第5回塩尻ぶどうの郷ロードレース 参戦記

 この大会は、第5回大会と回数の比較的若い大会で、第1回大会の時からネーミングに惹かれ、いつかは出場しようと思っていて、ようやく今回初めて出場することにしました。
 今年は、この大会と同一日にリニューアルした「駒ヶ根ハーフマラソン」が開催され、どちらに出場しようか迷いました。昨年までの駒ヶ根マラソンのロケーションは好きでしたが、今回の駒ヶ根ハーフマラソンのコースマップを見たところ、従来のコースと大幅に変わったので、今回は見送って、以前から出場を考慮していたこの大会に参加することにしました。

 さて、大会の方ですが、4ヶ月ぶりの10kmロードレースです。最後まできちっと走りきれるか少々不安でした。
 今年の夏は、十分な走り込みがしっかり出来ていたわけでもなく、また、スピードに特化した練習をしていたわけでもないため、今日は走ってみないとわからない状態でした。体の出来具合としては、ピークを「100」とすれば「50」程度。当然のことながらハイペースでの突っ込みも出来ず、3分40秒〜3分45秒のイーブンで走る予定でした。
 いざ走り出してみると体が反応してしまい、序盤はややハイペースで入ってしまいましたが、後半は登り坂に苦しめられペースダウン。目標の36分台には大きく及ばずゴールしました。

 しかしながら有力選手が駒ヶ根ハーフマラソンに流れたせいでしょうか、男子50歳代にはバトル選手はいなく、年代別優勝をすることが出来ました。また、この大会のウリの「ぶどう食べ放題」「ぶどうジュース飲み放題」は、評判通りのすごいもので、今年はぶどうは不作にもかかわらず、次から次へと提供され、何度か並び直してたくさんいただいて帰ってきました。形が悪く商品にならないものでしょうが、味は確かです。オススメの大会の一つと思います。
 

●大会名 第5回塩尻ぶどうの郷ロードレース
●開催日 平成25年9月29日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
松本歯科大学陸上競技場発着(地図)(長野県塩尻市) 

大会要項

プログラム


コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、気温20℃くらい
●参加賞 オリジナルマフラータオル(オリジナル箸&スプーンセットとオリジナルマフラーのいずれか選択)、水・ポカリスエット(コップ/ゴール後)、塩尻特産ぶどう食べ放題、ぶどうジュース飲み放題、小坂田公園ゴーカート1回無料券、平出博物館無料入館券、チロルの森入園料半額割引券、ヘルスパ塩尻お風呂利用権(860円→500円)
●結 果 37分31秒(10km:男子50歳〜59歳 第1位、総合第22位)
●表彰 賞状、トロフィー、オリジナル漆器メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等 【往路】
自宅13:09〜(一般道)〜(給油)〜(一般道)〜名古屋IC〜(東名)〜小牧JCT〜(中央道)〜岡谷JCT〜(長野道)〜塩尻IC〜(一般道)〜会場駐車場15:22〜(コース試走)〜会場駐車場〜瑞祥松本館(入浴)〜会場駐車場(車中泊)
【復路】
会場駐車場12:50〜(一般道)〜塩尻IC〜(長野道)〜岡谷JCT〜(中央道)〜小牧JCT〜(東名)〜名古屋IC〜(一般道)〜(給油)〜自宅15:45
●費用
参加料 2,500円  
燃料 5,678円 (452.7km)/11.8×(km/リットル)×148(円/リットル)
高速料金 4,500円
 (ETC割引/名古屋〜塩尻) 2,250円)
 (ETC割引/塩尻〜名古屋) 2,250円)
入浴料 500円 瑞祥松本館(イベントで割引)
合 計 13,178円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。10km 男子50歳代は3位まで (★は加藤が参加した部門
【10km−10時30分スタート
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子(29歳以下) 100人 塩原 大 24 松本市 松本市役所 31’31”
男子(30歳代) 217人 早川 友也 32 岐阜県   33’45”
男子(40歳代) 233人 松野 淳司 41 塩尻市   32’38”
★男子(50歳代) 207人 加藤 一郎 51 愛知県 名古屋市役所走友会 37’31”
徳保 淳二 53 静岡県   38’11”
小野 均 55 辰野町 たのめRC 38’33”
男子(60歳以上) 54人 橋本 勝行 60 東京都 八王子走ろう会 39’18”
女子(29歳以下) 68人 大野 陽華 23 群馬県 相模屋食料 46’07”
女子(30・40歳代) 169人 前島 紀子 41 富士見町 石井クラブ 38’00”
女子(50歳以上) 93人 中田 弘美 54 静岡県 静岡陸協 39’16”
【5km−10時20分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子(中学生) 59人 下村 勇喜 14 塩尻市   16’31”
男子(39歳以下) 31人 曽根 新 35 山梨県 山梨学院短期大学職員 17’11”
男子(40歳以上) 69人 小林 基章 46 山梨県   17’27”
女子(39歳以下) 48人 酒井 澄枝 37 愛知県   23’54”
女子(40歳以上) 63人 小澤 かおり 41 静岡県 ナチュラルフー 22’52”
【3km−9時50分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子(4・5・6年生) 100人 菅原 勇輝 11 埼玉県 高階小学校 11’04”
男子(59歳以下) 34人 根岸 朋之 40 群馬県 ちーむぴーちこ 10’58”
男子(60歳以上) 19人 馬込 和明 63 東京都 マゴメ 11’38”
女子(4・5・6年生) 33人 和田 帆香 11 長野市 川中島JRC 11’36”
女子(中学生) 30人 浦野 友里 13 伊那市 春富中学校 11’17”
女子(49歳以下) 39人 渡邊 綾香 18 静岡県 株式会社のぞみ整骨院グループ 11’48”
女子(50歳以上) 16人 小平 規子 67 塩尻市   17’07”
【2km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
4歳以上 289人 表彰なし
総合計 1,971人  

郷原宿

 この大会の10kmコースでは、7km過ぎの原新田交差点から9km過ぎの交差点までの約2kmにおいて、「郷原宿」の町並みを走る。
 この郷原宿とは、慶長19年(1614)、松本城主・小笠原秀政が、善光寺街道を整備して設定した宿の一つのこと。設定にあたっては中山道洗場宿から松本へ通ずる道を新設し、奈良井川東岸にあった上野の人々を道路沿いに移して宿場を形成したもので、街道は直線的で、桝形や鍵の手などの曲折はないのが特徴である。

10kmのコース途中に、ここらがかつて郷原宿であったという碑が建っています。

当時は馬を引いて善光寺参りをしていた人たちが行き交っていたのでしょうか?
 宿創設当時には、総家数23軒で問屋一軒、伝馬役八軒であったが、35年後の慶安4年(1651)には38軒。これが安政2年(1855)には総家数72軒と増えている。
 それでも中山道三宿の天保14年(1843)の家数は塩尻宿166軒、洗場宿163軒、本山宿117軒であり、これらと比べると総家数はるかに少ない。これは中山道が五街道の一つであって公儀の通行が多く、主要街道としての宿場の構成を備えていたからであり、郷原宿は地方の脇街道の宿場であったためという違いである。

 またこの郷原宿のある善光寺街道は、公用旅行者や大名の通行が少なかったので、本陣をはじめ旅篭や茶店も旅行者の休泊だけではやっていけないので、多くの家が農業を兼ねて暮らしていたという。しかし山間で耕地が少ない土地柄のため、出稼ぎ・藁細工・駄賃稼ぎなどによって現金収入を得ていたようだ。

 現在でもこの郷原宿の町並みは残るが、馬籠宿や妻籠宿のような観光的に色合いが強く出されておらず、自動車で走ってしまうとやや古ぼけた町並みが続く程度の印象しかないので、歩いて散策する方がこの町並みを楽しめるかもしれない。
馬籠宿や妻籠宿のような観光をウリにしているわけではないので、かつての宿場がひっそりと並んでいる。もう少し観光資源になるような形に活用できるといいかもしれない。

コース紹介(コースガイド)→ 
こちらを参照してください。

ペース上がらず終始苦戦!

受付は松本歯科大学の陸上競技場のフィールド内
 早朝は気温が10℃くらいまで冷え込んだ塩尻地方。名古屋に比べて標高も高いので、さすがに朝は寒い。今回はコースの下見と試走をしたかったので、大会前日の午後に名古屋の自宅を出発しての現地入りだ。久しぶりの車中泊で、ステップワゴンに布団一式を積み込んできたが、夜間の冷え込みは予想以上だった。家と違って自動車の中というのは断熱性が非常に悪い。夏は暑く、冬は寒い。寝るとなると家に勝るものはないとつくづく感じた。

 さて、今日のエントリーは10km。10kmのロードレースは7月の青森の遠征でも走る予定であったが、義母が亡くなったため遠征は中止。10kmを走るのは約4ヶ月ぶりとなる。うまく走りきれるかどうか、不安はつきまとう。

陸上競技場から見上げると松本歯科大学の校舎が見える。かつては日本一学費が高い歯科大学と言われていただけに、学生数の割に施設は充実している。

 さて、今日のコースを簡単に紹介する。
 松本歯科大学の全天候型陸上競技場を出発し、2km強南下する。奈良井川手前を右折し4km強北上するがこの間は、やや下り勾配となる。7km過ぎからは再度南下し、郷原宿の町並みの中を走り抜けゴール松本歯科大学の陸上競技場を目指すが、ここはやや上り勾配となっている。急な登り坂下り坂は、このコース内では見られないが、7km〜9kmくらいの間は徐々に登っているので気がつかないとペースがどんどん落ちてしまうというコース。全体的に見れば、平坦に近いコースと言えるだろう。

 さて、本日10kmにエントリーしているのは1,141名。陸上競技場からのスタートとしては、少々多すぎる人数だ。スタート前に集合場所で待機しなければならないことになっているが、申告タイム順ではなく整列順としている。整列順は、必ずしも前に並んだ選手がスタートと同時にスタートダッシュをすることがなく、後方の選手に押されて事故となることが多いので、最近は申告タイム順に整列している大会の方が圧倒的に多い。競技中の事故防止という観点からは、間違いなくこの方が良い。来年以降、この大会も是非とも改善して欲しいところである。

これが松本歯科大学のキャンパス。もともとは松林だったところに昭和47年に建てられた。松本歯科大学のサイトを見ると、一学年は100人ほどのようだ。

大会にあわせて塩尻駅からシャトルバスの運行のサービスもあります。

メイン会場の陸上競技場とは別に、キャンパス内の駐車場にイベントブースが設けられました。こちらはスポーツ用品販売のショップ。

こちらは地元の特産品の販売ブース

こちらはもう1軒のスポーツ用品販売ブース

こちらも地元の特産品の販売ブースです。

こちらがこの大会のウリのぶどうジュース飲み放題。9時30分から始まりました。こちらは「ナイアガラ」という種類のジュースです。

こちらは「コンコード」という種類のジュース。

ぶどう食べ放題も9時30分に配布開始。は、一房を二等分または三等分にして渡されました。12時30分頃に再度やってきた頃には、まだまだたくさんあったので、何度か並んでたくさんいただきました。走る前にはたくさん食べられませんでしたが、終わってから食べてみると皮のそばに甘みがたくさんあって「ナイアガラ」「コンコード」ともに非常に美味しかったです。

陸上競技場のそばでは、信濃毎日新聞の号外を発行していたようでした。

信濃毎日新聞のキャラクターの「なーのちゃん」。小さい子どもに人気がありました。

5km部門のスタート前。第2コーナーと第3コーナーの間で第3コーナー寄りからのスタート。10km部門は第1コーナーからのスタートです。

 10km部門のスタート場所は第1コーナー。ここから第4コーナーに向かって走り出すことになる。簡単にいえば、陸上競技場のゴール地点から、100m走のスタート地点に向かって逆走するということになる。
 10時30分ちょうどに号砲。今日は何とか前から3列目に場所を確保。ロスタイムの少ない位置で走り出すことができた。


3km部門は大学の構内を走ります。
 150mほどで陸上競技場から一般公道に出る。整列時点で、同年代の選手が私の前に一人いたが、最初の信号交差点を曲がる前に抜き去る。この時点で私の前を走る選手は15人ほど。私よりも若い選手ばかりとなった。
 ぶどう畑を左に見ながら1km地点を通過する。3分25秒。最初の入りを3分40秒程度にする予定であったが、予定よりもかなり早い入りとなった。しかしながら、先頭は私の100m以上前を走っている。先頭は3分ちょうどに近いタイムで通過しているようだ。かなりハイペースで走っている。今の私では到底付いていくことの出来ない速さである。

 2kmも7分02秒で通過し、この後のコースは奈良井川に沿った道路を北上していく。
 奈良井川は南から北へ流れる。つまり南側の方が標高が高いということ。奈良井川は信濃川水系の河川。分水嶺を超えているので、この川の水は日本海に流れていくことになる。つまりコースも北へ行くほど低くなっている。前半が下り基調なので、「脚が出来ている?」と錯覚してしまいそうであるが、軽快であると言うにはほど遠い状態だった。
 2kmを過ぎてからは、ペースが落ちたせいで後方から徐々に若年層の選手に抜かれる。今日は、ゴールまで大幅なペースダウンをしないように走りきることが目的なので、焦って付いていくことはしない。

 5kmを18分11秒で通過。
 もう少し早く走れるかと思っていたが、18分を超えるペースになってしまった。今日はとにかく我慢の一言。
 6kmを過ぎた頃からは抜かれる選手も無く、2〜3人の選手とほぼ同じようなペースになってきた。後半は彼らに付いていきながらペースを維持できればいいだろうと考え走っていた。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’25” 3’25”
2km 7’02” 3’37”
3km 10’40” 3’38”
4km 14’25” 3’45”
5km 18’11” 3’46”
6km 21’58” 3’47”
7km 25’52” 3’54”
8km 29’47” 3’55”
9km 33’49” 4’02”
ゴール 37’31” 3’42”
 7km過ぎの原新田交差点付近では、このコースの中で一番の観衆だった。やはり、応援は少ないよりも多い方が走り甲斐がある。
 しかしながらここから2kmほどは登り基調となる。ペースを落とさないようにピッチに意識をしてここを走りきらなければならない。

 先ほどまで一緒に走っていた選手のうち一人とは、少々距離が離れてしまった。もう一人の選手はストライドが大きい感じで、後方で足音が聞こえる。8kmを過ぎると、前を走る選手はペースダウン。徐々に近づいてくる。また、後方の選手の足音は徐々に小さくなってきた。前を走る選手は、私よりも若い選手。後方の選手は、チラ見もしていないので年代もわからないが、走り方からすればおそらくこの選手も私よりも若いだろう。同年代の選手とはどのくらい離れているだろうか?

 9kmを過ぎ松本歯科大学の名前の入った時計のある交差点を左折する。残りは700mほどだろうか。ここからはようやくフラットになる。すると後方から「ウォー!」という声が二度、三度とする。私に抜かれたせいか、気合いを入れているようだった。残り300mほどで二人のランナーに抜かれるが、うち一人は先ほど抜いたばかりのランナーだった。今日はあまり余力が無いので、無理に付いていくのは止める。

 競技場に入って残り150mほど。後方からまた一人のランナーが近づいてくる。さすがにここまで来て抜かれるのは勘弁して欲しかった。最後の100mはとにかく逃げまくりゴールに向かう。最後の100mでは、後方のランナーに抜かれることなく何とかゴールをすることが出来た。ゴールタイムは37分31秒。練習不足であることは認めるが、タイム的には36分の後半くらいでゴールを目指していただけに、思った以上に走れなかった。ただし有力な選手の出場が無かったおかげで、何とかこの劣悪なタイムでも年代別の優勝が出来た。ちょっと恥ずかしかったですけど・・・。

ゴールを待つ、選手の家族や知人たち

ゴールを目指す選手。

続々とゴールします。

ゴール後はまずは記録証を発行してもらいます。

その後は給水所へ。

朝方は冷え込んでいましたが、スタート後は気温がぐんぐん上昇。給水所は大忙しでした。

記録証にランダムに当たりくじがプリントされます。当たりのある人は、ここで景品と引き換えが出来ます。

少々暑かったですが天気も良く、気持ちよく走ることが出来ました。

本日の戦利品

木曽の漆器の特製メダルとちょっと変わった形のクリスタルのトロフィーです