第64回ぎふ新春マラソン 参戦記
 3連覇をかけて臨んだぎふ新春マラソンです。
 
今年は会場に行ってプログラムを貰うと、レベルの高い選手がずらりと並んでいます。この中で3連覇をするのはなかなか大変だと思いつつも100%の力を出すことだけ考えて走ってきました。

 スタート直後からすぐに先頭に立ってガンガン走りますが、中盤まですぐ後ろにピタリとくっついて走る足音が聞こえます。小気味の良さから、すぐに地元岐阜県のIさんとわかります。Iさんとは20年来のライバルで勝ったり負けたりの繰り返しです。
 残り1kmくらいで私が少しペースを落としたところで一瞬前に出られましたが、少しですがこちらも余裕が残っていたので、再度ペースを上げて振り切る作戦に出ました。
 「ここでくっつかれると嫌だな・・・」と思いつつも、次第に靴の音が小さくなってきたので、Iさんが少しずつ離れたことがわかりました。
 残り500mからはさらにペースを上げて逃げ切り体勢に入りました。Iさんも諦めたようで、そのままゴールに駆け込み今年も何とか年代別では1位で帰ってくることが出来ました。

 表彰式では、岐阜市教育長さんから「加藤さんは3連覇です」と言われちょっと照れくさかったです。来年は「他の人が勝てないから来ないでください」といわれるくらい頑張って4連覇を目指したいと思います。

●大会名 第64回ぎふ新春マラソン
●開催日 平成27年1月4日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
岐阜メモリアルセンター長良川陸上競技場発着(岐阜県岐阜市) →詳細地図

大会要項

プログラム
(優勝するとプログラムの巻末に名前が掲載されます。ここ10年くらいで3連覇した選手は1部に二人いますが、4連覇の選手はいません)

コースマップ

コースガイドはこちら
(第62回大会に同じ)
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 くもり、3℃くらい
●参加賞 水(コップ/ゴール後)
●結 果 10分00秒 (3km :総合順位は不明、男子50歳以上  第1位)
●表 彰 賞状、トロフィー(トロフィーは持ち回りのため後日レプリカと交換)
●過去の戦績
第63回 H26.1.5 3km 10分03秒 男子50歳以上第1位 (51歳)
第62回 H25.1.6 3km 9分58秒 男子50歳以上第1位 (50歳)
第45回   H 8.1.4   5.6km   17分36秒   総合第 7位   (33歳)
第44回   H 7.1.4   5.6km   17分54秒   総合第12位   (32歳)
●交通手段等 【往路】
自宅7:08〜(一般道/国道22号線/国道156号線/一般道)〜会場駐車場8:16
【復路】
会場11:54〜(一般道/国道156号線/国道22号線/一般道)〜(昼食)〜(いちのみやタワーパークマラソンコースで練習)〜(一般道/国道22号線/一般道)〜自宅16:31
●費用
 
参加料 0円  
駐車場 300円  (岐阜メモリアルセンター)
燃料 1,307円  (96km)/(9.7km/リットル)×132(円/リットル)
合 計 1,607円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10km 50歳以上男子は3位まで)
【5.5km 10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
6部 高校・大学・一般男子 354人 竹腰 皐生 16’54”
【3.0km】
5部 中学生男子   10時15分スタート
3部 中学生女子   10時17分スタート
4部 高校・大学・一般女子   10時18分スタート
1部 30歳以上女子   10時19分スタート
2部 50歳以上男子   10時20分スタート
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
1部 30歳以上女子 113人 浅野 朝子 11’01”
★2部 50歳以上男子 94人 加藤 一郎 10’00”
岩田 隆敏 10’06”
田中 隆則 10’16”
3部 中学生女子 116人 石田 龍花 10’20”
4部 高校・大学・一般女子 84人 向井 春奈 9’57”
5部 中学生男子 127人 松元 響 9’35”
【1.1km 10時50分】
区分 参加者数 優勝者名 記録
親子ジョギング 526人 表彰なし
【0.4km 10時55分】
区分 参加者数 優勝者名 記録
車椅子 14人 表彰なし
総合計 1,428人  

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。(第62回大会に同じ)

残雪が残る岐阜市内
 今年も昨年同様に、午前7時過ぎに家を出る。会場の「岐阜メモリアルセンター長良川陸上競技場」まで、わが家から片道50km弱。早朝は比較的空いているので、高速を使わずに一般道で1時間ほどで移動が出来る。

 長良川陸上競技場へは、国道156線岐阜東バイパスができてから、岐阜市の中心を通らずに行くことが出来るようになり便利になった。岐阜東バイパスでは「岩戸トンネル」、分岐して県道77号線の「井ノ口トンネル」の2つのトンネルを超えると、長良川にかかる「鵜飼い大橋」に出る。この橋を越えたらすぐさま左折し、3km弱西へ行ったところに長良川競技場がある。今年もスムースに会場までたどり着くことが出来た。
 ところが、この鵜飼い大橋を左折してから左手に長良川と金華山が見えてくる。素晴らしい眺望で、県庁所在地ながら名勝であるとつくづく思うのであるが、この金華山の北側斜面にはまだまだ残雪が残っている。さすがに岐阜。名古屋に比べれば僅かな違いかもしれないが、気温が低いのであろうか。会場の長良川競技場や補助競技場にも残雪が多く残っていた。

 午前8時過ぎに会場に到着したが、この時の岐阜市内の気温は0.7℃。名古屋も似たようなものであるが、ウォーミングアップをしていても寒さで頭がキンキンする。まあ、降雪で大会が中止にならなかっただけヨシとしよう!それにしても、岐阜の街は寒い!

金華山と長良川。川の畔と金華山の北側斜面には残雪が残っていた。

陸上競技場の正面スタンド前のロータリーの芝生も残雪が溶けず残っている。

こちらは競技場の中。フィールド内にも残雪が結構残っている。

スタンドの椅子にも雪が結構残っています。

競技場から西の方にそびえるのは伊吹山(1377m)。今日はそちらの方は吹雪いているのか、白く霞んで伊吹山は見えなかった。

交通規制の看板

受付は連年通り8時半頃から。ナンバーカードは先に送られてきているので、ここではプログラムを貰うだけ。

朝来て返還したトロフィー。3年連続して持ち帰ることが出来るだろうか。

開会式。教育委員会が実行部隊なのでセレモニーはキチンと実施しますね。

大会3連覇。そして今年最初の優勝

スタート地点に集まってくる6部の選手たち
 冒頭にも述べたが、今年はこの大会の3連覇がかかっている。僅か3kmと短い距離ではあるが、歳を重ねるにつれて速く走るのがだんだん苦手になってくる。筋力の低下というか、脚のバネがなくなってくるというのか、走り方もドタドタという感じになってきた。

 また、毎年歳を重ねるにつれてパフォーマンスが低下する。そこへ新たに50歳の仲間入りをした選手が挑んでくるのだから勝ち続けるのはなかなか大変だと自分でも思っている。

 さて、今年の同年代の選手は94人がエントリー。メンバー的にはここ3年で一番充実している感じがする。ざっと見た感じ、私と力の差のない選手が5〜6人ほどエントリーしている。私の体調が悪ければコロッとやられても全然おかしくないというところだ。
 特に昨年の大会では、仕事が既に始まっているとかでエントリーをしなかった地元岐阜県のIさんがエントリーをしている。Iさんは20年来のライバルであるが、真剣に練習をされると全く歯が立たないくらいパフォーマンスの高い選手だ。私と同じくランナーでありトライアスリートでもある。今日は眠れる獅子のままであって欲しいと思う一番の選手だ。

 3km部門は10時15分から部門別に時差スタートする。私の出場する「50歳以上男子」の部門は10時20分の一番最後のスタートになっている。スタートまでの準備時間を長く取れるメリットはあるが、スタートして競技場を出る前に、1分前にスタートした「30歳以上女子」のランナーに追いついてしまうため、前を走る選手たちが壁となって立ちはだかり避けながら走らなければならないというデメリットがある。今年で3回目であるが、何度走ってもこのスタート順には閉口してしまう。

一斉にスタートする6部の選手

後方はこんな感じです。

競技場を1周してきた6部の先頭グループ

6部は競技場を1周と4分の3ほど走って競技場外へ出て行きます。

 10時20分少し前「位置についてー」というかけ声で体を静止するが、ピストルが存外早く鳴ったので、ややバランスを崩した感じでスタートをした。50mほど先の第1コーナーでは既に先頭に立つ。ここまでは予定通り。この後は後続と徐々に差を広げて余裕を持って走る予定であった。あくまでも予定であった。
 ところが今日は、スタートしてからずっとすぐ後ろで靴の音が鳴り続ける。2mほど後ろであろうか。ピッチからして、また名簿の選手からして序盤からくっついて走るのはIさんしかいないと思っていた。予想通りと言えば予想通りであったが、3年目にして一番嫌な展開になってしまった。

 競技場を出る前から先にスタートした別部門の選手が次々と立ちはだかるが、右へ左へと避けながらスピードを殺さないように走り抜ける。後ろの足音もピッタリと私にくっついてくる。メモリアルセンター西交差点を左折すると金華橋へと向かう交通量の多い道路に出る。片側2車線のうち左側の1車線のみがコースとして使えるようになっているが、あまりにも立ちはだかる選手が多く、並べてあるカラーコーンの右側をところどころ走り、壁となっている選手を右から追い抜いていく。
 早田東町6交差点を左折してもまだランナーは多い。相変わらず後ろからピタリとくっついている足音が良く聞こえてくる。


2015年1月5日の中日新聞Web版に掲載されました。
 残りはまだ1km強あるので、ラスト勝負に備え少しペースを落とした。すると、後ろにくっついていた選手が右から抜いていこうとする。やはり予想通りIさんだった。ところが勢いよく抜いていくだけの余裕が無いのか、並んだものの前には出て行かない。
 岐阜都ホテル、長良川国際会議場と右側に目印となる建物が2つ続くが、ここまで来ると残り約500mなので突き放すとしたらこのタイミングだろうと思っていたので、左折する少し前、ちょうど岐阜都ホテル前あたりで再びペースを上げてIさんを離しにかかる。「一発で決まれ!」と念じて、左折し競技場の外周道路に入った。ここからは道幅が狭くなるので、抜いていくのがまたまた困難になるが、後ろからは抜きにくい場所なので逃げ切るには絶好の場所でもある。

 Iさんの足音が徐々に小さくなり、逃げ切りが上手くいきそうな感じになってきた。残り200mほどで左折するが、後方確認したところIさんとは15mほどの差が出来ていた。セーフティーリードではないので、さらにここからペースを上げてラストスパートに入る。表彰式で後からIさんに聞いたのであるが、この辺りで諦めたとのこと。ゴール寸前で、1分前にスタートした1部の先頭も抜きゴール。私の時計ではゴールタイムは9分59秒95。ギリギリ9分台か?しかしながら岐阜陸協の係員がしっかり計測しており、陸上競技のルール通り端数は切り上げられて、公式記録は10分00秒だった。
 とはいえ、何とか僅差をモノにして苦しみながらも3連覇を達成することが出来た。ここ3回の中では一番苦しいレースであったが、平成27年の初優勝でもあった。

ゴール付近で記念撮影をする選手が多かったですね。

こちらは第1コーナー付近での給水。寒い日でもゴール後の給水はありがたいですね。

表彰式の間、電光掲示板に名前が載りました。来年も継続出来ますように・・・。

本日の戦利品

今年もこのトロフィーを持ち帰ることが出来ました。昨年同様、朝出発して夕方戻ってきたのでとんぼ返りですね。
 
玄関の元の位置に戻しておきました。

ネームが3枚になりました。
 
こちらは普通に賞状です。

平成27年1月24日に優勝レプリカがゆうパックで送られてきました。名前入りがいいですね。

これで優勝レプリカも昨年、一昨年のものと合わせて3枚になりました。左は来年返還するトロフィー。