第21回美杉の里・桜マラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
君ヶ野ダム 今回の会場は三重県津市にある「君ヶ野ダム」湖畔。津市というよりも、三重県の旧一志郡美杉村にある「君ヶ野ダム」湖畔といった方がわかりやすいかもしれない。 一志郡美杉村は、平成18年1月1日に津市・久居市・安芸郡河芸町・芸濃町・美里村・安濃町・一志郡香良洲町・一志町・白山町と合併し、この時改めて津市が発足している。合併前は人口約6,600人の小さな村だった。 その旧美杉村の中でも目立つ存在がこの君ヶ野ダムだ。 君ヶ野ダムは、昭和34年の伊勢湾台風時に雲出川が氾濫したため、治水対策として建設されたダムである。このダムの建設によって水没した地域が美杉村大字八手俣字君ヶ野であったので、その名を残したいために「君ヶ野ダム」と名付けられたという。 昭和47年に竣工。灌漑(かんがい)、上水道、工業用水補給を併せた多目的ダムであり、上水道は津市、松阪市の水瓶として活躍している。
また、ダムの周辺で目立ったものといえば、レークサイド君ヶ野という公営の宿泊施設、1,000本とも1,500本あるともいわれるダム湖畔に咲き誇るソメイヨシノの桜。ハイキングコースもあるので、季候のよい時期には訪れる観光客も多いかもしれないが、それ以外はひっそりした感じなので、交通規制をしないでマラソンを行うにはうってつけのコースかもしれない。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。 久しぶりの雨天のレース 天気予報では、この日は春の嵐が吹き荒れるという予報だった。過去にも荒天で大会がしばしば中止になったこともあるので、今回のように遠路はるばるやってきたものの「やむを得ず開催中止とさせていただきました」と主催者から言われるのは辛い。何とか天候が回復しないかと思い車を飛ばして会場にやってきた。 山あいのダム湖が会場なので、山に囲まれているせいか風はほとんど感じなかった。しかしながら時折強くなる雨には閉口した。ウォーミングアップもままならない。公共交通機関でこの会場にやってくるにはほぼ不可能なので、ほぼ全員が自動車でここまでやってきているはずだ。駐車場のすぐ上にはレークサイド君ヶ野という小さな公共の宿があるが、暇つぶしに来ている選手はいたものの、雨が強く降りしきる中、ウォーミングアップをしている選手はまばらだった。 9時30分に10km部門がスタート。エントリーは112人であるが、この天候で欠場した選手が多くいたようで、明らかに100人を切る感じだった。10秒前のカウントダウン後、スタート直後から始まる急坂に選手はあっという間に消えていった。 そして9時35分に私の出場する5km部門がスタートとなる。当初は、さらにその5分後に3km部門のスタートが予定されていたが3km部門のエントリーが22人なので、5km部門にエントリーした32人と合わせてスタートすることになった。このあたり走友会主催の手作りの良さだろう。 「スタート1分前」。そして10秒前から女性の声でカウントダウンが始まる。高齢者男性が目立つ三重走友会にしては珍しい女性の声だ。若い選手はフライング気味にスタートする。余分なことではあるが、こういうことがあるのでカウントダウンはやめて欲しい。
少し下ると「200m」の標識があった。もちろん主催者が取り付けた看板ではなく、湖畔周辺のトリムコースの目印のようで、そのスタート場所(0m)はレークサイド君ヶ野らしい。200mごとにこの表示があり、走るのには大変役に立った。 短い急坂を登り切ったあとは、前を走る6人が徐々に半分の3人ずつに分割される。前の3人とは徐々に距離が離れるものの、後ろの3人のうち2人は徐々に追いつき追い抜くことができた。 スタートから約500mほどからはほぼ平坦なコースとなり、後ろに一人従えた形で折り返しを迎える。折り返しは9分27秒。最初の起伏と距離の正確さが不明なので、このタイムからして調子の良し悪しについてはわからない。 雨は止みつつあるが、風はほとんど吹いていない気象コンディション。天気がよければ気持ちのよいロケーションであることは間違いないが、今日は何とも冴えない天気だ。
折り返してからは後ろに従えた形になっていた若い選手がペースを上げて走り出す。ネガティブスプリット的な走りを考えていたのだろう。彼とは徐々に差がつきだした。後半は完全に単独走という形になった。 練習不足もあり、後半は脚の動きがぴたりと止まり、特に終盤の500mのアップダウンは息切れしたような感じになってしまった。ゴールタイムは19分21秒。後半は9分54秒もかかってしまった。優勝タイムも18分を越えているので、距離が少々怪しいかもしれない。 練習会のようなこぢんまりとした大会ではあったが、とりあえず最低の目標「年代別優勝」は達成できた。
本日の戦利品
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