2012福岡県民さわやかマラソン 参戦記
 福岡県の国盗りをかけた遠征です。
 福岡国際マラソン以外で福岡県を訪れたのは、昨年4月の「第24回エフエム福岡・海の中道はるかぜマラソン大会」以来、約1年半ぶりです。今回の会場は、その「はるかぜマラソン」と同じ国営海の中道海浜公園です。前回のリベンジをするにはちょうどいいかもしれません。

 
 11月に入り10月と比べ明らかに体調が上向いているので、今回もそこそこのタイムで走れそうな感じはありました。しかしながら福岡地方は前日の雨が上がり、時々強風が吹きます。この強風が、今日の走りを左右するポイントになるかもしれないと感じました。
 今日の10kmは5km×2周回というもの。オーバーペースにならないように最初の1kmの入りに気をつけて走ります。序盤は総合で12〜13位で走っていましたが、徐々に落ちてくる選手を拾いながら順位を上げていきます。2回の折り返しで後方を確認したところ同年代の選手とは、差が広がっていたため、終盤はスパートをかけることもなくゴール。福岡県の国盗りも運良く2回目でクリアすることができました。

 また、スタート場所で声をかけていただいた地元のランナーの谷口さんありがとうございました。私と同じ50歳とのこと。スタートの場所を走りやすい場所に譲っていただき、おかげさまで優勝することができました。表彰式後もまた、声をかけていただきありがとうございました。遠路での親切な出会いがあると嬉しいですね。

●大会名 2012福岡県民さわやかマラソン
●開催日 平成24年11月18日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
国営海の中道海浜公園発着(詳細地図)(福岡県福岡市東区)

大会要項

プログラム



コースマップ
コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、16℃くらい
●参加賞 ウエストポーチ、みかんジュース、アイスタオル、エア・サロンパス(引換券)、スポーツデポ500円割引券、クリアホルダー(文房具)、スポーツドリンク(完走後)
●結 果 36分00秒(総合第8位、10km :男子50歳以上  第1位
●表 彰 賞状、メダル、パールライス(2kg)、手作りかぼちゃケーキ
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【11月17日(土)/1日目】
自動車 自宅 13:46 名古屋空港駐車場 14:22
飛行機 名古屋(小牧) 15:30 福岡 17:04 (FDA311便)
17:00
地下鉄 福岡空港 17:25 天神 17:36 (空港線)
徒歩 天神 17:36 ホテル 18:00
【北天神エスビーホテル/泊】
【11月18日(日)/2日目】
徒歩 ホテル 7:33 博多港 8:05
高速船 博多港 8:15 西戸崎 8:30 (福岡市営渡船)
徒歩 西戸崎港 8:30 会場 8:52
【2012福岡県民さわやかマラソン 10km 11:50スタート】
徒歩 会場 14:15 西戸崎港 14:30
高速船 西戸崎 14:53 博多港 15:08 (福岡市営渡船)
【みなと温泉 波葉の湯/入浴・昼食】
徒歩 温泉 18:40 中洲川端駅 19:00
地下鉄 中洲川端 19:04 福岡空港 19:13 (空港線)
飛行機 福岡 20:30 名古屋(小牧) 21:43 (FDA314便)
21:45
自動車 名古屋空港駐車場 21:57 自宅 22:25
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
 
参加料 3,000円  
飛行機 9,600円 (FDA:名古屋(小牧)〜福岡/45割)
13,600円 (FDA:福岡〜名古屋(小牧)/45割)
地下鉄(福岡市営) 500円 (福岡空港〜天神、中洲川端〜福岡空港)
高速船(福岡市営) 860円 (博多港〜西戸崎/往復)
宿泊代 4,500円 (北天神エスビーホテル/1泊素泊まり)
入浴料 800円 (みなと温泉 波葉の湯
燃料 476円 27.2(km)/8.0(km/リットル)×140(円/リットル)
空港駐車料 0円 (FDA使用は5日間無料)
合 計 33,336円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10km男子一般50歳以上は3位まで)
【10km−11時50分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子高校生 13人 永富 天朗 福岡県飯塚市   38’44”
男子一般29歳以下 92人 岩佐 実徳 千葉県船橋市 うはうは 36’00”
男子一般30〜49歳 346人 平尾 隆弘 長崎県長崎市 長崎県庁 32’24”
★男子一般50歳以上 197人 加藤 一郎 愛知県名古屋市 名古屋市役所走友会 36’00”
倉掛 俊一 福岡県筑前町   36’39”
鳥飼 重友 佐賀県鳥栖市 山王走友会 36’50”
女子高校生 0人 該当者なし
女子一般29歳以下 44人 田代 瑠美 福岡県粕屋町 かすやドーム 43’16”
女子一般30〜49歳 108人 福島 貴子 福岡県福岡市 山下医科器械 38’39”
女子一般50歳以上 29人 上野 晃子 福岡県福津市 GMRC 48’53”
【5km−11時30分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子中学生 30人 入部 栄太 福岡県八女市   17’06”
男子高校生 9人 末田 怜 福岡県福岡市 東海大学付属第五高等学校 16’55”
男子一般49歳以下 148人 北村 拓也 山口県宇部市 宇部総合支援 16’29”
男子一般50歳以下 51人 篠原 義明 福岡県筑前町   18’02”
女子中学生 8人 大村 奈実希 福岡県鞍手町 鞍手町立鞍手北中学校 20’16”
女子高校生 5人 大石 和佳奈 福岡県福岡市 精華女子高等学校 27’41”
女子一般49歳以下 150人 小川 景子 福岡県みやま市 久留米工業大学 18’24”
女子一般50歳以上 21人 橋本 紀江 山口県防府市   24’30”
【2km−11時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子小学4年生 58人 庭瀬 俊輝 福岡県福岡市   7’26”
男子小学5年生 58人 大木 バートン 福岡県北九州市 折尾西陸上クラブ 7’06”
男子小学6年生 59人 三井 椋介 福岡県芦屋町 芦屋ジョギングクラブ 6’56”
男子中学生 19人 山田 慶 福岡県筑前町 三輪中学校 6’29”
男子高校生 6人 倉重 伊蕗 福岡県北九州市 高稜高校 6’13”
男子一般 44人 濱口 裕佑 福岡県福岡市 FCハマ 6’29”
女子小学4年生 38人 前田 有葵乃 福岡県筑前町 東小田小 8’01”
女子小学5年生 59人 三好 莉紗 福岡県北九州市 到津小学校 7’20”
女子小学6年生 43人 廣澤 涼羽 福岡県水巻町 頃末小学校 7’10”
女子中学生 16人 藤井 菜々子 福岡県那珂川町 那珂川北中 6’53”
女子高校生 2人 早久 都加紗 福岡県太宰府市 春日高等学校 7’40”
女子一般 33人 小田 育美 山口県下関市   7’47”
親子ペア 49組 菅原 裕二
・宏一郎
福岡県柳川市   7’39”
【1km−10時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
男子小学1年生 42人 草場 貴士 福岡県北九州市 高須小学校 4’20”
男子小学2年生 78人 藤本 竜飛 福岡県糸島市 前原小学校 3’46”
男子小学3年生 71人 竹田 優作 福岡県粕屋町 志免町陸友会 3’36”
女子小学1年生 24人 楢崎 友里奈 福岡県福岡市 壱岐小 4’33”
女子小学2年生 44人 和田 水希 福岡県福岡市   3’40”
女子小学3年生 46人 安部 咲月 福岡県水巻町 頃末小学校 4’00”
親子ペア 143組 田中 智秀
・舞紀
福岡県久留米市   3’47”
総合計 2,183人  

FDA(フジドリームエアラインズ)

 今回の遠征は久しぶりに名古屋空港から飛行機に乗り遠征することにした。
 新幹線か夜行バスを利用することも考えたが、新幹線は名古屋−福岡の航空機との競合に勝ってから値引きをしなくなったこと、また今回は何としてでも国盗りを一発で仕留めたいので、疲労を残さずに万全の体調で臨むためにも、我が家から比較的近い名古屋空港からFDA(フジドリームエアラインズ)で出掛けることにした。

 平成17年2月に中部国際空港が開港してからは、名古屋空港は県営名古屋空港とローカル空港に格下げとなり、定期便はほとんどなくなった。我が家は南東方向から名古屋空港に進入する飛行機の航路のほぼ真下に位置するので、中部国際空港が開港してからは非常に静かになった。たまに通る飛行機といえば、細々と飛んでいたJAL便か、小牧航空自衛隊の自衛隊機位だった。そしてJALが撤退。現在は静岡を本拠にしているFDAが名古屋空港から国内5空港へ就航している。

 我が家から名古屋空港へは距離にして13kmほど。中部国際空港へ行くのに比べて圧倒的に近い。自動車で30分程度だ。おまけにFDAを利用すれば5日間は空港の駐車は無料。利用しない手はない。
 久しぶりに訪れた名古屋空港の出発カウンターはこぢんまりとしたものだった。入口の正面がFDAのカウンター。いやでも目に入る。荷物を預け、チェックインの手続きをすると、すぐ右手には保安検査場がある。出発便も少ないので、待ち時間もなくあっという間に検査は終わる。
 手続きが早く済んだので、待合室の売店でウィンドウショッピングをして時間を潰そうとしたが、ここには売店はない。自動販売機が2基あるのみだった。この便数とこの乗客数では採算があわないということか。

県営名古屋空港のFDAのカウンター。入口正面を独占しています。

FDAはいわて花巻、福岡、青森、熊本の他に新潟へ就航しています。

FDAの搭乗券。二次元バーコードの紙ですね。

搭乗口ではバーコードリーダーで読み取り。

 今回、名古屋(小牧)・福岡をフライとしたFDAの機体はエンブラエル社製のERJ175という機種。席数は84席と中型クラスの機体だ。
 機内の案内を読むとFDAは現在6機の機体を保有している。1号機は赤、2号機はライトブルー、3号機はピンク、4号機はグリーン、5号機はオレンジ、6号機はパープルと派手な色遣いでFDAとすぐわかる。今回の福岡便は3号機のピンク色。この3号機はマヨネーズの「エスエスケイフーズ」がスポンサーについているという。このほか1号機はシャトレーゼ、4号機は松本市がスポンサーとなっている。まだ新しい会社なので、なりふり構わず何でもするということか。

FDAの3号機は鮮やかなピンク色。エスエスケイフーズがスポンサーになっている。

名古屋では雨で離陸しましたが、岡山県あたりでしょうか雲の合間から陸地が見えました。左上の方に見えるのは瀬戸大橋ですね。ということは、眼下に見えるのは水島のコンビナートでしょうか。

 スカイマークが、フライト中の飲食物のサービスを有料にしたのに対して、FDAは無料。往路復路共に3号機であったが、3号機の無料飲食物はコーヒー、リンゴジュース、緑茶から1点、これにシャトレーゼの焼菓子が配られる。迷うことなく「緑茶」をお願いしたがさすがに静岡県本社の会社、静岡県産の茶葉を100%使用したものでハラダ製茶特製の緑茶だそうだ。温度も適温で、久しぶりにお茶を美味しく感じた。

この機体はエンブラエル社製のERJ175。座席数は84席と中型クラス。ちょっと狭い感じですね。

機内では飲み物と軽食の無料サービス。飲み物は迷わず緑茶をお願いしました。静岡産ですからね。

 往路は瀬戸内海を見下ろすルート、復路は高知から潮岬を見下ろすルートでのフライトだった。往路は岡山県の水島あたりだろうか、コンビナートの事業所群と瀬戸大橋を機内から眺めることができた。
 そして往路は「正面から時速300kmの強風が吹き荒れているため、福岡空港の到着が10分ほど遅れる」と機長から説明があった。
 関門海峡から海の中道、福岡市内を眺めながら機体は福岡空港に平行に一旦南下し、大きく半円を描き南から福岡空港に着陸した。定刻よりも4分ほど遅れたものの無事着陸。あまり人には言わないが、この着陸の瞬間が嫌なので正直あまり飛行機には乗りたくない。
 今回の航空運賃は45割で名古屋(小牧)・福岡が9,600円。この料金で1時間30分ほどのフライトならば、FDAも悪くはないと思う。

福岡市内散策

福岡といえば博多ラーメン。豚骨味が最高です!2日間の滞在中の夕食はいずれも博多ラーメンでした。
 今回エントリーした福岡県民さわやかマラソン大会の会場は、国営海の中道海浜公園。昨年4月に出場したエフエム福岡・海の中道はるかぜマラソン大会と同じ会場だ。

 国営海の中道海浜公園に公共交通機関で行くとなると、博多港から西戸崎への福岡市営渡船が便利だ。博多港からの乗船時間はわずか15分。海上をショートカットするのですこぶる速い。ただし便数が少ないので、乗り遅れると次の便まで30分〜1時間半ほど待たねばならない。

 今回宿泊したホテルは北天神エスビーホテル。ホテルを出て徒歩で博多港に向かうが、まっすぐ行けば20分ほどで到着するのであろうが、久しぶりに福岡にやって来たので遠回りをして福岡市内を散策する。

 まず最初は福岡国際マラソンのコース。
 平成17年の第59回大会から5年連続して出場していたが、平成22年から出場資格を確保できずに今日に至っている。
 もちろん出場資格が取れれば参加はしたいものの、生活を福岡国際マラソンの資格をとるために回すことは今の環境では難しい。家庭や仕事をを顧みずに練習する人もいるが、きちんと生活をしながら生きていくのが自分のポリシーなので、今の生活パターンを崩してまでして練習をすることはない。
 参加標準記録が変わらなければ、加齢のこともあるので再び福岡市民の皆さんの声援を受けながら走ることはこれからもないかもしれないが、国内男子の最高峰のフルマラソン大会である福岡国際マラソンを走ったのは紛れもない事実であり、今の時点ではこのコースが懐かしい。

 この日歩いたのは、天神の北の「福祉センター交差点(39.7km地点)」から大博通りと交差する「築港本町交差点(38.5km地点)」までのわずか1.3km。コースの方向とは逆向きに歩いたものの、走った当時の記憶が鮮明によみがえる。那の津口交差点の歩道橋には第66回大会の交通規制の横断幕が掲げられていたが、今年は12月2日、つまり再来週の開催だ。出場する選手にはエールを送りたい。

福祉センター前交差点。約300m先が40km地点の「福岡銀行協会前」。

那の津口交差点。歩道橋には第66回大会の交通規制の横断幕が掲げられています。もうすぐですね〜!

那珂川にかかる那の津大橋。この橋のわずかな上り下りも終盤になると結構堪えます。

 もう一つは、福岡国際センター。一週間前から大相撲九州場所が開催されている。
 福岡国際センターの前には多くの幟が色も鮮やかに幾本も立てられている。プロスポーツの興業に相応しい艶やかさだ。
 私がこの会場の前を通ったのは午前8時。
 早朝にも関わらず、当日券を求める相撲ファンが窓口に並んでいるたし、こんな早朝にも関わらず、福岡国際センターにやってくる力士がいる。下っぱなので取り組みの時間が早いのだろう。
 大会終了後に、体力的に余裕が有れば観戦も考えたが、今回は銭湯で休養。外から雰囲気だけでも味わえたのは良かったと思う。

大相撲九州場所を開催中の福岡国際センター。福岡国際マラソンのコースの一本北の道路沿いにあります。
幟の数もすごいですが、鮮やかできれいですね。ひいきの関取の幟を探すのも楽しみかもしれませんね。

午前8時頃から当日券を買う人の行列です。相撲人気も回復してきていますね。

福岡国際センターの正面。熱い戦いが11月25日(日)まで続きます。今場所の優勝は誰になるのでしょうか?

 11月は大相撲九州場所、12月は福岡国際マラソンと国内最高峰のスポーツイベントが続く。福岡の風物詩でもあり、年末の足音がこれらのイベントと共に聞こえてくる。寒い時期にもかかわらず熱くなる闘いばかり。この時期の福岡地方は、季節感があって羨ましい限りだ。

 なお、博多港周辺についても少し触れておく。
 福岡市は、福岡市の玄関である博多駅、福岡空港、博多港、これらの3つの主要な交通拠点の距離が非常に近いのが特徴だ。名古屋市を同じように置き換えると名古屋駅、中部国際空港(常滑市)、名古屋港となる。福岡市と比べるまでもなく、それぞれの拠点が分散している。
 また、名古屋港は貨物港としての性格が強く、海路の交通機関としての色合いは薄い。そのため、名古屋港とりわけ築地周辺は開発が遅れていた。
 現在でこそ、名古屋港水族館、シートレインランド、南極観測船しらせの展示など、以前に比べれば賑やかになったものの、博多港の方が賑わいがあるような気がする。

 今回で博多港の利用は3回目となるが、離島から博多港にやってきた人が博多港を単なる乗換駅とすることなく、この周辺でちょっと立ち止まりたくなる気にさせる仕掛けがこの博多港にはたっぷりある。3回目の今回もしっかり足を留めて博多港界隈を楽しんできた。もちろん博多港界隈は、私のお気に入りの場所でもある。

この日、博多港−西戸崎を往復しました。博多港周辺はきれいに整備され、観光スポットとしても素晴らしいですよ。写真はベイサイドプレイス博多。飲食店を始め多くの店舗が入居しています。

博多港のシンボル「博多ポートタワー

写真の右の建物は博多ふ頭第1ターミナル。西戸崎、志賀島方面はここから乗船します。

ベイサイドプレイス博多の道路の反対側には、天然温泉「波葉の湯」があります。入浴料は休日800円(大人)と少々高めですが、ここの露天風呂や休憩室が好きで、今回も利用しました。

コース紹介(コースガイド) こちらを参照して下さい。

福岡県の国盗り達成!
 今日のスタート時間は11時50分。市民マラソンにしてはかなり遅い時間だ。
 博多港から西戸崎へ向かうのに博多港9時20分発でも間に合うが、コースの下見をしたいので1本便前の8時15分→西戸崎8時30分に乗る。西戸崎で降りた乗客は私を含め14人ほどだった。恰好からして半分くらいの人が今日のこの大会に出る選手のようだ。

午前8時過ぎの博多港第1ふ頭ターミナル。休日の早朝なのでがらんとしていますね。

これが高速船の船内。朝早い便とあってガラガラでした。

乗船してきた高速船。博多港・西戸崎をわずか15分で繋ぎます。

西戸崎の高速船待合室。

 西戸崎の渡船場から国営海の中道海浜公園は目と鼻の先。10分ほど歩くと西口ゲートに到着する。
西口ゲート前には係員が数人待機しており、ここでハガキを提示し園内に入るための整理券をここでもらう。この整理券がなければ入場料(大人400円)を払わなければならない。

公園の入口には立派な石標があります。

西口から選手は入るように指示されています。

ハガキを呈示し大会側の係員さんから整理券を貰います。整理券を貰わないと入場するための正規料金を払わなければなりません。

整理券を公園の係員に渡してようやく入場できます。昨年4月に出場した「はるかぜマラソン」と同じシステムでした。

 約1年半ぶりにやってきた国営海の中道海浜公園であるが、前回は4月のため公園内にはチューリップなどの原色系の花が多く咲き乱れていたが、今回は初冬のため雰囲気ががらっと変わり茶色くなった芝生が目立つ。参加者は「はるかぜマラソン」の方が多いが、今回も2,000人を超える参加者のため会場は賑やかである。個人的には2,000人くらいの大会が適度に混雑し、賑やかさもそこそこあるので走るには気持ちがいいかと思う。3,000人を超え出すとトイレが混みだし順番待ちが始まるので、個人的には2,000人規模くらいまでの大会が好きだ。

公園内はすっかり初冬の雰囲気です。茶色い芝生が目に入ります。

選手受付。部門が多いので横長ですね。

食べ物屋さんのブースもいくつか出店がありました。(走る前なので選手はいません)

開会式の様子。エアロビの体操に合わせて体をほぐしていましたね。

 今日の最初のスタートは小学1〜3年生の1km部門。スタート時間は10時45分と非常に遅い。スタート時間を1時間から1時間半は早めるべきだろう。
 10km部門のスタート時間は最初に述べたとおり11時50分。あと10分で正午。まるでエリートマラソンのテレビ中継が始まるような時間だ。もちろん中継車もなければ、テレビカメラもない。

 10km部門のエントリーは829人。スタート場所が狭いので、最前列に近くに並ばなければスタート時のタイムロスが発生するので、この遅れを後半で取り戻すのはなかなか難しい。
 いつもは、スタート時間の5分ほど前にしか並ばないが、今回は5km部門がスタートしたあとすぐさま最前列に並ぶことにする。位置取りとしては良かったのであるが、スタートまで15分近く立っているだけだったので、スタート直後は筋肉が少しこわばっていた感じだった。

 スタート前に横に並んでいた方と少しお話する機会があった。市内に在住の谷口さんという方。
 この方は、会場まで自転車でやって来られたというから、会場からかなり近くにお住まいのようだ。
 年齢は私と同じ50歳。誕生月が4月というので一か月ほど先輩になる。

 「今日はどのくらいで走られるんですか」と谷口さん。「35〜36分くらいでしょうか。昔に比べればかなり遅くなりました」と私。「それなら年代別で優勝ですよ。総合でもかなりいいところですよ」という。さらに彼はスタート前に「僕は最初だけだから」といって、わざわざスタート位置を譲ってくれた。一番右隅にいた私と場所を交代し、スタートしやすい位置に押し出してくれたのだ。長年競技をしているが、招待選手でもなくスタート場所をいい位置に譲ってくれる人は初めてだった。遠方にやってきてのこの親切には感動した。本当にありがとうございました。

小学校低学年の1km部門。自分たちで10秒前からカウントダウンをしていた。早口のカウントダウンでピストルの合図が出る前に多くの児童がフライングをしてしまっていた。もちろんやり直すこともなく、そのまま競技は成立。

 11時50分。フライングもなくきれいにスタートをする。
 スタート直後は芝生なので少々走りづらかったが、150mほど走るとようやく舗装路に入る。私の前にはすでに12〜13人のランナーがいるが、ざっと見た感じ若い選手ばかり。アウェーなのでどういう選手がどんな感じで走るか全くわからないが、余分な情報がないだけ自分のペースを乱すことなく走ることができるのでアウェーというのは決して悪くもない。

 コースマップのC地点で左折、わずかに登りながらコースは右へカーブしていく。さらに30mほどで細い道を下っていく。ややトリッキーな感じで面白い。そして最初の1kmの標識が現れる。3分24秒で通過。まずまず序盤はいい感じでスタート出来た。

 ところが、コースマッのD地点で左折をして自転車道に出てからは玄界灘に面してくる。予想通り前から風が吹いてきた。体力温存のために私は後方に下がり若い選手を風よけに走る。4人ほどのグループができて走るが若い選手ばかりだ。ややけん制するような形になりペースが少々落ちたがここばかりは仕方がない。
 玄界灘を左手に見ながら800mほど走るとコースマップのE地点が現れる。直角に2回右折する形でコースを折り返す。茂みがあるので後続の選手をきちんと把握するのは難しい。このE地点からF地点に向けて緩やかに登りが続く。集団は4人のまま続く。ここで2km地点が現れる。7分21秒で通過。この1kmは3分57秒?向かい風となってペースは落ちたもののちょっと距離表示が怪しい感じだ。

 E地点から300mほどでコースマップのF地点が現れ右折をする。玄界灘沿いは人気が少なく少々寂しい感じであったが、この付近に来ると遠くに観覧車が見えるなどやや賑わいがもどる。
 F地点からほどなくして給水所が現れるが1周目、それもまだ3kmも走っていないのでそのままスルーする。

 F地点から約450mでこのコース唯一の折り返し地点が現れる。
 折り返してくる選手を数えていたが私は10番目あたり。後続の同年代の選手(1600番台、1700番台)を探すが、私の後の同年代の選手とは50mほど離れている感じだった。序盤でこんな感じなので、このペースでいけば今日はいけるかもしれないと感じる。
 折り返してしばらくすると3km地点。10分51秒で通過。この1kmは3分30秒と、距離表示はまともに戻った感じだった。

 先ほどの給水所の前を通過し、H地点を右折。徐々に観覧車が大きく見えてくる。コースマップのI地点で右折すると、左から鉄道の線路が見えてくる。国営公園ではあるが、このあたりはまさに遊園地といったところ。
 このあたりでは4人の集団が2人となり、並走する選手にやや置いていかれる展開になりだした。一生懸命走っていたせいだろうか、4km地点の表示は見落としてしまったようで、知らぬ間にコースマップのJ地点にまで戻ってきてしまった。ここはスタートから300mほどのB地点でもある。コースが交差しないようにカラーコーンとバーで仕切られている。このあたりから前方に15分ほど前にスタートした5km部門の後方の選手が現れ出す。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’24” 3’24”
2km 7’21” 3’57”
3km 10’51” 3’30”
4km 押し忘れ
5km 17’55” (7’04”)
6km 21’01” 3’06”
7km 25’06” 4’05”
8km 28’45” 3’39”
9km 32’21” 3’36”
ゴール 36’00” 3’39”
 コースマップのK地点で鋭角に右折し細い道を走る。応援の人たちの数がこのあたりから急に増え、賑やかになる。
 左手の方にゴールが見えてくるものの、10km部門はもう1周回する。1周目のタイムは17分55秒。もう少し速く走った感じはするがこんなものか?距離表示が怪しいものの、今日の目的はタイムでなく優勝すること。終盤接戦になってもスパートをするだけの余力を残しておかなければならない。

 ちょうど1周目が終わったころ、前から一人の選手が徐々に近づいてくる。1周目に頑張りすぎたのか?スピードの差があまりないので、ゆっくりと追いついたものの彼も離れずついてくる。
 6kmから7kmにかけては1周目と同様玄界灘に面しているコースで再び向かい風となった。しかしながら今度は風よけの選手はいない。むしろ先ほど追い抜いた選手が自分を風よけにしているかもしれない。彼は、私と並走している間に息を吹き返したのか7kmくらいから徐々に先行していく。今日は年代別で優勝するのが目的なので、焦ってついていく必要はない。

8km手前の給水所で水を取る。1周目は給水なしでもよかったが、さすがに少々のどが渇いてきた。
そして2回目の折り返し地点。今度は総合8位で折り返していることが分かった。同年代の選手が2人ほど確認できたがすでに150mほど離れている感じだ。残り2km強でこの差はセーフティリードだろう。

終盤は単独走となってしまったが、先ほど見落とした4km地点(2周目は9km地点)もしっかり見えた。32分21秒で通過。11月に入って3本目のレース。油断するわけではないが、このセーフティリードならここから無理に最後にペースを上げる必要もないだろう。そして多く人たちがいる芝生広場でゴール。どういうわけか、目の前にゴールテープがあった。(事務局のサービスで、次々とやってくる選手に対してテープを切らせているはからいのようだった。)

次々とゴールする選手たち。お昼頃にようやく暖かくなってきました。

 記録証発行所へ行って順位を確認する。総合第8位、年代別では「第1位」と書かれいる。これで福岡県の国盗りも成功した。また記録証のタイムは36分00秒。自然体で35分台くらいは出したかったが、距離表示もどうも怪しいので、まあタイムはいいだろう。目的の年代別優勝は達成できたのだから。

 表彰式が終わってから谷口さんが私のところに駆けつけてくれた。「優勝おめでとうございます」と。「ありがとうございます」と私。「いやー、同じ年で頑張っていると私も励みになりますよ。僕も名前が同じイチローで、嬉しいですよ」という。ちょっとくすぐったすぎる褒め言葉だ。「強い選手もいたようですが、運が良かっただけです。今日はありがとうございました」とお礼をする。結果から言うわけではないが、スタート時に場所を譲って貰ったことは間違いなく、自分にエネルギーになったと思う。簡単にできそうでできない親切が、この遠征で最高の収穫だったかもしれない。本当にありがとうございました。
走り終わった後にすぐに順位とタイムがわかる記録証発行はいいですね。どの大会でも定番になってきています。

気温が上がってきたので、ゴール後のドリンクコーナーも人だかりでした。

博多に戻って温泉で祝杯。ビールが美味しいですね

本日の戦利品
今回の戦利品は賞状とメダル、そして手前左が自家製かぼちゃケーキ、右はパールライス2kg。荷物が増えて、空港で手荷物に(15kg Heavy)と札が付けられてしまいました。