第29回彩の森クロスカントリー 参戦記

 8年ぶりの埼玉県の大会です。前回は国盗りで訪れていますが、あれから8年。時日が経つのは早いですね。

 今回も池袋から西武池袋線で飯能方面に向かいます。前回は三峰口まで乗車。下車したそこは奥秩父。まさにハイキング気分でしたが、今回はずっと手前の入間市が会場。とはいえ、今回乗った電車も4人掛けでゆったりしており、通勤列車とは違う感覚でのんびりしていていいですね。

 さて、今回は「彩の森入間公園」というところが会場です。ここは調べたところ埼玉県営の公園で昭和48年に米軍から返還された基地跡地を活用し、県南西部地域の、県民の憩いの場、防災活動拠点として整備し、平成10年に開設したものだそうです。歴史としては比較的新しいですね。クロスカントリーということで「相当起伏があるのかな?」と思いきや、高低差はほとんどありません。不整地を走るという意味で「クロスカントリー」としたのでしょうか。

 さて、レースのコースですが、公園内を3周+αする特設コースです。
 序盤から同年代の選手をマークし後方に付けながら走っていました、1周目、2周目と先頭が入れ替わり3周目に同年代の選手らの中で先頭に出たところ、後方からスパートをかけ追い抜く選手がいたので追走。ここまで来て優勝がスルリと無くなるのは何とか阻止しないといけません。ところが追いかけるものの、それほどペースが上がらず残り1kmくらいからは逆にこちらがロングスパートを仕掛けました。こちらはビシッと決まり、徐々に後方の同年代の選手の足音が聞こえなくなります。何とか11秒差で逃げ切り、嬉しい平成28年の初優勝となりました。
 

●大会名 第29回彩の森クロスカントリー
●開催日 平成28年3月20日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
彩の森入間公園内発着(地図)(埼玉県入間市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、12℃くらい
●参加賞 Tシャツ、うどん
●結 果 24分10秒(6.2km 総合 第5位、50〜59歳男子 第1位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【3月20日(日)】
徒歩 マンション 6:02 本八幡駅 6:06
JR 本八幡 6:13 秋葉原 6:35 総武本線
秋葉原 6:39 池袋 6:59 山手線(内回り)
西武鉄道 西武池袋 7:05 入間市 7:42 池袋線
徒歩 入間市駅 7:42 会場 8:05
【第29回彩の森クロスカントリー 6.2km 9:30スタート】
徒歩 会場 11:07 入間市駅 11:27
西武鉄道 入間市 11:33 石神井公園 12:02 池袋線
東京メトロ 石神井公園 12:02 市ヶ谷 12:36 池袋線・有楽町線
都営 市ヶ谷 12:45 本八幡 13:09 新宿線
徒歩 本八幡駅 13:09 マンション 13:20
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,500円  
JR 464円 (本八幡〜池袋)
西武鉄道 432円 (池袋〜入間市)
西武・都営線 835円 (入間市〜本八幡)
合 計 4,231円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。6.2km シニア男子(50歳代)は第6位まで (★は加藤が参加した部門
【8.2km−12時05分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
高校生男子 74人 砂岡 拓磨 入間市 聖望学園高校 26’58”
一般男子 81人 宮岡 盛治 入間市   26’29”
【6.2km−男子9時30分、女子11時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
シニア男子(40歳代) 60人 井上 弘至 川越市   21’34”
★シニア男子(50歳代) 39人 加藤 一郎 名古屋市 名古屋市役所走友会 24’10”
井坂 敏行 常陸太田市 挨拶感謝夢 24’21”
小島 徹 入間市 入間市陸協 24’25”
久島 和夫 鎌倉市 田園クラブ 24’55”
山口 辰仁 越生町 越生町役場 25’22”
神田 智 入間市 日高高萩北中教 25’27”
シニア男子(60歳以上) 45人 矢澤 篤 狭山市   25’36”
高校生女子 22人 神藤 舞莉奈 坂戸市 山村国際高校 24’19”
一般女子 15人 広江 早紀 入間市 狭山小学校 26’18”
シニア女子(40歳以上) 20人 齋藤 あや 入間市   27’41”
【4.2km−男子10時15分、女子10時25分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
中学生男子 223人 石川 心 川越市 高階西中学校 14’11”
中学生女子 124人 清水 栞那 日高市 高萩北中学校 15’45”
【2.2km−10時45分、10時50分、11時50分、11時55分でウエーブスタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
小学3・4年男子 117人 藤原 輝武 入間市 扇FC 8’42”
小学3・4年女子 55人 芳賀 星奈 入間市 西武エアーズ 9’02”
小学5・6年男子 132人 久保 洋英 入間市 東町小学校 7’45”
小学5・6年女子 72人 佐山 さくら 入間市 リベルタ 8’29”
総合計 1,079人  

入間市
 西武池袋駅から急行で37分で「入間市」駅に到着する。入間市は埼玉県の南西部に位置する人口約14万9,000人の街だ。私を含め「入間市」と聞いて真っ先に想像すると思われるのが「航空自衛隊入間基地」だろう。航空自衛隊における主要基地であり、人員のみならず面積においても最大の規模の航空基地だ。ただし、敷地の9割は狭山市にあり入間市は残りの1割に過ぎないらしい。
 もう一つ有名なのが「狭山茶」。入間市に隣接する街として狭山市があるが、狭山茶の生産量は入間市の方が圧倒的に多い。

西武池袋線〜会場
 この日は、池袋から西武池袋線で入間市まで向かいそこから徒歩。彩の森入間公園までのルートを調べておかなかったので、入間市駅で下車した中学生らしき集団と一緒に会場を目指して歩いて行きました。お喋りしながらゆっくり歩いているので、往きは少々時間がかかりました。
 とはいえ、会場の彩の森入間公園に隣接して航空自衛隊・入間基地があることなど初めて知り、ぷらぷら歩いて行くのも悪くはないと思いました。

本八幡から池袋まではJRで。池袋から先は西武池袋線を利用します。8年ぶりに西武池袋線に乗りました。

乗車したのは、長瀞・三峰口行きの急行。行き先が観光地ということもあるのでしょうが、座席は固定式のクロスシート。ロングシートの通勤列車の雰囲気がなくていいですね。

午前8時前に入間市駅に到着。

駅名は「入間」ではなく、なぜか「入間市」と「市」が入っている。

西武・入間市駅前。車も少なく静かな雰囲気でした。

道がよくわからなかったので、一緒に下車した中学生らしき集団と一緒に彩の森入間公園を目指します。

歩いて行くと、通りの左側に航空機がたくさん現れてきました。退役した自衛隊機でしょうか。

塀に沿って歩いて行くと、航空自衛隊・入間基地の門がありました。

その門のすぐそばには「彩の森入間公園」の銘板があります。ようやく到着。ただし、受付場所はここから少々離れたところでした。

受付テント。9時30分からシニア男子(40歳以上)6.2kmのスタートがあるので、年配の方の受付がこの時間には多かったような気がします。

ちょっと閑散としていましたが、貴重品預かり所。しっかり利用させていただきました。公共交通機関で一人で会場に向かう選手にはありがたいですね。

「チューリップ1万本プロジェクト」と書かれた立て札があちこちにありました。来月の今頃には、園内のあちこちで色とりどりのチューリップが咲き誇っていることでしょう。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

周回ごとに先頭の入れ替わり
 先週の「第11回桜川市さくらマラソン大会」のスタートは11時45分。のんびりして待たされた感があったが、この日は9時30分と逆にプログラムの一番最初。会場に到着したのが午前8時過ぎなので準備としては慌ただしい。下見を兼ねてコースを利用してウォーミングアップ。ウインドスプリントを4本ほど実施してスタート地点に向かう。9時30分からはシニア男子(40歳以上)のみなので、ギラギラしている感じの人は少ない。遠慮がちに並んでいるので、こちらは遠慮なく最前列に並ばせてもらう。


ナンバーカードの5000番台は、男子の50歳代のランナーである。ただし遠くからでも地の水色の判別が出来れば、番号がわからなくてもそれは「男子の50歳代」であることがすぐわかる。
 9時30分にピストルの合図と共にストレスなくスタートする。スタート地点から200mほどで最初の曲がり角に達するが、その時点で私の前には5〜6人が走っている。ざっと見た感じ40歳代の選手が多い感じであるが、横に並んだときに一人は50歳代のランナーであることがわかった。

 今回もナンバーカードの支給が一枚のため、背後からは年代別の確認が出来ない。ただし、私と同じ50歳代の選手は、ナンバーカードの地の色が「水色」のため、数字を確認しなくてもこのナンバーカードの色で年代の判断が出来ることになる。
 今回は、同年代の先頭の選手にひたすら付いていき、選手の走りの特徴を掴みながらロングスパートまたはラストのスプリント勝負のどちらかに持ち込んで逃げ切る戦法にすることにした。
 一周2kmのコースを試走したものの、足元がウッドチップや芝生のところが多いものの、起伏としては適度にある程度で、ほぼ平坦に近いと言っていいコースだ。スパートのタイミングをはかりにくいといった方がいいかもしれない。さあ、どうすべきか・・・。

スタート位置に整列する中学生男子。エントリーは223人と一番多いカテゴリーだ。

スタート直後の中学生男子。最初からペースが速いですね。

 今回の目的は、平成28年に入って「0」の優勝をまず達成することにある。今回は同年代の選手にだけマークしレースを進めることにしたが、一周目は背の高い地元?の選手(黄色と紫のユニフォーム)がグループの先頭に立って集団を引いていく。私はすぐ後ろにくっつきレースを進める。集団としては4人ほどいただろうか。登りでペースがやや下がり、下り坂になると「ダダッ!」と早くなる。ペースがやや安定しないが、マークしている立場からすると仕方がない。1周目(2km)の通過が7分36秒。

 2周目に入って給水を取ろうとしたが、前の選手が先に取ってしまったので給水が取れずに2周目の周回に入る。2周目に入ってしばらくすると、白と黒のユニフォームの別の選手がグループの先頭に立つ。こちらも水色のナンバーカードなので50歳代の選手だ。今日は気が抜けないような感じだ。また、その少し先に40歳代の選手が走っていたが、徐々にペースが落ちてきてその選手を抜き去り先頭が入れ替わる。コースは不整地なのでどこを走っても構わないのであろうが、ウッドチップのところはフカフカしたところは走りにくいので、轍となった少し固いところを走ることにする。2周目になるとややけん制気味になってきたのか、ペースがやや落ちてきた。2周目の最後の方は時々私が前に出てグループを引くような感じで走る。2周目の通過は15分36秒。この1周はちょうど8分なので1周目と比べるとかなりペースが落ちている。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
2km 7’36” 7’36”
4km 15’36” 8’00”
6km 23’24” 7’48”
ゴール 24’10” 46”
 3周目に入り、先ほど取り損ねた給水に成功。コップの一部に手袋を突っ込んで取ったので、少々手袋が冷たくなったが喉が渇きだしたので、ちょうどいいタイミングで給水が出来た。
 3周目に入り、1周目に先頭を引いていた選手が再び先頭に立ってグループを引っ張り出す。ここからがいよいよ勝負となってくる。公園の東側の木立の中を走っていると、後方から凄い勢いの選手が前に出る。何とこの選手も水色のナンバーカード。今日はグループの先頭が入れ替わり立ち替わり変わる珍しい展開になった。ここで置いたいかれたら、せっかくのレース展開が全く無駄になる。急激なペースアップも、入間基地沿いのフェンスに到達した頃でおさまりだした。このまま行かれてしまうのかと少々焦ったが、意外と再度ペースを上げる気配もない。公園の北西角付近に来たところで、今度は私がスパートをかけた。一発で逃げ切るしかないので、ここからはゴールまでペースを落としてはいけない。この日のこのスパートは珍しく一発で決まった。

周回を終えてゴールに向かう選手たち

ゴールする選手ら

 後方で聞こえていた足音も徐々に聞こえなくなり、また前を走る40歳代の選手もどんどん近づいてくる。公園管理事務所前の芝生を過ぎた頃にはこの選手も抜き去り、いよいよゴールが近くなってきた。40歳代の選手もどんどん離れ芝生広場に戻ってきた。もうゴールは目の前だ。コースは円弧を書いてゴールがどんどん近づく。後方を確認したがもう安全だった。ゴールは24分10秒。同年代の2位の選手とは最後は11秒の差をつけることが出来た。

ナンバーカードに付いているチップを外してもらいます。

こちらは閉会式の時の抽選会用でしょうか。ゴール後に紙に名前などを書きます。ここは少々混雑していましたので改善を要するところですね。

こちらは表彰式。ゴール後1時間ほどして表彰式が部門ごとに適宜行われます。写真は中学女子部門。

参加賞のうどん。後方はおっちゃんたちが忙しそうに働いています。

ここで「食券」を渡します。一杯200円でも食べられます。

ここでうどんを受け取り・・・

ネギ、ワカメ、天かす、辛子と4人の女性が順番にトッピングをしていきます。合理的なやり方ですね。少々感動を覚えました。

 今回は、年代別で優勝したこともあり、この日はゴール後にいろんな人が話しかけてきた。
 残り500mほどで抜いていった40歳代の選手からは「最後引っ張ってもらってありがとうございました」とか、50歳代2位の選手からは「名古屋から来ているので速いだろうと、カミさんと予想していた」とか、50歳代3位の選手からは「前に出ないから疲れているのかなと思っていたけど、溜めていたんですね」などいろんな方から感想を聞かせていただいた。

 4月からは関東地区が主戦場になり、これらの方たちとも何度も顔をあわせることになるので、ちょうどいい機会だった。4月以降もお手柔らかによろしくお願いいたします。

本日の戦利品

平成28年の初優勝。昨年の12月以来3ヶ月ぶり。長かったです。

参加賞はこのTシャツと下記のうどんです。参加料が比較的安いのでこんな感じでしょうか。

食券と引き替えでうどんを1杯いただけます。

麺が柔らかく、私好みの固さでした。

後日、ハガキの裏に印刷された完走証が送られてきました。ありがとうございます。