第34回南木曽町・妻籠健康マラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
変わらない良さのある大会 この大会は、わが家から約100kmと比較的近く参加しやすい。全参加者も1,000人を少し超えるくらいで、道路が大きく渋滞することも無く参加するにはストレスが少ない。大会自体はこぢんまりしているものの、人口約4,500人の南木曽町・町民のお手伝いが素晴らしい。 私が一番気に入っているのは、大会会場の少し高い位置にある豚汁を配布する場所のおばちゃんたち。今年は気温が高く、豚汁が少し季節外れの感があったが、大きな鍋を使って豚汁を作るおばちゃんたちの姿は、おもてなしの心が出ていてよかった。「お替わりいかがですか?」といろんな人たちに声をかけているのも嬉しい(10kmを走った選手で食べられなかった人がいるみたいでスミマセン)。
また、町の特産品を売る店も毎年お馴染みであるが、ここで栗きんとんを買うのを私は楽しみにしている。中津川の栗きんとんは有名であるが、ここのお店で買う栗きんとんも悪くは無い。お店では6つほどしか用意していないようなので、朝一番でやってきて受付をする前にすかさず購入している。
表彰式も各部門8位までの入賞で32部門で合計256人が入賞の表彰を受ける。参加者が1,170人なので、実に4.5人に一人が入賞ということになる。この入賞者が多いというのも、この大会のウリである。表彰式でのピアノの生演奏もなかなかいい。このこぢんまりとしたこの大会は、このスタイルで続けていくのがいいと思う。久しぶりにやってきても、変わらない良さがあるような気がする。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい(昨年、一昨年と同じです)。 3年連続優勝したが・・・
一昨年のこの大会は、大会前日に同じ長野県の塩尻市で10マイルのロードレースがあり2日連続の出場となり、疲労感がたっぷり残る状態での参戦だった。年代別で優勝したものの、タイムに不満が残っただけに、昨年はなるべく体調を合わせるようにしての参戦だった。その甲斐があってか、昨年は一昨年のタイムを20秒ほど縮めるタイムで2連覇。今年も昨年と同様か、それ以上のタイムで走りたいところであるが、なぜかこの日は体がだるく、また、前日にマッサージを受けたにもかかわらず脚の張りが完全に解消していなかった。 名簿を見る限りでは、同年代に強力な選手はいないようであるが、いかんせんそこはアウェイの地なので、自分の知らない早い選手がいるかもしれない。オーバーペースはいけないが、終盤の競り負けだけは少なくとも回避したい。 かなりゆっくりコースの試走をしたつもりであったが、この日はたっぷり汗をかいた。ユニフォームに着替えて、スタート場所の横のグランドで数本流しを行いスタート10分前にスタート地点に並んだが、立っているだけでも汗が噴き出てきた。午前9時の南木曽町の観測点での気温は23.2℃。体感的には30℃くらいか。昨年に比べれば、間違いなく暑く走るのには適した気候ではなくなっていた。 午前9時にスターターの合図で一斉にスタートする。 この大会の6km、10kmコースともにスタート直後に左折、さらにすぐさま右折して坂を上っていく。コースも狭く後方のランナーは前がつっかえて、さぞかし走りにくいだろうと思う。私はいつもスタートライン近くに位置取るので、あまり前がつっかえた記憶はない。しかし、今年はピストルの合図とともに私の前を15人ほどのランナーが勢いよく走って行ったものの、南木曽町会館横の坂で中学生くらいが大幅にスピードダウン。こうなると道幅が狭いだけにただの障害物にしかならない。確かに私なんかよりずっと早い中学生も多いが、登りになったとたんにカクンとスピードを落とす中学生も多い。人数の関係もあるだろうが、中学生とはスタート時間を分けて欲しいと感じる。
最初の1kmくらいまでは、この大会名物の急坂。自動車でもローギアでなければ上れないような坂だ。平均斜度でも10%くらいあるかもしれない。私の経験上、最初の1kmは頑張りすぎない方がよい。後々に影響してくるので、頑張るのであれば4km過ぎからの登り坂で頑張る方がいい。 この最初の1kmの坂で数人を抜いて10番前後を走る。昨年も見かけた緑色の蛙のようなかぶり物を着た選手が前を走っている。昨年は「こんな選手よりオレのが遅いのか?」と思っていたが、意外や意外にこのかぶり物の選手はそこそこ早い。昨年は負け、今年も昨年同様、私の前方を走っている。年代は私よりももちろん若い。 1kmを過ぎ平坦になってきたので、昨年同様、ここで息を少し整えるはずであったが、最初のペースが少し速かったのか体調が今ひとつのせいかわからないが、息が整わずに苦しさが続く。3km手前くらいから下り坂に入り、妻籠の宿場方面に向かう。 途中で廃校になった小学校の横を通るが、ここが3.5kmのスタート地点。バスで移動し、スタートを待つ小学生らの声援が大きい。相変わらず、息も苦しいが脚も重くなかなか前に進んでいる感じが乏しい。 坂を下りきったところで、ヘアピン状にコースは向きを変える。いよいよ妻籠の宿場に入る。 早朝から観光に来ている一部の観光客からも声援をいただく。昨年の方が足取りが良かったが今年はどうも良くない。暑さのせいもあるのであろうが、妻籠の給水所でこの日2回目の給水を取る。コップを2個取り、一つは飲みもう一つは背中に掛けて体を冷やす。少しだけ生き返った感じがしたが、この日の暑さからすると焼け石に水程度だった。 妻籠の宿場を抜けると再び坂が始まる。序盤はまだしも、往路と重なるコースにさしかかった部分からの登りは、相変わらずきつかった。距離にしてはそれほど長くはないのであるが、レースも終盤になってきているので脚の余裕が少なくなってきている。 何とか頑張ってここを過ぎると下り坂にはいり出す。 これ以上登り坂がないので精神的には楽になってくるが、とはいえゴールまでは油断はできない。このあたりでふらふらになっている中学生の選手を一人抜いたものの順位には大きな変動はない。 しばらく走ると往路で給水をした給水所が再び現れ、この日3回目の給水をする。わずか6km程度で3回も給水をすることは滅多にないが、この日の気温からするとオアシスのような給水だった。 残り1kmを過ぎてから下り坂に入る。この先は往路とまるで逆の急な下り坂に転じる。昨年は、ここでマッチレースを展開しながら下ってきたが、今年はハムストリングス付近にやや違和感があったので、それなりのスピードで下ってきたものの昨年ほどの追い込みは無くゴールに向かった。ゴール寸前に若い選手に抜かれたものの、とりあえず年代別では3連覇を達成した。 しかしながらタイムは昨年に比べて30秒ほど悪い。確かに暑かったことはあるが、来年は少なくとも昨年並みのタイムに戻さなければ4連覇は厳しいと感じた次第であった。
本日の戦利品
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