第26回しろいし蔵王高原マラソン大会 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バス→新幹線→バスで会場へ
名古屋からの夜行バスは主に西日本方面向けが主であるが、東日本向けとなると今回利用した仙台行きが最長路線となる。宮城県や岩手県南部に向かう場合は、利用しやすい便なので今回も利用する。 その夜行バスの仙台駅前(宮城交通バスセンター)到着予定が6時50分。仙台から先の接続は、JRで仙台7時01分→白石7時51分。JR白石駅からは接続よく主催者の用意したシャトルバスが、白石駅8時00分→8時40分とあるのでこれを利用しようと考えていたものの、夜行バスの仙台駅前到着がまさかの6時52分到着。夜行バスは往々にして早めの到着が多いのであるが、今回はわずかであるが遅延到着。バスの降車場から仙台駅まで急いで走れば予定の列車に乗れるであろうが、朝食も調達していないしトイレにも行っていないので、予備プランとして考えていた白石蔵王駅経由に変更する。 主催者のバスは、JR白石駅の他にJR白石蔵王駅からも用意されている。ただしJR白石蔵王駅は新幹線のみの駅なので、仙台〜白石蔵王は東北新幹線を利用しなければならない。旅費を抑えたいところであるが、今回ばかりは仕方がない。
白石蔵王駅前には、主催者の用意したシャトルバスがすでに待機していた。予定では8時40分に出発するのであるが。少しずつこのバスを利用する選手が乗車してくる。15人ほど乗ったところで当初予定の8時40分予定より15分も早い8時25分に出発した。おそらくこの後、もう一便出るのであろう。 バスは白石蔵王駅を出て、しばらくすると山道に入っていく。容赦なく続く登り坂を、マイクロバスはエンジンを唸らせガンガン登っていく。 パンフレットでは会場まで約40分を要するに旨のことが書かれていたが、実際のところそれだけの時間を要した。 主催者がこれだけの準備をしなければ、なかなかこの山奥の会場までたどり着くことができないし、そうでなければ自分もここにやって来ることはなかったかもしれない。
南蔵王野営場」 今回のメイン会場は、南蔵王野営場。「野営場」とはあまり聞き慣れない言葉である。どんなところか・・・。 南蔵王野営場のホームページを見ると、「昭和54年の国際児童年を記念し構想が始まり、昭和62年に開場したとある。キャンプ宿泊体験、自然体験、生活体験、研修会、グループ、サークル等の合宿、仲間づくり、親睦等、様々な活動に利用できる」とある。 メインはキャンプ関係であるようであるが、日帰りの自然体験もできるようだ。ただし、明らかに赤字続きの施設のようなので、この野営場の「C〜Eサイトは平成23年度で閉鎖。また、A・Bサイトの受入を平成24年は4〜10月、平成25年以降は5〜10月とする」とされている。つまり、「来年からは11月1日〜4月30日は休業ですよ」ということだ。避暑にはいいが、寒い季節にわざわざやってくる人はほとんどいないということだろう。 大会当日の9月16日(日)は予想外に残暑が厳しく、海抜630m程のこの高原も異常に暑かったが、夜はそれなりに涼しいところだろう。宮城県付近で生活しているのであれば、一度利用してみるにはいいところと思う。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 宮城県の国盗り失敗 今日の出場種目は5km。スタート時間は10時50分とこの大会の中では遅い方に属する。スタート時間が遅くなればなるほど気温が高くなり、走るのには適さなくなるので、本音から言えば10時くらいにはスタートして欲しかった。 10時45分の高校生らの5km部門の出走を見送り、5分後のスタートを待つ。
10時50分。号砲とともに集団が動き出す。スタートから20人ほどが足取り軽く、私の前を走っていく。 今日の作戦は前半抑えぎみに走り、折り返してから最後の約1.5kmの登り坂でペースアップしていくというもの。最後の登り坂は最大斜度が10.5%と歩くのがやっとというような厳しい登り坂だ。 前半は若干自重したせいか、いい感じで走ってきた。ただし、下り坂による脚への負担は大きい。 2.5kmの折り返す地点で反対を走る5km部門の選手を数えると、自分は18番目であった。そして自分の約15mほど前に、同年代のランナーがいることが初めてわかった。プログラムで確認してはいたが、昨年の50歳代で優勝した選手のようだ。それほど距離は開いていないので、これから最後の登りで逆転するチャンスはある。 このコースの最大の難所は、最後の1.5kmの登り坂。ここを制すれば、レースを制すると言っても過言ではないほどの半端じゃない登りが続く。
「せっかく国盗りに来たにもかかわらず、ここで負けるものか」。気持ちは前向きでも如何せん脚が言うことを聞かない。 それにしても最後の登り坂になってからは、前半の向かい風が逆風となり、風が背中から追い風として吹いてくる。高原とはいえ今日は予想外に暑く、この登り坂でこの気温の中、背中を押す風は、無風となり気持ち悪く辛い。みんなコンディションは同じとはいえ、なんとかならないかと思う。 結局、登り坂で追いつくどころか逆に離されてしまいそのままゴール。昨年11月のカッパハーフマラソンに続き今回も宮城県の国盗りは失敗に終わった。8月にきちっと練習が出来なかったのが敗因か。いや、単にむこうさんのが速かっただけのことだろう。
小原温泉と白石うーめん 今大会の主催者からの参加賞の一つに温泉の無料入浴券がある。大会会場からの帰路のバスもわざわざ温泉を経由してくれるのがありがたい。 無料入浴できる温泉はいくつかあったものの、シャトルバスが経由するのは鎌先温泉と小原(おばら)温泉の2つ。このうち鎌先温泉は、白石駅と大会会場の間に位置するので利用しやすく、そのせいかどうかは知らないが混雑するらしい。 一方、小原温泉は往路のシャトルバスのルートから少し外れた位置にあるせいか、こちらのが入浴客は少ないらしい。 どちらの温泉でもよかったが、芋を洗うような混雑だけは避けたい。せっかくの温泉、ゆっくりと入浴したい。 主催者のシャトルバスは、どちらの温泉でも、到着後概ね1時間後に再び出発するという。ただし小原温泉からは、白石市営バスや七ヶ宿町営のバスが本数こそ少ないものの存在するという。帰りの仙台からの夜行バスに乗車するまでの時間もたっぷりあるので、のんびりと過ごすために小原温泉に行くことにした。カミさんの旧姓が小原(こはら)だから、少し贔屓(ひいき)したところもある。 小原温泉は典型的な山あいの温泉宿。鎌先温泉が5軒ほどの旅館で営業しているのに対して、小原温泉は3軒のホテルと旅館。ただし小原温泉には「かつらの湯」という市営の岩風呂(入浴料 大人200円)や、「スパッシュランドしろいし」という温水プール、トレーニングルームなどを備えた施設がある。 この小原温泉。その歴史としては、平安時代後期、源義経の家来 常陸坊海尊が発見したとの伝説が残る。「目に小原」と言われ、眼病によいとのこと。私の老眼が治るのであれば、しっかりと入ってみたいところだ。今回は、この小原温泉の「いづみや」を利用する。あらかじめ調べておいたホームページでは、もう1軒のホテルに比べ、「いづみや」の方が露天風呂が良さそうであったが、実際には少々期待はずれであった。
小原温泉「いづみや」でゆっくり入浴しくつろいだ後、小原温泉からは七ヶ宿町町営バスでJR白石駅に向かう。乗客は私一人だけ。どこまで乗っても200円なので少し心苦しい。 小原温泉から白石駅までは15分ほどで到着した。もちろんこの間、乗客は「0」だった。
せっかくなのでJR白石駅前で食事をしようと思ったが店が少ない。その中で「うーめん」の看板を見つけた。今日の遠来賞の賞品も「白石うーめん」。せっかくなので、この店でうーめんを食べることにする。 お店のおばちゃんに「温かいうーめんと冷たいうーめんのどちらが美味しい?」と尋ねると「どちらも美味しいですよ」と。質問をしてからマズイ聞き方をしてしまったと恥じたが後のまつり。メニューを見て「かき揚げうーめん(750円)」を頼む。 うーめんは、そうめんを少し太くした感じ。確かに胃腸にはやさしい感じだ。独特の味わいはないものの、うどんと同じように飽きのこない食べ物かもしれない。
昨年の宮城県遠征で、登米の「あぶら麩」の食感が変わっていて面白かったが、今回も宮城県で地方の料理を食べることが出来たのは一つの収穫であった。特別グルメじゃないけど地方の食べ物を食べるのは楽しいと思う。 本日の戦利品
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