第38回全国白つつじマラソン大会 参戦記

 6年ぶりの山形県遠征です。
 前回の山形県遠征は、ご存じの通り国盗りのためのもので、今回と同じ長井市に出かけています。その時は、ハーフマラソンを走って総合優勝と年代別優勝の二つの優勝を勝ち取ってきました。名古屋から自動車で出かけ、車中泊で過ごした記憶があります。

 今回は国盗りも一段落したので、これから夏に向け少しでも涼しいところへ行こうという趣旨で東北地方の遠征を企画しました。夜行バスで東京を出発したときはそれほどでもなかったのですが、翌朝、赤湯温泉口に到着したときはさすがに東北、涼しいを通り越して少々寒かったです。「日中もこんな感じ?」と思いきや、陽が昇るにつれて気温はどんどん上昇。スタートの10時には18℃くらいまで気温が高くなっていました。

 レースの方ですが、序盤は予定通り女子中高生に混じってペースメイクをしていたのですが、半分を過ぎたくらいで同年代の選手に抜かれ2位に転落。最後に挽回するためにも残り500mくらいまでは何とか食らい付いていきましたが、最後はこちらが余裕が無くなって万事休す。今回もまたもや年代別2位という結果になってしまいました。ヘルニアになってからワンランクレベルが下がっているので、こういう接戦になると厳しいということが今回も露呈してしまいました。これにめげずに次回も諦めずに頑張ろうと思っている次第です。
 

●大会名 第38回全国白つつじマラソン大会
●開催日 平成28年5月15日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
長井市文化会館前発着(地図)(山形県長井市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 晴れ、18℃くらい
●参加賞 Tシャツ、スポーツドリンク(ゴール後)、アヤメの苗木(県外賞)
●結 果 18分47秒(5km 総合 第16位、50歳以上男子 第2位)
●表彰 賞状、純米酒とリンゴジュース
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【5月14日(土)/1日目】
徒歩 マンション 21:39 本八幡駅 21:46
地下鉄 本八幡 21:49 小川町 22:17 都営新宿線
地下鉄 淡路町 22:22 東京 22:25 東京メトロ丸の内線
夜行バス 東京駅八重洲通り 23:05 赤湯温泉口 4:53 レインボー号
5:00
【5月15日(日)/2日目】
徒歩 赤湯温泉口バス停 4:53 赤湯駅 5:30 (コンビニで朝食購入含む)
山形鉄道 赤湯 7:07 長井 7:39 フラワー長井線
徒歩 長井駅 7:39 会場 8:00
【第38回全国白つつじマラソン大会 5km 10:00スタート】
徒歩 会場 11:25 長井駅 11:45
山形鉄道 長井 12:07 赤湯 12:38
徒歩 赤湯駅 12:38 どんぐり屋 12:43
【赤湯駅前 どんぐり屋/昼食】
徒歩 どんぐり屋 13:08 丹波館 13:30
【赤湯温泉 丹波館/入浴】
徒歩 丹波館 14:41 赤湯駅 15:10
JR 赤湯 15:27 福島 16:14 つばさ144号
JRバス 福島駅東口 17:13 王子駅 22:04 あぶくま24号
21:56
JR 王子 22:12 秋葉原 22:27 京浜東北線
JR 秋葉原 22:30 本八幡 22:52 総武本線
徒歩 本八幡駅 22:52 マンション 22:58
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 2,500円  
地下鉄 0円 (本八幡〜東京/定期券)
夜行バス 6,200円  
山形鉄道 1,000円 (土・休日フリーきっぷ)
入浴料 600円 (赤湯温泉/丹波館)
JR 2,150円 (赤湯〜福島/乗車券・自由席特急券)
388円 (王子〜本八幡)
JRバス 4,660円 (福島駅東口〜王子駅)
合 計 17,498円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5km 一般男子50歳以上は6位まで (★は加藤が参加した部門
  結果の一覧はこちら
【10km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
一般39歳以下男子 93人 安西 秀幸 福島県会津若松市 活タ西商会 33’19”
一般40歳代男子 65人 林 幸則 山形県長井市 置賜農業共済組合 34’54”
一般50歳代男子 83人 酒井 透 宮城県仙台市 JP日本郵政G 37’20”
一般60歳以上男子 65人 兎内 茂 栃木県宇都宮市 すずめ 40’40”
一般39歳以下女子 9人 岡部 幸 山形県鶴岡市   49’55”
一般40歳代女子 14人 山田 恵子 山形県庄内町   43’54”
一般50歳代女子 11人 小熊 淳子 宮城県大河原町   48’26”
一般60歳以上女子 4人 長谷川  洋子 新潟県新潟市 越後姫 57’43”
【5km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 所属 記録
小学生男子 21人 須藤 勝輝 山形県米沢市   21’11”
中学生男子 12人 志釜 璃玖 山形県長井市 長井南中学校陸上競技部 17’14”
一般39歳以下男子 22人 情野 亘 山形県川西町 かわにし陸上スポーツ少年団 16’45”
一般40歳代男子 21人 駒津 普司 山形県長井市 白鷹MC 17’43”
★一般50歳代男子 25人 木下 誠 大阪府守口市   18’35”
加藤 一郎 千葉県市川市 名古屋市役所走友会 18’47”
松田 雄二 山形県山形市 西田RC 19’07”
五十嵐 徹夫 福島県喜多方市 喜多方陸協 21’30”
近江 隆浩 宮城県柴田町   22’43”
丸山 一浩 宮城県仙台市 多賀城市山王小 23’36”
一般60歳以上男子 28人 小柴 淳一 千葉県市川市 住友化学 18’55”
小学生女子 13人 橋 詩織 山形県長井市 長井ミニバスケスポーツ少年団 23’01”
中学生女子 6人 長澤 日桜里 山形県川西町   18’41”
一般39歳以下女子 13人 須貝 美齢 山形県鶴岡市 鶴岡南高 17’57”
一般40歳代女子 9人 秋生 希代子 山形県高畠町   24’32”
一般50歳代女子 7人 小細沢 邦子 山形県鶴岡市   24’21”
一般60歳以上女子 9人 八巻 和子 宮城県登米市 いしこしランラン 26’13”
【2km−10時03分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
小学校低学年男子 27人 笹川 大 宮城県仙台市   8’25”
小学校高学年男子 57人 太田 飛翔 山形県河北町 ETジュニア 7’23”
小学校低学年女子 30人 大浦 陽奈乃 山形県高畠町   8’20”
小学校高学年女子 63人 加藤 結 山形県米沢市 米沢市広幡小 7’34”
一般男子 34人 佐藤 伶音 山形県寒河江市   6’57”
一般女子 18人 小林 遼緒 山形県長井市 長井南中学校陸上競技部 7’21”
【ファミリー 5km−10時00分、ファミリー 2km−10時03分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
ファミリー 115人 表彰なし
【5km−9時30分】 
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 所属 記録
フットパスウォーキング 63人 表彰なし 
ノルディックウォーキング 13人
総合計 950人  

6年ぶりの山形県遠征
 3月までは名古屋に住んでいたので、移動となるとどうしても東よりも交通の利便性の良い西側に行く傾向があったが、4月からは単身赴任で千葉県市川市に住んでいるため、せっかくの機会と思ってこれまであまり足を運ばなかった北の方に出かけることを検討している。特にこれから暑くなってくる季節なので、涼しいところが気持ちがいい。時期的には少し早いが少々暑くなり出してきたので、今回は東北でも比較的東京から近い山形県に行くことにした。山形県に出かけるのは6年ぶり5回目。

 前回は、国盗りのために今回と同じ山形県長井市を訪れている。その当時は、10月に開催される「長井マラソン」に出場するためであったが、今回は同じ長井市内でも5月に開催される「全国白つつじマラソン」。5月10日から5月31日にかけて行われている「白つつじまつり」中のイベントの一つのようだ。
 さて、この長井市であるが、名古屋から出発したときは麻生内閣時代の「高速道路、どこまで乗っても1,000円(一部例外あり)」を利用して自動車で出かけたが、今回は往路は夜行バス、復路は山形新幹線と高速バスを乗り継いで帰ることにした。それほど急いでいる感じもなく山形県を往復できる首都圏は、さすがに東北に近いとあらためて感じた次第である。

山形へは、東京駅八重洲口から東北急行バスの運行で夜行バスが出ています。東京駅八重洲口の出発は23時05分。

乗場は、東京駅から東に少し歩いたところですので、私がよく利用するJRバスの乗場とは離れています。

早朝5時少し前に赤湯温泉口に到着。かなりの乗客は、手前の米沢駅東口で下車。

少々くたびれた感じのバス停の標識。風雪に耐えてる感じが出ています。

赤湯温泉口バス停と、JRの赤湯駅は2km近く離れています。バス停の近くには赤湯温泉の旅館が建ち並んでいますので、バス停の方が温泉利用者には便利です。

こちらがJR赤湯駅。平成4年に開業した山形新幹線も停まる駅です。この駅舎(東口)は平成5年に竣工とのこと。

赤湯駅は、JRと山形鉄道が共同で使用しています。JRの管理している東口から山形鉄道フラワー長井線へは跨線橋を渡って乗らなければなりません。

こちらが山形鉄道フラワー長井線の列車。1両でかわいいですね。

長井駅で降りようとすると「ようこそ緑と花の町長井へ」という歓迎の看板がありました。

こちらは長井駅の駅舎。

帰りは、時間と費用を勘案した結果、赤湯〜福島のみ山形新幹線を利用しました。在来線区間だけの利用ですので、速度はあまり速くありません。

こちらが山形新幹線の車内。線路幅は広いですが、車内は在来線規格ですので新幹線という割りには狭いです。

福島駅が近づいてくると、車窓から東北新幹線が近づいてくることがわかります。

福島からは高速バスを利用。新幹線でそのまま東京まで乗っていけば速いのですが、福島で高速バスに乗っていった方が費用的に2,000円以上安くなるのでここはぐっと堪えてバスに乗ります。

JRの高速バスは福島駅の東口から出発します。

東北自動車道の那須塩原SA、羽生PAで休憩してバスタ新宿に向かいます。私は途中の王子で下車。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

山形鉄道フラワー長井線
 今回、東京から山形県長井市に至るまでの行程のうち、赤湯までは前出の東北急行バスにより、赤湯から先は山形鉄道フラワー長井線により現地まで何とか公共交通機関で到達することができる。

 この山形鉄道であるが、有する路線は「赤湯〜荒砥(30.5km)」のフラワー長井線の一路線のみである。大正2年10月、赤湯〜梨郷(9.6km)が軽便鉄道として開業したのが始まり。大正12年4月に赤湯〜荒砥が全通している。その後、昭和63年10月にJR長井線が廃止となり山形鉄道に移管され現在に至っている。年間の乗客も山形鉄道に移管された頃は年間143万人程度であったが、現在は約半分ほどに低下している。

 山形鉄道フラワー長井線の経営努力については、度々、テレビで取り上げられているのを目にすることがある。地方の第三セクターらしく涙ぐましい。この日も、最初に赤湯〜長井(620円)の乗車券を買おうと思ったが、赤湯駅で「土・休日フリーきっぷ(1,000円)は車内でお求めください」と貼り紙がある。単純に赤湯から長井まで往復するだけで、この切符を買った方が安くなる。おまけにこの切符は「大人1名につき小学生以下2名まで」この切符で乗車が可能ということになっている。自動車でお出かけするなら、山形鉄道に安く乗りましょうと誘っていることがよくわかる。これ以外にも、長井駅ではタオルの販売などなりふり構わず収入を上げる作戦に出ていることがよくわかる。

赤湯駅で停車中の7時07分発の荒砥行き列車。

山形鉄道フラワー長井線の次の停車駅は「南陽市役所」です。

この日の乗客はこんな感じ。乗車率は25%程度。マラソンに出場するような感じの乗客は私を含めて3人程度だった。

これが土・休日フリーきっぷ。単純に赤湯〜長井を往復するだけで十分に元が取れる。発車前に運転手のところで買い求める乗客は多かった。

山形鉄道というよりも「フラワー長井線」を前面に打ち出している感じですね。

山形鉄道の「鉄道むすめ」。「鮎貝りんご」という名前で、山形鉄道の駅務係という設定のようです。こんな可愛い子がいたら、何度でも乗ってみたいですね。

長井駅に到着した列車。この駅で上下の列車交換がありました。

右手に見えるのが長井駅の駅舎。古いですが、開業当時のものではないようです。

長井駅のホームの先にも、白つつじがきれいに咲いています。さすが白つつじマラソンというだけのことはありますね。

改札口はありません。駅とホームの出入りは自由なのでしょうか。手作りの歓迎看板は味があっていいですね。

駅舎の向かって左手にも白つつじが咲き誇っていました。全国的に見れば、ピンクのつつじが多い中で白つつじは目立つ存在かもしれません。

経営的に苦しく頑張っていることが節々に見られます。次回訪れる機会があり、訪れることがあったら、存続していて欲しい山形鉄道長井フラワー線です。

後半にタレる悪い癖
 この大会は午前10時に10kmと5kmが同時にスタートするという大会だ。10kmのエントリーが344人、5kmのエントリーが186人で合計530人。私が主張する気持ちよくスタートができる適切な人数である。スタート時間をそれぞれ分けてもいいが、途中まで同じコースなのでこの程度の人数なら同時スタートでも確かに構わない。

メイン会場の長井市民文化会館前には、マラソン大会の横断幕が設置されていました。

受付のために多くの選手が、会館に向かって歩いてきました。

受付場所は会館の玄関を入ってすぐのところ。

また、会館前には、スタート前でも給水できるように水とコップが置いてありました。ありがたいですね。

長井市民文化会館の3階が、男女の更衣室に指定されています。更衣室前の廊下から階下を見下ろすと何やら別のイベントをしていました。5月10日〜5月31日までは、白つつじまつりが開催されます。メインとなる会場は、その名も「白つつじ公園」です。長井市民文化会館に隣接しています。
10kmコースの選手が、スタート前に待機しているのが、長井市民文化会館と国道287号線の間の歩道で、ちょうどこの写真のあたりです。長井市民文化会館の周囲も白つつじがキチンと植えられています。

 スタート場所は長井市民文化会館前の国道287号線。3桁ではあるが国道なので、さすがに交通量が多い。スタートの直前まで自動車の通行をさせ、スタートの3分前にようやく交通規制を始める。そのため選手は歩道で待機。係員の合図と共に慌ただしく並ぶ。おそらく国道をスタート場所にしている関係で長時間の交通規制ができない−それが10kmと5kmを同時スタートにしている理由かもしれない。
 スタート3分前にようやく並べるということで、、この日は整列する少し前までウインドスプリントなどの準備ができて私には好都合。それでも今回はキチンと最前列に整列できた。

 10時ちょうど、ピストルの合図と共に国道287号線を南下する。最近は、50歳以上の選手ばかりのスタートに慣れてしまっていたのでゆっくりスタートをしていたが、この日は若い選手に混じってドーンとスタートを切る。
 国道287号線を南下しさくら大橋の西側交差点を左折。最上川にかかるさくら大橋を渡る。この頃、私の前を走る選手の数は約20人。中学生くらいの選手もちらほら私の前を走っている。最初の1kmの看板が見えてきた。3分34秒。久しぶりだがまずまずの入り。本当はこの程度のタイムで最後までまとめたいところであるがなかなか体が言うことを聞いてくれない。

 さくら大橋を渡り終えると、ここで10kmコースと5kmとコースが二手に分かれる。私の走っている5kmコースは、さくら大橋を渡ってすぐに左折する。ここで前を走る選手の数を数えるが11人。私は12番目を走っていることになる。今日の私のナンバーカードは「5606」番。プログラムには40歳以上の区分けしかなかったが、どうも40歳代が「5400番台」、50歳代が「5600番台」のようである(60歳以上は5800番台で別区分)。スタート時に最前列に並んでいたのでここまで確認済みであるが、私よりも前を走っている5600番台のいないはず。今日はここまで気持ちよく年代別の先頭を走らせてもらっている。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’34” 3’34”
2km 7’09” 3’35”
3km 11’35” 4’26”
4km 14’57” 3’22”
ゴール 18’47” 3’50”

※ ゴール後、他のランナーもつぶやいていたが、「あと2km(5kmコースの3km地点、10kmコースの8km地点)」の距離表示の位置が怪しい感じがする。
 コースはさくら大橋を超えてから最上川の右岸道路に変わった。最初はきれいな舗装であったが、しばらくすると道幅もやや狭くなり舗装もやや痛みがちとなる。コース沿いにほとんど民家が無いので応援する人もいない。そうこうしているうちに2kmの看板が現れる。7分09秒で通過。この1kmは3分35秒。距離が正しければほぼイーブンということになる。ここまでに前から落ちてきた選手が一人いたが、後ろから40歳代の選手数人に抜かれる。今日の目標はイーブンペースで、最後までこのペースを貫くことにある。

 しかしながら、単身赴任生活になってから練習が単調になって、ハイペースで走る練習をほとんどしていないので、2kmを過ぎてからこのペースがきつく感じ出す。極端にペースを落としたわけではないが、この辺りから後ろから少しずつ抜いていく選手が増えだした。半分を少し過ぎたところで、とうとう5600番台の同年代の選手に抜かれる。大きくペースが違っているわけではないので、ここは付いていく。チャンスがあれば、最後のスプリント勝負に持ち込まなければいけない。

 3kmの通過が11分35秒。この1kmが4分26秒。明らかにここまでペースが下がっているようには感じていない。おそらく距離表示の設置位置の間違いだろう(4kmの通過が14分57秒で、3〜4kmの1kmが3分22秒で急に1分もペースが上がっているので、距離表示の設置位置の誤りは明らか)。抜かれてからは、付いていかなければならないのでギリギリのところで走ることにする。

 頭首工を超えて少し走ると、最上川に架かる長井橋が見えてきた。コースは最上川の右岸道路から長井橋を渡るコースに変わる。前を走る同年代の選手には、後ろにいることを悟られないように5mほど間隔を開けて走っているが、正直、こちらも一杯一杯。長井橋を渡り再度左折し、今度は最上川の左岸を走るコースに変わる。4km地点を14分57秒で通過。残り1kmではあるが、こちらはいよいよ余裕が無くなってきた。残り500mくらいだろうか、後ろから3人の選手がやって来て、一気に追い抜かれる。この頃から、前を走る同年代の選手との距離が少しずつ開きだした。それに追い打ちを掛けるようにこの3人が同年代の前を走る選手を追い抜いていく。刺激を受けた前を走る同年代の選手はペースを上げることとなり、私との差はさらに広がってしまった。万事休す。練習がキチンと出来ていないこともあり、今日も後半タレる悪い癖が出てしまった。

 ゴールタイムは18分47秒。距離が合っているかどうかはわからないが、とりあえず18分台の後半。まずは18分台前半でコンスタントに走りながら、17分台を目指していくことが当面の目標になる。まだまだ復活は遠いと感じたレースだった。
ゴールはスタート地点から少し離れた最上川の堤防道路下。国道287号線は交通量が多いので、長時間の交通規制が難しく、ゴールをこの場所にしたかもしれない。ゴールは華やかなところが多いが、こういうケースは珍しい。

ゴールして少し行ったところで、胸に付けているナンバーカードの裏のチップを取り外します。

お手伝いは中学生くらいの女の子。学校の行事としての参加でしょうか。

こちらは記録証発行所。時間帯によって並ぶ人数が大きく変わっていましたが、スムースな感じでした。

ここは長井市民文化会館前で行っていたゴール後のスポーツドリンクの配布。ゴールから少し離れており、また、ゴール後必ずここにやってくるかどうかわからないので、ゴール付近で配るといいですね。

長井市民文化会館前であって、ゴール後の給水施設の近くに貼りだされていました。残念ながらハズレでした。

表彰式の風景。

赤湯温泉
 今回の遠征では観光らしき観光はしていないのですが、唯一、観光としての目的地としていたのが赤湯温泉です。「何で赤湯?もしかしたら温泉の色が赤いの?鉄分が多くて錆の色だろうか?」と、勝手な思いを抱いて赤湯温泉に期待を掛けます。
 赤湯温泉へは大会終了後、山形鉄道で長井から赤湯に戻り、駅前の食堂で昼食。その後、徒歩で赤湯温泉の温泉街に向かいました。

 赤湯温泉街には、私のように日帰り入浴したい人のための施設がたくさんあります。特に公衆浴場は充実していて、「赤湯元湯」をはじめとして「ときわの湯」「烏帽子の湯」「あずま湯」の4つがあります。赤湯元湯は200円ですが、それ以外の3つの公衆浴場は100円で利用できます。このほかに、無料で利用できる「足湯」もあります。
 当初は、この「赤湯元湯」に入浴しようと思って行ったのですが、ちょうど午後2時〜午後3時が点検清掃時間となっているため入浴ができません。到着したのが午後1時半ですので、入ってもすぐに追い出されてしまいます。そのため少々出費にはなりますが(といっても600円)、すぐそばの丹波館さんを利用することにしました。丹波館さんのキャッチフレーズは「大正ロマンの香る癒やしの宿」です。今回宿泊するわけではありませんが、それなりに温泉を楽しむのであれば老舗の宿の方がいいかもしれません。

 日曜日の午後1時半過ぎに丹波館さんに行きましたが、この時間は旅館やホテルは閑散としている時間帯。入っても誰もいません。呼び出しをすると若い女の子が対応してくれて、おまけに大きな荷物も預かってくれました。感じが良いですね。そして600円を払って教えてもらった浴場に行くと、先客が2人ほど入浴中でした。思ったよりもやや小振りの浴槽でしたが、残念ながら温泉は無色透明です。

 赤湯温泉旅館協同組合のホームページを見ると、「湯治湯として古い歴史を誇る赤湯温泉は、寛治7年(1093年)奥州統一を担った源義家が戦をしていた時、動向していた弟義綱に発見されたと伝えられる、開湯900年余年を経た歴史ある温泉です。以来、伊達領時代を経て上杉領となり、米沢藩時代には、殿様が入る箱湯として保護されるとともに、藩公認の遊興の場所として栄えました。」とあります。なぜ赤湯かについてはまったく触れられていません。そこでWikipediaで調べたところ「開湯は約900年前、源義家の弟、源義綱が発見したとされる。家臣達がこの温泉で傷を癒した際、傷から出た血でお湯が真っ赤になったことから、赤湯と呼ばれるようになった。」とあります。謎はここで解決。
 温泉そのものは、特にすべすべ感があるわけでもなく、かといって塩気があるとかいうような特徴もなく、名前の割りには少々インパクトは少なかった。とはいえ、レース後に汗を流すには十分な施設。風呂上がりには無料で飲める冷たい水などが用意されており、老舗旅館の風情を味わうことができたという点では丹波館で良かったと感じました。


本日の戦利品

今回は賞状と副賞。副将はやたらと重いです。帰宅してから中身を調べてみることにしました。

こちらは参加賞。左からTシャツ、アクエリアス(ゴール後に配布)、あやめの苗

帰宅して開けてみると、純米酒とリンゴジュースでした。重かったけど、それなりの賞品です。ごっつあんです。このうち、純米酒については、あやめの苗と一緒に、マンションのオーナーさんにプレゼントしました。

あやめは長井市の市の花となっています。県外からの参加者に配られました。公共交通機関でやって来た私にとって持ち帰るのは少々大変でした。マンションのオーナーさんが花好きで、火曜日の朝方持って行ったところ喜んで受け取っていただきました。。もらい手が出来て良かったです。

完走証と今回のナンバーカード。久しぶりに背中用と胸用の2枚支給でした。