第27回焼津みなとマラソン 参戦記
 3月の静岡駿府マラソンで、40歳代最後の10kmの記録を測ろうと思いエントリーしたのですが、その前の週にインフルエンザに罹ったため満足に練習が出来ず、思っていたような成果が得られなかったため急遽エントリーしたのがこの大会です。

 とはいえ、追試で成果を得るのはなかなか難しいです。例えばロンドンオリンピックの男子マラソン・女子マラソンの選考会においても、追試で拾われたのは第一生命の尾崎さんくらいでしょうか。意気込みはあっても、うまくいくことは珍しいです。少ない可能性を目指してエントリーするんですね。レベルは違いますが、今回の私はそういう意気込みでした。

 しかしながら、今回も大会の数日前に風邪をひいてしまいました。今シーズンは、大して練習もしていないくせに、インフルエンザになったり風邪をひいたりと、練習の組み立ても出来ていなければ、例年よりも仕事が忙しく疲労もうまく抜けていないのでしょう。今回も事前の準備としては40〜50%くらいの出来だったでしょうか。リベンジするには、明らかに準備不足でした。

 

 ところが大会当日は前日までの強風も止み、また気温も寒くもなく暑くもなく、走るにはちょうどいい気温となりました。またこの大会のコースはほとんど起伏のない超高速コース。言い訳できない最高のコンディションとなりました。
 また、10km部門の陸連登録者は、ハーフマラソンと同様に選手を最前列に並ばせてもらえますのでスタートのロスがありません。学習効果でイーブンで走るのは上手になってきたせいか、今回は後半の大きな落ち込みもなく、最低目標の35分台だけは何とかクリアすることが出来ました。これでもう40歳代で10kmを走ることはありません。

 この少ない練習量で今回は何とか35分台がクリアできたので、50歳になる今年は練習時間を確保して、34分台を狙っていこうと考えています。そういう意味では、収穫のある大会でした。
 
●大会名 第27回焼津みなとマラソン
●開催日 平成24年4月8日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
焼津港発着(詳細地図)(静岡県焼津市)

大会要項

プログラム


コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、11℃くらい
●参加賞 タオル、ポカリスエット(缶/完走後)、鰹節(箱/完走後)
●結 果 35分46秒(17分35秒/18分11秒) (男子総合28位、10km :男子40〜49歳  第9位)
●表 彰 なし
●過去の戦績
H16.4.11 第19回 21.0975km 1時間15分57秒 年代別 2位 (41歳)
H 7.4. 9    第10回   5km 15分58秒   総合  9位   (32歳)
H 2.4. 8   第 5回 21.0975km 1時間21分27秒 総合 28位   (27歳)
●交通手段等
【4月7日(土)/1日目】
徒歩 自宅 11:59 自由ヶ丘駅 12:06
地下鉄 自由ヶ丘 12:07 本山 12:09 (名城線)
高速バス 本山 12:36 東名焼津西 15:14 (JR東海バス)
12:28 14:52
徒歩 東名焼津西バス停 15:14 ホテル 15:30
【西焼津セントラルホテル・チェックイン】
徒歩 ホテル 15:41 西焼津駅 15:45
JR 西焼津 15:57 焼津 16:00 (東海道本線)
15:54 15:57
徒歩 焼津駅 16:00 会場 16:15
【コース下見/試走】
徒歩 会場 17:50 焼津駅 18:00
JR 焼津 18:03 西焼津 18:06 (東海道本線)
徒歩 西焼津駅 18:06 ホテル 18:35 (買い出しを含む。)
【西焼津セントラルホテル/宿泊】
【4月8日(土)/2日目】
徒歩 ホテル 7:51 西焼津駅 7:58
JR 西焼津 8:03 焼津 8:06 (東海道本線)
徒歩 焼津 8:06 会場 8:20
【第27回焼津みなとマラソン/10km−9時40分スタート】
徒歩 会場 11:05 焼津駅 11:23
JR 焼津 11:38 西焼津 11:41 (東海道本線)
11:35 11:38
  徒歩 西焼津駅 11:41 東名焼津西バス停 11:49
高速バス 東名焼津西 12:21 本山 14:38 (JRバス関東)
12:01 14:21
本山 14:48 自由ヶ丘 14:50 (名城線)
徒歩 自由ヶ丘駅 14:50 自宅 15:01
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
 
参加料 3,000円  
地下鉄(名古屋市営) 400円 (自由ヶ丘〜本山/往復)
JR 720円 (西焼津〜焼津/2往復)
高速バス 4,700円 (本山〜東名焼津西/往復/ネット割引)
宿泊 3,400円 (西焼津セントラルホテル/宿泊/朝食付き)
コインロッカー 300円 (会場で荷物預かり)
合 計 12,520円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10km男子40歳代は8位まで)
【ハーフマラソン−11時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子29歳以下 309人 川内 優輝 埼玉県 埼玉県庁 1゜03’48”
男子30歳代 624人 天野 元文 森町 ホンダ浜松 1゜08’50”
男子40歳代 665人 平尾 昌彦 富士宮市 旭化成富士 1゜08’59”
男子50歳以上 505人 山本 康夫 島田市 島田陸協 1゜14’58”
大学生 71人 藤井 拓也 東京都 東京農業大学 1゜06’29”
女子一般 286人 加藤 奈津季 浜松市 Honda RC 1゛20’34”
大学対抗ペアマラソン 77人 大田 侑典   日本体育大学 1゜03’42”
【10km−9時40分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
男子29歳以下 415人 中川 学 浜松市 Honda−RC 32’12”
男子30歳代 833人 池田 昌雄 愛知県 内外カーボン 32’26”
★男子40歳代 735人 岩崎 龍也 愛知県 アスカムRC 33’17”
中村 祐二 静岡市 植草水産クラブ 33’36”
三上 剛正 東京都 東陸 34’41”
向井 一也 愛知県 上郷走ろう会 34’50”
扇 英樹 愛知県 瑛里加RC 34’52”
橋本 武洋 富士宮市 ふじ観光RC 35’10”
向山 直樹 山梨県 山梨県庁 35’11”
窪野 治 袋井市 NTN磐田 35’13”
加藤 一郎 愛知県 名古屋市役所走友会 35’46”
男子50歳代 513人 久保田 英之 静岡市 巴川製紙RC 36’04”
男子60歳以上 347人 堀内 康夫 磐田市 高砂香料・磐田 39’38”
女子39歳以下 401人 竹島 由規 浜松市 チームみやした 37’44”
女子40歳以上 343人 杉浦 美由紀 愛知県 トヨタSC 38’07”
【5km−11時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所  所属 記録
男子29歳以下 226人 野崎 真 愛知県   15’32”
男子30歳代 399人 白鷺 慶介 愛知県 TPAC 15’41”
男子40歳代 322人 長谷部 智隆 愛知県 アスカムRC 16’39”
男子50歳代 166人 山本 嘉昭 湖西市 湖西市消防署 17’14”
男子60歳以上 143人 岡田 耕三 愛知県 蒲郡クラブ 18’00”
男子中学生 153人 藤曲 寛人 小山町   16’27”
女子29歳以下 233人 秋山 瑠奈 島田市   18’59”
女子30歳代 271人 土井 藍子 愛知県   19’35”
女子40歳以上 290人 岩本 ふみ子 富士市 富士陸上教室 19’44”
女子中学生 84人 上杉 愛 富士市 鷹岡中 17’43”
【3km−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所  所属 記録
男子小学生 531人 渡辺 良太 函南町 函南RC 10’35”
女子小学生 216人 松田 鈴音 大阪府 豊中スキップRC 10’56”
総合計 9,158人  

8年ぶりのエントリー

 この大会に出場するのは8年ぶり4回目となる。
 最初に出場したのが平成2年の第5回大会。22年も前からこの大会に出場していることになる。最初に出場した第5回大会、第10回大会(平成7年)ともに天候が悪く、「焼津=雨」と思っていたのであるが、第19回大会(平成16年)そして今年の第27回大会ともに好天となったため焼津のイメージが変わってきた。

 雨が降るとこの大会の厄介なのが更衣場所だ。
 最初に出場した第5回大会、第10回大会では、魚市場内の屋根の下くらいしか雨をしのぐところがなく、魚の激しい臭いのするところで待機するのはなかなか苦痛だった(しばらくすると慣れてはきますが・・・)。しかしながら今年は好天。選手の多くは露天にシートを敷いてこの大会を楽しんでいる。いまや9,000人規模の大会となったので、会場のキャパとしては少々小さいような気もする。

 なお、この大会のコースであるが最初に出場した頃と比べると、何度かモデルチェンジしている。しかしながらいつの時代においても共通でいえるのは、ほぼフラットなコースのために高速でレースを展開できること。記録を狙うのであれば焼津はオススメだ。静岡駿府マラソンといい、静岡には記録の狙いやすい大会が2つもあるというのはうらやましい限りだ。

往路復路ともに旅費を節約するために本山・東名焼津西間は高速バスを利用。(往路の途中、浜名湖SAで休憩中に撮影)

復路で利用した東名ハイウェイバスはJRバス関東が運行。(東名焼津西バス停にて)

コース紹介(コースガイド) こちらを参照して下さい。

入賞逃がすも10kmのシーズン・ベスト
 来月10日で生まれてから半世紀。50歳をいよいよ迎える。
 40歳代最後の10kmロードレースとなるはずだった3月4日の静岡駿府マラソンの結果がふがいないものであったので、大会終了後に急遽エントリーしたのがこの焼津みなとマラソンである。

 焼津みなとマラソンは過去3回エントリーしているが、ハーフマラソンのコースの高低差が6m程度(10kmは3m程度)と平坦で走りやすいコースとなっている。ただし、過去3回出場したうちの2回は雨、残りの1回は晴れたものの4月上旬としては気温の高い日であり、自分の中ではこの大会の評価がコース◎、天候△という印象だった。
 しかしながら今日の焼津みなとマラソンに限っていえば、コース◎、天候も◎だった。昨日まで吹いていた厳しい風もほぼやみ、当日の気温も11℃程度と走るのには絶好のコンディション。まさに言い訳の出来ないものとなった。

最寄り駅はJR焼津駅。会場まで徒歩で10〜15分ほどと至便。

駅前には「黒潮温泉」と書かれた足湯があります。

会場へはあちこちに案内看板が出ているので迷うことはないですね。

駅から会場へは商店街を通り抜けますが、早朝なので人通りはまばら。

会場のそばへやってくると海の見える風景に出くわしました。焼津らしいですね。

会場の焼津港。大学対抗と銘打っているので、参加する大学の幟が目立ちます。

 今回は、コースをイメージするために前日に試走をした。そのため、焼津市内で前泊をしたため、大会当日の朝は比較的ゆったりすることが出来た。しかしながら会場へやってきてびっくり!エントリーが9,000人を超えるマンモス大会に成長したため、着替えやストレッチなどをする適当な場所がなかなか見つからなかった。もう少し早く出てくればよかったと少々反省・・・。

 軽くウォーミングアップをして、スタート10分前くらいにスタート場所に行くが、スタートラインには恐ろしいばかりの人だかりで、前列に並ぶ余裕など微塵もなかった。これではまともなスタートが出来ず、「40歳代最後の10kmロードレースの好記録も夢物語か。何のために追試のエントリーをしたのか・・・」と諦めかけていた。
 ところが突然「陸連登録者は前に来て並んでくださーい!」と係員の神の声。「何?ホント?」、これぞまさに天の声。最悪の事態から一転し、最高の状態になったのであった。
 後ろから人をかき分けかき分け前に進んでくると、そこには30人ほどの選手しかいなかった。実際には陸連登録者はもっといるのであろうが、私のようにずうずうしく前に来ないだけかもしれない。しかし今日は記録を狙うためにやってきたのであるから、遠慮無く前に並ばせてもらう。遠慮がちな人が多い中、最前列というロスタイムゼロの最高のポジションとなった。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’18” 3’18”
2km 6’45” 3’27”
3km 10’13” 3’28”
4km 13’50” 3’37”
5km 17’35” 3’44”
6km 21’15” 3’40”
7km 24’59” 3’44”
8km 28’35” 3’36”
9km 32’13” 3’38”
ゴール 35’46” 3’33”
 9時40分、きれいにピストルの合図でスタートを切る。
 スタートしてから気持ちよく加速し、先頭グループを走る。全盛期のような走りのキレは無くなってはいるが、スタート直後から白い目で見られるようなドタドタ走りではない。それなりに、グループに入ってレースを進める。思ったよりもみんなスロースタートのような感じだった。どちらかというとポジティブスプリット(前半型)の私だからそう思ったかもしれない。

 最初の1kmは3分18秒。風邪をひいて体調が悪い割にはまずまずの入り。最後までこのペースでいければ、33分台でゴールできることになるが、このペースは最初だけ。徐々にペースを下げ、前半は17分30秒くらいでいけたらと考えていた。
 体調があまりよくないこともあるが3kmを過ぎてからの直線で体が重く感じる。沿道の観客は増えてきて声援は多くなるが、ペースは下がる一方だった。


この日のタイムは35分46秒。風邪を引いて体調が悪かったものの、風の無い好コンディションに助けられて最低目標はクリアした。
 5kmの折り返しは17分35秒。概ね予定通りのタイムであったが、体はけっこう一杯一杯だった。同じグループで走っている、若い選手たちは何やら声を掛けながら走っているがこちらは付いていくのが精一杯。6kmを過ぎると集団から私が遅れだした。
 今日の目的は40歳代最後の10kmロードで好タイムを出すことであって、優勝を狙ってバトルすることではない。そう割り切って集団から離脱しても無理に集団を追うことはしなかった。

 後半は淡々と走るような形となってそしてゴール。タイムは35分46秒。先月の静岡駿府マラソンのふがいないタイムを1分ほど上回り、最低目標の35分台だけはクリアすることが出来た。
 40歳代では年代別9位で入賞には届かなかったが、50歳代でこのタイムが維持できれば、この日のメンバーであれば優勝できることになる。来年もこのタイムを維持し、優勝を狙っていこうと誓うことになった。

記念撮影用でしょうか。

会場には多くの店屋さんが出店しています。

スポーツショップはランナーに人気。

ここでは参加賞の引き替えができます。

午前8時30分を過ぎるとどんどん人が増えてきました。

5km部門のスタート前

ハーフマラソンの部のスタート直後

ゴールを目指す10km部門の選手。応援も多く賑やかですね。