ひらや高原リゾート高嶺山登山マラソン 参戦記
 9月上旬くらいには、ヘルニアからの回復具合がかなり良くなってきたことがわかりました。練習も量だけは、それなりに消化出来るようになってきたこともあり、レースへの復帰も目処が立ってきました。場数だけはたくさん踏んでいる私ですが、レースから遠ざかるとレース勘が鈍くなります。レース勘は、練習では何ともならないところですので、9月に入ってからでも出場できる大会を探しました。最近の大会のエントリーは、開催日から遡って遅いところで1ヶ月くらい前、都市型マラソンなどはエントリー開始とほぼ同時に定員となり締め切ることも珍しくありません。

 そんな中で、今回出場したこの大会の〆切は9月28日(月)と大会開催日の13日前であったこともあり、コースを試走した9月26日(土)にありがたくエントリーさせていただきました。大会はヒルクライムです。私がメインで活動している舗装路のロードレースとは趣が異なりますが、レース勘を養うという意味では、ヒルクライムでも十分であるということです。

 さて、大会の方ですが、当日の天候は生憎の雨。受付会場に9時過ぎに到着し受付をしたところ、「天候が悪くコースを確認中ですので、スタートを1時間ほど遅らせる予定です」と係員さん。交通規制をしなくていい場所なので時間変更は自由かもしれませんが、遠くから来ている人が多いのでスタート時間は何とか守って欲しかったですね。

 結局11時45分スタートの予定が12時20分スタートの25分遅れで始まりました。ほぼ登り一辺倒の大会も久しぶりですが、約2週間前の試走を思い出して、序盤からやや抑えめで登りました。序盤は2人ほどの選手に離されましたが、5kmほどで一人が再び視界に入り、さらに高嶺山へ登る階段のところでコースミスをしたと思われる先頭の選手に追いつき思わぬ展開となりました。この二人は同時スタートの11.6kmコースの選手ですが、何とか一人の選手を抑えてゴール。8.6km部門としてはトップでゴールしました。とはいえ、2コース合わせてエントリーが17名(欠場1名)、私の参加した8.6kmはそのうち7名(欠場1名)と練習会のような大会でしたが、久しぶりのトップで気持ちよく走ることが出来ました。
 
 なお、帰り際に声をかけていただいた木田さん、鈴置さんありがとうございました。またどこかの大会でお目にかかりましょう。お疲れ様でした。

●大会名 ひらや高原リゾート高嶺山登山マラソン
●開催日 平成27年10月11日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
高嶺山パノラマロード入口発〜長者峰駐車場着(長野県下伊那郡平谷村) →詳細地図

大会要項
プログラム
(ありませんでした)

コースマップ

コースガイドはこちら
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 小雨、13℃くらい
●参加賞 アミノバイタル、無料入浴券(信州平谷温泉ひまわりの湯)
●結 果 49分17秒 (8.6km :総合 第1位、男子50歳以上  第1位)
●表 彰 賞状、小型リュック
●過去の戦績 初出場
●交通手段等 【往路】
自宅6:49〜(一般道/国道363号線/県道33号線/国道257号線/国道418号線/国道153号線)〜会場駐車場9:02
【復路】
会場16:10〜(国道153号線/国道418号線/国道257号線/国道363号線/一般道)〜自宅18:25
●費用
 
参加料 3,000円  
燃料 1,131円  (176km)/(19km/リットル)×122(円/リットル)
入浴料 0円 (信州平谷温泉ひまわりの湯/無料入浴券)
合 計 4,131円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(8.6km 50歳以上男子は3位まで)
【11.6km 12時20分スタート(当初 11時45分スタート)】
区分 参加者数 優勝者氏名 地区 記録
一般男子16〜29歳 4人 横田 一気 豊田市  1゜10’38”
一般男子30〜39歳 3人 浅野 貴生 豊橋市  1゜16’58”
一般男子40〜49歳 5人 横内 太治 京都市北区  1゜31’45”
一般男子50歳以上 4人 木田 幸二 甲府市  1゜11’09”
一般女子16〜39歳 1人 浅野 ゆかり 豊橋市 1゜35’18”
一般女子40歳以上 0人 該当者なし
【8.6km 12時20分スタートト(当初 11時45分スタート)】
区分 参加者数 優勝者氏名 地区 記録
一般男子16〜29歳 0人 該当者なし
一般男子30〜39歳 2人 山田 浩司 稲沢市 1゜06’12”
一般男子40〜49歳 1人 伊藤 英記 豊田市 54’06”
★一般男子50歳以上 4人 加藤 一郎 名古屋市千種区 49’17”
鈴置 一夫 大府市 59’38”
加藤 正男 名古屋市名東区 1゜07’37”
一般女子16〜39歳 0人 該当者なし
一般女子40歳以上 0人 該当者なし
総合計 24人  

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。

〆切2日前にエントリー
 最初に書いたように8月頃にある程度練習の量だけは消化出来るようになってきたこともあり、レース勘を戻すために10月11日(日)か10月12日(月・祝)あたりにエントリーできる大会を探した。10月18日(日)でもよかったのであるが、この日は日直のためエントリーは不可。ぼやぼやしているうちにいろんな大会の〆切がどんどん過ぎてしまい、エントリーできる大会が限られてきた。
 今回出場した「ひらや高原リゾート高嶺山登山マラソン」は、ロードレースではなく登山マラソンなので出場については考慮していなかったが、レース勘を取り戻すのなら登山マラソンでもいいだろうということで検討対象とした。ただし種目は8.6kmと11.6km。8.6kmと11.6kmの違いは、長者峰の8.6kmのゴール地点からさらに3kmほど登山道を下って平谷村役場まで走ってくるということ。試走をしてからエントリー種目を決めようと9月26日(土)に試走に出かけた。結局、登山道は試走はしなかったが、8.6kmでも十分走り甲斐があるので8.6kmにエントリーした。登山道を下るとなるとトレイルに近い。私の場合、主な活動のフィールドがロードレースなので、不慣れなトレイルでケガをしたくないという思いもあった。
 こうしてエントリーの〆切の僅か2日前の9月26日(土)にエントリーが完了したのだった。

スタート時間が午後にずれ込む
 大会当日、受付が午前10時30分までとあるので家を午前7時前に出発する。試走の時に約2時間で到着したので、今回もそのくらいの時間を見込んでのものだった。受付会場には午前9時過ぎに到着した。会場受付付近には自動車が20〜30台ほど停まっていたが、大半は自転車を積んでいる。この大会は、自転車のヒルクライムと同日開催という珍しい大会だ。請求した大会要項には一切書かれていないが、事前にネットでいろいろと検索していたところわかった次第。

 受付をするためにテントにいったところ、「天候が悪いので競技の開始時間を遅らせます。今のところ1時間ほどの遅延の予定」とか。いろいろやりとりをしたところを総括すると、@今朝方の雨でパノラマロードからの路面状況が悪い。落ち葉の他砂が流出している。A雨や霧で視界が良くない。
 @についてはコースの整備を、Aについては天候の回復を少し待っているような感じだった。とはいえ、ただでさえスタート時間が遅いにも関わらず、さらに遅くなるのはなかなかかなわない。一般的な市民マラソンであれば9時〜10時半頃までが一般的なスタート時間だ。結局、11時45分のスタート時間が12時20分に変更された。今回の登山マラソンの参加者は20人弱。受付会場からスタート場所まで約2kmほど離れており、マイクロバスで送っていってもらうことになっているため、スタート時間が定まらず選手たちは受付場所付近でウロウロを繰り返すばかりであった。

受付場所は道の駅「信州平谷」の道路を挟んだ反対側のエリアです。

入口付近に手作りの案内がありました。

この場所でも既に標高922mあります。

10時スタートの自転車のヒルクライムの選手たちが先に来ていました。こちらの方が人数が多そうです。

これが受付のテント。ナンバーカード、計測用のチップ内蔵のアンクルバンド、参加賞のアミノバイタルを受け取ります。

練習会のような大会
 11時50分頃、ようやくマイクロバスでスタート地点へ移動することになった。乗り遅れてはかなわないので急いで乗車する。人数の確認もなくしばらくすると出発。12時少し前にはスタート地点に到着するものの、バスの中でしばらく待機。まだ、ヒルクライムが終わった選手のうち誰かが下山していないこと、頂上での係員がまだ上がっていないことなどが理由らしい。
 バスから降ろされたのは12時08分。「スタートは12時20分にしま〜す」と係員さん。まさに練習会の様相を呈している。20人弱の参加者なら何でもありという感じだ。

「もう少ししたらスタート地点へ移動します」と案内が入る。受付付近でウロウロしていないと放送を聞き漏らしてしまうおそれあり。

マイクロバスに乗り込んでスタート地点に向かう選手たち。結果的には、ちょうどこのマイクロバス1台での移動で十分間に合う人数だった。

 この大会は11.6kmコースと8.6kmコースがが同時スタート。全部で20人弱なので、スタート時間をあえて分ける必要もないだろう。軽くウォーミングアップをしてスタート場所に戻る。12時20分、ホーンの合図でスタート。


バスの車内から見たスタート地点。小雨が降り続いて外で待っているのは寒いので、バスの中で待機。10月の上旬の標高1,000mは雨が降ると寒いことがよくわかった。
 スタートして4人ほどが前に出るものの、数百メートルでそのうち2人は後退。序盤は私は3番目に付けていました。しかしながら2kmもすると前の二人は見えなくなり、中盤はほぼ単独走になってしまった。先ほどまで上がっていた雨も小雨であったが降り出し、ペースが上がらないので体は冷えてくる。おまけに登れば登るほど視界が悪くなり、50m先も見えるかどうかわからないほどガスってきた。コースの下見を兼ねた試走で一度走っているものの、その時とは全く異なる天候であり勝手が異なった。とはいえ、今回は自転車のヒルクライム用に1kmごとに距離表示がしてあったのが救いだった。単独走になったので、この距離表示と時計を頼りにペースを刻んでいく。平坦な道のりではないので、ペースが速いか遅いかわかりかねるが、そうであっても距離表示があるのは助かる。

本日のタイム(参考)
周回数 SPLIT LAP
1km 5’35” 5’35”
2km 11’48” 6’13”
3km 18’30” 6’42”
4km 24’48” 6’18”
5km 31’04” 6’16”
6km 37’01” 5’57”
ゴール 49’17” 12’16”
 このまま単独走でレースが進むのかと思いきや、5kmの手前で先ほどおいていかれた選手のうちの一人が現れてきた。こうなると目標物がはっきりしてくるので走りやすくなる。自分自身のペースは変わらないつもりだったので、その選手がペースを落としてきたのであろう。徐々に背中か大きく見えてくるものの、長者峰の駐車場(6km地点)では追い付かない。
 この先は舗装路から不整地に変わるものの、先ほどの登り一辺倒に比べればアップダウンは比較的小さい。そして折り返しの高嶺山へ登る階段付近でこの選手にとうとう追いついた。しかしそこにはずっと先を走っているはずの先頭の選手もいるではないか。先頭の選手は明らかにコースミスだろう。高嶺山へ登る階段付近のコース表示を見落としてそのまままっすぐ走っていったのであろう。私の場合は、大会事務局にコースマップを事前にもらい、試走をしていたので全く気にならなかったのであるが、コースミスがレースの結果を左右するとなると致命的。こんなこともあり思わぬところで三人が団子となってレースは振り出しに戻った。

 しかしながら、さすがに先頭を走る選手はトレイルに慣れた感じですぐさま離していく。先ほど追い付いた2番目の選手は息が荒く、階段を登ってから高嶺山への登る不整地でこの選手を追い越し前に出た。頂上付近からの下りでは足元に注意しながら山を下り、再び不整地に出てからはペースを上げて長者峰の駐車場に先着した。この2人の選手は11.6km部門なのでさらにここから登山道を下って平谷村役場前がコースとなる。何とか8.6km部門では7名エントリー(うち1名欠場)ではトップでゴール。練習会のような大会ではあったが、トップゴールというのは何度しても気持ちのいいものであった。

長者峰駐車場の計測ゲートを一旦通過してから、高嶺山へ向かいます。

左の写真と同じ場所を反対側から撮影したものであるが、8.6km部門はここがゴール。11.6km部門はさらにここから登山道を3km下って平谷村役場まで走ることになる。とにかくこの日の標高1,500m付近は視界が不良だった。

2月のとかしきマラソン以来の優勝。練習会みたいな大会ですが、それでも優勝は嬉しいですね。

こちらは表彰式までの時間の合間に摂った昼食。

優勝したこともあって、少々奮発して「ひまわり定食」にしました。馬刺しがとにかく美味しかったですね。馬刺し定食でもOKですがコスパならばひまわり定食がオススメ。

無料入浴券をいただいたので、道の駅「信州平谷」にある温泉「ひまわりの湯」で汗を流しました。ナトリウム泉でぬるっとしていて気持ちがいいです。露天風呂もあり。

農産物直売所の「ひまわり市場」ではお土産も。リンゴジュース、野沢菜、巨峰などを購入して家路につきました。

本日の戦利品

参加者が少ないこともあってほぼ全員表彰されていました。副賞もみなさん同じだったようです。

参加賞のアミノバイタル。スタート時間がずれて少々腹が減ってきたのでちょうどいいタイミングでいただきました。

表彰式の際に配られた無料入浴券。通常600円です。参加料3,000円で、表彰された際の副賞+この優待券からするとかなりお値打ちな大会であるかもしれません。