第37回静岡駿府マラソン 参戦記
 6年ぶりの静岡駿府マラソンです。
 この大会は、安倍川にかかる安倍川大橋を走れること、富士山の景色がきれいなこと、コースが比較的平坦なこと、静岡市のゆったりした感じがいいこと、コース上の道路が広いこと等の理由で私のお気に入りの大会の一つです。
 ただし、以前に参加したときよりも参加人数がまたまた増えてしまい、フィニッシュ後の記録証発行所の長蛇の列には少々閉口しました(それさえなければとてもいい大会です)。

 さて今回は、1年に1回くらい10kmの走力の確認をしようと思いエントリーしました。目標は35分台前半です。
 この大会は、比較的平坦ですし、コースは公認コースですので距離の疑義はありません。別大マラソンも終了してから1ヶ月あるので、疲労回復にも十分だろうと思いエントリーしました。当初の予定通りであれば、35分台の前半、悪くとも後半くらいのタイムは出ていたかもしれません。

 しかしながら、今年は思いもよらぬことになってしまいました。そうです、インフルエンザです。大会前にインフルエンザになってしまったのです。
 おかげで練習はサッパリ出来ません。さらに、インフルエンザからの回復後に出勤すると山のように仕事が溜まっているのではないですか・・・。おかげさまで走力の低下と、仕事の多忙さのダブルパンチで練習が出来ず、本番を迎えることになってしまいました。結果は35分台の前半どころか、36分台の後半です。情けないようなタイムです。

 しかしながら、前半をそれなりに自重し終盤に向け脚を溜めておいたせいか、ゴール前の数百メートルで同年代のランナー2人と、50歳代の先頭のランナー1人立て続けに抜きゴールすることが出来ました。そのせいで、40歳男子としては10位→8位へと2つ順位を上げ、何とか年代別で8位に入賞することが出来ました。応援ありがとうございました。

 来年のこの時期は既に50歳になっています。来年は、静岡県代表するこの大会で、年代別優勝を飾りたいと思います。

 
●大会名 第37回静岡駿府マラソン
●開催日 平成24年3月4日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
静岡県庁前(詳細地図)〜駿府公園(詳細地図)(静岡県静岡市)

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 くもり、8℃くらい
●参加賞 長袖シャツ、アクエリアス(ペットボトル/完走後)
●結 果 36分46秒(18分05秒/18分41秒) (男子総合107位、10km :男子40〜49歳  第8位)
●表 彰 賞状(3月16日に郵送で到着)
●過去の戦績
H18.3.5    第31回大会   21.0975km   1時間14分57秒   総合  62位   (43歳)
H 3.3.3   第16回大会 10km   35分02秒 総合  61位   (28歳)
●交通手段等
徒歩 自宅 5:30 自由ヶ丘駅 5:39
地下鉄 自由ヶ丘 5:40 本山 5:42 (名城線)
本山 5:51 名古屋 6:05 (東山線)
新幹線 名古屋 6:20 静岡 7:14 (ひかり500号)
徒歩 静岡駅 7:14 会場 7:35
【第37回静岡駿府マラソン/10km−9時20分スタート】
徒歩 会場 11:10 静岡駅 11:26
【静岡駅で昼食】
路線バス 静岡駅前 12:22 静岡インター 12:39 (静鉄ジャストライン)
12:20 12:30
高速バス 東名静岡 12:55 本山 15:39 (JR東海バス)
12:49 15:21
本山 15:48 自由ヶ丘 15:50 (名城線)
徒歩 自由ヶ丘駅 15:50 自宅 16:05
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
 
参加料 4,200円  
地下鉄(名古屋市営) 260円 (自由ヶ丘〜名古屋)
200円 (本山〜自由ヶ丘)
JR 5,270円 (名古屋〜静岡/新幹線自由席/金券ショップで購入)
路線バス 180円 (静岡駅前〜静岡インター)
高速バス 2,560円 (東名静岡〜本山/ネット割引)
コインロッカー 300円 (会場で荷物預かり)
合 計 12,970円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10km男子40歳代は10位まで)
【ハーフマラソン−10時05分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
陸連登録男子 209人 山下 伸一 26 御殿場市 滝ヶ原自衛隊 1゜04’59”
陸連登録女子 51人 白滝 成美 21 三島市 日本大学 1゜13’27”
男子29歳以下 666人 北沢 正親 26 長野市   1゜08’49”
男子30歳代 1,036人 橋場 英雄 33 岩手県 岩手県宮古市役所 1゜11’27”
男子40歳代 942人 桜井 史 41 御殿場市 御殿場市*茶小野園 1゜10’38”
男子50歳以上 825人 斉藤 方英 51 富士宮市 白井冷蔵 1゜16’32”
女子一般 286人 佐藤 愛 17 南伊豆町 下田高校 1゜26’28”
【10km−9時20分スタート】
区分 申込者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
陸連登録男子 142人 中山 裕貴 22 埼玉県 国士舘大学 31’12”
陸連登録女子 15人 中川 恵美 33 浜松市 RUN にいの 40’19”
男子29歳以下 1,001人 大脇 佑介 26 埼玉県   31’13”
男子30歳代 1,225人 名古 公一 39 浜松市 天竜でんでん虫 35’19”
★男子40歳代 1,086人 八木 美智夫 47 静岡市 イハラニッケイ化学 35’24”
小林 俊貴 44 富士宮市 麦酒倶楽部 35’44”
鎌田 昭宏 48 御殿場市 戦車教導隊 35’44”
鷲山 浩行 48 湖西市 駒忠 36’03”
千代 高廣 48 静岡市 NTT静岡RC 36’32”
山西 雄一 43 吉田町 ブロンズRC 36’34”
納本 泰之 47 静岡市 JA共済連静岡 36’44”
加藤 一郎 49 愛知県 名古屋市役所走友会 36’46”
越智 宣夫 48 愛知県 デンソー安城 36’47”
10 片山 修 43 富士宮市   36’49”
男子50歳代 653人 深山 孝之 50 静岡市 mets RC 36’47”
男子60歳以上 400人 伊藤 勘次 66 愛知県   40’05”
女子一般 1,210人 上野 公美 31 沼津市 ゆきみやびRC 40’34”
【5km−10時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所  所属 記録
男子中学生 353人 白柳 和也 15 浜松市 浜松日体中学校 15’58”
男子高校生 106人 大原 健斗 18 静岡市 島田高校 15’35”
男子29歳以下 299人 植松 龍之介 20 静岡市 浜松大学陸上部 15’44”
男子30歳代 457人 佐野 伸司 38 富士宮市 富士フィルム 16’22”
男子40歳代 400人 石上 真吾 41 藤枝市 藤枝市役所 15’46”
男子50歳代 234人 池田 健二 50 三島市 三島走友会 18’22”
男子60歳以上 152人 山本 徳雄 62 南伊豆町 ☆南伊豆町市之瀬☆ 20’18”
女子中学生 184人 小山 和花奈 13 静岡市 清水ミズノSC 17’31”
女子高校生 88人 木 理瑚 17 袋井市 島田高校 17’21”
女子29歳以下 495人 三輪 千晃 22 千葉県 千葉大学 19’21”
女子30歳以上 847人 川島 悦代 42 浜松市 ポニー&ラブ 18’52”
【3.2km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所  所属 記録
男子小4年 160人 杉本 翔 10 埼玉県 草加ジュニア 11’39”
男子小5年 163人 小木曽 竜盛 11 三島市 三島陸上JC 10’50”
男子小6年 233人 池田 卓矢 12 浜松市 チーム細江 10’36”
女子小4年 81人 松原 亜純 10 愛知県 星の宮小学校 11’48”
女子小5年 92人 松本 姫歩 11 浜松市 ★チーム細江★ 11’39”
女子小6年 102人 齊藤 共香 12 浜松市 チーム細江 11’18”
総合計 14,193人  

日帰りレース
 愛知県に接する静岡県。近いことに間違いはないのであるが、こと静岡市となると名古屋と東京のほぼ中間に位置する。距離にすれば180kmほどあるだろうか。

 6年前も日帰りで出場しているものの、当時の出場種目はハーフマラソン。スタート時間は10時過ぎ。かたや今回の出場種目は10kmなのでスタート時間は9時20分とかなり早い。
 安宿を探したので前泊しても費用的に2,000円ほどしか変わらない試算だったので、前泊しようと考えていたが何かにつけてこの頃は忙しい。

 結局、前泊はあきらめ日帰りでの参加となったのであるが、ウォーミングアップの時間などを考慮すると午前5時起き。最寄り駅からは始発列車に乗ることになってしまった。名古屋駅からはさらに新幹線で静岡へ。遠征で新幹線を使うのは久しぶりだ。スケジュール的に慌ただしいとわかってはいたものの、バタバタした朝だった。

往路は始発のひかり500号を利用。豊橋、浜松からも早朝から乗客がどんどん乗り込んできた。

帰りは得意のハイウェイバス。時間はかかるものの運賃は新幹線の約半分。(浜名湖SAにて)

県庁所在地のマンモス大会
 6年ぶりのエントリーとなるが、当時(第31回大会)の申込者総数が8,462名。マラソンブームとはいえ、今回の申込者総数は14,193名なので6年間で1.6倍以上の増え方だ。うーん、確かにメイン会場の駿府公園も所狭しといった感じだった。

 特に、この人数で困ったことといえば、完走後の記録証の発行だ。
 今回、ゴールしてからすぐに完走証をもらいにいけばよかったのであるが、1時間ほどしてから記録証の発行所に行ったところ、見たこともないほど長蛇の列だった。これまでいろんな大会に行ったけれど、こんな光景は初めて。係員が「記録証の発行所が大変混み合っているので、時間をずらして来てください」というようなことを拡声器を持って何度も連呼していたが、どうみても5分や10分で記録証が発行できる雰囲気ではなかった(私の場合は諦めて帰りましたが・・・。)。

 さて、この大会の人気の理由は、東京マラソンと同様に都市型マラソンということだろうと思う。JR静岡駅から会場の駿府公園までは徒歩でやってくることが出来る。また、静岡県庁前からスタートし、広い公道を走ることが出来ること、安倍川にかかるレトロな安倍川橋、用宗漁港から臨む太平洋、天気がよければ終盤臨める富士山、そして静岡市民の憩いの場である駿府公園とこれだけ景色に変化に富み、風光明媚なところを走ることが出来るのが人気の理由だろう。会場の駿府公園に出店しているショップの数も多く、まさにお祭りの雰囲気だ。

 それにしても選手だけで約14,000人。家族なども含めれば2万人くらいの人手かもしれない。お祭りにはよいイベントかもしれないが、更衣室、スタート時の混雑などを考えると、アスリートとしてはこのくらいの人数でそろそろ勘弁して欲しいという気もする。

駿府城公園の南東角にある巽櫓。平成元年に復元されたものだ。

駿府公園内から見た静岡県庁の別館。21階建の高層建築物。アンテナまで含めると高さは約110m。

早朝7時30分過ぎでは、公園内の選手はまばら。

ゴール横には静岡朝日テレビのキャラクター・ココマル(右)とデビマル(左)が待機?

協賛のスズキ、日清食品などもブースを出店

こちらは選手受付。14,000人の選手をさばくので、非常に長い受付テントですね。

こちらは選手受付をした後に参加賞の長袖シャツを引き換えるテントです。

ホルモン焼き、ラーメン、富士宮焼きそば・・・。レース後に食べたい!

スポーツショップの出店も目立ちました。

会場内の案内図もビッグ!

プログラムを見ればわかるのに、親切ですね。

子どもたちに人気だったようです。右が「ココマル」、左が「デビマル」。先ほど説明した静岡朝日テレビのキャラクターです。

これが完走証記録発行所の様子。ゴールした選手が写真手前を左から右へ歩き、この発行所の最後尾に並びます。とてつもない人数の行列で、少なくとも5分や10分では発行してもらえる雰囲気はありませんでした(よく並ぶなあ・・・)。この点は要改善ですね。

ハーフマラソンは生中継です。会場でも見ることが出来ました。

先ほどのホルモン焼きのお店。匂いでかなり客を引き寄せていました。

「富士宮(風)やきそば」のせいか、ここは客の入りがイマイチ。

参加の記念にはいいですね。多くの人が利用していました。

こちらは静岡県庁本館。昭和12年に建てられたもの。どこかの県庁と同じく登録有形文化財。

コース紹介(コースガイド) こちらを参照して下さい。

10kmは5,730人
 さて、今回出場するのは10km。1年に1回くらいは10kmの記録をちゃんと測っておこうと思いエントリーしたもの。もちろんこの大会の10kmコースは公認コースなので、ゴール後のタイムについては疑義がないことになる。

 しかしながら、冒頭にも述べたように大会前にインフルエンザに罹ってしまったため、結果的に練習不十分で臨むことになってしまい、自分の中では不本意な状態で当日を迎えることになってしまった。
 とはいうものの、せっかくエントリーしたので現状の中で出来うる限りのことをやって臨むべきではないかと考え、静岡まで足を運ぶことにした。参加料が惜しいということもなきにしもあらず・・・。

5km部門の選手のスタート前。スタート時間は10時20分。5km部門は3,615名のエントリー。
 10km部門のスタート時間は9時20分。
 早く行って場所取りをしないとスタートがうまくできない心配はあるものの、ウォーミングアップもそれなりにはしたい。そういうジレンマがありながら午前9時頃にスター場所へ向かうが、そこには恐ろしい数の選手が既にやってきていた。5,000人を超える選手がいる中、スタートラインの至近位置でなければ万事休すだ。

 しかしながら、この大会には救いがあった。それは支給されているナンバーカードの数字の前のアルファベットだ。このアルファベットが走力を表している。つまり速い順に「A、B、C・・・」と区分されている。おそらく申し込み時の申告タイムだろう。
 ちなみに私は「A15003」。40歳代のランナーは「15001」からナンバーが始まっている。つまり私は10km部門の40歳代のランナーでは申告タイムが3番目で、区分としては一番速いところに分けられているということになる。そういえば、申込書の予想タイムに「35分」と書いたような気もする。何分までの申告がAに区分けされたかは不明であるが、これである程度はまともにスタートが分けられる。おかげで、前の方に移動し、無事にスタートラインの至近位置に立つことが出来た。

 9時20分。号砲とともに5,000人を超える隊列が一斉に動き出す。
 ハーフマラソンのエントリーが4,014名、5kmのエントリーが3,615名なので、この大会では10km部門の参加者が一番多い。

5km部門のスタート直後

 スタートしてから350mほどで中町交差点を右折する。明らかに私の前には50人以上の選手が走っている。この中町交差点から安倍川橋を越えて左折するまでの約2.5kmは直線で見通しがいい。しばらくは先頭を走る選手が見えていたが、だんだん遠くに離れていくのが走っていてもよくわかる。「15〜20年くらい前であれば、あの中に入って走っていたレベルであったなあ」と思うと年齢を感じてしまう。

 1kmの通過が3分29秒。以下2kmが7分04秒(この1kmが3分35秒)、3kmが10分27秒(同3分23秒)。病み上がりにしては、思ったよりまともに走っている。しかしながら、真っ直ぐ走っているにもかかわらず風向きが途中から変わり出す。ビル風のようなものもあるのであろうか?
 距離表示に疑義があるが4kmが14分20秒(同3分53秒)。折り返してから現れた5km地点が18分05秒(同3分45秒)。徐々に走りに息切れがしてきた感じ。まだ半分だ。

 再び安倍川橋を越えて、一路ゴールの駿府城公園を目指す。
 今日は曇天。というよりも時折小雨がぱらつくなど天候的にはあまりよくなく肌寒い。晴れれば雄大にそびえる富士山が目の前にドーンと否応なしに現れてくるのであるが、今日は全くその勇姿が見えない。

 前半やや突っ込んだ感じで走ったせいか、再び安倍川橋を渡ってからの2.5kmにわたる直線区間でスピードが落ち出す。少しずつランナーに抜かれもするが、同年代のランナーにだけは必死に付いていく。気持ちだけは・・・。

 同年代のランナーを含む数人のランナーに抜かれはしたものの何とか食らいついてきたせいか、それほど大きな差がつかずに同年代のランナーは視界入っていたまま。こちらも少し充電できたので残り1.5km強くらいからペースアップすることにした。こちらもそうであるが、10km中8kmも過ぎればそれほど走りに余裕のあるランナーは少ない。ラスト合戦なれば何とかいけるかもしれない。

 中央体育館あたりから、徐々に前のランナーとの距離が縮まりだした。東御門の前から二之丸橋の間で同年代の選手を2人、そして50歳代のトップの選手も二之丸橋からゴール前のわずかな区間で追い抜いた。

次々とゴールする10km部門の選手
 36分46秒。これがゴールタイム。
 最後に同年代の選手を2人抜いたおかげで、年代別の順位は2つUP↑。また、後半の5kmが18分41秒もかかっているが、病み上がりとしてはヨシか?

 万全の体調で10kmの記録を取ろうという狙いであったが、残念ながらこういう結果に終わってしまった。49歳で過ごすのもあと2ヶ月。今回こういう結果になってしまったので、急遽、4月の焼津みなとマラソンの10kmにエントリー。約一ヶ月でリベンジの準備が出来るだろうか?乞うご期待!

招待選手の佐藤悠基(日清食品)さんは大会前に発熱した影響で、ハーフマラソンを1時間06分47秒(総合5位)と精彩を欠いていました。ニューイヤー駅伝では、エース区間で区間賞を獲得していただけに、圧倒する走りを見られなかったのが残念でした。

本日の戦利品

約2週間経過した3月16日に郵送で送ってきました。来年は優勝だ!