伝統の「ぎふ新春マラソン」 ぎふ新春マラソンは、今回で62回を数える老舗のマラソン大会。主催は岐阜市ほか。 この大会の始まりについて、主催者の岐阜市のサイトを見るとこのように書かれている。
それにしても今時、在住、在勤者のみを対象にした大会ならいざ知らず、参加者に制限を設けないで参加料を無料で継続している大会は珍しい。主催者の岐阜市役所は本当に太っ腹だと思う。 18年前の想い この大会に最初に出場したのは今から18年前の第44回大会。妻・ゆきこが「無料で参加できる大会があるよ」とランナーズ誌で探してきたもの。当時は大会の開催が1月4日だったので、仕事始めもそこそこに大会に向かったものである。 世間で仕事始めの日もフルタイムで働くようになったことが一般化した頃から、開催日も1月4日から1月の第1日曜日に変更され、今日に至っている。
当時のこの大会の5.6km部門(現在の5.5km部門)は高校生も参加するのでハイレベルである。年代別表彰もなく、この部門で入賞は出来ても優勝するのは至難の業ともいえる。 しかしながら第44回大会では、カミさんが3km30歳以上女子の部(第1部)で何と優勝!そして大きなトロフィーが我が家にやってきた。 このトロフィーは、先に説明したサンシルベストレ大会の主催者のスポーツ新聞ガゼッタ社から昭和27年に贈られてきた高さ60cmのブロンズ像を複製したもの。第1部〜第6部の各部の優勝者には、この立派なトロフィーが一年間持ち回りで貸与されている。
走る距離は短いものの、今年で第62回を数えるこの大会。こういうところでは伝統的にこのシステムを守り続けているようだ。 今年エントリーしたのは単純に「50歳になったらあのトロフィーを貰うためにエントリーするぞ!」という当時の思いをそのまま行動に移しただけだったもの。早いものであれから18年も経ってしまったのだった。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。 レース
3kmコースは、10時15分に5部(中学生男子)、10時17分に3部(中学生女子)、10時18分に4部(高校・大学・一般女子)、10時19分に1部(30歳以上女子)、そして私の出場する2部(50歳以上男子)は最終の10時20分にスタートする。 3kmコースのスタート場所は正面スタンド前。おかげでスタートの直前まで競技場のスタンド下でウォーミングアップをして、トイレを済ませてスタートラインに並ぶことが出来るというベストポジションだ。スタートの約1分前に急いで並ぶが、今日のスタート位置は最前列の最右翼。遅くにいってこの位置とは非常にありがたい。 10時20分にピストルが鳴り、一斉にスタートする。大きな混乱もなく100人近い集団から集団からストレス無く抜け出すことができた。 スタートをして集団からスルスルっと抜け出したのは、私を含めて3人。しばらく後方で見ていたが、思ったほどこの2人がハイペースとならなかったので、競技場を出て行くところで一人、1分前にスタートした1部の女子選手が前に詰まって走りづらくなっているところでもう一人抜き、公道に出たところで先頭に立つ。 そのままの勢いで気持ちよく走りたいものの、2部(50歳以上男子)は3kmコースの中で最終スタート。他の部の選手がすでに前を走っているので非常に走りづらい。1分前にスタートをした1部の選手はおろか、その前の4部や3部の選手も次々と壁のように前に立ちはだかり蛇行しながら抜いていく。 公道においては走れるコースは交通規制をしている1車線のみ。所々で、コースを区切っているカラーコーンをはみ出しながら、壁のように塞がっている先行スタートした他部門の選手を追い抜いていく。 今回、公道を走っている間はほとんどこの追い抜き作業ばかりで、蛇行あり、ペースの変動ありとペースが安定せず、走りづらくて仕方がなかった。 途中から後方を走る選手の足音が聞こえなくなってきたものの、コースは折り返しがなくワンウエイなので後方を走る選手との距離の確認が出来ない。 後方を唯一ちらりと確認できるのが公道から再び競技場外の取り付け道路に入った約2.5km地点で直角に左折するところしかない。 今回ここで初めて後方確認したのであるが、ピンクのナンバーカードの同年代の選手は視界の中では確認できなかった。3kmで視野に入らないというのはある意味大差ということ。こうなればあとは逃げるだけ。 終盤、ペースが少々鈍った感じはしたものの、競技場に入ると係員が「2部の選手が戻ってきたぞ〜!」と叫んでいます。そのまま第4ゲートから直線を駆け抜けゴール! タイムは9分58秒。距離の正確さはわからないが、2部(50歳以上男子)では唯一の9分台でゴールし年代別で優勝を飾ることができた。 プログラムに記載された第50回大会以降の記録を見ると、2部(50歳以上男子)の記録は第58回大会の柏原敏郎さんの9分51秒に次ぐ好記録だった。今回はタイム的にもまずまずだったかもしれない。 こうして18年前にあのトロフィーを持ち帰るための優勝がの想いが、本日このように実現できたであった。
本日の戦利品
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