第64回ぎふ新春マラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。(第62回大会に同じ) 残雪が残る岐阜市内 今年も昨年同様に、午前7時過ぎに家を出る。会場の「岐阜メモリアルセンター長良川陸上競技場」まで、わが家から片道50km弱。早朝は比較的空いているので、高速を使わずに一般道で1時間ほどで移動が出来る。 長良川陸上競技場へは、国道156線岐阜東バイパスができてから、岐阜市の中心を通らずに行くことが出来るようになり便利になった。岐阜東バイパスでは「岩戸トンネル」、分岐して県道77号線の「井ノ口トンネル」の2つのトンネルを超えると、長良川にかかる「鵜飼い大橋」に出る。この橋を越えたらすぐさま左折し、3km弱西へ行ったところに長良川競技場がある。今年もスムースに会場までたどり着くことが出来た。 ところが、この鵜飼い大橋を左折してから左手に長良川と金華山が見えてくる。素晴らしい眺望で、県庁所在地ながら名勝であるとつくづく思うのであるが、この金華山の北側斜面にはまだまだ残雪が残っている。さすがに岐阜。名古屋に比べれば僅かな違いかもしれないが、気温が低いのであろうか。会場の長良川競技場や補助競技場にも残雪が多く残っていた。 午前8時過ぎに会場に到着したが、この時の岐阜市内の気温は0.7℃。名古屋も似たようなものであるが、ウォーミングアップをしていても寒さで頭がキンキンする。まあ、降雪で大会が中止にならなかっただけヨシとしよう!それにしても、岐阜の街は寒い!
大会3連覇。そして今年最初の優勝
また、毎年歳を重ねるにつれてパフォーマンスが低下する。そこへ新たに50歳の仲間入りをした選手が挑んでくるのだから勝ち続けるのはなかなか大変だと自分でも思っている。 さて、今年の同年代の選手は94人がエントリー。メンバー的にはここ3年で一番充実している感じがする。ざっと見た感じ、私と力の差のない選手が5〜6人ほどエントリーしている。私の体調が悪ければコロッとやられても全然おかしくないというところだ。 特に昨年の大会では、仕事が既に始まっているとかでエントリーをしなかった地元岐阜県のIさんがエントリーをしている。Iさんは20年来のライバルであるが、真剣に練習をされると全く歯が立たないくらいパフォーマンスの高い選手だ。私と同じくランナーでありトライアスリートでもある。今日は眠れる獅子のままであって欲しいと思う一番の選手だ。 3km部門は10時15分から部門別に時差スタートする。私の出場する「50歳以上男子」の部門は10時20分の一番最後のスタートになっている。スタートまでの準備時間を長く取れるメリットはあるが、スタートして競技場を出る前に、1分前にスタートした「30歳以上女子」のランナーに追いついてしまうため、前を走る選手たちが壁となって立ちはだかり避けながら走らなければならないというデメリットがある。今年で3回目であるが、何度走ってもこのスタート順には閉口してしまう。
10時20分少し前「位置についてー」というかけ声で体を静止するが、ピストルが存外早く鳴ったので、ややバランスを崩した感じでスタートをした。50mほど先の第1コーナーでは既に先頭に立つ。ここまでは予定通り。この後は後続と徐々に差を広げて余裕を持って走る予定であった。あくまでも予定であった。 ところが今日は、スタートしてからずっとすぐ後ろで靴の音が鳴り続ける。2mほど後ろであろうか。ピッチからして、また名簿の選手からして序盤からくっついて走るのはIさんしかいないと思っていた。予想通りと言えば予想通りであったが、3年目にして一番嫌な展開になってしまった。 競技場を出る前から先にスタートした別部門の選手が次々と立ちはだかるが、右へ左へと避けながらスピードを殺さないように走り抜ける。後ろの足音もピッタリと私にくっついてくる。メモリアルセンター西交差点を左折すると金華橋へと向かう交通量の多い道路に出る。片側2車線のうち左側の1車線のみがコースとして使えるようになっているが、あまりにも立ちはだかる選手が多く、並べてあるカラーコーンの右側をところどころ走り、壁となっている選手を右から追い抜いていく。 早田東町6交差点を左折してもまだランナーは多い。相変わらず後ろからピタリとくっついている足音が良く聞こえてくる。
岐阜都ホテル、長良川国際会議場と右側に目印となる建物が2つ続くが、ここまで来ると残り約500mなので突き放すとしたらこのタイミングだろうと思っていたので、左折する少し前、ちょうど岐阜都ホテル前あたりで再びペースを上げてIさんを離しにかかる。「一発で決まれ!」と念じて、左折し競技場の外周道路に入った。ここからは道幅が狭くなるので、抜いていくのがまたまた困難になるが、後ろからは抜きにくい場所なので逃げ切るには絶好の場所でもある。 Iさんの足音が徐々に小さくなり、逃げ切りが上手くいきそうな感じになってきた。残り200mほどで左折するが、後方確認したところIさんとは15mほどの差が出来ていた。セーフティーリードではないので、さらにここからペースを上げてラストスパートに入る。表彰式で後からIさんに聞いたのであるが、この辺りで諦めたとのこと。ゴール寸前で、1分前にスタートした1部の先頭も抜きゴール。私の時計ではゴールタイムは9分59秒95。ギリギリ9分台か?しかしながら岐阜陸協の係員がしっかり計測しており、陸上競技のルール通り端数は切り上げられて、公式記録は10分00秒だった。 とはいえ、何とか僅差をモノにして苦しみながらも3連覇を達成することが出来た。ここ3回の中では一番苦しいレースであったが、平成27年の初優勝でもあった。
本日の戦利品
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