遅れて三菱自動車岡崎、高校男子の中京高校の順だ。そのあとちょっと間が空いて名古屋大学二年チーム、愛知大学・・・。名古屋市役所Aチームがやってきたのは12時05分過ぎ。11時20分に瑞浪土岐小学校をスタートした名古屋市役所Gチームも12時06分にタスキをつないでいった。先頭が昨年比で5分ほど遅れていったので、繰上スタートも12時05分頃と予想していたが今年に限っていえば、かなり待っていてくれた感じだ。
繰上スタートとなったのが一般A(33チーム)中4チーム、一般B(23チーム)中が15チーム。 高校男子(6チーム)、女子(11チーム)、中学男子(16チーム)、中学女子(9チーム)が繰上スタート無しで中継点を通過しているので、全体で見れば89チーム中70チームは繰上スタート無し、19チームが繰上スタートしたことになる。つまり19人が、「ヨーイドン!」でスタートしたことと同じなのだ。 繰上スタートした選手の中で先頭で走り、かつ、前を走る繰上スタートしなかった選手を抜いていけば少しばかりは順位が上がるはずだ。繰上スターとなると緊張感があまりないが、何らかの目標がないと走っていても力にならないので、前を走る獲物を追いかけるハンターの気分で走る。 一般公道を出て坂道が始まる頃までは、多治見消防本部(一般B)の選手が少し前を走る。後ろから、多治見走友(一般A)の選手が追いつき、登り坂の中盤からどんどん離される。ちょっとペースが違いすぎる感じがあるので、無理に追いかけていくことはしない。 この第7区(7.9km)の特徴は、主に前半にアップダウンがあり、終盤は平坦で多治見市内を大廻りしてゴールの多治見市役所へ向かうというもの。ペース配分は難しいが、終盤は人の比較的多いところを走らせてもらえるという楽しさもある。 登りの一番きついのは、約1km〜神明峠付近まで。特に神明峠付近は、10%近い勾配になっている。今回は、やや前半に力をそそぎ、下りで体力を回復させながら終盤にスピードアップさせるという作戦だ。
登り坂が始まると、繰上スタートしなかった選手たちが次々と目の前に現れる。 繰上スタートしたチームは下位のチームが多いが、繰上スタートしなかったチームでも私の目の前にいるチームは中位〜下位に近いところを走るチームがほとんどだ。こちらもあえではいるが、その横を男子、女子、高校生、中学生関係無しに次々と抜いていく。上位を走るチームではこういうことはあり得ないが、下位を走るチームの特権でもある。 神明峠に到達し、側道から国道19号線にはいると、しっかりと左側1車線がカラーコーンで仕切られコースとなっている。右側は車が大渋滞。申し訳ないと思いながらも前を見据えて走る。 東町交差点で左斜めに国道19号線をそれて、南へ向かう。ここからはほぼ下り坂となる。前に数人の選手が走るのでこの下り坂でも頑張って少しずつ抜かす。コースが大きく左へ右へと曲がるので、なるべくコースの最短距離を走るようにする。 稲垣鉱業の前では、「女子、中学男子、中学女子」の第4区→第5区の中継地点(生田橋バス停)があり、何人かの選手が待機している。「女子、中学男子、中学女子」の選手たちは、土岐市役所の中継地点では繰上スタートが一人もなかったので、ここに残っている選手は、すべて私が抜かしてきた選手ということになる。私が、この「生田橋バス停」の中継地点を通過してほどなく、後方でピストルの鳴る音が聞こえる。繰上スタートの合図だ。(女子3チーム、中学女子3チームの合計6チームが繰上スタートだったようだ) 前半ややハイペースで入ったせいか、下り坂が終わる頃から脚の動きが悪くなってきた。多治見市内に入って沿道に人が増えてきた。10月中にあらかじめコースの下見と試走をしているの、ゴールまでの距離感覚はだいたいわかっている。 土岐川にかかる多治見橋を渡ったところでチームメイトの応援を受ける。前半を既に走り終えた選手もいる。ビール缶を片手に持っているのがうらやましい。「ながせ通り」では、選手の他に地元商店街の人たちも店の前に現れて応援をする。一年に1回の行事なので珍しいのだろう。 土岐川にかかる昭和橋を越えるといよいよゴールまで1kmを切る。前を走る選手は二人ほどいるが、こちらもいっぱいいっぱい。諦めずに何とかついていく。 「たじみ広小路通り」を抜け左折、右折を繰り返し多治見市役所でゴールした。 市役所の前には、他チームの選手を含めたくさんの観客がいた。繰上スタートにはなってしまったが、アンカーゴールするのは何年ぶりだろう。止まると、どっと汗が噴き出てくる。 近くにはAチームで走ったO宮さんがいた。彼は繰上スタートにならずに、見事にタスキをゴールまで運んできた。今回のもう一つの楽しみは、私と同じ年のO宮さんとの7区のバトルだ。 今回、私は28分02秒、彼は27分45秒のため、17秒ほど負けてしまった。10kmくらいの距離であれば、40歳の頃は私の方が早かったが、最近は直接バトルすることもないのでわからないが、力的にはどっこいどっこいの関係のようだ。来年はともに50歳。お互いにケガをせずに50歳代の上位でバトルすることを楽しみにしている。 今日の戦利品
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