第14回塩嶺王城パークライン10マイルマラソン大会 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6年ぶりの出場 前回この大会に出場したのは6年前の第8回大会。当時は子どもたちがまだ小学生。大会前日の土曜日に運動会があったため翌月曜日が学校が休みになるので、それを利用して信州方面に日・月の小旅行を兼ねてやってきている。あれから6年。時間が経つのは早い! 今年からこの大会の開催日が「日曜日→土曜日」となった。ランナーズなどの情報誌を見て「おや?」と思い大会要項を取り寄せてもやはり開催日は土曜日。土曜日開催の大会は少なくはないが、やはり少数派。「土曜日に大会に出場し現地で1泊、翌日は周辺でお金を使って遊んでいって欲しい」という、主催者側の魂胆が見え隠れしている。 走る側からすれば、土曜日にレースに出て日曜日をゆったり過ごすのも悪くはない。ただし、土曜日に仕事をしている人もいるので、土曜日開催になって返って出場できなくなる人も現れるかもしれない。 6年ぶりに参加し以前よりも参加者が増えたものの、それでも全体のエントリーは739人。決して多いとは思えない(走る側としては駐車場などの施設も空いていて助かるが・・・)。原因は参加種目にあるような気がする。 この大会の10マイルのコースは起伏があって面白いが、最近のランナーが食指を伸ばすのは「フルマラソン」、「ハーフマラソン」、「10km」という距離だろう。「10マイル」というのはレアな距離種目でもあり化石的な価値はあるが、参加者(=観光客)を増やす狙いがあるのであれば開催種目を一考すべきであろう。もう一つが「ジョギング部門」。これも参加者を増やすのには非常に役に立っている。 スタート場所に立っている長野陸協の役員をみると競技種目にこだわりたいような雰囲気が見えているが、観光客を増やす目的ならばせめて「ハーフマラソン」と「ジョギング部門」を取り入れるべきだろう。
「塩嶺王城パークライン」の名前の由来 この大会の名前は、「塩嶺王城パークライン10マイルマラソン」と少々長い。「岡谷市がメイン会場なので、『岡谷市やまびこマラソン』とでもネーミングすればよいのに・・・」と思っていたが、どうもそういうわけにはいかなそうだ。 まずは最初の「塩嶺(えんれい)」。塩嶺とは「塩嶺峠」、別名塩尻峠のことを指しているようだ。 塩嶺峠とは、松本盆地と諏訪盆地を分ける境目、もっと大きな目で見れば太平洋側と日本海側とを分ける分水嶺のひとつであるという。実際の塩尻峠は、国道20号線にあり最高点が1,012m。この大会のメイン会場から北へ直線距離で1.5kmほどのところにある。また、この会場付近は「塩尻峠の合戦」の地であったことから、なるほど塩嶺のネーミングはふさわしい。 また「王城(おうじょう)」とは、辰野町の「王城山(1,027m)」のことで、この付近一帯が「塩嶺王城県立自然公園」となっている。 スタートしてから約1kmで現れる「勝弦峠(かっつるとうげ)」から「しだれ栗森林公園」を経由して、JR小野駅近くまで伸びる道路が「塩嶺王城パークライン」。12月下旬から3月末までは冬季閉鎖される道路のようだ。この大会では、最後にランナーを苦しめる道路の名前がこの大会の名前となっているようだ。 コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 2日連続優勝への第一歩 この日は、午前5時過ぎに家を出発。最初の行き先はJR岡谷駅。前夜、東京を発ってきた単身赴任中のNさんと合流するためである。 午前8時少し前にJR岡谷駅前に到着。先月、神奈川県で開催された「足柄大橋開通25周年記念金太郎マラソン」以来、3週間ぶりの再開である。Nさんは夜行バスとJRに乗り継いでやってきたせいか少々眠たそうな感じだった。 私もこの大会は6年ぶりなので、Nさんと事前に打ち合わせたとおり大会のメイン会場を経由して自動車からコースの下見を行った。 何となくコースの記憶はあるものの、さすがに6年もの時間が経過しているので、あやふやなところがあり危うくコースを間違えそうになったものの何とか無事にコースの下見を終えることができた。6年ぶりに見たコースであったが、いい言い方であれば「走り甲斐のあるコース」、悪く言えば「誰が考えたのか鬼のようなコース」といえるだろう。16kmほどの距離で高低差が250〜300mほどあるのだから・・・。 さて、今日のスタートは正午ちょうど。土曜日開催で、遠方からの参加を受け入れるためにスタート時間を遅くしたのであろうが、気温が徐々に上昇しスタート時には20.5℃(会場での主催者発表)まで上昇。9〜10時頃のスタートであればもう少し涼しかっただろうと少々恨み節。 正午ちょうどにスタート。 スタートから5%軽く超える急勾配が続くが、ここはすり足気味に脚を動かしエネルギーの消費を抑える。約1km地点までに10人ほどの選手が前を走るが、同年代の選手はいない。今日は支給されたナンバーカードが2枚。体の前後に付いているので、前を走る選手の年代も特定できる。 1kmを過ぎて下りに入る。前を走るランナーがなぜか3人ずつ3組、まとまって走っているのが分かる。自分はこの頃10番目のグループにいたが、少しずつ後ろから追い抜いていくランナーが出始めた。 今日は前半はそれなりに走り、後半、特に勝負どころは「しだれ栗森林公園」の少し前から約2kmの急勾配と考えていたので、抜かれても涼しい顔をして走ることにする。同年代の選手にも一瞬前に出られたが、しばらくすると足音がしなくなった。 3km付近から中間点付近までは40歳代の選手、20歳代の選手と並走していたものの、登りだしてからは20歳代の選手が脱落。40歳代の選手とは少しずつ差が開きだしたものの自分の視界の中にはとどまっている。しだれ栗森林公園付近では、この日3回目の給水をする。いよいよ勝負と思い頑張ることにする。 ヘアピンカーブで後方を確認するが、後続の選手とは相当な距離が離れている。まだ、前を走る40歳代の選手との方がやや近いようだ。 このヘアピンカーブを過ぎて、「動物注意」のリスの絵の標識が現れればほぼ頂上。ここから走りを切り替えてペースを上げていく。 上り坂で相当脚を使ったが、下りに入り少しずつではあるが前を走る40代の選手との差が詰まり出す。残り1km少し手前でとうとう追い抜く。今日はこの選手と一番長く一緒に走ったようであるが、最後はこちらの粘り勝ちと言うことだろう。 そしてゴールへ向かう急勾配の下りを駆け下りていく。しかしながら後ろから誰やらが追いかけてくる足音がする。足音の雰囲気から若い選手のようだ。残り500mくらいだろうか。 こちらもそれなりに駆けおりてきているところではあるが、若い選手の走りにはかなわない。まだ、明日のこともあるので、無理せずゴールへ。ゴールタイムは1時間02分42秒。6年前に比べて2分30秒以上も遅いタイムであったが、今の走力からすれば1時間02分台ならOKと考えていたので、自分の中では合格範囲であった。とりあえず、2日連続のレースの初日はクリア。 また、一緒に参加したNさんも私と同じカテゴリーで5位入賞。二人ともに入賞でハッピーにレースを終えることができた。
岡谷市民新聞の取材がありました 6年前と同じくゴールしてほどなく岡谷市民新聞社の女性記者さんの取材を受ける。各部門の優勝者にインタビューをして記事にしている模様。ちっちゃな地元紙なので、大きく取り上げられることは間違いない。 「新聞を送っていただけますか?」とお願いすると快諾。6月3日(日)と6月4日(月)の2日間、この大会を特集に記事にしていたので、2日分が6月6日(水)に送られてきた。ありがとうございます。それにしてもちょっと記事が大きすぎて、照れてしまいます。
本日の戦利品
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