第30回足羽川マラソン ラストラン大会 参戦記
 名古屋からは比較的近く何度も訪れる福井県。人口の割にはマラソン大会の数が多く、また、味のある大会が多いのも福井県の特徴です。その福井県の大会の中で、いまだ参加していなかった大会の一つにこの「足羽川マラソン」がありました。
 
 いつかは参加しようしようと思っていたところ、今回が最後の大会になるといいます。それも主催している「全国健称マラソン会 福井支部」の会員のみなさんが高齢化になったのが原因だそうです。「会員の体力が限界に達している。参加者にもしものことがあったら申し訳が立たない」(牧野事務局長)と、節目となる30回目で大会を終了することを決めたと、ネット上の新聞にコメントがありました。

 第1回大会は120人でスタート。年々参加者が増え、最終回の今回はエントリーが2,295人。昨年比で651人も増えています。マラソンブームほか、最終回を寂しく思うランナーの駆け込み参加による参加者増もあったかもしれません。
 
 集計はチップが導入され迅速化されてはいますが、手作りぜんざいやコースの誘導員など手作り感があり、みなさん手弁当でこの大会を作っている感じがあって良かったです。

 都市型のフルマラソンが増える一方、このようなクラブが立ち上げている大会が無くなっていくのは少々寂しい感じがします。主催者のみなさん、30年間お疲れ様でした。また、ありがとうございました。
 
●大会名   第30回足羽川マラソン ラストラン大会
●開催日 平成24年3月25日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
木田保育園前発着(福井県福井市) →詳細地図

大会要項

プログラム


コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴、7℃くらい
●参加賞 福井県産コシヒカリ(2kg)、バナナ1本、飴2個、ポカリスエット(コップ/完走後)、ぜんざい
●結 果 17分40秒 (5km :総合10位、男子40〜59歳  第3位)
●表 彰 賞状、メダル、ソックス
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
  【往路】
自宅6:27〜(一般道)〜名古屋IC〜(東名・名神)〜米原JCT〜(北陸道)〜福井IC〜(一般道)〜会場9:15
【復路】
会場12:01〜福井IC〜(北陸道)〜米原JCT〜(名神・東名)〜名古屋IC〜(一般道)〜自宅14:40
●費用
 
参加料 2,500円  
燃料 5,700円  389.8(km)/10.6(km/リットル)×155(円/リットル)
高速料金  4,300円
 (ETC割引/名古屋〜福井 2,150円)
 (ETC割引/福井〜名古屋  2,150円)
合 計 12,500円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(5km男子・40〜59歳は第6位まで)
 全成績はこちら
【ハーフマラソン−10時00分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 地区  所属 記録
男子・高校生〜39歳 147人 田島 優 29 京都府 京都陸協 1゜14’48”
男子・40〜59歳 254人 石田 和裕 40 越前市 ひのクラブ 1゜19’04”
男子・60歳以上 80人 松浦 博幸 64 滋賀県   1゜27’09”
女子・高校生〜49歳 56人 藤田 未来 37 福井市   1゜37’37”
女子・50歳以上 27人 杉岡 泉 56 岐阜県   1゜35’38”
【10km−10時30分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢  地区 所属 記録
男子・高校生〜39歳 120人 田中 誠幸 31 福井市 福井フェニックス 33’31”
男子・40〜59歳 187人 隠岐 志郎 40 美浜町 美浜陸協 35’35”
男子・60歳以上 95人 松本 一之 60 京都府 亀岡ランナーズ 38’39”
女子・高校生〜49歳 73人 川本 和美 37 千葉県   39’48”
女子・50歳以上 37人 口本 みどり 53 福井市   47’28”
【5km−10時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢  地区 所属 記録
男子・高校生〜39歳 140人 畑 博之 29 兵庫県 はた部 16’46”
★男子・40〜59歳 164人 南藤 宏和 48 奈良県 奈良市民走ろう会 17’16”
野添 利博 40 敦賀市   17’22”
加藤 一郎 49 愛知県 名古屋市役所走友会 17’40”
若林 貴規 40 石川県   17’47”
坂本 真樹 40 石川県 ホテル日航金沢 17’55”
北口 清 42 石川県 PFU 18’32”
男子・60歳以上 81人 猪島 裕永 62 富山県 富山走友会 19’38”
女子・高校生〜49歳 130人 青木 さゆり 24 福井市   18’08”
女子・50歳以上 53人 加藤 智江 56 鯖江市   21’16”
【3km−10時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢  地区 所属 記録
男子・小学生 63人 梅谷 寛大 12 石川県 矢田野小学校 10’28”
男子・中学生〜59歳 80人 田地 陸人 14 越前市   9’50”
男子・60歳以上 32人 中川 清 63 敦賀市 気比の松原A・C 12’26”
女子・小学生 34人 矢尾 桃子 11 坂井市 磯部小学校 11’54”
女子・中学生〜49歳 94人 和田 栞 17 勝山市 勝山高校 11’22”
女子・50歳以上 40人 常田 紀代美 53 若狭町   13’16”
【2km−10時05分/10時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢  地区 所属 記録
親子(小学1・2年生) 106組 下川 義博/玲布 坂井市 長畝小学校 7’23”
親子(小学3・4年生) 48組 川尻 敏春/裕梨 坂井市 大関小学校 7’27”
総合計 2,295人  

福井県の春はほど遠い?
 名古屋から福井県方面へ自動車による移動をする場合、一般的には名神から米原JCTを経由して北陸道を使用する。1月2月ならともかく、3月下旬でわざわざマラソン大会が開催される時期に、その道中でチェーン規制があるなど考えもしなかった。

 といのも、名古屋ICから東名高速に入り、名神高速で木曽川を越え岐阜県に入った頃だろうか。「北陸道 木之本・今庄チェーン規制」と電光表示が出る。家を出発したのが予定より若干遅かったので、「雪で速度制限されていると困るなあ」というのがホンネ。チェーンは使うことはほとんど無いが、車には常備してある。
 さらに関ヶ原付近までやってくるとその電光表示が「北陸道 木之本・武生チェーン規制」と変わり、今庄から武生までの区間がさらに追加となってしまった。追加になったということは、その区間で現在も雪が降っているということだろう。積雪量もどのくらいかは想像もつかない。
 現地に到着する前から先行きが思いやられることになった。

 実際に走ってみると、木之本を過ぎて福井県との県境である滋賀県・柳ケ瀬付近から少しずつ「白い」ものが視界に入ってきた。高速道路上には積雪はない。敦賀ICを過ぎても、高速道路上には積雪が無く「何でチェーン規制?」という感じであったが、杉津PAの北にある敦賀トンネルを出たときからは、様相が変わる。自動車がどんどん走っているにもかかわらず、道路上には積雪が始まっている。こうなれば、いくらチェーンを付けていてもゆっくり走らなければならない。今庄トンネル〜今庄ICあたりの積雪が一番ひどかったが、大きな渋滞もなく少しの遅れで会場に到着することが出来た。ヒヤヒヤすることで一日が始まったこの日であった。

見ての通りの降雪。3月下旬にチェーン規制があるなど考えもしなかった。

こちらは会場の福井市立木田小学校にて。走り終わってから、ぜんざいをもらおうと並んでいたら、突然の大粒の雪が降ってきた。この日は、小雨だったり晴れたり雪が降ったりとめまぐるしく天候の変わる一日だった。(午前11時30分頃)

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。

ラストラン大会
 高速道路での積雪など、会場へやってくるまでの道中の天候を含め、めまぐるしく天気が変わった一日だった。
 この日のスタートは、ハーフマラソンが10時ちょうど、2kmが10時05分と10時10分とここまでは天候が良かったものの、10時30分にスタートする10km部門の直前に雨が降ってきた。3月の下旬となると「春の訪れで穏やかな日」と思われるかもしれないが、この日の天候は2月下旬を思わせるようなものだった。幸いにも私の出場した5kmのスタート前になって雨も止んだが、本当に服装をどうしようかと最後まで悩んだ。本当にこの日の天候は気まぐれだ。


この大会の先導はオートバイ。警察の協力は交差点の交通整理のみ(写真は2km部門)
 私の出場する5kmのスタートは、この日最後の10時40分。
 寒くてギリギリまでアップをしていたので最前列には並ぶどころか、スタート場所は既に長蛇の列。何とか前から3列目くらいに入れてもらったものの、歩道からのスタートだった。
 今回で最後の大会となるこの「足羽川マラソン」であるが、いかんせんスタート場所の幅が狭い。始まった当初は、クラブの練習会のような形でそれほど人数が集まらなかったので、スタート場所の道路幅は問題にならなかったのであろうが、今大会(愛30回大会)のように、大会始まって以来最高の参加者となっては、いささか窮屈な感じがする。改善をお願いしたくても今日が最後。どうしようもない。

 スタートから200mは右へ左へ蛇行しながら前のランナーを抜いていく。最前列に並べないとこのような無駄なエネルギーを使いながら走らざるを得ない。
 突き当たりを右折し、スタートから500mほどでかなりランナーが整理された状態になっていた。序盤であり、先頭ランナーのスピードが著しく速くないので、自分も何とか先頭グループの後方に付けていた。やや前には同じカテゴリーの選手が一人いることがわかった。

 1kmを過ぎて、コースは左の方に曲がり足羽川を目指す方向に変わる。この辺りから徐々に先頭のランナーのスピードについて行けず後退し始める。今日は、胸と背中と両方にナンバーカードが付いているので、走っていても同年代の選手かどうかがすぐにわかる。
 先頭からは徐々に遅れだしたものの、大きなストライドで走る同年代の選手とはほぼ並走状態。ただし見るからに40歳になったばかりの若い感じの選手。とはいえ勝負は見た目ではない。最後まで分からない。

ゴールを目指す選手たち(2km親子)

ゴールを目指す選手たち(ハーフマラソン)

大会事務局から、後日ゴール写真が送られてきました。こまめなサービスですね。ありがとうございました。

2km親子部門の時は、ゴール前の応援がすごいですね。
 スタートから2km手前で、後方から一人の選手に抜かれる。風貌からやや特徴的なN選手(今回私のカテゴリーで優勝している)。走りっぷりがいいとは決して言えないが、ピッチの速さは同年代の選手としては素晴らしい。こちらのペースが落ちてきたところを狙われたような感じで、一気に抜かれてしまった。

 足羽川への堤防道路をへの坂を登ると左手に足羽川が見えてくる。川幅はさほど広くはないが、この川は福井市内を東西に流れている福井市民の憩いの川だ。

 今レースは全体的に前半は追い風ということもあり、2.5km地点の折り返しを8分24秒で通過。スタート場所が前年より数十メートル前方であることを差し引いても、ややオーバーペースだったかもしれない。いや、序盤で前方を走る選手を追い抜くのにエネルギーを使いすぎたせいだろう。折り返しでは、後半に対する余裕がかなりなくなっていた。
 折り返すと案の定向かい風。条件はみな同じとはいえ、5km勝負なので序盤の出遅れは許されない。そのためには前半から飛ばしていかなければならないが、このさじ加減がなかなか難しい。

 先ほど抜かれたN選手は既に50mほど前方。折り返してからは、前半並走していた同年代の選手には、こちらが徐々にペースダウンしてきたせいで徐々に離され出してきた。折り返してからは、集団から脱落。後半はほぼ単独走になってしまった。

 ゴールは17分40秒と平凡なタイムで終わってしまった。
 ラストラン大会にあわせて優勝を目論んだものの、理想通りの結果にはならなかった。現実はきびしーい!

こちらも後日大会事務局から送られてきた写真。ありがとうございました。

受付の様子。前日の雨で木田小学校のグランドは水浸しでした。

スポーツショップも1軒出店。

体育館が控室として開放されていました。

この行列は何かわかりますか?

この大会名物の「ぜんざい」の無料配布です。

大きなお餅も入っているのですごい人気でした。この日は寒く、それだけに美味しさが倍増といったところでした。

本日の戦利品
 
今回の戦利品は、賞状、メダル、紙袋の「?」でした。「?」の中味は、実はちょっと変わったソックスです。主催者の誰かが、靴下やさんだった関係で調達してきたものでしょうか?