大会事務局で事前のナンバーカード引き換え 今回の大会は、自宅から30km程度と比較的近いところなので、大会開催前の11月23日(祝)にコースの下見に出かけた。 10年前の平成14年のこの大会にはカミさんが出場しているが、私は長男・かずたか(当時6歳)と長女・ゆかこ(当時4歳)を連れて、ジョギングに参加している。 「いつかは自らこの大会の競技種目に出よう」と思いながら10年が経過してしまった。というのも12月の第1日曜日は福岡国際マラソンの開催日。出場資格が取れた関係もあり、5年ほどはそちらに出かけていたこともあり、この大会の出場が延び延びになってしまっていた。そしてようやく今回自分の出場となる。
10kmコースを初めて走ることになるが、とにかくこのコースはアップダウンが多い。昨年の各部門の優勝タイムを見ると、「このコースであのタイム?」というような素晴らしいタイムばかり。実際の距離は10kmよりもかなり短そうだ。 下見ついでに、ナンバーカードの引き換えをする。引き換え場所は、大会会場の星ヶ台陸上競技場から4kmほど離れた笠原体育館。もちろん行くのは初めて。参加通知書のハガキに「ゼッケン事前引換 11月23日(金)〜11月28日(水) 各日9:00〜17:00 下記大会事務局(=たじみ健康マラソン大会事務局/笠原体育館内)にて引換」とある。大会前日に引き換えというのは、多少はあるものの一週間以上前から引き換えができるというのは珍しい。 実際に行ってみると体育館の施設の一部屋が、荷物置場のようになっていた。愛想のいいお姉さん(?)がにこやかに受付をしてくれる。もちろんこんな時期に引き換えにやってくる人はいない。大会の一週間以上前に、ナンバーカード、参加賞、プログラムを入手することができた。大会プログラムをじっくり読むには、早々と受付をするのも悪くはないと思った。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 レース 前日の土曜日、関東地方では雪も降り、東海地方も相当冷え込むと予想されたが、この日の多治見地方は予想通り寒かった。自動車に付いている温度計は名古屋の自宅を出発する時は5℃を指していたが、1時間ほどかけてやって来た大会会場の多治見市星ヶ台陸上競技場では2℃。多治見市は典型的な盆地の気候。夏暑く冬寒い。 さて、10年ぶりにこの大会にやって来たが、以前と変わらずきちんとした感じの運営で好感が持てる。しかしながら、参加者数は主催者が一生懸命にやっている割りにはやや少ない感じで少々残念。もう少し参加者が増えてもいいような感じの大会だと思う。 昨年は間寛平さんが、一昨年は高橋尚子さんがゲストランナーでやって来たこともあり盛況であったようであるが、配布された今年の大会要項にゲストが書かれていなかったためか、今大会のエントリーは少し減ったようだった。
今日は10時ちょうどから3km部門が3グループに別れて1分おきに時差スタート。 私の出場する10km部門は、10時30分から2グループに別れての時差スタート。一般男子の49歳以下は10時30分ちょうどに、一般男子50歳以上と一般女子全員は10時32分となっている。 スタート場所の星ヶ台陸上競技場から外周道路へ出る取り付け道路が狭いせいだろう。スタート場所における選手の人数を制限しているようだ。 ウォーミングアップを終えスタート場所の付近で着替えていると、多治見市在住のF田さんに会う。F田さんは私より1歳年上。地元岐阜県を中心に活動している選手であり、また昨年のこの大会の年代別のディフェンディング・チャンピオンだ。粘り強さが信条の選手で大崩をしないところがいい。 一年に1〜2回ほど大会で会うが、その際に近況を話し合うような間柄だ。ただし今日の話しっぷりからすると、彼もいろいろと忙しく、練習にやや支障のある生活を送っている感じ。気なしかやや元気のない感じでもあった。 着替えをしてから、10時30分に出走する選手の後方に並ぶ。スターターは、ゲストの鈴木ちなみさん。多治見市の観光大使になっている美人の俳優兼モデルさんだ。
ピストルが鳴り、10時30分スタートの選手が動き出す。前方の選手は勢いよく飛び出していったのだろうが、後方の選手はピストルが鳴っても前がつっかえているのですぐに動けずに留まっている。自分としては日頃見慣れない光景なので様子をじっくり見る。将棋倒しの逆で、前から隊列が崩れていったと言うべきだろうか。 ピストルが鳴ってから30秒ほどしてスタートラインが空いたので、前へ移動する。 10時32分にスタートする選手は、一般男子50歳以上と一般女子の選手のみ。自分と同じようなペースで走る選手はプログラムを見る限りいないので「オーバーペースとなって自滅しないように」と自分に言いきかせる。 10時32分のグループのスターターは、残念ながら(?)多治見市の副市長だった。 定時にピストルが鳴り、私は最前列左側からスタートする。 最前列からのスタートなので他の選手とぶつかることもなく、最短コースで第2コーナー付近の出口からトップで出ていく。競技場の外周を時計回りに走り公道に向かうが、競技場のメインスタンド裏を通りすぎる頃には後続の選手の足音が聞こえなくなった。 また公道に出た辺りで2分前にスタートした選手の最後尾に出くわした。予想はしていたが、ここから先はゴールするまで2分前にスタートした選手たちをかき分けて走らなければならない。競技場を出てから給水タンク付近までは相当多くの選手が立ちはだかるように走っていてストレスがあったが、中盤からは前を走る選手がまばらとなり抜く際のストレスはほとんど無くなった。むしろ、「追いつこう追いつこう」というように頑張れる目印が次々と現れ目標設定にはよかった。 このコースには大きく分けると3箇所の登り坂のポイントがある。 最初は競技場から岐阜県セラミックス研究所前を通り給水タンク付近まで続く登り坂、二つ目は西友を過ぎて「たきろ歯科」の交差点を右折さらに左折し400mほど走ったところで現れる上り坂、三つ目は名古屋モザイク工業鰍フ正門を右折してから現れる上り坂だ。最初の登り坂以外の登り坂については距離は短いものの、走りのリズムを崩すことになるのでここを上手に走ることがポイントである。 今回は、この3箇所では肩の力を抜いてリラックスして走ることを心掛けた。終盤までリズムよく走れたのは、競る相手もいなく自分のペースで走れたこともあるが、この3箇所のポイントとなる登り坂を上手に走れたことかもしれない。
名古屋モザイクタイル工業兜t近でコースは一時的にループになるが、途中からは先ほど走ってきたところをそのまま戻っていく。西友を過ぎたあたりでは5km部門の選手が折り返していくので、少しばかりであるが今部門の選手をかき分けて走ることになった。 10km部門は岐阜県セラミックス研究所前を左折する。ここで5km部門の選手と別れ10km部門を走る選手だけに選別される。前を走る選手はかなりまばらとなった。ここまで相当数の選手を抜いてきたのであるが、やはり後続が気になる。 このコースの唯一の折り返しの資材置き場前での折り返し順位は26番目だった。折り返してくる選手はブルーのナンバーカードの選手(10時30分スタート)ばかりで、オレンジ色のナンバーカードの選手(10時32分)はいない。計算上はスタートしてからブルーのナンバーカードの選手を300人近くを抜いてきたことになる。 ここで初めて後方の同年代の選手を確認するが、最初に現れたのはやはりF田さんだった。しかしながら明らかに200m以上は離れている。往復にすれば400m以上の距離。想像以上に大差になっていた。 競技場に入るると、10時32分にスタートした選手(オレンジ色のナンバーカード)の中で最初に戻ってきたせいか「3033番の選手がもう少しでゴールです」と3回ほどアナウンスが聞こえてきた。ここまでやってくれば間違いない。 このコースの距離の正確さはあやしいものの、35分22秒と10kmのシーズンベストでゴールすることができた。 表彰式で再びF田さんに会う。開口一番「加藤さん、スピード違反ですよ」とF田さん。「いやあ、でもF田さんも去年同じくらいのタイムで走っていたじゃないですか」と私。 確かに今日の私は、F田さんに対しては大差になってしまったものの、私がスピード違反で走ったというよりもF田さんが本来の力を発揮されていなかっただけだと思う。 これだけ大差になると確かに気持ちのいい勝ちっぷりではあるが、明日からは気持ちを切り替え次の大会に備えなければいけないと思う。
本日の戦利品
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