第27回月ヶ瀬梅渓早春マラソン大会 参戦記
 別府大分毎日マラソンから一週間。若い頃はそれなりにスピードもあり、体に残る疲労は大きかったのですが、最近はスピードもめっきり落ちたせいか、フルマラソン当日のダメージはそれなりにあるものの、体の芯に残るダメージは、若い頃よりもむしろ違う意味で減ったようにも思える今日この頃です。

 今年の念頭の目標の一つとして「一月に1勝、年間12勝」を目標に掲げたこともあり、2月はこの大会に一勝を賭けることにしました(来週は中日西濃駅伝大会のため、個人の勝負が出来ません)。この一週間は相変わらず仕事が忙しく、月曜日〜水曜日はまるで練習できず、木曜日と金曜日に付け焼き刃的に少し練習しただけでこの大会に臨むことになりました。若い頃と違って練習を計画しても全くその通りに実行できません。
 先週がフルマラソンで3時間ほどの勝負でしたが、今日はそれに比べればわずか5kmの勝負。あっという間に終わりました。

 スタートした後の序盤は、スローペースで様子見。同年代の選手が2人ほど前を走りますが、彼らの走りっぷりからこのまま行かれることはないだろうと読んだとおりで、中盤で2人とも抜き去りました。ここまではよかった。
 しかしながらコースの下見をしたにもかかわらず、最後の1.5kmほどは登り坂となり苦戦させられヒヤヒヤしましたが、何とか逃げ切り平成24年の第1勝目を勝ち取ることが出来ました。レベルはともかく勝てるというのは嬉しいですね。

 今年も試合に出て経験値を増やしながら、勝ち星を重ねていきたいと思います。

 
●大会名   第27回月ヶ瀬梅渓早春マラソン大会
●開催日 平成24年2月12日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
月ヶ瀬診療所前道路〜月ヶ瀬健民グランド(奈良県奈良市) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴、2℃くらい
●参加賞 タオル(2枚)、梅の木の苗、月ヶ瀬温泉入浴料半額券、アクエリアス(ペットボトル/完走後)
●結 果 18分03秒 (5km :総合6位、男子40〜59歳  優勝)
●表 彰 メダル、こんにゃく、赤かぶ、ほうじ茶、梅の実入りちょこれ〜と
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
  【往路】
自宅6:11〜(一般道)〜四谷IC〜(名古屋高速)〜千音寺IC〜名古屋西IC〜(東名阪)〜亀山IC〜(名阪国道)〜白樫IC〜(一般道)〜会場7:50
【復路】
会場11:45〜月ヶ瀬温泉11:49−(月ヶ瀬温泉入浴)−月ヶ瀬温泉12:18〜(一般道)〜白樫IC〜(名阪国道)〜亀山IC〜(東名阪)〜名古屋西IC〜千音寺IC〜(名古屋高速)〜四谷IC〜(一般道)〜自宅13:57
●費用
 
参加料 3,000円  
燃料 2,579円  232.1(km)/11.7(km/リットル)×130(円/リットル)
高速料金  2,960円
 (ETC割引/名古屋高速 680円)
 (ETC割引/名古屋西〜亀山) 800円)
 (ETC割引/亀山〜名古屋西) 800円)
 (ETC割引/名古屋高速 680円)
入浴料 300円  (月ヶ瀬温泉/入浴料半額券使用)
合 計 8,839円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(5km一般男子40〜59歳は3位まで)
【10km−10時30分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 地区  所属 記録
一般男子39歳以下 83人 大矢 浩貴 石川県 金沢星陵大学 33’02”
一般女子39歳以下 19人 松岡 美紀子 奈良県 鴻ノ池スポーツクラブ 43’22”
一般男子40〜59歳 109人 奥坊 恵典 奈良県 山添RC 35’51”
一般女子40〜59歳 23人 田 美由紀 奈良県   50’01”
一般男子60歳以上 42人 藤岡 保 三重県   44’35”
一般女子60歳以上 4人 萱野 秀子 大阪府   52’02”
【5km−10時35分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名  地区 所属 記録
中学生男子 64人 安田 圭吾 奈良県 富雄中学校 16’46”
中学生女子 2人 花井 美菜未 三重県 丸山中学 22’54”
一般男子39歳以下 30人 東 工真 石川県 金沢星陵大学 16’41”
一般女子39歳以下 18人 武田 彩季 石川県 金沢星陵大学 21’35”
★一般男子40〜59歳 33人 加藤 一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 18’03”
木村 浩久 三重県 松阪市役所 18’33”
小ア 直行 滋賀県   19’00”
一般女子40〜59歳 12人 中村 知香 京都府 MONICA 21’35”
一般男子60歳以上 12人 居関 孝男 京都府 若狭巧芸RC 21’23”
一般女子60歳以上 1人 清水 佳子 奈良県   35’13”
【3km−10時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  地区 所属 記録
小学生男子 98人 松村 啓太 奈良県 二階堂小学校 11’34”
小学生女子 49人 加藤 妃奈乃 奈良県   11’55”
中学生男子 62人 久保 裕嵩 奈良県 奈良市立富雄中学校 11’41”
中学生女子 31人 礒田 玲茄 奈良県 五條市陸協 11’54”
一般男子39歳以下 28人 堀谷 将大 石川県 金沢星陵大学 10’46”
一般女子39歳以下 14人 花井 みさと 三重県   14’58”
一般男子40〜59歳 24人 石田 喜之 愛知県 虎龍 11’20”
一般女子40〜59歳 8人 森 有理子 三重県 くりみん 16’28”
一般男子60歳以上 9人 森喜 直治 三重県 JAいがほくぶ 15’25”
一般女子60歳以上 5人 脇谷 ミチ子 三重県   19’54”
総合計 780人  

奈良市月ヶ瀬
 かつては大阪方面に出かけるときに無料である名阪国道をよく利用していた。この名阪国道の三重県と奈良県のちょうど県境付近で「月ヶ瀬」という文字が見えてくる。「地名からして満月がきれいに見える街なのだろうか?」と勝手に想像していたが、たまたまネットでその「月ヶ瀬」でマラソンが行われていることを知り、行ってみようかと今回の行動に至った次第。

 その月ヶ瀬。現在は奈良市月ヶ瀬というものの、平成17年3月までは奈良県添上郡月ヶ瀬村といっていたところだ。ちなみに月ヶ瀬村が奈良市に編入したため、添上郡は平成17年4月に消滅している。
 名阪国道の白樫ICから10分ほど走り小さな峠を越えると奈良県に入る。現在は奈良市であるが、そこが旧月ヶ瀬村。名阪国道からのアクセスは比較的よい。
 この旧月ヶ瀬村であるが奈良県の北東端に位置し、三重県の他に京都府とも接している。旧村内を名張川が東西に流れ、渓谷の様相を呈している静かなところだ。

 また月ヶ瀬は関西では有数の梅の名所であり、見頃を迎えると遠方からも多くの観光客が訪れる。 大和茶の産地としても知られ、初夏になれば新緑が斜面を鮮やかに彩るところらしい。

 「梅渓」が大会名にもなっているが、今年は梅の開花が遅いようで、ほとんど咲いていなかった。
 梅が咲いていないとほとんど観光をするところがない。いろいろと考えたが、参加賞でいただいた「月ヶ瀬温泉」の入浴半額券を利用して大会後に入浴を楽しんできた。ここは正解。施設は比較的新しく、また露天風呂やレストランもあり、私好みの温泉だったと思う。

これが月ヶ瀬温泉。平成10年にオープンした比較的新しい施設。表彰式の後すぐに移動し入浴したため比較的混雑していなかったが、出てくる頃には人が溢れていた。

券売機で入浴券を買って入ります。中央は受付。

レストランも併設の他、畳敷きの休憩施設もあるらしい。のんびりくつろぐにはいいところのようだ。

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。

アットホームな雰囲気の大会
 今日は久しぶりに遠征に自家用車で出かける。それも日帰り。昨年8月の「第16回ふれあいの里高原ロードレース大会」以来である。あらかじめ、所要時間などを調べておいたが、名古屋からは2時間弱で現地まで行けるらしい。東名阪自動車道の大山田PAのコンビニで朝食を調達する以外はノンストップで現地に到着した。

 午前8時前に到着したため、会場のテントなどはまだ設営前。当然、受付もまだ始まっていない。
 当初の予想通り、受付が始まるまでの時間を利用してコースの下見に出かけることにする。コースがよくわからないので、交通整理をしていた地元の人に道を聞き、10kmコースを往復した。スタートしてから最初の1kmほどは概ね下り坂。つまり帰りはここを登ってくるということ。それ以外は概ね平坦なコースだ。大会名に「梅渓」が付くわりには、梅はほとんど蕾にもなっていない。今年は例年以上に開花が遅れているのであろうか。

 1時間ほどでコースの下見を終えて戻ってくると、大会参加者の自動車が次々と会場にやってきている。受付に行くが、1時間前とは雲泥の人の数だ。
 受付に行って、ナンバーカードなどをもらうが、「参加賞を隣で引き換えてください」という。プログラムやタオルなどの参加賞は既にもらっているのであるが、まだ何かがあるの?と思い、隣の窓口へ行くと「梅の苗です」という。小学生くらいの子どもに、一本の枝をもらうが、どうもそれが梅の苗木のようだ。小枝は伐採され、根は新聞紙でくるまれてさらに外側からはビニールがかぶせられているので、一見して梅の苗木には見えない。福井県の鯖江の大会に行ったときに、つつじの苗をもらったことがあるが、植物の苗木をもらったのはそれ以来。もちろん梅の苗木をもらったのはこの大会が初めてだった。

 この大会は、非常にファミリー的なアットホームな感じがする。
 ゴール後には、みそ汁(豚汁?)が無料で頬張れるほか、地元特産品の梅から作った梅ジュースも振る舞われる。また、優勝賞品も地元の特産品で固めてある。
 現在では奈良市に編入されてしまったが、もともとは添上郡月ヶ瀬村。奈良市へ編入前の人口はわずかに1,800人。旧奈良市で開催される大会では、このようなファミリー的なサービスは出来ないだろう。

午前8時頃の様子。スタート場所付近に横断幕を張っていました。

大会要項に開催場所として書かれていた「奈良県月ヶ瀬健民運動場」。実は月ヶ瀬中学校のグランドでもあり、兼用しているようだ。カーナビでは、月ヶ瀬中学校で検索した方がわかりやすい。

受付会場

受付会場の左隣で参加賞の「梅の苗木」をいただく。

健康賞(高齢者賞)、遠来賞、友好賞など参加人数の割に賞が盛りだくさん。

開会式。意外と真面目に多くの人が寒い中参加していました。

こちらはゴール後、タイム入りの完走証をすぐその場で発行。

また、ゴール後にはアクエリアスが1本ずつ支給される。

地元の特産の梅を使った梅ジュース。無料で振る舞われていました。

こちらはみそ汁の配布場所。関西地方らしく、味噌は薄味でした。

見た目ではわかりにくいですが、具は一杯入っていました。みそ汁として配布していましたが、食べてみると豚汁のような感じです。美味しくておかわりをしました。

ニュウスポーツさんが出店していました。値段が安かったので、ランニングタイツ、ハーフパンツ、ソックス2足を購入しました。7,500円ナリ〜!

平成24年の1勝目

10km部門の招集の様子
 この大会の競技種目は10km、5km、3kmの3種類。フルマラソン後わずか1週間での出場なので、今回は5kmにエントリーした。(ファミリージョギングの部門があればもう少し参加者が増えると思うのであるが・・・)
 ほぼ往復コ−スなので、距離の長い部門順にスタートし、効率よく競技を終わらせるように工夫してある。5kmは、10km部門のスタートした5分後の10時35分にスタートした。

 スタートから少し下り勾配が続き、200メートルほど走ると小さな商店街が現れる。中学生らしき選手らがスタート直後から飛ばすが、彼らを追うことはない。今日はあくまでも、同じ年代(40〜59歳男子)のカテゴリーでの選手たちと走って優勝することだ。
 商店街を過ぎるといよいよ7%の下り坂が始まる。この下り坂は、名張川にかかる月ヶ瀬橋の少し手前まで600〜700mほど続く。当然のことながら、復路はこの坂を登ってこなければならないことになる。

10km部門のスタート前

 自分の前には、10人ほどの選手がいるが同年代と思わしき選手は二人。一人は5メートルほど前を、もう一人は10〜15mほど前を走るものの、一定の距離は変わらずこれ以上スピードが上がっていく様子はない。(今日はナンバーカードの支給が1枚のため背後からは確認が出来ない)
 前半はゆっくり入って、最後に登り坂が待ちかまえているので終盤に力を残すことにしようと考えていたところ、特に自分がペースアップしたわけではないが、下り坂の途中で一人、月ヶ瀬橋の途中ででもう一人を抜く。まだ前には数人走っているものの、ざっと見た感じは私よりも若いカテゴリーの選手たちばかりのようだ。

 月ヶ瀬橋を渡りきり、コースは右に曲がる。ここから折り返し地点までは概ね平坦となる。
 先ほど下見をした5kmコースの折り返し地点が近づく。Uターンしてくる選手を数えるが、私は6番目でUターン。折り返し地点での選手のナンバーカードは5000番台と5200番台の選手ばかり(私は5400番台)。現時点では自分の年代のカテゴリーで先頭であることが確認できた。
 平坦なコースならば、このまま逃げ切れるだろうが、このコースの最大の難所は、再び月ヶ瀬橋を越えてからゴールまで約1kmほど続く登り坂。ここの走り方によっては、順位を逆転されることもあるので慎重に走らなければならない。

 月ヶ瀬橋を渡り、再び名張川の北側に出る。ちょうど3km部門の選手たちの折り返しと相まって、コース上が急激に混み合う。カーブしているところでは、少しでも最短距離を走ろうと内側を選手が増えて追い抜きにくくなる。
 坂の途中で5km部門の5番目を走る選手に追いつく。自分のカテゴリーの順位が変わるわけではないが、一つでも順位を上げてゴールをしたい。坂が続くところではかなりの距離を並走するものの、スタート地点を再び通過するあたりで彼に振り切られる。まだゴールまでは400mほどさらに登りが続くが前を追って走る。

最後の登り坂をあっけ上がる選手たち。写真はスタート場所付近であるが、ゴールまではまだ400mほど登り坂が続く。

ゴールする選手たち。中学校のグランドを使用しているので、雨上がりの時はグランドコンディションは悪くなるだろう。(今年はOK!)

 派出所の前からさらに勾配がきつくなるが、残りはわずか。3kmの選手たちと一緒にゴールを目指す。
 ゴールタイムは18分を少々超えてしまった。記録証の発行場所へ向かい記録証を発行してもらう。タイムは18分03秒。終盤登りが連続するコースなのでやむを得ないだろうが、「5km 40〜59歳男子」では「第1位」と記されていた。2月に入って今年の第1勝目。最初の勝ち星としては少々遅くなった感じであるが12月までには、目標の12勝を積み上げていきたいところだ。

平成24年の1勝目。通算102勝目

本日の戦利品

本日の戦利品。長男・かずたかの首に掛けている金メダルの他、机の上は左から「梅の実入りちょこれ〜と」「こんにゃく」「赤かぶの漬物」「ほうじ茶」。いずれも地元の特産品ばかりで嬉しいですね。