第14回塩嶺王城パークライン10マイルマラソン大会 参戦記
 6年ぶりの参加のこの大会です。
 以前は日曜日開催でしたが、雑誌を等を見ると今年はなぜか土曜日開催へ。今回久しぶりに参加した理由の一つに土曜日開催だったということがあります。(「旅おかや」をみると、「今回初めて、遠方の方も参加しやすくするため土曜日の午後からの開催といたしました。ぜひ、観光もかねて参加しませんか。また、6月2日にはミニ・ワインパーティーの開催も予定しております。東日本大震災並びに長野県北部地震による被災者様への支援を目的とした『チャリティーマラソン』として実施します。」と土曜日にした理由が説明してありました。 )
 
 さて大会の方ですが、久しぶりに参加したものの、6年前と一番変わったのは参加者の数でしょうか。6年前の10マイルのエントリーがわずか259人だったのが、マラソンブームも手伝って552人へ倍増です。スタート場所が少し混雑したことを除けば、相も変わらず後半苦しんでゴールで帰ってきました。今回の目標はもちろん年代別での優勝。6年前に比べてタイムは2分以上落ちたものの、何とか逃げ切って目標を達成できました。優勝は何回あっても嬉しいですね。

 
●大会名   第14回塩嶺王城パークライン10マイルマラソン大会
●開催日 平成24年6月2日(土)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
鳥居平やまびこ公園発着(長野県岡谷市) →詳細地図

大会要項

プログラム

 

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴、20.5℃
●参加賞 くるみやまびこ(お菓子)、手形せんべい、日本酒(夜明け前)、スポルト岡谷(ボーリング1ゲーム無料券)、プリンス&スカイラインミュウジアム無料入場券、チロルの森入園半額券、しだれ栗森林公園パターゴルフ場割引券
●結 果 1時間02分42秒 (10マイル :総合第13位、男子50〜59歳  優勝)
●表 彰 賞状、トロフィー
●過去の戦績
第8回大会   H18.5.28   10マイル   1時間00分04秒   年代別1位   (44歳)
●交通手段等 【往路】
自宅5:28〜(一般道)〜名古屋IC〜(東名)〜小牧JCT〜(中央道)〜岡谷JCT〜(長野道)〜岡谷IC〜JR岡谷駅(Nさんと合流)〜(コース下見)〜会場駐車場8:31
【復路】
会場駐車場13:45〜(一般道)〜14:05(ロマネット・入浴/昼食)15:08〜(一般道)〜岡谷IC〜(長野道)〜岡谷JCT〜(中央道)〜小牧JCT〜(東名)〜名古屋IC〜(一般道)〜17:32地下鉄本山駅(解散)17:36〜自宅17:44
●費用
 
参加料 3,000円  
燃料 4,828円  420.7(km)/12.2(km/リットル)×140(円/リットル)
高速料金  4,300円
 (ETC割引/名古屋〜岡谷) 2,150円)
 (ETC割引/岡谷〜名古屋) 2,150円)
入浴料  500円  (ロマネット
Nさん交通費ご負担金 ▲2,500円  
合 計 10,128円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10マイル 男子50〜59歳は6位まで)
【10マイル−12時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所  所属 記録
男子30歳未満 40人 牛山 純一 28 原村   55’48”
男子30〜39歳 107人 上島 通成 35 辰野町 平井星光堂 56’13”
男子40〜49歳 124人 中野 賢一 47 山梨県 山梨赤十字病院 59’46”
★男子50〜59歳 127人 加藤 一郎 50 愛知県 名古屋市役所走友会 1゜02’42
三角 道夫 51 東京都 小平自衛隊 1゜04’05”
山口 幸三 59 愛知県   1゜04’43”
坂本 祐二 53 諏訪市 野村ユニソン 1゜05’37”
中村 和史 51 愛知県 eA愛知 1゜05’56”
渡辺 一郎 52 群馬県 天沼RC 1゜07’02”
男子60歳以上 77人 佐藤 伸一 63 神奈川県 湘南RC 1゜08’07”
女子30歳未満 9人 熊谷 知恵美 25 東京都 WindRun 1゜34’24”
女子30〜49歳 42人 倉田 智枝子 48 箕輪町   1゜13’01”
女子50歳以上 26人 友野 優子 56 安曇野市   1゜16’13”
【5km−12時10分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢  住所 所属 記録
一般男子 64人 鈴木 将吾 29 埼玉県 アートスポーツ 17’27”
一般女子 34人 小井土 美希 19 下諏訪町 下諏訪体協 20’32”
中学生男子 15人 日野 志朗 15 箕輪町 箕輪中学校 17’32”
中学生女子 17人 今井 萌 14 岡谷市   20’35”
【1.8km−女子・12時10分/男子・12時13分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
小学生男子 34人 落合 亮太 11 静岡県   6’46”
小学生女子 23人 夏川 優衣 12 岡谷市 小井川小学校 7’12”
総合計 739人  

6年ぶりの出場
 前回この大会に出場したのは6年前の第8回大会。当時は子どもたちがまだ小学生。大会前日の土曜日に運動会があったため翌月曜日が学校が休みになるので、それを利用して信州方面に日・月の小旅行を兼ねてやってきている。あれから6年。時間が経つのは早い!

 今年からこの大会の開催日が「日曜日→土曜日」となった。ランナーズなどの情報誌を見て「おや?」と思い大会要項を取り寄せてもやはり開催日は土曜日。土曜日開催の大会は少なくはないが、やはり少数派。「土曜日に大会に出場し現地で1泊、翌日は周辺でお金を使って遊んでいって欲しい」という、主催者側の魂胆が見え隠れしている。
 走る側からすれば、土曜日にレースに出て日曜日をゆったり過ごすのも悪くはない。ただし、土曜日に仕事をしている人もいるので、土曜日開催になって返って出場できなくなる人も現れるかもしれない。

 6年ぶりに参加し以前よりも参加者が増えたものの、それでも全体のエントリーは739人。決して多いとは思えない(走る側としては駐車場などの施設も空いていて助かるが・・・)。原因は参加種目にあるような気がする。
 この大会の10マイルのコースは起伏があって面白いが、最近のランナーが食指を伸ばすのは「フルマラソン」、「ハーフマラソン」、「10km」という距離だろう。「10マイル」というのはレアな距離種目でもあり化石的な価値はあるが、参加者(=観光客)を増やす狙いがあるのであれば開催種目を一考すべきであろう。もう一つが「ジョギング部門」。これも参加者を増やすのには非常に役に立っている。
 スタート場所に立っている長野陸協の役員をみると競技種目にこだわりたいような雰囲気が見えているが、観光客を増やす目的ならばせめて「ハーフマラソン」と「ジョギング部門」を取り入れるべきだろう。

メイン会場は鳥居平やまびこ公園管理棟前の広場

管理棟にはお土産を売る売店があります。

少しですが、出店もありました。

この付近は塩尻峠の合戦跡地の説明。信濃侵略を目指す武田信玄と松本を本拠とする小笠原長時が、1548年7月19日にこの塩尻峠付近で合戦を行い武田側が勝利をおさめたと書かれていました。

鳥居平やまびこ公園の管理棟前にあるモニュメント
芝生広場ではランナーがシートを広げて準備をしています。気持ちがいいですね。

平成元年に「日本都市公園100選」に選定されたことを記念して建立された記念碑とか。

スタート前に岡谷太鼓の演奏がありました。

「塩嶺王城パークライン」の名前の由来
 この大会の名前は、「塩嶺王城パークライン10マイルマラソン」と少々長い。「岡谷市がメイン会場なので、『岡谷市やまびこマラソン』とでもネーミングすればよいのに・・・」と思っていたが、どうもそういうわけにはいかなそうだ。

 まずは最初の「塩嶺(えんれい)」。塩嶺とは「塩嶺峠」、別名塩尻峠のことを指しているようだ。
 塩嶺峠とは、松本盆地と諏訪盆地を分ける境目、もっと大きな目で見れば太平洋側と日本海側とを分ける分水嶺のひとつであるという。実際の塩尻峠は、国道20号線にあり最高点が1,012m。この大会のメイン会場から北へ直線距離で1.5kmほどのところにある。また、この会場付近は「塩尻峠の合戦」の地であったことから、なるほど塩嶺のネーミングはふさわしい。

 また「王城(おうじょう)」とは、辰野町の「王城山(1,027m)」のことで、この付近一帯が「塩嶺王城県立自然公園」となっている。
 スタートしてから約1kmで現れる「勝弦峠(かっつるとうげ)」から「しだれ栗森林公園」を経由して、JR小野駅近くまで伸びる道路が「塩嶺王城パークライン」。12月下旬から3月末までは冬季閉鎖される道路のようだ。この大会では、最後にランナーを苦しめる道路の名前がこの大会の名前となっているようだ。

コース紹介(コースガイド)こちらを参照して下さい。

2日連続優勝への第一歩
 この日は、午前5時過ぎに家を出発。最初の行き先はJR岡谷駅。前夜、東京を発ってきた単身赴任中のNさんと合流するためである。
 午前8時少し前にJR岡谷駅前に到着。先月、神奈川県で開催された「足柄大橋開通25周年記念金太郎マラソン」以来、3週間ぶりの再開である。Nさんは夜行バスとJRに乗り継いでやってきたせいか少々眠たそうな感じだった。

 私もこの大会は6年ぶりなので、Nさんと事前に打ち合わせたとおり大会のメイン会場を経由して自動車からコースの下見を行った。
 何となくコースの記憶はあるものの、さすがに6年もの時間が経過しているので、あやふやなところがあり危うくコースを間違えそうになったものの何とか無事にコースの下見を終えることができた。6年ぶりに見たコースであったが、いい言い方であれば「走り甲斐のあるコース」、悪く言えば「誰が考えたのか鬼のようなコース」といえるだろう。16kmほどの距離で高低差が250〜300mほどあるのだから・・・。

 さて、今日のスタートは正午ちょうど。土曜日開催で、遠方からの参加を受け入れるためにスタート時間を遅くしたのであろうが、気温が徐々に上昇しスタート時には20.5℃(会場での主催者発表)まで上昇。9〜10時頃のスタートであればもう少し涼しかっただろうと少々恨み節。
 さて、この日の10マイルのエントリーは552人。6年前の10マイルのエントリーが259人だったのであるから、完全に倍増となっている。マラソンブームが地方にも波及していることがはっきりと数字に表れている。しかしながら、最前列をキープしようとする選手は少ない。スタート10分前でも最前列に並べることができたのはありがたかった。

 正午ちょうどにスタート。
 スタートから5%軽く超える急勾配が続くが、ここはすり足気味に脚を動かしエネルギーの消費を抑える。約1km地点までに10人ほどの選手が前を走るが、同年代の選手はいない。今日は支給されたナンバーカードが2枚。体の前後に付いているので、前を走る選手の年代も特定できる。

 1kmを過ぎて下りに入る。前を走るランナーがなぜか3人ずつ3組、まとまって走っているのが分かる。自分はこの頃10番目のグループにいたが、少しずつ後ろから追い抜いていくランナーが出始めた。
 今日は前半はそれなりに走り、後半、特に勝負どころは「しだれ栗森林公園」の少し前から約2kmの急勾配と考えていたので、抜かれても涼しい顔をして走ることにする。同年代の選手にも一瞬前に出られたが、しばらくすると足音がしなくなった。

 3km付近から中間点付近までは40歳代の選手、20歳代の選手と並走していたものの、登りだしてからは20歳代の選手が脱落。40歳代の選手とは少しずつ差が開きだしたものの自分の視界の中にはとどまっている。しだれ栗森林公園付近では、この日3回目の給水をする。いよいよ勝負と思い頑張ることにする。
 ヘアピンカーブで後方を確認するが、後続の選手とは相当な距離が離れている。まだ、前を走る40歳代の選手との方がやや近いようだ。

 このヘアピンカーブを過ぎて、「動物注意」のリスの絵の標識が現れればほぼ頂上。ここから走りを切り替えてペースを上げていく。
 上り坂で相当脚を使ったが、下りに入り少しずつではあるが前を走る40代の選手との差が詰まり出す。残り1km少し手前でとうとう追い抜く。今日はこの選手と一番長く一緒に走ったようであるが、最後はこちらの粘り勝ちと言うことだろう。

 そしてゴールへ向かう急勾配の下りを駆け下りていく。しかしながら後ろから誰やらが追いかけてくる足音がする。足音の雰囲気から若い選手のようだ。残り500mくらいだろうか。
 こちらもそれなりに駆けおりてきているところではあるが、若い選手の走りにはかなわない。まだ、明日のこともあるので、無理せずゴールへ。ゴールタイムは1時間02分42秒。6年前に比べて2分30秒以上も遅いタイムであったが、今の走力からすれば1時間02分台ならOKと考えていたので、自分の中では合格範囲であった。とりあえず、2日連続のレースの初日はクリア。

 また、一緒に参加したNさんも私と同じカテゴリーで5位入賞。二人ともに入賞でハッピーにレースを終えることができた。

6年ぶりにこの大会の表彰台の中央に立つことが出来ました。

5位入賞のNさん。おめでとうございます。
本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 4’05” 4’05”
5km 18’14” 14’09”
中間点 28’46” 10’32”
10km 37’40” 8’54”
残り1km 59’18” 21’38”
ゴール 1゜02’42” 3’24”

岡谷市民新聞の取材がありました
 6年前と同じくゴールしてほどなく岡谷市民新聞社の女性記者さんの取材を受ける。各部門の優勝者にインタビューをして記事にしている模様。ちっちゃな地元紙なので、大きく取り上げられることは間違いない。
 「新聞を送っていただけますか?」とお願いすると快諾。6月3日(日)と6月4日(月)の2日間、この大会を特集に記事にしていたので、2日分が6月6日(水)に送られてきた。ありがとうございます。それにしてもちょっと記事が大きすぎて、照れてしまいます。

私は「各部優勝の皆さん」(赤枠)、一緒に参加したNさんは給水ポイントの写真(黄枠)で取り上げられていました。(写真をクリックすると部分的に拡大します)

本日の戦利品

娘に「久しぶりに大きなトロフィーだね」と言われました。思い出してみるとそうかもしれません。