第21回美杉の里・桜マラソン 参戦記

 昨年末の「越年マラソン」、平成7年に出場した「藤堂マラソン」に続き、三重走友会さんの主催する大会に参加するのはこれで3回目。
 今回の会場はその「越年マラソン」と同じ三重県津市ですが、ここは平成18年に津市に合併される前までは、一志郡郡美杉村といっていたところです。津の市街地からは約30kmほど離れた場所で、県庁所在地とは思えないような雰囲気です。会場は君ヶ野ダムというダムの畔で、レークサイド君ヶ野という施設のすぐ下がスタートゴールです。

 大会当日はこの時期としては珍しく大雨で、スタート時間にはこの地方に大雨注意報が出ていました。

 スタート直後には恐ろしいばかりの急坂があり、このあとどうなるんだろうと思うようなコースでしたが、この日のエントリーは5kmだったこともあり、ヘロヘロになることもなく戻ってきました。

 この君ヶ野ダム付近は桜の名所だそうですが、大会当日は開花はまだまだといったところでした。一週間後の4月6日に「君ヶ野ダム公園桜まつり」が開催されるので、その頃にはきっと桜が咲き乱れていることでしょう。
 大会をその日に開催すると観光客でごった返すので、日程を調整して今日のこの日に開催したのかもしれませんが、桜が咲き乱れる桜吹雪の中を走ってみたいなと思いますね。

 

●大会名 第21回美杉の里・桜マラソン
●開催日 平成26年3月30日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
レークサイド君ヶ野下広場〜市道君ヶ野ダム湖畔折り返し(地図)(三重県津市) 

大会要項

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 雨、15℃くらい
●参加賞
●結 果 19分21秒(総合 第5位、壮年男子(50歳以上) 第1位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【往路】
自宅6:12〜(一般道)〜大森IC〜(名二環・東名阪・伊勢道)〜久居IC〜(国道165号線)〜(一般道)〜会場7:56
【第21回美杉の里・桜マラソン 5km 9:35スタート】
【復路】
会場11:06〜(一般道)〜(国道165号線)〜久居IC〜(伊勢道・東名阪・名二環)〜大森IC〜(一般道)〜自宅13:38
●費用
参加料 3,000円  
燃料 3,291円 (259.3km)/11.9×(km/リットル)×151(円/リットル)
高速料金 2,600円
  (ETC割引 大森〜久居 1,300円
(ETC割引 久居〜大森 1,300円
合 計 8,891円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5km 壮年男子(50歳以上)は3位まで 全選手の記録はこちら
  (
★は加藤が参加した部門
【10km−9時30分スタート
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
一般男子 68人 澤原 雄一 愛知県蟹江町 34’11”
壮年男子(50歳以上) 24人 田中 尚 奈良県御所市 41’11”
一般女子 20人 大内 千春 三重県玉城町 51’03”
【5km−9時35分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
一般男子 16人 松島 奨 三重県津市 18’09”
★壮年男子(50歳以上) 7人 加藤 一郎 愛知県名古屋市 19’21”
江藤 公典 三重県津市 20’52”
武重 哲 愛知県みよし市 24’03”
一般女子 9人 藤坂 明子 三重県志摩市 26’41”
【3km−9時35分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
一般女子 8人 松島 可奈 三重県津市 16’09”
小学男子 10人 宮武 南央哉 埼玉県春日部市 12’17”
小学女子 4人 岩橋 和子 愛知県美浜町 19’48”
総合計 166人  

君ヶ野ダム
 今回の会場は三重県津市にある「君ヶ野ダム」湖畔。津市というよりも、三重県の旧一志郡美杉村にある「君ヶ野ダム」湖畔といった方がわかりやすいかもしれない。
 一志郡美杉村は、平成18年1月1日に津市・久居市・安芸郡河芸町・芸濃町・美里村・安濃町・一志郡香良洲町・一志町・白山町と合併し、この時改めて津市が発足している。合併前は人口約6,600人の小さな村だった。

 その旧美杉村の中でも目立つ存在がこの君ヶ野ダムだ。
 君ヶ野ダムは、昭和34年の伊勢湾台風時に雲出川が氾濫したため、治水対策として建設されたダムである。このダムの建設によって水没した地域が美杉村大字八手俣字君ヶ野であったので、その名を残したいために「君ヶ野ダム」と名付けられたという。
 昭和47年に竣工。灌漑(かんがい)、上水道、工業用水補給を併せた多目的ダムであり、上水道は津市、松阪市の水瓶として活躍している。

君ヶ野ダム。昭和47年に竣工。津市、松阪市の水源として活躍している。

 また、ダムの周辺で目立ったものといえば、レークサイド君ヶ野という公営の宿泊施設、1,000本とも1,500本あるともいわれるダム湖畔に咲き誇るソメイヨシノの桜。ハイキングコースもあるので、季候のよい時期には訪れる観光客も多いかもしれないが、それ以外はひっそりした感じなので、交通規制をしないでマラソンを行うにはうってつけのコースかもしれない。

レークサイド君ヶ野の駐車場から階段を登っていくと・・・

津市の運営する「レークサイド君ヶ野」という宿泊施設がありました。もともとは美杉村が経営していたようだった。

施設利用は1泊2食で8,000円。展望風呂もあるようです。

ハイキングとしては、ダム湖畔の約10kmを歩く「湖畔コース」と約8.6kmを歩く「高束山コース」の2つがあります。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

久しぶりの雨天のレース
 天気予報では、この日は春の嵐が吹き荒れるという予報だった。過去にも荒天で大会がしばしば中止になったこともあるので、今回のように遠路はるばるやってきたものの「やむを得ず開催中止とさせていただきました」と主催者から言われるのは辛い。何とか天候が回復しないかと思い車を飛ばして会場にやってきた。

 山あいのダム湖が会場なので、山に囲まれているせいか風はほとんど感じなかった。しかしながら時折強くなる雨には閉口した。ウォーミングアップもままならない。公共交通機関でこの会場にやってくるにはほぼ不可能なので、ほぼ全員が自動車でここまでやってきているはずだ。駐車場のすぐ上にはレークサイド君ヶ野という小さな公共の宿があるが、暇つぶしに来ている選手はいたものの、雨が強く降りしきる中、ウォーミングアップをしている選手はまばらだった。

 9時30分に10km部門がスタート。エントリーは112人であるが、この天候で欠場した選手が多くいたようで、明らかに100人を切る感じだった。10秒前のカウントダウン後、スタート直後から始まる急坂に選手はあっという間に消えていった。

 そして9時35分に私の出場する5km部門がスタートとなる。当初は、さらにその5分後に3km部門のスタートが予定されていたが3km部門のエントリーが22人なので、5km部門にエントリーした32人と合わせてスタートすることになった。このあたり走友会主催の手作りの良さだろう。

 「スタート1分前」。そして10秒前から女性の声でカウントダウンが始まる。高齢者男性が目立つ三重走友会にしては珍しい女性の声だ。若い選手はフライング気味にスタートする。余分なことではあるが、こういうことがあるのでカウントダウンはやめて欲しい。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
折り返し 9’27” 9’27”
ゴール 19’21” 9’54”
 スタートの合図と共に、3km部門と5km部門の混在した選手たちは、最初の登り坂に向けて走り出した。小学生らしき男の子も私の前を走っていくが、坂を登り始めるとずるずると後退。坂を登り切った頃には、私の前を走る選手は6人となった。
 少し下ると「200m」の標識があった。もちろん主催者が取り付けた看板ではなく、湖畔周辺のトリムコースの目印のようで、そのスタート場所(0m)はレークサイド君ヶ野らしい。200mごとにこの表示があり、走るのには大変役に立った。

 短い急坂を登り切ったあとは、前を走る6人が徐々に半分の3人ずつに分割される。前の3人とは徐々に距離が離れるものの、後ろの3人のうち2人は徐々に追いつき追い抜くことができた。
 スタートから約500mほどからはほぼ平坦なコースとなり、後ろに一人従えた形で折り返しを迎える。折り返しは9分27秒。最初の起伏と距離の正確さが不明なので、このタイムからして調子の良し悪しについてはわからない。
 雨は止みつつあるが、風はほとんど吹いていない気象コンディション。天気がよければ気持ちのよいロケーションであることは間違いないが、今日は何とも冴えない天気だ。
コースの大半はダムの湖畔を走ります。道路は狭いですね。

雨中をゴールする10km部門の選手

 折り返してからは後ろに従えた形になっていた若い選手がペースを上げて走り出す。ネガティブスプリット的な走りを考えていたのだろう。彼とは徐々に差がつきだした。後半は完全に単独走という形になった。
 練習不足もあり、後半は脚の動きがぴたりと止まり、特に終盤の500mのアップダウンは息切れしたような感じになってしまった。ゴールタイムは19分21秒。後半は9分54秒もかかってしまった。優勝タイムも18分を越えているので、距離が少々怪しいかもしれない。

 練習会のようなこぢんまりとした大会ではあったが、とりあえず最低の目標「年代別優勝」は達成できた。

ゴールはテントで給水サービス。タイム計測及び順位発表は、各部門3位まで。記録証もありませんが、後日参加者全員の氏名と記録が掲載された記録表を送ってきました。ありがとうございます。

閉会式の様子

各部門3位までが表彰対象。表彰者とその家族でしょうか最後まで残っていました。

本日の戦利品


賞状とメダルをいただきました。副賞はありません。

こちらは参加賞。写真ではわかりにくいですが文字はピンク色です。