第21回フレンドリー・デュアスロン磐田大会 参戦記

 9年ぶりに出場したこの大会です。もちろんデュアスロンも9年ぶり。
 トライアスロンの出場も平成21年6月の第16回トライアスロンフェスティバルINフォレスタヒルズ大会で、長男・かずたかとリレー形式で私がバイク・ランを担当して出場したのが最後ですので、自転車を使用したレース活動としても5年ぶりです。名古屋弁でいうところの「やっとかめ(お久しぶり)」ですね。
 
 ところでこの大会には過去5回出場しており、総合優勝−1回、総合3位−3回、総合4位−1回と、総合ですべて入賞している非常に相性のいい大会です。といってもブランクもあれば、ここ数年の走力の低下も顕著で、今回はどんな結果が出るのか自分でも少々不安と楽しみと半々でした。
 第1ランでは序盤から前に多くの選手の後ろ姿をみて走ることになりました。バイクに入ってからは、バイクに不慣れな選手を数人ほど抜いたものの、周回を重ねていくと後ろからちらほら抜かれバイクでの順位も思ったほど上がらず苦戦。第2ランに入っても視界に入る選手は、わずか一人でこの選手を抜くのがやっとで総合では14位でのゴールでした。6回目の出場で初めて総合の入賞から漏れてしまいましたが、それなりの手応えはありました。もう少しきちんと練習ができれば8位入賞は目指せるような気もします。来年も引き続き出場したいですね。
 

●大会名 第21回フレンドリー・デュアスロン磐田大会
●開催日 平成26年5月25日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
スズキ(株)二輪技術センター竜洋コース(地図)(静岡県磐田市) 

大会要項

プログラム

コースマップ

Sタイプ、Mタイプトランジット

Lタイプトランジット
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、気温22℃くらい
●参加賞 Tシャツ、弁当、シラス(抽選会)
●結 果 1時間34分04秒(Lタイプ(Run5km+Bike32.5km+Run5km) (総合第14位)
種目 ラップタイム 種目順位 スプリット  通過順位
第1ラン 17’44” 19位 17’44” 19位
バイク  58’04” 20位 1゚15’48” 15位
第2ラン  18’16” 16位 1゚34’04” 14位
●表彰
●過去の戦績
  第12回   H17.5.29    R5,B32.5,R5   1゜26’02”   総合1位   (43歳)
  第11回 H16.5.30 R5,B32.5,R5 1゜26’58” 総合3位 (42歳)
  第8回 H13.5.20 R5,B32.5,R5 1゜26’55” 総合3位 (39歳)
  第7回 H12.5.28 R5,B32.5,R5 1゜26’41” 総合3位 (38歳)
  第5回 H10.5.31 R5,B32.5,R5 1゜25’34” 総合4位 (36歳)
●交通手段等 【往路】
自宅6:04〜(一般道)〜名古屋IC〜(東名)〜浜松IC〜(一般道)〜会場駐車場7:31
【第21回フレンドリー・デュアスロン磐田大会/Lタイプ 9時30分スタート】
【復路】
会場駐車場14:34〜(一般道)〜浜松IC〜(東名)〜浜名湖SA(休憩)〜名古屋IC〜(一般道)〜トライアスロンショップGUSTY(ポンプ購入)〜(一般道)〜自宅17:08
●費用
参加料 6,000円  
燃料 3,172円 237.9(km)/11.4(km/リットル)×152(円/リットル)
高速料金 2,700円
  (ETC割引 名古屋〜浜松 :1,350
(ETC割引 浜松〜名古屋 :1,350
合 計 11,872円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。Lタイプは男女各8位まで (★は加藤が参加した部門
【Lタイプ(一般)−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所・所属等 記録
★男子(一般)  154人 疋田 浩気 42 静岡 招待 1゜26’02”
三嶋 紀之 27 愛知 豊橋市 1゜26’26”
高田 大輔 37 愛知 豊橋市 1゜26’33”
柴田 真之 41 磐田TRC 1゜27’30”
山本 英治 43 愛知 豊橋市 1゜28’06”
石野 宗章 42 ハイドロパワー 1゜30’15”
宮本 祐基 33 静岡 トライWIND 1゜30’21”
鈴木 昭博 32  静岡 強化指定選手 1゜30’37”
14 加藤 一郎 52  愛知 名古屋市  1゜34’04”
女子(一般) 石田 凪帆 20  静岡 招待  1゜37’05”
河合 亜加里 33  愛知 田原市  1゜51’33”
牛丸 波恵 42  愛知 みよし市  1゜53’19”
宮沢 有季 43  静岡 浜松市  1゜55’34”
徳増 千晶 27  静岡 浜松市 2゜00’06”
丸地 多恵 27  愛知 豊橋市 2゜00’23”
初澤 里佳 36  愛知 豊川市 2゜01’36”
石原 緑 43  静岡 浜松市 2゜02’30”
【Rタイプ(リレー)−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
リレー 13組 フレンドリースペシャル磐田 1゜26’14”
【Mタイプ(中学生〜一般)−8時45分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所・所属等 記録
男子(中・高生) 61人 高梨 万里王 12 静岡 富士宮市 中1 41’16”
女子(中・高生) 酒見 琳 13 東京 東村山市 中2 45’23”
男子(一般) 相磯 太雅 27 静岡 伊豆市 38’19”
女子(一般) 青島 朋子 31 静岡 静岡市 48’03”
Sタイプ(小学4年〜6年))−8時47分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所・所属等 記録
男子(小学4年〜6年) 12人 川上 恵生 10 静岡 浜松市 小5 22’47”
女子(小学4年〜6年) 高梨 千帆里 10 静岡 富士宮市 小5 28’46”
総合計 253人  

景色の変化

 この大会の出場は実に9年ぶりとなる。
 それまで、3位−4回、4位−1回と上位には絡んでいたが優勝には手が届かなかったが、9年前のこの大会で、とうとう念願の総合優勝を成し遂げた。メジャー大会ではないが、総合優勝ともなればそれなりに達成感はある。その地位に満足したわけではないが、諸般の事情もありこの大会のみならず、トライアスロンから少し足が遠のいてしまった。

 今年はトライアスロン界に復帰する大きな目標があり、その前哨戦としてこのデュアスロンを選んだ。6月以降にトライアスロンのレースを始めるにあたって、5月末の時期に開催するこの大会は、仕上がり具合を確認するのにはちょうどいいタイミングで開催される。
 過去に6回出場していることもあり、会場の位置もコースについても9年ぶりの出場でも全く問題は無かった。というか「そういうつもり」で家を発った。

 東名・浜松ICを降り一般道を南下する。ナビの指示通り走るが、9年前と景色はあまり変わらないような気がする。国道1号線を左折し国道150号線に入り、天竜川に近づくにつれて景色の大きな違いに気がつく。徐々に大きな風力発電のプロペラが目の前に近づいてくる。否が応にも視界に入ってくるといった方が良いのだろうか。調べたところ、この風力発電の施設は「竜洋しおさい風力発電所」と「磐田ウインドファーム」という2つの発電所だそうだ。太平洋に面した風の強いところに立地しているので、これらの風力発電で大きな発電量が期待できるあろう。

 もう一つ大きく変わったのが、会場のスズキ竜洋テストコースの北側に大きな施設ができたこと。テストコースの北側には以前から建物があったものの、9年ぶりにやってきたところガラス張りの非常にきれいな建物が追加され建設されていた。これが「スズキ二輪技術センター」なるものか?

 いずれにしても、前回ここにやってきてから9年も経過しているので、街の風景が何らか変わってもおかしくないが、この2つの大きな変化には少々驚いた次第である。

準備
 会場駐車場に到着したのは午前7時30分。スタート時間は午前9時30分なので2時間ほど時間があるが、受付は午前8時まで。8時15分からは競技説明会があるので、時間があるようで意外と時間が無い。駐車場でタイヤに空気を入れ、また、ボトルにドリンクを入れ自転車を引っ張って会場に行けば、時間は8時少し前になっていた。今日はトライアスロンでないので、ボディーナンバリングはないものの、受付でもらったナンバーカードをナンバリングベルトに安全ピンで留めるなどの準備が必要で、意外とやるべきことが多い。もちろんトイレもすませておかなければならない。

 また、バイクラックに自転車をセットし、第1ラン→バイク、バイク→第2ランのトランジットの練習をする。トランジットのミスは時間の浪費となるので、間違えないように気をつける。バイクのギア、ヘルメットの位置など、久しぶりのデュアスロンなので一つずつ、手順を間違えないように気をつけながら事前準備をする。競技種目が途中で変わるため、デュアスロンやトライアスロンでは必ず発生するのが「トランジット」。自分のバイク位置などがわからなくなるとトランジットが致命的なロスになるので、細心の注意を払って準備をしなければならないのはいうまでもない。
雨が降ることもなく、会場の空き地のあちこちに選手が陣取り、準備をしていました。

自転車を各自引っ張って会場にやってくるのが、デュアスロン独特ですね。

こちらが受付。ボディナンバリングがないので、比較的簡素な受付でした。

バイクラックには多くの自転車がセットされます。自分の自転車の位置を覚えなければなりません。

開会式兼競技説明会。久しぶりのデュアスロンということもあり、注意事項などを聞き漏らさないようにしました。

第1ラン
 競技説明会が終了し、Mタイプが8時45分、Sタイプが8時47分にスタートする。自分が出場するLタイプは9時30分スタートなので、MタイプやSタイプのバイク競技がほぼ終わる頃の時間を見計らってのスタート設定となっているようだ。
 9時10分を過ぎるとSタイプの選手が、9時20分を過ぎるとMタイプの選手がゴールを始める。もう少しでLタイプのスタート。9年ぶりのスタートでワクワクする反面、どの程度で走ることができるのか、バイクでメカトラブルなど発生しないか、心配をし出したらキリがないがあれこれと考えてしまう。
 9時20分くらいにスタート場所へ行く。スタート場所には約150人ほどの選手がいる。マラソン大会と比べれば小規模ではあるが、かといって少人数だからやすやすと上位に食い込めるというものではない。
 スタート場所では、進行方向に向かって右側の方がやや空きがあったので、その右側の最前列に並ばせてもらう。9年ぶりの出場で最前列とはやや厚かましい感じもするが、意気込みだけでも勝って欲しいところ。

 9時30分ちょうどにピストルが鳴り、一斉にスタートをする。9年前と一番違うのが、スタートしてから私の前を走る選手の多さだった。自分ではガンガン走っているつもりでも、ペース的には大したことがないようで、スタートしてしばらくは私の前にざっと20人ほどの選手がいた。全選手が約150人ほどで、そのうち20人ほどが前を走っているので割合としては13%ほどの数となる。しばらくしたら、何人かが落ちてくるだろうと思っていたが、意外や意外に落ちていくのは自分の方であって、第1ランから苦戦が始まった。
 第1ランの前半は背中から風を受ける追い風で、コースの中間くらいから向きを西に変えるが、このあたりから徐々に向かい風になり出し、第1ランからドラフティング状態になってしまった。9年前とは比べものにならないほど、苦戦をしてトランジションエリアに入っていくこととなった。

第1ランを走るMタイプの選手たち
第1ランからバイクへトランジットに向かいます。

バイク
 トランジションエリアには、私を含め数人がなだれ込むように入っていく。次の種目バイクへ移る。

 スズキの竜洋テストコースは、一周約6.5km。コースには若干の起伏があるものの、大きくペースを落とすような起伏ではない。そこで、最初に出場した第5回大会を除いて、この大会ではバイクシューズを使用せずに、ランニングシューズのままでバイクをこなしている(もちろんペダルも交換している)。坂がないので引き足を使うことがほとんど無く、踏み込むだけである程度走れてしまうということだ。仮にバイクシューズでもランニングシューズでも、タイム的に差がなければトランジットでシューズを履き替える時間が節約できるという考えだ。

 これまでは、この戦法でそこそこ結果が出ていたものの、この日に限っては完全に戦術のミスとなってしまった。というのも、コースが変わったわけではなく、この日吹き荒れていた西風による影響があまりにも大きかったからだ。
 トランジットは、予定通り素早くできてよかったのであるが、コースに入ると東から西へ向かうときには強風のためにバイクが進まず、スピードも25km/h程度まで大きく落ち込んでしまう。「引き脚がきけば少しは展開が変わったかもしれない」と思ったが、後のまつりだった。

 序盤は、ランは得意だけどバイクは苦手らしき選手を数人抜いていくものの、逆にランは苦手だけどバイクは得意という選手に抜かれ一進一退が続く。2周目に入ると周回遅れの選手も混じって、コース上では順位が全くわからない状態になってしまった。この日はとにかく西から吹きまくる強風に最後まで苦しめられた。
第1ランからバイクへトランジットをする選手たち

この日は強い西風に選手は苦戦を強いられた

バイクを終えて第2ランへ向かう選手

第2ラン
 冴えなかったバイクを終えて、最後の種目第2ランに移る。
 バイクフィニッシュで少し前に先に入った選手をトランジットで抜く。ようやくランニングシューズの効果を発揮する。また、前方100mほど前に一人の選手を見つける。第2ランは選手と選手の間隔が空いていることが多いので、目の前にいる選手を目標に一人ずつ抜いていくしかない。
 1kmほど走ったところでこの選手に追いつき追い抜いたものの、その次に目の前に現れた選手はゴールが近づいて遠くにかすかに見える選手のわずか一人だった。バイクで差をつけられてしまい、第2ランで順位を稼ぐことができなかったということと、ランでの走力が前回出場したときと比べて大きく下がっていることが原因だろう。

 9年ぶりに出場したこの大会。結局、総合14位でのゴールだった。目標の8位まであと6人。タイム差は3分27秒。歳を重ねて体力も低下していくばかりで、この3分少々のタイム差を縮めて行くのは容易ではないが、チャレンジャーであると思えば怖いものなし。来年は53歳となるが、一年かけてこの3分27秒を埋める方法を考え実践していきたいと思う。

第2ランへスタートしていく選手

ゴール前の仲間の応援が多いですね

もう少しでゴールですよ。

ゴールする選手。この日は西風に苦戦しました。

午前11時頃から選手にお弁当が配布されました。参加料に含まれているのが嬉しいですね。

競技終了後に表彰式と抽選会が開催されます。この日は、抽選でシラスがあたりました。ラッキー!

正午からはデュアスロンと別に、3時間のエンデューロが開催されました。集団の自転車走行なので、さすがにアベレージが速いですね。

本日の戦利品
 今回は入賞すらしていないので、参加賞と抽選会であたった賞品を掲載します。

こちらは昼食として配布されたお弁当。金額的には400〜500円程度ですが、競技終了後に配布してもらえると嬉しいですね。

こちらは参加賞のTシャツ。デザインはシンプルでしたが、サイズが小さくカミさんにとられてしまいました。

抽選会で当たったシラス。

熱々のご飯にかけて食べると最高!と実行委員さんが言っていましたが、まさにその通りでした