第65回新春ぎふシティマラソン 参戦記
 4連覇を狙ったこの大会です。
 既にサイトで何度もお知らせしているとおり、昨年の2月に椎間板ヘルニアになってしまい、未だ完全に回復していません。腰が痛いとかではなく、神経の一部が未だに圧迫されているので、右の脚先の方が痺れていることと、ヘルニアに伴って筋力が低下しているので、ヘルニアの発症前のレベルには戻っていないということです。この状態での4連覇は黄信号ですが、勝負事はやってみないとわかりません。負けるかもしれないけれど、上手く乗り切れば何とかなるかもしれません。勝つことをイメージして会場に向かいました。

 今年は比較的暖冬ですが、ここ数日はやはり冷え込みが厳しくなってきています。名古屋よりも岐阜の方がこの時期は少し気温が低く、会場の長良川競技場ではとても寒く感じました。
 今回の3kmは、ウエーブスタートの順番が入れ替わり、中学生男子の次です。スタートしてから競技場を半周した頃あたりから、後続の選手の足音が聞こえなくなりました。このあたりは連年通りです。後はオーバーペースにならないように注意して走ることでした。ただし、景色の移りかわりを体感としている私にとっては、昨年と同じようなペースはオーバーペースだったかもしれません。残り1kmを切ったあたりで、後ろから同年代の選手に追いつかれてしまいました。決して速いペースではないのですが、私自身が既に一杯一杯の感じになっており、ゴールまでの距離から逆算すると一緒に付いていけるペースではありませんでした。悔しいですがここで勝負ありです。

 ゴールタイムは10分40秒。わずか3kmですが、昨年と比べると40秒もタイムが落ちています。加齢の影響を差し引いても、椎間板ヘルニアが完全に治っていない現れが、タイムに如実に反映されていました。むしろこのタイムで年代別2位は奇跡的かもしれません。4連覇の目論見は砕かれてしまいましたが、デフェンディングチャンピオンの呪縛からは解き放された感はありました。


●大会名 第65回新春ぎふシティマラソン
●開催日 平成28年1月10日(日)
●コース
 /大会要項

 /プログラム
岐阜メモリアルセンター長良川陸上競技場発着(岐阜県岐阜市) →詳細地図

大会要項

プログラム

コースマップ

コースガイドはこちら
(第62回大会に同じ)
それぞれクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、7℃くらい
●参加賞 水(コップ/ゴール後)
●結 果 10分40秒 (3km :総合順位は不明、男子50歳以上  第2位)
●表 彰 賞状、カップ(カップは持ち回りのため後日レプリカと交換)
●過去の戦績
第64回 H27.1.4 3km 10分00秒 男子50歳以上第1位 (52歳)
第63回 H26.1.5 3km 10分03秒 男子50歳以上第1位 (51歳)
第62回 H25.1.6 3km 9分58秒 男子50歳以上第1位 (50歳)
第45回   H 8.1.4   5.6km   17分36秒   総合第 7位   (33歳)
第44回   H 7.1.4   5.6km   17分54秒   総合第12位   (32歳)
●交通手段等 【往路】
自宅7:15〜(一般道/国道22号線/国道156号線/一般道)〜8:26民間駐車場8:29〜(徒歩)〜会場8:35
【復路】
会場11:43〜(徒歩)〜11:48民間駐車場11:49〜(一般道/国道156号線/国道22号線/一般道)〜自宅13:33
●費用
 
参加料 0円  
駐車場 500円  (民間駐車場)
燃料 510円  (88.9km)/(17.8km/リットル)×102(円/リットル)
合 計 1,010円  
●種目、参加者(申込人数、★は加藤が参加した部門)及び各部門の優勝者(10km 50歳以上男子は3位まで)
【5.5km 10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
6部 高校・大学・一般男子 314人 若井 至人 17’05”
【3.0km】
5部 中学生男子   10時15分スタート
2部 50歳以上男子 10時16分スタート
3部 中学生女子   10時18分スタート
4部 高校・大学・一般女子   10時19分スタート
1部 30歳以上女子   10時20分スタート
区分 参加者数 優勝者氏名 記録
1部 30歳以上女子 102人 垣津 奈美 10’48”
★2部 50歳以上男子 78人 塚原 良裕 10’21”
加藤 一郎 10’40”
伊藤 浩 10’43”
3部 中学生女子 115人 堀 みちる 10’49”
4部 高校・大学・一般女子 92人 小川 舞 10’25”
5部 中学生男子 122人 佐藤 健 9’36”
【1.2km 10時50分】
区分 参加者数 優勝者名 記録
親子ジョギング 509人 表彰なし
【0.4km 10時55分】
区分 参加者数 優勝者名 記録
車椅子 5人 表彰なし
総合計 1,337人  

コース紹介(コースガイド) → こちらを参照して下さい。(第62回大会に同じ)

満車の駐車場に焦る

ナンバーカードと一緒に送られてきた注意事項。毎年出場していてもキチンと読んでおくべきですね。反省!(クリックすると拡大します)
 今年で4年連続出場のこの大会。今時珍しい参加料が無料。距離は3kmと短いが、それはそれで楽しみ方がある。昨年よりも家を出る時間が7分ほど遅いものの、道路も渋滞がなく順調に会場へ向かうことができた。
 例年通り、岐阜メモリアルセンターの西側ゲートから駐車場に入ろうとしたところ、既に「満車」で駐車場に入る車の順番待ちが始まっている。例年ならば、明らかに満車となるような時刻ではない。「今年から”新春ぎふシティマラソン”と改称して参加者が急に増えた!?」勝手な想像をするが、駐車場に自動車を入れることが出来なければ万事休す。
 スタートまで1時間半以上時間はあるもののが、こんなところで待っていても入れる見込みは無さそうだ。ぐるっとメモリアルセンターの周りを廻ったところ、イベント開催時に臨時で営業している民間駐車場を見つけた。値段を聞くと500円という。土建屋の空きスペースを貸しているような感じであるが、この際贅沢は言っていられない。
 あとからメモリアルセンターに「南駐車場」があることに気がついたが。今回は「まあヨシ!」としよう。

 スタート前にコースの試走した際に、駐車場前で交通整理している係員さんに「駐車場の面積が減ったんですか?」と尋ねると「そんなことはないですよ。今日は、マラソンの他にもいろんなイベントがあるから混んでいるんじゃないですか」と係員さん。
 家に帰って調べてみると、この日の岐阜メモリアルセンターにおけるイベントとしては、
 @第65回新春ぎふシティマラソン(長良川競技場)
 A第56回 岐阜県中学生選抜ハンドボール選手権大会(で愛ドーム)
 BJSCA県新年フェスティバル(水泳)(長良川スイミングプラザ)
 C中学生選抜大会 県予選(卓球)(ふれ愛ドーム)
 ?岐阜県国体選抜強化交流戦(サッカー)(長良川球技場)
と、非常に集中していることがわかった。また、ナンバーカードと一緒に送られてきた「注意事項」を再度読んでみると、その通りのことが書いてあった。よく読むべきと反省!みなさんもこういうヘマをしないように注意して下さいね。

西ゲートから駐車場へ入る自動車の順番待ちの列

送迎の人ならともかく、マラソンに出場する選手ならば順番待ちでアウトですね。

改修中の「岐阜メモリアルセンター長良川競技場」
 岐阜メモリアルセンターについて、ウィキペディアには次のように書かれている。

 市街地北側、長良川右岸側に位置する運動公園。名称は「センター」だが、県が運営する都市公園のひとつである。
 現在メモリアルセンターがある岐阜市長良福光にはかつて1965年に開催された第20回岐阜国体に合わせ、岐阜県営グラウンドとして岐阜県営野球場などのスポーツ施設が整備され、また数百m離れたところには岐阜刑務所があった。しかしいずれも老朽化し、更に刑務所も市内の別の場所(岐阜市則松地区)へ移転したため、県はこれら施設を撤去した後、新たにスポーツ施設を建設して運動公園として整備する方針を決めた。敷地は一旦更地化された後、1988年に開催された「ぎふ中部未来博」のメイン会場として使用され、未来博終了後からメモリアルセンターの整備事業が本格的に始まり、1991年に長良川競技場など一部施設が竣工し開場。その後も整備が進められ、数年後に全施設が完成した。
 敷地内にはぎふ中部未来博の記念塔である岡本太郎作の「未来を拓く塔」や、高橋尚子の金メダル獲得を讃えゴールシーンを模した「高橋尚子像」など競技施設以外の見所も多い。

 昭和63年の「ぎふ中部未来博」のメイン会場だったことは知っていたが、今思えばこの頃は地方博ブームだった時代。バブリーな時代だけに「未来博」と名付けていたようだ。この跡地が、平成2年(1990年)に「メモリアルセンター」と名付けられて今に至っている。
 陸上競技場も平成3年(1991年)に開場しているが、建てられてから25年を迎えようとしている。9月23日〜25日の間に「第70回全国レクリエーション大会in岐阜」が開催されるが、これに併せての施設の改修かもしれない。

例年使用している、スタンド下のウォーミングアップ場も改修中の看板が出ています。

壁にはパネルが貼られ、トイレの使用が出来ません。

屋外には仮設のトイレが整備されていました。

仮設のトイレにしては珍しい洋式です。用便後は足踏み式のペダルで洗浄液を流すのではなく、恒常式のトイレのように水洗式になっていました。この大会に間に合わせたものではなさそうです。

競技場のバックストレートには「第70回全国レクリエーション大会in岐阜 平成28年9月23日(金)〜25(日)」の横断幕が掲げられていました。これに併せて競技場の改修を行っているのでしょうか?芝生も天然芝が貼られたばかりなのか、冬の寒い時期にもかかわらず青々としていました。

昨年からの変更点
 例年と同じような大会であるが、昨年から変わったことがいくつかある。

 一つ目は、大会名が「ぎふ新春マラソン」から「新春ぎふシティマラソン」と変わったことがある。
 これは、開会式で岐阜市長が説明していたが「開催場所が”岐阜市”であることがわかるように」というものだそうだ。私はてっきり、参加者を増やそうとしてネーミングを変えたのかと思ったがそうではなさそうだ。この日は、他に「新春春日井マラソン(愛知県春日井市)」、明日は「いちのみやタワーパークマラソン」があり、メインが5.5km、サブ種目が3kmのこの大会は県庁所在地である岐阜市内を走れるにしても距離が地味すぎるせいか人が集まりにくい。参加料が無料であるにもかかわらず、他の大会に人を奪われているせいか、参加者は昨年よりも少し減っている。

 二つ目は、ジョギングコースの変更。
 私は参加しない種目なので関心がなかったのであるが、コースマップを見ると昨年と変わっていることに気がついた。距離も「1.1km」→「1.2km」と僅かであるが増えている。

 三つ目であるが、3kmコースのスタート時間だ。
 この大会は、スタートゴールが陸上競技場内である。5.5kmの部門はエントリーが300人強でメインスタンド前を一斉スタート。3kmは、エントリーが合計で500人を超えていることもあるせいか、5部門に分けてスタートするウエーブスタートを採用している。ウエーブスタート自体はいいのであるが、そのスタート順に問題がある。
 昨年までは
 @中学生男子(5部)/10時15分
 A中学生女子(3部)/10時17分
 B高校・大学・一般女子(4部)/10時18分
 C30歳以上女子(1部)/10時19分
 D50歳以上男子(2部)/10時20分
と、私のエントリーしていた「2部」は一番最後のスタートだった。これは結構迷惑なもので、スタートしてから競技場を出るまでの約300mでCの「30歳以上女子(1部)」の選手に追いつくばかりか走っている途中で、その前の「4部」や「3部」の選手に次々と追いついてしまう。コース幅も狭いので、追い抜いていくのが非常に大変である。

 昨年、大会が終了してから関係者の方に「スタートの順番を見直してもらえないだろうか」とお話をしたところ、どうも私の意見を取り入れてもらえたようで、今年はその順番が
 @中学生男子(5部)/10時15分
 A50歳以上男子(2部)/10時16分
 B中学生女子(3部)/10時18分
 C高校・大学・一般女子(4部)/10時19分
 D30歳以上女子(1部)/10時20分
と変わっていた。昨年までに比べれば、追い抜いていくのは@の選手と10時スタートの5.5kmの2周目の選手だけ。ストレスは大いに減って今年は気持ちよく走ることが出来た。主催者に感謝〜!

〜スタートまで

 今年は明らかに暖冬。冬といっても比較的過ごしやすい。この大会は今回で6回目の出走となるが、過去には私が走らずカミさんだけが走っていた時期もあり、大会終了後は子どもらを連れて正月早々金華山などへも行ったりしたこともあった。
 しかしながら時期的に、どかっと降雪がある場合もある。私が出かけていた間は無かったが、降雪により大会が中止になったことも過去にはある。今年は全くその心配は無く、早朝の岐阜市内の気温は3〜4℃程度、走る頃には7℃程度まで気温も上昇。風もほとんどなく、走るには絶好のコンディションだった。

昨年は、この芝生の上にも相当雪が残っていたが、今年は岐阜市内でも冠雪が確認されていなさそうだ。

受付は例年のごとくスタンド下のデッキ上。ナンバーカードは事前送付されてくるので、プログラムを貰うだけ。

会場の準備も準備万端のようだ。

高校生でしょうか、寒いにもかかわらずスタンドで陣取っています。

 今年は、岐阜メモリアルセンターの駐車場に自動車を停めることが出来ず、民間駐車場から陸上競技場に歩いてきたので、返還するトロフィーが実に重たかった。まずは主催者に返さなければならない。事前にもらった案内には、「午前9時30分までに、競技場ロビーまで持ってくる」旨のことが記されていたが、いざロビーに行くと昨年お目にかかった担当者(岐阜市教育委員会の人?)が待っていてスムースに受け渡しが出来た。今年勝てば4連覇。とはいえ、昨年までと違って椎間板ヘルニアという大きな故障が完治していないので、自分次第、相手次第でやってみないとわからないというのがホンネだった。

返還後並べられたトロフィー。

4連覇ならず
 10時ちょうどに5.5km部門がスタート。20年ほどまではこちらに出場していたが、こちらは高校生が主戦場の距離。50過ぎのオッサンでは歯が立たない。
 10時15分過ぎに中学生男子がスタートし、50歳以上男子はその1分後の10時16分にスタートとなる。特に緊張はなかったが、イメージ通りにレースを進めることだけを考える。

スタート前の5.5kmの選手たち。高校生が目立ちますね。

 最前列のやや右側に位置取りする。ピストルの合図と共に軽やかにスタートをする。同年代以上の選手だけのスタートなので、ストレスがなくていい。50mほど先の第1コーナーは先頭で通過。競技場を半周ほどすると、後続の選手の足音が聞こえなくなった。ここまではイメージ通り。上手く進んでいるといえる。今年はスタート順が3kmで2番目なので、昨年までのように前を走る選手を次から次へと避けながら走るというストレスがあまりない。ここまでは非常に助かったという感じで走っていた。

 競技場から一般道へ出て、さらに「メモリアルセンター西交差点」を左折すると、交通量の多い通りに出る。ここから「早田東町6交差点」までが、このコースの中で最も交通量の多いところである。さすがにここまで来ると、やはり前方をややゆっくり走る中学生が目の前に現れてきた。道路に並べられたカラーコーンの内側をなるべく走っていたが、横に広がられるとどうしても抜くことが出来ないので、やむを得ずところどころカラーコーンの外側を走りながらペースを落とさずに走ることにした。

 「早田東町6交差点」を左折し、都ホテルの方に向かう。ここらで体感的には約半分くらいが過ぎたのではないかと思う。オーバーペースで突っ走ってきたわけではないが、ゴール前の勝負のためにややペースを落とすことにした。5.5kmの2周回目の選手も現れ、この辺りでなぜか抜きつ抜かれつするようになってしまった。そして、都ホテル付近で後ろから同年代の選手(ピンクのナンバーカード)が抜いていく。昨年2位、3位の選手が今年はエントリーしていないので、この選手についてはノーマークだった。慌ててペースを上げるものの、思ったよりも体が反応してこない。ゴールまでは1kmは切っているだろうが、少なく見積もっても700〜800mあるが、ついて行くには少々厳しいペースだった。ペースが落ち着けば、何とか最後の最後で振り切ることも考えていたが、徐々に間隔が開きだした。ギブアップしたくはなかったが、ここで勝負ありだった。

 ゴールタイムは10分40秒。僅か3kmの距離で昨年に比べて40秒もタイムが悪くなっている。椎間板ヘルニアで練習を休んでいたせいもあるが、完全に故障から回復していないことがタイムに如実に反映されている。10月の頃に比べれば、徐々にであるが走る感覚はよくなってきている。
 今回は残念ながら4連覇は達成できなかったが、毎年毎年勝ち続けていくのは、相手のこともあるが自分自身が怪我や故障がないことがまずは一番であることをあらためて感じた次第である。

ゴールする選手たち。毎年お馴染みとなった光景であるが、私の中では一年が始まったという気になるシーンの一つである。

ゴール横に設けられた給水所。この大会では競技種目が5.5km、3kmと短いため、コース途中には給水所がない。ゴールそばに設けられた給水所にあるのは水のみ。参加料が今時珍しい「0円」のためか、水しかないことに文句をいう選手は皆無だ。もちろん参加賞もない。

本日の戦利品

第2位は持ち回りのカップ。優勝並の価値のある雰囲気です。昨年までの3年間は、表彰式では隣の人がもらっていましたが、今年は私のもとに・・・。しかし今回は持ち帰らずに、主催者のところに置いてきました。

平成28年1月26日(火)にレプリカの楯が送られてきました。これまでに送られてきたものと同様に立派ですが、準優勝というだけあった昨年までの優勝楯と比べるとひと回り小さいです。