第18回平川市たけのこマラソン大会 参戦記

 今回青森県のこの大会に遠征したのは「碇ヶ関(いかりがせき)」という”ごっつい”地名に惹かれたからという理由が一番大きいです。いつの頃か忘れましたが、新潟方面から羽越本線のJRの特急列車に乗って車内のアナウンスを聞いていると「この列車は・・・むらかみ、・・・さかた、・・・あきた、・・・、いかりがせき、おおわにおんせん、ひろさき・・・終着の青森の順に停車していきます」という放送で、「いかりがせき」という駅名に妙に惹かれるものがありました。当時は「碇ヶ関」がどんなところか知る由もなく、青森県なのか秋田県なのかも知りませんでした。

 今回訪れるにあたって調べたところ、この「碇ヶ関」というのは、陸奥弘前藩初代藩主・津軽為信が天正15年(1586年)秋田比内の浅利氏を攻め、帰陣する時に関所を設けたものだそうです。この関所を設けた時に「碇ヶ岡」から「碇ヶ関」に改名したそうです。
 後年、幕府の巡検使に随行した記録には、この碇ヶ関の関所のことを「厳重なること箱根の関所も及ばない」と記録されているとか。東北の雪深いこんなところに名前の通り関所があったんですね。
 現在は、平成18年に碇ヶ関村を含む3町村が合併し「平川市」になっていますが、個人的にはこの大会名に「碇ヶ関」という地名を入れて欲しいと感じています。「碇ヶ関関所マラソン」とか「碇ヶ関・温泉郷マラソン」とかね。

 さて大会の方ですが、練習不足が露骨に現れ年代別で優勝はしたものの、久しぶりにヘロヘロのレースで疲れました。来月の上旬に再度青森県にやってきますが、気持ちを入れ替えて臨みたいと思います。

 

●大会名 第18回平川市たけのこマラソン大会
●開催日 平成25年6月23日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
碇ヶ関中学校グランド発着(地図)(青森県平川市) 

大会要項

プログラム


コースマップ
コースガイドはこちら
5km10km
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、気温20℃くらい
●参加賞 Tシャツ、特製たけのこ汁、温泉無料入浴券
●結 果 19分27秒(5km:50歳以上男子 第1位、総合第9位)
●表彰 賞状、メダル、リンゴジュース一箱
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【6月20日(木)/1日目】
徒歩 自宅 22:32 自由ヶ丘駅 22:43
地下鉄 自由ヶ丘 22:50 八事 22:58 (名城線)
夜行バス 八事 23:19 東京駅八重洲口 5:40 (ドリームなごや2号)
23:14 5:53
【6月21日(金)/2日目】
【皇居周辺JOG/都内で所用】
夜行バス 東京駅 21:30 青森駅 6:32 (津軽号)
7:00
【6月22日(土)/3日目】
JR 青森 7:09 弘前 7:49 (奥羽本線)
【ホテルに荷物預け】
弘南鉄道 弘前 8:30 黒石 9:09 (弘南線)
【こみせ通り散策/昼食(つゆ焼きそば)】
弘南鉄道 黒石 11:20 弘前 11:48 (弘南線)
徒歩 弘前駅 11:48 中央弘前駅 12:15
弘南鉄道 中央弘前 12:30 大鰐 13:00 (大鰐線)
12:58
JR 大鰐温泉 13:07 碇ヶ関 13:16 (奥羽本線)
徒歩 碇ヶ関駅 13:16 会場 13:35
【コース下見/試走】
徒歩 会場 15:38 碇ヶ関駅 15:55
JR 碇ヶ関 16:17 大鰐温泉 16:25 (奥羽本線)
弘南鉄道 大鰐 16:30 中央弘前 16:58 (大鰐線)
徒歩 中央弘前駅 16:58 ホテル 17:15
【夕食/駅前ホテル ニューレスト/泊】
   【6月23日(日)/4日目】
徒歩 ホテル 7:41 弘前駅 7:47
JR 弘前 7:52 碇ヶ関 8:13 (奥羽本線)
徒歩 碇ヶ関駅 8:13 会場 8:27
【第18回平川市たけのこマラソン 5km 10時00分スタート】
徒歩 会場 12:25 道の駅・いかりがせき 12:45
【関の庄温泉/入浴】
徒歩 道の駅・いかりがせき 13:44 碇ヶ関駅 13:47
JR 碇ヶ関 13:58 大鰐温泉 14:06 (奥羽本線)
徒歩 大鰐温泉駅 14:06 大鰐温泉 鰐come 14:09
【大鰐温泉 鰐com/入浴・夕食】
徒歩 大鰐温泉 鰐come 18:31 大鰐温泉駅 18:33
JR 大鰐温泉 18:58 青森 20:03 (奥羽本線)
20:01
夜行バス 青森 21:50 東京駅 7:05 (津軽号)
7:40
 【6月24日(月)/5日目】
高速バス 東京駅八重洲口 9:00 名古屋駅 14:07 (新東名Sライナー3号)
14:00
地下鉄 名古屋 14:16 本山 14:31 (東山線)
地下鉄 本山 14:38 自由ヶ丘 14:40 (名城線)
徒歩 自由ヶ丘駅 14:40 自宅 14:52
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,500円  
地下鉄 230円 (自由ヶ丘〜八事)
260円 (名古屋〜自由ヶ丘)
高速バス  3,650円 (八事〜東京駅)
2,280円 (東京駅〜名古屋駅) 
15,000円 (東京駅〜青森駅/往復)
JR  650円 (青森〜弘前)
570円 (大鰐温泉〜碇ヶ関/1.5往復)
320円 (弘前〜碇ヶ関)
820円 (大鰐温泉〜青森)
弘南鉄道 1,000円 (大黒様きっぷ)
宿泊料 3,300円 (駅前ホテルニューレスト/楽天ポイント200使用)
コインランドリー 150円  
入浴料 0円 (道の駅・いかりがせき 関の庄温泉/無料入浴券)
400円 (大鰐温泉 鰐come/JAF会員100円引き)
合 計 31,130円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5km 男子50〜59歳は6位まで (★は加藤が参加した部門
【ハーフマラソン−9時30分スタート
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属 記録
高校・一般男子 237人 水木 良 29 弘前市 1゜13’45”
高校・一般女子 29人 山中 さつき 23 弘果JC 1゜37’07”
【10km−10時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属 記録
男子40歳未満 69人 萩野 孝広 18 秋田県大館市 33’51”
男子40〜49歳 59人 成田 和也 40 大鰐町 36’50”
男子50〜59歳 45人 畠山 一則 52 ネッパラン大館 36’55”
男子60歳以上 45人 阿部 謙 63 チーム口走大館 43’55”
女子40歳未満 25人 鈴木 絵里 29 能代山本陸協 37’24”
女子40歳以上 22人 伊藤 朝美 43 五所川原市 45’24”
【5km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属 記録
男子50歳未満 51人 小野 雄大 17 弘前南高校陸上部 16’58”
★男子50〜59歳 18人 加藤 一郎 51 名古屋市役所走友会 19’27”
三浦 恒一 54 五所川原市 19’58’
川村 一樹 51 今別町走友会 20’05”
遠藤 富雄 57 岩手県雫石町 20’06’
安保 淳 58 気仙光陵支援 20’51’
水口 徳雄 50 JPランナーズ 20’59”
男子60歳以上 31人 笹村 茂 60 秋田一ツ森RC 20’05”
女子50歳未満 41人 藤田 綾子 45 青森あすなろ走友会 21’50”
女子50歳以上 17人 杉渕 澄子 50 体力増強計画 22’44”
【3.5km−9時35分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属 記録
中学生男子 31人 佐藤 雄河 14 東英RC 13’22”
中学生女子 26人 田中 優麻 12 大館Jrアスリート 16’00”
【2.5km−10時15分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属 記録
小学5〜6年男子 37人 阿部 岳斗 11 青森山田RC 10’18”
小学5〜6年女子 36人 小山内 あかり 11 弘前市立岩木小学校 11’26”
【1.5km−9時40分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 所属 記録
小学1〜2年男子 50人 大澤 琉欧 木野崎クラブ 5’49”
小学1〜2年女子 32人 古川 柚結 相馬アスリートJr 6’13”
小学3〜4年男子 61人 阿部 航輝 10 青森山田RC 5’08”
小学3〜4年女子 55人 吉原 莉胡 大館市立有浦小学校 5’44”
仮装・ファミリー 74人 着順の表彰なし
総合計 1,091  

弘南鉄道と大黒様きっぷ

 大会前日の土曜日の早朝に弘前に到着した。
 今回の大会会場は、平川市のうち旧碇ヶ関村というところ。弘前からはJRで約20分。宿泊料や物品の調達のことを考えると、宿泊は弘前市内の方が都合が良さそうなので、今回は弘前市内で宿泊場所を確保し、また観光も弘前市を起点に移動をする。

 午後からコースの下見&試走をするとして、午前中はどうやって過ごすか。これが今回一番悩んだところである。一番安易なのが弘前市内の観光。しかしながら、いろいろ調べたところ、なかなか食指を動かすような観光名所が弘前市内にない。
 いろいろと検討した結果、午前中は弘前市内から少し離れた黒石市内に向かうことにした。

 弘前には「弘南鉄道」という典型的なローカル私鉄がある。路線は、弘前・黒石間の弘南線(16.8km)と中央弘前・大鰐間の大鰐線(13.9km)の2路線。このうち大鰐線は、今はなき弘南電気鉄道から昭和45年に経営権を譲渡され今に至っているもの。
 この弘南鉄道について調べていたところ、弘南鉄道と弘前市内の商業施設・ルネスアベニューの共同企画のきっぷがあった。その名も「大黒様きっぷ」、「食べレール」、「さっパス」という3種類。このうち私が使えそうなものが「大黒様きっぷ」だった。
 「大黒様きっぷ」とは、弘南鉄道の各路線の終着駅の駅名の「大鰐」と「黒石」の一字ずつ取ってネーミングしたもの。乗車券には、大黒様の絵が描かれている。「大黒様きっぷ」は一日乗車券で使用できるほか、現金200円でルネスアベニューの500円の商品券と交換できる。商品券は店内の飲食店でも使用できる。弘前・黒石間が片道450円、中央弘前・大鰐間が片道420円。ともに往復すれば、1,740円のところが1,000円で利用できるわけで、「こんな利用価値のあるものなら使用しないわけにはいかない」と思い、今回、弘南鉄道を利用し黒石市に足を延ばすことにした。

8年ぶりにやってきた弘前市。駅から降り立つのは今回が初めて。

これが大黒さまきっぷ。弘南鉄道の全路線(といっても2路線)が一日乗り放題。

大黒様きっぷを購入するとこの「ルネス商品引換券」がもれなく付いてきます。200円を加えると、ルネスで使用できる500円分の商品券をもらえます。

弘南鉄道の弘前駅。JRとはホームや改札口が別々ですが、比較的新しいようです。

弘前から黒石へ向かう車内の様子。土曜日の午前中とあって、とってもすいていました。

弘南鉄道・弘南線の終点「黒石駅」。自動改札機はありません。

午後から乗った弘南鉄道・大鰐線の始発中央弘前駅。ちょっと老朽化が激しいですね

こちらは大鰐線のホーム。昭和27年に弘前電気鉄道として開業した当時のままでしょうか。

昼過ぎの乗車でしたので、こちらも車内は空いていました。

終点の大鰐の駅は、JRと構内は改札も無く自由に行き来出来るが、出入口はJR(左)、弘南鉄道(右)と分かれている。

黒石市と「つゆやきそば」
 青森県黒石市は人口約34,000人ほどの小さな街。弘前市から北東へ直線距離で約10kmほどのところに位置する。昭和29年に 南津軽郡黒石町、中郷村、六郷村、山形村、浅瀬石村が合併し市制施行して黒石市となっている。今年で市制施行から59年。

 黒石市の観光スポットとしては、やはり「こみせ(小見世)通り」だろう。
 藩政時代からの伝統的建造物とアーケードが、ほぼそのままの形で今に残っている。そもそもこみせ通りのアーケードとは、かつての商店通りだったこの道に買い物にやってきた人たちを吹雪から守るためにある。雪国の黒石には吹雪を避けるには有効に機能していたに違いない。

 それから時間の関係であまり歩き回ることが出来なかったが、黒石を食するとなると「つゆやきそば」がいいだろう。昭和30年代後半、中郷中学区にあった「美満寿(みます)」で、やきそばにつゆをかけた「つゆそば」が発祥らしい。
 太平麺と甘辛いソースが特徴の「黒石やきそば」を丼に入れそばつゆをかけて、最後にたっぷりのあげ玉とネギを盛りつけて提供されるのが「つゆやきそば」。
 入れられるつゆにはポピュラーな和風ベースのもの以外にも、ラーメンスープやトンコツスープやうどんの汁、塩つゆやきそば、など店によっていくつかのバリーエーションが存在する。

 今回食べた黒石駅前の「すごう食堂」のものは、やや甘めの「うどんの汁」という感じだった。正直やや期待外れだった。
 この店のものが黒石を代表する味といえるかどうかは知らないが、時間があれば何軒かハシゴをして黒石名物の「つゆやきそば」評価をすべきであろう。

弘南鉄道・黒石駅から西へ約500mほどの交差点から、「こみせ通り」へ入っていきます。

曲がってから200mほどのところに「日本の道百選」の碑がありました。

確かに、両側の商店街にはアーケードがあり、吹雪から買い物客を守れそうな雰囲気です。この日訪れた時間が午前9時過ぎとほとんどの店の開店前なので、通りはひっそりとしていました。

NHK大河ドラマ「いのち」(1986年)のロケ地の中村亀吉酒造。三田佳子さんが医者役のドラマですね。当時私も見ていました。

重要文化財の高橋家住宅。宝暦13年(1763年)頃の建築。津軽地方の典型的な商家構造とか。高橋家は黒石藩御用達の米屋だった。

こちらは黒石市指定有形文化財の鳴海家住宅。文化3年(1803年)に創業した造り酒屋。

早朝で開いている店が少なく、黒石駅前まで戻ってこの「すごう食堂」でつゆやきそばを食べることにしました。

店内のメニューの最後に大きな文字で書かれています。

これがすごう食堂のつゆやきそば。天ぷらを砕いたようなものが、トッピングされていました。味は甘めのうどん汁のような感じでした。

コース紹介(コースガイド)→
 こちら(5km10km)を参照してください。

距離は短いものの平坦なところが少ないコースにグロッキー
 今年の梅雨は雨が少ない。また名古屋ではこのところ気温が高く暑い日が多い。となると昼休みの練習もスピード練習をサボりがちになってきている。
 40歳代後半から暑いときに練習すると非常に体に堪えるようになってきた。アスリートとして長く活動するためにも無理は禁物。しかし練習しなければならない。ジレンマの毎日が続きながら大会当日を迎えてしまった。

 この日の碇ヶ関は曇りがちでありながら、名古屋に比べれば気温もずっと低く過ごしやすい気候だった。10時のスタート時の気温は20度程度。名古屋での6月の早朝の涼しい時間帯に匹敵する。6月の本州でこの気温で走ることが出来るのは、標高の高い高地か青森県くらいだろう。


会場は碇ヶ関中学校。右に見えるのは隣接する平川市役所碇ヶ関総合庁舎。

曇っていましたが雨は降りそうもなかったので、外でくつろいでいる人が多かったですね。

受付は中学校の校舎前

選手の控え室に中学校の体育館が開放されていました。

昨年の写真でしょうか。「ご自由にどうぞ」とありました。

大会キャラの「たけっこくん」。小さな子どもたちだけでなく、大人からも写真撮影をせがまれていました。

開会式。参列は小学生が多いですね。

運動場の奥の方にも陣取る人が多かったですね。

このかまどで、たけのこ汁を作るのでしょうか。

焼きそば、焼きとり、焼きイカ、焼きホタテ・・・。ゴールしてからしっかり利用させていただきました。

まさにお祭りの雰囲気ですね。子どもたちも多く利用していましたが、地方の大会らしくていいですね。

 今日の5kmにエントリーした選手は158人。碇ヶ関中学校のグランドに作った特設コースのスタート地点は広く、スタートには全くストレスが無い。ピストルの合図とともに、向かって一番左側からスタートをする。中学校の正門を出て行くときには、前に6人の選手がおり7番目で校外へ出て行く。スタートをしてから400mほどだろうか、各部門とも登り坂が始まる。この登り坂を登っていくと、先ほどスタートをした碇ヶ関中学校を見下ろすことが出来る。何ともいい眺めではあるが、レースはまだ序盤、まだまだアップダウンは続く。
 しばらく東北自動車道と併走するようにコースは進むが、1.3kmほどでハーフマラソンと10kmのコースは右折、5kmは直進となる。序盤なので比較的体は動いているが、スピード練習をしていないのでスピードを維持できずに前を走る選手との距離が徐々に開いていく。「付いていかねば」と思うが、気持ちとは裏腹にその距離はどんどん開いていく。


9時30分スタートのハーフマラソン

後方はのんびりですね。


翌年4月に大会要項と一緒に写真が送られてきました。ありがとうございます。

 1km辺りで高校生らしき選手に抜かれて8番目に後退したが、コースが東北自動車道と離れだしてからの下りで再びその選手を追い抜いていく。昨日コースの下見をし、レース展開をイメージしたのであるがどうもイメージと実際がかけ離れているような気がする。

 古懸不動尊辺りから、ようやく沿道に住民の応援が始まる。この大会も今年で18回目。応援のツボを心得ているようで走っていて気持ちのいい感じの応援が続く。気持ちよく感じたのは、コースが緩く下っているせいもあったのだろう。しかし、そう気持ちの良さは続かない。
 旧古懸農協前の登りは短いながらもかなり堪える。何とか登り切って左折し、やや平坦になるのも束の間。この後「下り」→「上り」→10kmコースの分岐点からは「12%の下り」となり、この辺りでかなりヘロヘロになってきた。たった5kmの間にこれだけ上り下りが切り替わるというコースも珍しい。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’36” 3’36”
あと2km 11’45” 8’09”
あと1km 15’22” 3’37”
ゴール 19’27” 4’05”

 そのヘロヘロになったのを見透かされたように、先ほど抜いた高校生らしき選手が下りで抜いていく。逆襲?いや私のペースが落ちただけだ。

 残り1kmくらいからはようやく平坦なコースになったが、先ほどの急勾配の下りのせいで平坦なコースが登り坂のコースに感じる。残り500mほどであろうか、ヘロヘロしているところにまたもや別の若い選手が抜いていく。決して速そうな走りの選手ではないが、そういう選手に抜かれていくということは、私の今日の出来がいかに悪いということか・・・。


ゴールに向かう選手

まもなくゴール。最近では珍しい、チップなしの手動計測でした。

 ゴールの碇ヶ関中学校が近づいてきたときはホッとした。わずか5kmではあったが、今日はラストスパートをする気力も無い。まさに「練習は嘘をつかない」。そんなレースだった。


ゴール後は、参加賞の一つのたけのこ汁へ直行!

小さなたけのこをまとめて茹でていました。

その茹でたたけのこに味噌汁を混ぜてできあがりです。

先ほどの焼きそば、焼きとり、焼きイカ、焼きホタテの店です。青森県まで来たので、焼きホタテ(2枚400円)をお願いしました。

町内会のイベントといった感じです。

体を動かした後は気持ちがいいですなあ。左からビール、焼きホタテ(2枚)そしてたけのこ汁です。たけのこ汁は、たけのこがやわらかく美味でした。

碇ヶ関温泉郷
 大会終了後、この大会で配られた無料入浴券を使用して温泉に入る。碇ヶ関の温泉のうち、いわゆる公営温泉に限られており、また、公共交通機関を利用してやってきた私が利用できる温泉は限られている。利便性の良さで、今回は「道の駅いかりがせき」にある「御仮屋御殿(温泉交流館)関の庄温泉 」を利用する。

 碇ヶ関温泉郷の特徴としては「七色の泉質」がある。この温泉郷は、大きく碇ヶ関、湯の沢、相乗、古遠部、久吉の5つの温泉に分かれ、色も、味も、匂いも、もちろん効能もさまざま。泉質や効能も全く異なっている。
 碇ヶ関温泉は、「ナンサモ効ガネ関のユッコ」(津軽弁)と呼ばれているそうだ。
 これは、「なんにも効かない関(碇ヶ関)の湯」という意味でその昔、津軽の殿様がこの地を訪れた際、碇ヶ関の温泉がたいそう気に入り、自分だけの湯にしたくて「ナンサモ効ガネ関のユッコ」と噂を流したというエピソードがある。
 今回利用した「関の庄」は公営温泉だけあって残念ながら私の好きな露天風呂はなかったが、一般利用の方はリーズナブルな料金(大人300円)というのがありがたいだろう。


「道の駅 いかりがせき」に御仮屋御殿・関の庄温泉という名の日帰り入浴施設があります。今回は、参加賞の無料入浴券で入りました。

奧が温泉、真ん中辺りの建物が関所資料館、そして手前が足湯です。

ちょっと休憩、入浴まで時間のない方であれば足湯がぴったりですね。

ここが温泉の入口。

受付。少しですがお土産も売っています。

風呂場は写真撮影が出来ないのでここまで。

こちらは温泉のすぐ隣の関所資料館

資料のほか、人形を使って当時の関所での取り調べの様子を再現しています。

こちらは道の駅のうち、文化観光館。

ここは文化観光館の中のレストラン・彩里。行列が出来て大人気です。

お土産品の販売がメインです。

店外にも花き類が販売されていました。

こちらは特産品販売所。生鮮野菜類が多いですね。

こちらは麺どころすぎ作。自然薯を素材とした餃子などが美味しそうでした。電車の時間の都合で食べられず・・・。

その時間の関係で、店外のたこ焼き屋でたこ焼きを買いました。

自然薯入りというのに惹かれて買いましたが、美味しかったです。少々値段は高めですが。

昭和59年に観光施設を兼ねて「碇ヶ関関所」として復元したもので、当時は別の場所にあった。この「高麗門」も高麗門とともに移築された。

こちらは「高麗門」。冠木門とともに復元品がここに移築された。

大鰐温泉
 碇ヶ関から少し北、弘前寄りに大鰐温泉という温泉がある。ここもその「大鰐(おおわに)」というネーミングに興味があり、一度訪れてみたかったところであった。

 この大鰐温泉について調べてみたところ、「はるか昔、この地に大きな阿弥陀如来像があることから大阿弥陀と呼ばれていたが、大阿弥・大阿尓(おおあみ:大きな阿弥陀仏)が大阿子(おおあね)となり、室町時代を経て、大安国寺(おおあに)、大姉(アネ=アイヌ語で森林がある谷間)と変化し、大浦為信の津軽統一以降は、「大鰐」(大きな山椒魚(サンショウウオ)=鰐が棲んでいた伝説がある)と記されるようになったと伝えられてる。」とのこと。多分前者が本当で、後者はとって付けたような理由であるような気がする。残念ながら熱帯に住んでいる「ワニ」とは何ら関係はなかった。

 帰りのバスまで時間もあるので、この800年もの歴史のある大鰐温泉にも立ち寄ることにする。先ほど碇ヶ関温泉に入ったばかりであるが、たまにはいいだろう。
 大鰐温泉には、JR大鰐温泉駅から至近にある「大鰐温泉 鰐com」がいい。鰐comeは公共の施設であり、露天風呂もついているところがいい。施設全体が広く、バスの時間までゆったりくつろぐには非常にいいところであった。


JR大鰐温泉駅から徒歩で2分ほどのところにある「鰐come(カム)」。公共施設なので気軽に入れますね。

券売機で入浴券を買います。JAF会員は100円引き。入浴券は受付へ。

ここは休憩コーナー。浴場はこの写真の右側です。風呂上がりには、ここから少し離れたところに「多目的ホール・あじゃら」があります。うたた寝をするならばそちらが便利。

浴場の入口。露天風呂が良かったですね。公営の温泉とは思えないような素晴らしいものでした。

休憩コーナーにあった地元紙。前日の土曜日のものでしたが、津軽新報の1面に「平川市たけのこマラソン大会」の記事が掲載されていました。1面ですよ〜!

夕食は館内のお食事処「花りんご

ホタテ御膳。せっかく青森県へ来たので、ここでもホタテを食べました。美味、美味、美味、うまーい!

お土産コーナー。時間の関係で、ここでかなりのお土産を買っていきました。

青森へ移動。JR青森駅前から東京へ夜行バス(弘南バス・津軽号)で移動です。

本日の戦利品

今回は公共交通機関を利用してでの遠征だったので、この大きな戦利品を持ち帰るのに一苦労でした。

開けてみると予想通り、地元碇ヶ関のリンゴジュース。平川市は、青森県でも第3位のリンゴの産地とか・・・。紙パックなどの市販品よりも濃縮でとっても美味いですよ。青森県の特産品のパンフレットに、このジュース1000ml瓶が一本315円と書かれていました。ということは、315×6本=1,890円!ウハウハ!