第34回千曲川ロードレース大会 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
車中泊 3年前は、長女も中1で「付いていく」というので、午前2時過ぎに自宅を出発して自動車で現地に向かった。その長女も今年は高1。もう親と一緒に行動する歳でなくなった。 今回は、早めに現地に入って、車中泊で大会に出場する予定だ。大会当日の受付は、5:30〜7:30。私の出場する10kmのスタートは8:15と早いからである。 大会前日の土曜日は、午後から昨年亡くなった義母へのお参りがあったこともあり、自宅を出発したのは午後6時を過ぎてしまった。 暗くなってから高速道路に入る。東名・中央道・長野道を走り現地に向かうのであるが、飯田を過ぎた頃から雨が降ってくる。8月は天候不順だったこともあり、明日の天気はどうなるのであろうかと少々心配となる。松本を過ぎたあたりで雨は上がり気持ちも少々上向きとなる。 今回の目的地の千曲市(戸倉)の最寄りの高速道路のICは、姨捨スマートIC。サービスエリアに併設した形の経費削減型のICだ。ただし、6時〜22時までしか開いていないため、何とか22時までには通過しなければならない。姨捨SAでトイレ休憩をし、その後スマートICを通過したのは21時47分。閉鎖まで残り13分。200km以上高速道路を走った中で残り13分というのはギリギリの部類に入るに違いない。 また今さら説明するまでもないが、特筆するのはこの姨捨から見る夜景だ。夜景百選にも選ばれている素晴らしい夜景だ。姨捨スマートICから千曲市内に下って行く坂の途中で思わず自動車を停めて撮影してしまった。 話を戻す。 この後、会場の戸倉体育館で車中泊をするのであるが、その前に明日の朝食を調達しなければならない。コンビニを数軒まわるものの、この日に限っておにぎりなど売り切れの店ばかりで、3軒目でようやく朝食を調達することができた。 会場の戸倉体育館の駐車場に到着したのは22時36分。駐車場にはすでに4台ほどの自動車が停まっていたが、私と同様にここで朝を迎える人たちのようだ。外気温も20℃を少し上回っている程度。車中で宿泊するには暑くも寒くもなくちょうどいい気温になっていた。 コース紹介(コースガイド)→こちらを参照してください。 ジャスト2分 車外のざわめきが聞こえてきたので起きることにしたが、時刻は午前5時半を過ぎていた。スタート時刻まで3時間を切っている。本来であれば、すでに朝食を終えていなければならない時間であるが、急に朝食を摂るほど体が目覚めていないので、とりあえず体育館に行って受付をすることにした。この大会の15km部門は午前8時、10km部門は午前8時15分スタートとスタート時間が早いので、それに合わせて受け付け開始時間も午前5時30分からと非常に早い。
受付とトイレを済ませて昨日購入したスパゲッティーを食べて腹を満たす。昨晩寄った3軒目のコンビニで、ようやくおにぎりがあったものの品揃えがイマイチだったので、ミートスパゲッティーを購入したのであった。とりあえず炭水化物の補給ができていれば、エネルギー切れを起こすことはない。 その後軽くコースを走り、コースを思い出しながら戦略を練ることにした。スピード練習の再開をしたばかりで体が対応できていないので、「序盤からゆっくり入り、やや遅めのペースでも最後まで走り切ること。」簡単にいえばこんな感じであった。 7月8月は、あまりにも仕事が忙しくて十分練習ができなかったので、無理せず走ることが第一である。 8時スタートの15km部門のスタートを見送り、10kmのスタート場所に整列をする。コースが狭く、スタート場所から5列目くらいまでは少々混雑気味だった。エントリーだけでも500人近いので、スタート場所付近の混雑は仕方があるまい。それでも前から2列目に何とか入れてもらいスタートを待つことにする。 「スタート10秒前!位置について!」と合図があるが、10秒も経たずにピストルが鳴る。不意打ちを食らった感じの選手もいたようであるが、10秒前の合図などいい加減なもの。こんなことなどよくあることだ。動揺することなくスタートが切れたものの、スタート直後からマイペースのためにあっという間に多くの選手が私の視界に飛び込んでくる。
スタート後には千曲川にかかる万葉橋を渡るが、ざっと50人くらいのランナーが既に私の前を走っていた。今日はフルマラソンよろしく、ネガティブスプリットを心がけて走る。抜かれても「どうぞお先に」的に走ろうと思っているが、なかなか自分の気持ちのコントロールが難しい。 サイクリングロードに入ると、全体のペースも落ち着いてきた感じであった。この辺りから、前を走るランナーが少しずつ落ちてきて、相対的に順位が上がり出す。私と同年代の「5000番台」のランナーも少しずつ抜かし、順位を少しずつ上げることが出来た。 前回はするっと通った冠着橋横であったが、今年は橋の架け替えで、新旧の冠着橋の下をくぐり砂利道を走り迂回するコースになった。アップダウンと言えばアップダウンかもしれないが、ここでも同年代のランナーを一人抜いていく。
県道に戻ってからは40歳代のランナーと一進一退を繰り返しながらゴールを目指していた。しかしながら残り3kmくらいのところで後続からやってきた同年代のランナーに抜かれてしまう。ペースがやや速い感じであったので、無理して追うことはしなかった。その後もこの40歳代のランナーと併走する形でゴールに向かっていった。 再び万葉橋を渡ると残りは500mほどだった。ゴールが近づいてきて油断したわけではなかったが、残り数百メートルくらいのところで大きなストライドの同年代のランナーに抜かれる。さすがにここまで来てさらに順位を下げることは避けたかったが、ストライドの大きなランナーのスピードは速かった。ギアを入れ替えても追いつかなかっただろう。さらに同年代のランナーがもう一人抜きにかかってきたが、もう一人ののランナーに対しては何とか抜き返すことができゴールに何とかたどり着いた。今日の順位は全くわからない状態だった。
また、後半に二人抜かれて順位を二つ下げた形になったが、スタートから全く視界に入らず同年代の先頭を走っていた選手が一人だけいたということがわかった。 それが何と57歳の選手であり、私よりも3分も早くゴールしている。地元長野の徳武さんという人。この人のことは、今日まで全く知らなかったが、強烈な人が長野にも存在していることがわかった。彼はここ何年かはこの大会にも出ていないし、私が出場した長野県の大会でもお目にかかったことはなかった。世の中は広い!少なくともこういう人がいる限り、私のモチベーションは下がることはないと感じた次第であった。 番外編 大会終了後は、9月末に開催される北信州ハーフマラソンのコースの下見と試走を行うために、会場を足早に去っていった。 しかしながら、今回のコースの序盤と終盤に走るのが戸倉・上山田温泉である。やや古びた感じの温泉街であるが、この大会の前日にテレビで姨捨、戸倉上山田温泉に関する放送を行っていたので、その放送中にしきりにPRしていたコンビニに併設している足湯に行ってみた。 話題のコンビニは「サークルK信州上山田温泉店」だ。 コンビニの駐車場の奧の方に、足湯が用意されている。もちろん無料で利用できる。時間の都合で写真撮影のみに終わってしまったが、「社会貢献活動の一部」として設置したというのが凄いと思う。機会があれば、一度ご利用いただければと思う次第であります。
本日の戦利品
|