第58回中山道東濃駅伝競走大会 参戦記
 昨日までの雨も上がり、ずぶ濡れになるのは避けられたものの、西高東低の冬型の気圧配置で北風が吹き荒れる大変な天候でした。

 今回の担当区間は第7区。「毎年違う区間を走らせ」とリクエストしておいたので、4年目にしてアンカー区間です。
 この区間は、スタートして1km少々から登り坂がはじまり、国道19号線に出るまでどんどん上り続けます。8%を越えるような急勾配もあります。

 国道19号線に出ると少しの間ですが、1車線を潰して幹線国道を走らせてもらえます。非常に気分が良いですね。国道区間は下ってまた少し登りますが、その後は国道19号線を離れ再び下り坂。日光のいろは坂を思わせるようなクネクネ道を抜けると多治見市内へ。さらに商店街など応援の多いところを抜けるとゴールの多治見市役所です。

 終盤は応援も多く、華やかな区間でもあります。ただし、最終区ですので繰上スタートになる覚悟も必要です。
 残念ながら今回は繰上スタートになってしまいましたが、12月のフルマラソンに向けた練習の中でまずまず走り応えのある感じでした。


●大会名 第58回中山道東濃駅伝競走大会 (要項
●開催日 平成23年11月20日(日)
●コース 中津川駅前(岐阜県中津川市)発〜多治見市役所(岐阜県多治見市)着
  (中津川駅前−地図、多治見市役所−地図

コースマップ(1区2区3区4区5区6区7区 全体概略
コースガイド(1区、2区、3区、4区、5区、6区、7区
●天 候 くもり、20℃くらい
●参加賞 マグカップ
●結 果
総合成績   名古屋市役所A   53.15km   3時間02分49秒   (22位/33チーム 一般A
名古屋市役所B 53.15km 3時間28分14秒 (14位/22チーム 一般B
名古屋市役所C 53.15km 3時間20分54秒 ( 9位/22チーム 一般B
名古屋市役所G 18.7 km 1時間21分00秒 (10位/11チーム 女 子

【名古屋市役所走友会A】(一般A)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 久保 陽一 7.7km 25分45秒 25位 25分45秒 25位
2区 内藤 翔太 6.3km 47分04秒 23位 21分19秒 23位
3区 甲斐  実 9.0km 1時間18分21秒 23位 31分17秒 26位
4区 金井塚文人 5.2km 1時間34分54秒 22位 16分33秒 5位
5区 後藤 健二 6.9km 1時間57分58秒 21位 23分04秒 17位
6区 小鹿 智行 10.15km 2時間35分04秒 22位 37分06秒 26位
7区 大宮 和男 7.9km 3時間02分49秒 22位 27分45秒 25位
【名古屋市役所走友会B】(一般B)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 鈴木 昌哉 7.7km 29分38秒 19位 29分38秒 19位
2区 石神 浩治 6.3km 53分19秒 15位 23分41秒 10位
3区 日比野啓一 9.0km 1時間27分23秒 13位 34分04秒 10位
4区 牧村 邦男 5.2km 1時間47分25秒 12位 20分02秒 11位
5区 水野 茂樹 6.9km 2時間15分13秒 13位 27分48秒 14位
6区 木崎 和男 10.15km 2時間56分25秒 15位 41分12秒 17位
7区 村瀬 伸一 7.9km 3時間28分14秒 14位 31分49秒 17位
【名古屋市役所走友会C】(一般B)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 木崎  佳 7.7km 25分13秒 3位 25分13秒 3位
2区 佐藤 裕二 6.3km 48分58秒 6位 23分45秒 12位
3区 本間  薫 9.0km 1時間25分29秒 7位 36分31秒 14位
4区 服部 直樹 5.2km 1時間46分14秒 9位 20分45秒 14位
5区 服部  豊 6.9km 2時間14分11秒 12位 27分57秒 15位
6区 中島  聡 10.15km 2時間52分52秒 10位 38分41秒 10位
7区 加藤 一郎 7.9km 3時間20分54秒 9位 28分02秒 4位
【名古屋市役所走友会G】(女子)
区間 走者 距離 通過時間 通過順位 区間時間 区間
順位
1区 前川 恵子 5.1km 21分04秒 11位 21分04秒 11位
2区 川野 清子 3.0km 33分44秒 11位 12分40秒 8位
3区 内藤 茉莉 2.7km 46分07秒 10位 12分23秒 10位
4区 中島 千鶴 4.8km 1時間07分50秒 11位 21分43秒 11位
5区 村田 悠実 3.1km 1時間21分00秒 10位 13分10秒 9位
●表 彰 なし
●過去の戦績
H22.11.21 第57回大会 第3区 9.0km 31分34秒 10位 (一般B)
H21.11.15 第56回大会 第4区 5.2km 17分06秒 19位 (一般A)
  H20.11.16   第55回大会   第6区   10.15km   35分14秒    6位   (一般B)
●交通手段等
自家用車 自宅 8:35 多治見豊岡駐車場 9:38
徒歩 多治見豊岡駐車場 9:46 多治見駅 9:55
JR 多治見 10:07 土岐市 10:13
徒歩 土岐市駅 10:13 土岐市市役所 10:30
【第7区 土岐市役所〜多治見市役所】
徒歩 多治見市役所 13:17 多治見豊岡駐車場 13:25
自家用車 多治見豊岡駐車場 13:32 自宅 14:31
●費用
参加料 (5,000円) (1チームあたり。名古屋市役所チームで支払い?)
燃料 885円 (60km÷(9.5km/リットル)×(140円/リットル))
駐車料金 640円 (3時間54分)
JR 190円 (多治見〜土岐市)
合 計 1,715円  
●上位チーム成績
【一般A 】
(7区間 53.15km/全33チーム)
TPAC−A 2゜47’54”
三菱自動車岡崎 2゜49’25”
名古屋大学二年チーム 2゜51’39”
愛知大学A 2゜52’17”
KYB 2゜52’29”
名古屋大学院生チーム 2゜52’35”
22 名古屋市役所走友会A 3゜02’49”
【一般B
(7区間 53.15km
/全22チーム)
KAKERU+A 2゜58’49”
小牧でんでんむしA 3゜04’04”
岐阜経済大学中距離 3゜06’15”
天白川走友会 3゜06’47”
Wind Run 3゜11’08”
庄内RT−B 3゜14’44”
名古屋市役所走友会C 3゜20’54”
14 名古屋市役所走友会B 3゜28’14”
【女 子】
(5区間 18.7km/全11チーム)
岐阜県立土岐商業高等学校 1゜08’21”
名古屋大学女子混成チームB 1゜11’21”
岐阜大学 1゜12’01”
中津商業高校 1゜12’27”
名古屋大学女子混成チームA 1゜12’54”
名古屋大学四年チーム 1゜13’24”
10 名古屋市役所走友会G 1゜21’00”

アップダウンの繰り返しと多治見市内を走りまわる第7区 → コースガイドはこちら
 この最終7区の一つ前の第6区が全7区間の中では最も長い10.15kmではあるが、比較的平坦で難易度としては易しい区間である。今年担当となった第7区は7区間中3番目に長い区間であり、また、コースの変化風景の変化が激しく、私がここまで4回走った区間の中では一番味わいのある区間かもしれない。

 スタート場所は土岐市役所。中継地点は市役所の庁舎の2階の真下。
 第6区が土岐市役所の正面から堂々と入ってタスキを渡したのに対して、第7区はそのタスキを受け取ると、あたかも市役所の裏口から出ていくような感じで公道に出ていく。
 公道に出るとゴールを目指し西進していくが、土岐市から多治見市に抜けるにあたっては、途中「神明峠」がありこのコースもここを登らねばならない。国道19号線に出る少し前は登りで8%を越えるような急勾配の箇所もある。ここが第7区の一番のポイントになるところだろう。

 国道19号線の区間は、片側2車線のうち左側の1車線をこの第7区のコースとしている。当然渋滞は起こるが、ランナーとしては幹線国道を走るので気持ちが良い。
 東町交差点からは下り坂を転げるように走っていく。途中180度向きを変えるコーナーもあり、なかなか走っていても面白い。

 この坂を下りきって若干のアップダウンを繰り返していると、「本町オリベストリート」に入る。多治見市の街の中でも街並みが整備されているきれいなところだ。
 土岐川にかかる多治見橋を越えると「ながせ通り」へ。こちらは「本町オリベストリート」とは雰囲気が異なり、観光客向けというよりも地元の人たち向けの商店街が並ぶ。この辺りは応援の多いところで走っていても気持ちが良い。
 再び土岐川を越えるが、今度は昭和橋を越えて、「たじみ広小路」通りを走る。こちらは駅から少し離れているせいか、少々寂れた商店街だ。左折右折を繰り返すとゴールの多治見役所が目の前に開けてくる。

繰上スタート

早朝降り立った、JR土岐市駅。中継地点の土岐市役所は、ここから徒歩で約10分。
 JR土岐市駅から徒歩10分ほどで、第7区の中継地点の土岐市役所に着く。
 土岐市駅に10時13分に到着する電車で中継地点までやってきたが、この電車に乗っている選手は極めて少なかった。先頭通過予定が、11時44分。第1コールはその30分前というので、11時14分頃。10時30分頃に会場に到着しているバタバタするので、選手たちは意外と早い時間にやって来ているようだ。

 今回ナンバーカードを現地で同じ区間を走る、O宮さんからもらうことにしているので、まずはO宮さんを探す。市役所の玄関から入ってすぐのところに発見。分かり易い位置に陣取ってくれてありがとう。また女子の4区を走るN島さんもいる。こちらは初対面(?)なので「加藤です」と自己紹介をする。

 前日の雨も上がり、ずぶ濡れは避けられたが、気温は高めおまけに向かい風と走る条件としては少々さえないものだった。もちろん選手としては条件は同じであるが、なるべくなら気持ちよく走りたい。

土岐川にかかる中央橋。第6区の選手は写真奥のJR土岐市駅方面から土岐市役所に向かってやってくる。東濃駅伝は、その中継地点の多くがJR中央本線の駅のそばにあるのが特徴であるが、土岐川にかかる橋を何度も越えて走るというものその特徴の一つ。数えたことはないが、スタートからゴールまでいったいいくつの橋を越えてくるのであろうか。


第6区→第7区の中継地点の土岐市役所。この日は比較的暖かく、庁舎外で陣取る選手たちもちらほらいた。7区間の選手の待機場所の中でも、雨風をしのげトイレもしっかり完備している恵まれた中継地点の一つ。
 今回、名古屋市役所チームからは4チーム(男子3、女子1)がエントリー。男子は3チームで「A〜C」、女子は「G」を付けて区分けしている。Aチームは最終7区までタスキは繋がりそうであるが、B・Cチームは繰上スタートの可能性が高い。今日は強風のせいか、Aチームも途中で既に昨年比で5分以上遅れているという情報も入ってきた。

 11時30分を過ぎ、最終コールが始まる。先頭通過予定が11時44分となっているが、昨年実績が11時48分。今日は強風のためもっと遅くなるだろう。実際に先頭のチームがやってきたのは11時53分。一般Aで出場のTPAC−A、少し遅れて三菱自動車岡崎、高校男子の中京高校の順だ。そのあとちょっと間が空いて名古屋大学二年チーム、愛知大学・・・。名古屋市役所Aチームがやってきたのは12時05分過ぎ。11時20分に瑞浪土岐小学校をスタートした名古屋市役所Gチームも12時06分にタスキをつないでいった。先頭が昨年比で5分ほど遅れていったので、繰上スタートも12時05分頃と予想していたが今年に限っていえば、かなり待っていてくれた感じだ。


第1点呼の様子。ここの中継地点では、机と椅子を出して行っている。(11時07分頃)
 12時08分頃、ついに繰上スタートになってしまった。
 繰上スタートとなったのが一般A(33チーム)中4チーム、一般B(23チーム)中が15チーム。
 高校男子(6チーム)、女子(11チーム)、中学男子(16チーム)、中学女子(9チーム)が繰上スタート無しで中継点を通過しているので、全体で見れば89チーム中70チームは繰上スタート無し、19チームが繰上スタートしたことになる。つまり19人が、「ヨーイドン!」でスタートしたことと同じなのだ。

 繰上スタートした選手の中で先頭で走り、かつ、前を走る繰上スタートしなかった選手を抜いていけば少しばかりは順位が上がるはずだ。繰上スターとなると緊張感があまりないが、何らかの目標がないと走っていても力にならないので、前を走る獲物を追いかけるハンターの気分で走る。

 一般公道を出て坂道が始まる頃までは、多治見消防本部(一般B)の選手が少し前を走る。後ろから、多治見走友(一般A)の選手が追いつき、登り坂の中盤からどんどん離される。ちょっとペースが違いすぎる感じがあるので、無理に追いかけていくことはしない。

 この第7区(7.9km)の特徴は、主に前半にアップダウンがあり、終盤は平坦で多治見市内を大廻りしてゴールの多治見市役所へ向かうというもの。ペース配分は難しいが、終盤は人の比較的多いところを走らせてもらえるという楽しさもある。
 登りの一番きついのは、約1km〜神明峠付近まで。特に神明峠付近は、10%近い勾配になっている。今回は、やや前半に力をそそぎ、下りで体力を回復させながら終盤にスピードアップさせるという作戦だ。

12時07〜08分頃に第7区の繰上スタート。一般Aが4チーム、一般Bが15チームの合計19人が一斉にスタート。繰上スタートの選手のタスキは「赤色」。私は最前列の左から2人目。(Aチーム1区を走ったK保さん撮影)

 登り坂が始まると、繰上スタートしなかった選手たちが次々と目の前に現れる。
 繰上スタートしたチームは下位のチームが多いが、繰上スタートしなかったチームでも私の目の前にいるチームは中位〜下位に近いところを走るチームがほとんどだ。こちらもあえではいるが、その横を男子、女子、高校生、中学生関係無しに次々と抜いていく。上位を走るチームではこういうことはあり得ないが、下位を走るチームの特権でもある。

 神明峠に到達し、側道から国道19号線にはいると、しっかりと左側1車線がカラーコーンで仕切られコースとなっている。右側は車が大渋滞。申し訳ないと思いながらも前を見据えて走る。
 東町交差点で左斜めに国道19号線をそれて、南へ向かう。ここからはほぼ下り坂となる。前に数人の選手が走るのでこの下り坂でも頑張って少しずつ抜かす。コースが大きく左へ右へと曲がるので、なるべくコースの最短距離を走るようにする。

 稲垣鉱業の前では、「女子、中学男子、中学女子」の第4区→第5区の中継地点(生田橋バス停)があり、何人かの選手が待機している。「女子、中学男子、中学女子」の選手たちは、土岐市役所の中継地点では繰上スタートが一人もなかったので、ここに残っている選手は、すべて私が抜かしてきた選手ということになる。私が、この「生田橋バス停」の中継地点を通過してほどなく、後方でピストルの鳴る音が聞こえる。繰上スタートの合図だ。(女子3チーム、中学女子3チームの合計6チームが繰上スタートだったようだ)

 前半ややハイペースで入ったせいか、下り坂が終わる頃から脚の動きが悪くなってきた。多治見市内に入って沿道に人が増えてきた。10月中にあらかじめコースの下見と試走をしているの、ゴールまでの距離感覚はだいたいわかっている。
 土岐川にかかる多治見橋を渡ったところでチームメイトの応援を受ける。前半を既に走り終えた選手もいる。ビール缶を片手に持っているのがうらやましい。「ながせ通り」では、選手の他に地元商店街の人たちも店の前に現れて応援をする。一年に1回の行事なので珍しいのだろう。
 土岐川にかかる昭和橋を越えるといよいよゴールまで1kmを切る。前を走る選手は二人ほどいるが、こちらもいっぱいいっぱい。諦めずに何とかついていく。
 「たじみ広小路通り」を抜け左折、右折を繰り返し多治見市役所でゴールした。
 市役所の前には、他チームの選手を含めたくさんの観客がいた。繰上スタートにはなってしまったが、アンカーゴールするのは何年ぶりだろう。止まると、どっと汗が噴き出てくる。

 近くにはAチームで走ったO宮さんがいた。彼は繰上スタートにならずに、見事にタスキをゴールまで運んできた。今回のもう一つの楽しみは、私と同じ年のO宮さんとの7区のバトルだ。
 今回、私は28分02秒、彼は27分45秒のため、17秒ほど負けてしまった。10kmくらいの距離であれば、40歳の頃は私の方が早かったが、最近は直接バトルすることもないのでわからないが、力的にはどっこいどっこいの関係のようだ。来年はともに50歳。お互いにケガをせずに50歳代の上位でバトルすることを楽しみにしている。

今日の戦利品

今年の中山道東濃駅伝の参加賞はマグカップ。毎年デザインが少しずつ変わります。

今日走った名古屋市役所走友会のみなさん(ゴールの多治見市役所にて)。今日は所用で飲み会に参加できずに帰らせてもらいましたが、昼間から飲める東濃駅伝は楽しいですね。