第15回白馬スノーハープクロスカントリー大会 参戦記
 3年ぶりの出場です。
 3年前は序盤から意気込みすぎ、中盤から見事なくらい大きく失速し、息も絶え絶えゴールした苦い思い出があります。

 今回は、序盤はそれなりに走り、中盤以降からペースアップして走る予定でした。しかしながら、序盤はまずまずいい感じで走れたものの、クロカンコースでの練習をほとんどしていないこともあり、中盤から脚が鉛のように重く、3km以降は前回と同様に意気消沈。竜頭蛇尾的な走りになってしまいましたが、相手に恵まれたこともあり何とか年代別で優勝することができました。
 相変わらず情けない走りでしたが、3年前に恨めしそうに見ていた金メダルが手に入ったことは素直に嬉しいです。50%くらいリベンジできたということでしょうか。
 
 それから今回、ゲストランナーの一人に「野尻あずさ」さん(日本大学 → 第一生命 → 富山陸協)がいました。3月末に第一生命を退社され現在はフリーのようですが、この大会では8km部門などを走られ、多くの選手から声援を受けていました。表彰式では優勝者へのプレゼンテーターになっており、私もちゃっかり野尻あずささんからメダルと賞状をいただきました。
 背もちっちゃければ、握手した手もか細く、こんな小さな体でマラソンを2時間25分29秒(2011.4ロンドン)で走ったなあと感心してしまいました。ちょっと変わったヘアスタイルですが、正面でよ−くみると、かわいい顔をしていました。走っているときには見ることができないいい笑顔でしたね。

 
●大会名   第15回白馬スノーハープクロスカントリー大会
●開催日 平成24年7月22日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
白馬スノーハープ発着(長野県北安曇郡白馬村) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
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●天 候 くもり、26℃くらい
●参加賞 キャップ(帽子)、各種割引券
●結 果 15分26秒 (4km :総合第29位、男子50〜59歳  優勝)
●表 彰 賞状、メダル
●過去の戦績
第12回 H21.7.19 4km 16分58秒 年代別5位 (47歳)
●交通手段等 【往路】
自宅5:18〜(一般道)〜名古屋IC〜(東名)〜小牧JCT〜(中央道)〜岡谷JCT〜(長野道)〜豊科IC〜指定駐車場(佐野坂スキー場)8:22/8:28〜(シャトルバス)〜会場8:32
【復路】
会場11:35〜(シャトルバス)〜指定駐車場11:40/11:45〜(一般道)〜豊科IC〜(長野道)〜岡谷JCT〜(中央道)〜小黒川PA(仮眠)〜小牧JCT〜(東名)〜名古屋IC〜(一般道)〜自宅16:07
●費用
 
参加料 3,000円  
燃料 5,790円  527.5(km)/12.3(km/リットル)×135(円/リットル)
高速料金  4,900円
 (ETC割引/名古屋〜豊科) 2,450円)
 (ETC割引/豊科〜名古屋) 2,450円)
合 計 13,690円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(4km 一般男子50代は3位まで)
【駅伝1.5km×6区間−7/21(土)14時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所  記録
小学生 35チーム 川中島JRC A 長野県 33’32”
【駅伝1.5km×4区間−7/21(土)15時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所  記録
中学生男子 41チーム 赤穂中学校 長野県 18’59”
中学生女子 23チーム 腰越JSC 中学生女子 長野県 22’03”
【駅伝4km×4区間−7/21(土)15時40分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所  記録
一般男子 61チーム 長野市駅伝部Y 長野県 52’54”
一般女子 8チーム 松代高校 長野県 1゜20’35”
一般男女混合(男3、女1) 37チーム チームNDEM 長野県 1゜06’18”
一般男女混合(男2、女2) 23チーム SUNS 長野県 1゜00’45”
一般男女混合(男1、女3) 13チーム 石井クラブA 長野県 1゜02’02”
ファイヤーマン 18チーム さいたま市消防局陸上部A 埼玉県 58’33”
【1km−7/22(日)9時30分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 所属クラブ等  住所 記録
小学生1、2年男子 90人 大野祐一郎 山ノ内西小スキークラブ 長野県 4’02”
小学生1、2年女子 50人 坂元 夏希 辰野南小学校 長野県 4’11”
【1km−7/22(日)9時40分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名  所属クラブ等 住所  記録
小学生3、4年男子 119人 越 陽汰 川中島JRC 長野県 3’26”
小学生3、4年女子 85人 高橋 実里   茨城県 3’34”
【1.5km−7/22(日)9時50分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名  所属クラブ等 住所  記録
小学生5、6年男子 138人 間野 健太郎  team MANO 富山県 5’10”
小学生5、6年女子 114人 松原 亜純   愛知県 5’28”
【4km−7/22(日)10時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名  所属クラブ等 住所  記録
中学生男子 111人 箱山 陸人 腰越JSC 長野県 13’49”
中学生女子 59人 小林 祐華 腰越JSC 長野県 15’35”
【4km−7/22(日)10時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  所属クラブ等 住所 記録
高校生男子 11人 島崎 敦也   長野県 14’12”
高校生女子 2人 市村 芹菜 下高井農林高校 長野県 21’14”
一般男子29歳以下 18人 本山 創 紅い絆 新潟県 14’17”
一般男子30代 31人 岩崎 覚 日本郵便高田支店 新潟県 13’43”
一般男子40代 43人 唐木 弘志 赤穂小学校 長野県 14’37”
★一般男子50代 34人 加藤 一郎 名古屋市役所走友会 愛知県 15’26”
関 誠 川島小 長野県 15’59”
塚田 義一 能生陸上クラブ 新潟県 16’00”
一般男子60代 38人 渡辺 孝   群馬県 16’02”
一般男子70歳以上 18人 佐藤 久雄 荒砥走友会 群馬県 18’52”
一般女子39歳以下 20人 松澤 加奈子   長野県 17’32”
一般女子40歳以上 33人 小林 明子 流星 静岡県 20’19”
【8km−7/22(日)8時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名   所属クラブ等 住所 記録
一般男子 232人 藤永 宏基   愛知県 27’12”
一般女子 48人 渡辺 真由美 チームらんちゅう 新潟県 32’42”
総合計 2,400人  

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。

3年ぶりの出場
 今回の遠征目的は、ズバリ3年前のふがいない走りに対するリベンジであった。

 午前5時過ぎに自宅を出発。高速道路を経由して会場近くの「さの坂スキー場」の指定駐車場に3時間ほどで到着。30年ほど前には、穴場のスキー場として何度かやってきたことがあるので懐かしい。
 ここから大会会場の「白馬スノーハープ」までは、スキー場の送迎バスで送ってもらえるのでありがたい。駐車場に到着したときに10人ほど選手や家族を乗せて発車待ちをしていたシャトルバスは、こちらが車から荷物を降ろしている間に出発してしまったが、すぐ次のバスがやってきて5分と待つことなく出発し、4分ほどで会場に到着した。


さの坂スキー場の駐車場から大会会場へのシャトルバスは、スキー場の送迎バスが4台ほど使われていた。
 3年前にここにやってきたときには、「ここがあの長野オリンピックのクロスカントリースキーの会場か〜!」と感激した。直接この場で観戦したわけではないが、テレビの画像を通して日本中が熱くなった長野オリンピック。14年前の熱い戦いが思い出される。

 受付終えて、さっそくコースの試走に出かける。
 3年前に一度走ってはいるものの、3年前の雪辱をはらさなければならないので、コースの地理を頭に叩き入れる。
 このコースの特徴は、スタートして数百メートルでいきなり登り坂が始まる最初のピークを迎える。その後中盤は大きなアップダウンは少ないが、3km手前から再び急激な登り坂が始まり選手を苦しめる。
 このコースの攻略のポイントとしては、心拍数が上がりきらない序盤はやや抑え気味に走り、終盤の差がつく登り坂でスパートできるように走れば、タイムもそれなりについてくるだろう。(ただし、それなりの練習があらかじめできていたらのことであるが・・・)
 3年前は、スタート地点の芝のグランドも、クロスカントリーコースもぐちゃぐちゃであったが、この日は芝のグランドは水を多く含んでいたものの、クロスカントリーコースはほぼ乾燥していて、走りやすい具合となっていた。あとはイメージ通りに走り抜くことだけだ。でもこれが案外難しい。

1998年の長野オリンピックのクロスカントリー競技の会場となった「白馬クロスカントリー競技場(スノーハープ)」。写真は「管理棟」。開催から14年が経過しましたが、長野オリンピックのロゴが輝いて見えますね。

こちらは競技場。中央の芝生のあるところは、夏はサッカーなどに使用されます。個人利用は1日300円とリーズナブル。

受付は3年前と同じ近くのプレハブ小屋。いつもは何に使われている施設なのでしょうか?

こちらはレース前後で自由に給水できる施設。徐々に日差しが出てきたため、この給水所は賑わっていました。

こちらは地元のブース。

置いてあるものは長野県らしく漬物関係が多かったのですが、このキュウリの味噌漬けは美味しかった。何本もいただきました。もちろん無料!
移動販売車などによる販売は、場所があまりよくなかったこともあり人気はいまひとつでした。

ウエア、シューズ関係を扱うショップも数店舗出店していましたが、会場の端にあり訪れる人は少なかったですね。

体がついていかない・・・
 ウインドスプリントを数本行った後に、10時20分頃スタート地点に向かう。
 10時30分の4kmにエントリーした選手は248人。スタート場所が横にかなり長いので、スタートラインに並ぶ選手は数列でゆったりしている。とにかく今日は前半ゆったり入ることに心掛けていこうと思う。

 招待選手である富士通・ジョハナ・マイナのピストルで選手が一斉にスタートする。
 スタートラインが広いので接触することもなくスムースにスタートする。しかしながら200mほど走るとコースが狭められ、いきなり登り坂が始まる。スタートダッシュをしなかったこともあり、私の前には既に20人ほどの選手がいる。10%を超えるような坂なので、すり足気味に坂を登って行く。ピョンピョン飛び跳ねるように走る高校生らしき選手を抜いていく。このあたりは序盤。前回の反省で肩の力を抜いて走ることにする。

 登り坂は急なものの長くは続かない。下り出すと廻りの選手は一転して一気にスピードアップする。最近はこのスピードの切り替えが苦手になってきたので、一気にペースアップされると辛く感じる。
 3年前に比べれば今日のこのコースはぬかるみが少なく走りやすい。1kmの看板を過ぎ、少し走ると目の前に芝生が広がってくる。スタート地点の少し右側に出てくる、そういうコースレイアウトだ。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’42” 3’42”
2km 7’23” 3’41”
3km 11’20” 3’57”
ゴール 15’26” 4’06”
 ここから200mほどはスタート直後と同じように平坦であるが、200m先はスタート直後のコースの下をくぐり短いが登り坂が始まる。ぐるっと芝生広場を囲むように走るので、1〜2kmほどはあまり起伏がない。この辺りまで来ると、他の選手と抜きつ抜かれつということはなくなり、順位の移動はなくなる。

 3km手前くらいから再び急坂が始まる。
 今回、ここからが勝負のポイントと思っていたところ。ここからペースアップしようと考えていたのであるが、思っていた以上に序盤で脚を使ってしまったせいか登り坂がきつい。この辺りから、最初の思いと体の疲労の具合の食い違いに気がつき出す。とはいえ、ここまで来てしまってはどうしようもない。

 終盤は、登り坂が数カ所待ちかまえているが、今回もうまく対応ができないレースになってしまった。
 このコースには終盤折り返し地点が2カ所現れるが、最初の折り返しで数えると順位は20位。このペースでは最後まで持たないと思うものの何とも出来ない。残り600mほどのところに現れる最後の坂を息も絶え絶え登る。まるで脚に鉛が入ったようにずっしり重い。
 残り500mで2カ所目の折り返し(最後の折り返しでもある)があるが、折り返す際に後方の同年代の選手を確認するが相当程度離れている。「何とか逃げ切れるか・・・」

 この折り返し以降は下り一辺倒にもかかわらず、多くの選手に抜かれっぱなし。わずか500mで9人にも抜かれ総合29位。年代別で優勝したものの、3年前と同様イメージと大きくかけ離れた走りしかできなかった。

次々とゴールをする8km部門の選手

ゴール後はすぐに記録証が発行されます。

ゴール後、ドロドロになったシューズや靴を洗うことができる洗い場。私も利用しましたが、お湯も出るんですね。

8km女子の表彰式。8位までが入賞です。

こちらは私。顔は見えませんが、読み上げをしている赤いジャージの人は、野尻あずささんです。

4km50歳代男子の記念撮影

本日の戦利品

このメダルは、大きくてデザインが恰好いいものです。ようやく手に入れることができました。