第7回川崎イルミネーションマラソン 参戦記

 川崎市の東扇島東公園を縦横無尽に走るコースです。コースは、ほぼ平坦ですが折り返したり、向きを変えたりするところがたくさんあり変化に富んだ感じで私にとっては大好きな感じのコースです。

 さて、この大会はNPO法人アウトフィットネス協会が主催している大会ですが、初めて参加しました。この大会の他にもいろんな大会を主催しています。NPO法人なので、赤字にならない程度にお金が補填されているかと思いますが、大会の運営はランナー向けに上手にやっていると感じました。

 はとバスが「川崎工場夜景運河探検クルーズ」と称してツアーを行っていますが、この大会は工場の夜景を見ながら走りましょうということが走るテーマのようです。何かのテーマに引っかけながら大会の運営をするのはNPO法人でなければできないでしょう。
 他にも@川崎駅〜会場のバスの貸切運行(30分おき)、A選べる参加賞、Bゴール後記録証の発行と共に表彰状・メダルの配布など、長々と時間をかけずにコンパクトに運営しているところがいいですね。自治体が行うと、いろんな来賓の挨拶や観光パンフレットなど山のようにチラシの入ったものが配布されますが、そのあたりがなくシンプルでいいですね。参加した選手の多くがファンラン派のような感じでしたが、楽しんでもらいながらスポーツをするという観点ではこういう運営のあり方も「あり」かと思いました。

●大会名 第7回川崎イルミネーションマラソン
●開催日 平成28年5月28日(土)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
川崎市東扇島東公園発着(地図)(神奈川県川崎市) 

大会要項 

プログラム

コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、21℃くらい
●参加賞 Tシャツ(@Tシャツ、Aスポーツタオル、Bキャッシュバック券、Cオリジナルゼッケン留め×2個、Dアルミボトル−から選択)
●結 果 18分46秒(5km 総合 第6位、男子45〜54歳男子 第2位)
●表彰 賞状、メダル
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【5月28日(土)】
徒歩 マンション 13:18 本八幡駅 13:25
地下鉄 本八幡 13:26 小川町 13:54 都営新宿線
地下鉄 淡路町 14:01 東京 14:04 東京メトロ丸の内線
JR 東京 14:22 川崎 14:39 東海道本線
14:17 14:35
貸切バス 川崎駅前 15:00 会場 15:25
【第7回川崎イルミネーションマラソン 5km 17:30スタート】
貸切バス 会場 18:45 川崎駅前 19:08
JR 川崎 19:14 東京 19:41 京浜東北線
地下鉄 東京 19:47 淡路町 19:50 東京メトロ丸の内線
地下鉄 小川町 19:57 本八幡 20:25 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 20:25 マンション 20:48 買い物含む。
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
地下鉄 0円 (本八幡〜東京/定期券)
JR 604円 (東京〜川崎/往復)
貸切バス 400円 (川崎駅〜会場/往復)
合 計 4,004円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5km総合は6位まで、男子45〜54歳は3位まで (★は加藤が参加した部門)。全体の結果はこちら
【10km−18時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 住所 記録
男子総合 (142人) 安川 開 埼玉県 36’26”
男子24歳以下 3人 本村 瑞希 宮崎県 44’34”
男子25〜34歳 31人 安川 開 埼玉県 36’26”
男子35〜44歳 47人 澤野 陽一 青森県 39’34”
男子45〜54歳 43人 小宮 憲 神奈川県 39’15”
男子55〜64歳 16人 平岩 基 東京都 43’54”
男子65〜74歳 2人 矢口 哲三 神奈川県 44’27”
女子総合 (90人) 佐藤 静世 神奈川県 43’17”
女子24歳以下 7人 鮫嶋 宏実 神奈川県 53’47”
女子25〜34歳 26人 中 麻美 神奈川県 53’43”
女子35〜44歳 34人 大久保 裕子 神奈川県 47’43”
女子45〜54歳 21人 佐藤 静世 神奈川県 43’17”
女子55〜64歳 2人 清水 久美子 神奈川県 1゜14’49”
ペア 42組 VTC-1 神奈川県 45’00”
駅伝 24組 江戸高マラソン部 東京都 36’50”
【5km−17時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名  住所 記録
★男子総合 (62人) 小西 宏明 茨城県 17’42”
河村 亮 神奈川県 17’43”
廣内 慎一 茨城県 17’48”
上田 宏則 神奈川県 18’28”
森 慶和 神奈川県 18’39”
加藤 一郎 千葉県 18’46”
男子24歳以下 2人 村田 祐樹 東京都 22’44”
男子25〜34歳 15人 小西 宏明 茨城県 17’42”
男子35〜44歳 20人 河村 亮 神奈川県 17’43”
★男子45〜54歳 19人 上田 宏則 神奈川県 18’28”
加藤 一郎 千葉県 18’46”
前田 明徳 神奈川県 19’33”
男子55〜64歳 1人 中島 充幸 神奈川県 31’56”
男子65〜74歳 5人 樽谷 剛 神奈川県 20’45”
女子総合 (45人) 高木 恵理 神奈川県 23’19”
女子24歳以下 6人 高木 恵理 神奈川県 23’19”
女子25〜34歳 12人 五十嵐 愛 東京都 24’31”
女子35〜44歳 18人 松田 絵里 埼玉県 24’52”
女子45〜54歳 6人 野本 瑞穂 神奈川県 26’48”
女子55〜64歳 2人 武田 洋子 神奈川県 23’47”
女子65〜74歳 1人 橋本 絹枝 神奈川県 28’12”
ペア 26組 うさぎとかめ 神奈川県 25’00”
総合計 571人  

東扇島東公園
 今回の会場である川崎にやってくるのは2回目。前回は平成16年1月に横浜市のメルパルクYOKOHAMAでコンビナートの担当者会議がありその翌日、昭和電工(株)川崎事業所を視察している。昭和電工(株)といえばアンモニアの製造工場として有名であるが、この時に視察したのは「プラスチック・ケミカル・リサイクル事業」ということで、回収したプラスチックをガス化炉で加熱し改質し、アンモニアの原料とする事業。昭和電工(株)のホームページを見たが現在も継続して行っているので、事業としては成り立っているということだろう。
 今回、主催者が用立てた貸切バスでJR川崎駅から会場に向かう途中で、昭和電工(株)川崎事業所の前を12年ぶりに通ったが、当時の視察のことを急に思い出した。

 話は少々逸れたが、今回の会場の川崎市は人口約147万人。神奈川県では第2位の人口を誇る都市。面積は約143kmなので、人口密度は約10,330人/km。名古屋市が人口約229万人であるが、面積が約326kmなので人口密度は7,040人/kmと川崎市の方が密集していることがわかる。
 今回の会場である東扇島東公園は、調べたところ平成20年4月26日(土)にオープンしている。もともと東扇島というのが人工島であるが、そこに憩いの空間、防災拠点など複数の目的で作られているようだ。なお、今回のコースの一部となっている公園の東側の「かわさきの浜」では潮干狩りもできる。この日は潮が良くないせいか潮干狩りをしている人は見かけなかったが、こんな大都市の近くで潮干狩りが楽しめるというのも贅沢ではないかと思った次第。

JR川崎駅で下車し、指定のバス乗り場に向かいます。JR川崎駅は賑やかですね。

駅もきれいです。12年前に来たときよりもきれいになった気がします。

ここが指定のバス乗場。川崎モアーズ前の23番乗場。地理がわからないので地図を頼りにやって来ました。

今回15時ちょうどと早い時間のバスに乗ったので、ご覧の通り車内は空いています。逆に帰りは満員で会場からJR川崎駅まで建って帰ってきました
バスから見た京浜工業地帯の工場群。関東のみならず、国内の工業生産の大きなウエイトを占める地域であります。

サンアロマー川崎工場かな?こちらの方の地理は詳しくないですが、仕事の関係上、名前はよく聞きます。

25分ほどでバスは到着。会場まで直行する貸切バスですが、運賃として片道200円を払います。

公園の入口にありました。「東」が二つも付きますね。

公園に入ってすぐに賑やかな雰囲気に。こちらは大会と関係なく、BBQを楽しみにきた家族連れさんです。

こちらが今回の大会の会場。白いドームのようなものは、「丘の休憩所」というものだそうです。

こちらが受付テント。まだスタートまで2時間ほどあるので空いています。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース
 今日のこの大会の種目は5kmと10kmの2種類。非常にシンプルだと思ってはいるが、よく見ると5km及び10kmには「ペア」というカテゴリーが、また10kmには「駅伝」というカテゴリーがある。わずか10kmで4人でも駅伝OKとなると、一人あたりの走る距離はわずかに2.5km。職場の親睦を兼ねて参加してくる人たちもいるような感じだ。実際に会場を見渡しても、ランシャツランパンでガンガン走ろうと構えている私のような輩はほとんど見かけない。ハイヒールを履いて明らかに走る雰囲気のない人もちらほら見かける。この人はおそらく応援だけの人だろうと察知することができる。全体的に見ればファンラン派の人が多いと言っていいだろう。

この白いドームは「丘の休憩所」といいます。受付テントのすぐ横にあり、机やイスがあるので、ここでスタートまで過ごす選手も多い感じでした。

あまり広くはないですが、更衣室も用意されています。奧の青白は男子用、手前の赤白は女子用でした。

こちらは荷物置場。受付で支給されたものの中にビニール袋と選手のナンバーの書いた紙があります。荷物をこのビニール袋に入れて、口をしばってここに置いておくというシステムです。

こちらはゴール後に参加賞を引き換えしてもらえるところです。選べる参加賞なので、いろいろなものが置いてあります。

こちらは「オリジナルゼッケン留め」。2個セットです。

こちらはTシャツ。サイズはS〜Lです。LLサイズはありませんでした。

こちらはタオルのようです。

こちらは、プログラムになかったものですが、選べる参加賞の一つでしょうか?

こちらはアルミボトル。このほかにキャッシュバック券というのもあります。キャッシュバック券は、次回以降の大会で使用できるので、事実上の値引きということになります。

プログラムにも記載されていますが、受付のそばにコース案内図が掲示されていました。

 17時から競技説明会があった。この大会の特徴として、タイム計測は自動で行うもののセンサーは受付時に渡されたリストバンドに内蔵されているものだ。ゴール付近にはタイム計測用のマットやアンテナがないのでどうするのかなと思いきや、このリストバンドをゴールブリッジ先の器具に触れて欲しいという。かつてはこういうやり方をしていたところもあったが、ナンバーカードにセンサーを装着したりチップを埋め込むようになってから久しい。とはいえ、そういうやり方でタイム計測をするのであれば、主催者のやり方に従わなければならない。

これが選手一人ずつに支給されたリストセンサー。丸い部分にセンサが内蔵されています。

スタート前の競技説明会では、センサーと読み取り装置の使い方を一生懸命説明していました。

 17時ちょうど、「フォ〜ン」という合図で試合が始まった。トライアスロンではお馴染みのスタートの合図であるが、マラソン大会では珍しい。スタートの直前までウインド・スプリントをしていたので最前列には並ぶことができなかった。しかしながら参加者の割りには横幅の広いスタートラインであったおかげで、何とか2列目に並ぶことができスタートを切ることができた。

5km部門のスタート直後の写真。私がどこにいるかわかりますか?
10kmのスタート。5kmのスタート頃は明るかったですが、写真のとおり10kmのスタート時には薄暗くなってきました。

 スタートをして私の前を走るランナーはざっと数えたところ9人。今日の目標は総合6位入賞と年代別の優勝の2つ。最前列には並べなかったものの、300mほど走って最初の曲がるポイントを通過した頃には、前を走るランナーは6人ほどに減っていた。最初の折り返しあたりではスピードが乗っているので、今日はいい感じだと思いながら走る。
 京浜運河を挟んで向こう側に工場群が見える「潮風デッキ」にやって来た頃にはさらに抜いて、順位としては5番目に上がっていた。1kmの通過が3分19秒。体が軽いせいか、最初の1kmはまずまずの感じ。ただし最近はこのペースが維持できない。何キロまで持つことだろうか・・・。
スタート後の選手たち。服装からしてファンラン派が多い感じがします。

10km部門を先導する自転車

その後に選手が続いていきます。

V字にターンするのは、スタート地点そばの「丘の休憩所」近くなので、応援も多いですね。

V字ターンしてからは北の方に向きを変えます。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’19” 3’19”
2km 7’03” 3’44”
3km 11’03” 4’00”
4km 14’45” 3’42”
ゴール 18’46” 4’01”
500mごとに距離表示はありますが、1kmごとのタイムからすると距離にやや疑義があるかもしれません。

一周目の潮風デッキの終盤くらいのところでしょうか。前後の選手の差が少ないですね。
 草むらの間の舗装路を右へ左へと曲がりながら走っていると、スタート地点そばの白いドーム「丘の休憩所」が徐々に迫ってくる。先頭から3人は一定間隔。3番目と4番目の選手の間が少し開いて、4番目の選手とその後を走る私との間も少し距離が開いている。
 V字型にターンし再度「丘の休憩所」から離れて北の方に向きを変える。とにかくこのコースはテクニカルな感じで、自転車で走ると力量の差が出るコースだなと思いながら走る。ただし今日はランニング。カーブは多いがアップダウンがあるわけではないので、ランニングでは力量の差はそれほど出にくいコースかもしれない。

 しばらくは単独走になってしまい2km地点を迎える。2kmの通過は7分03秒。この1kmは3分44秒と最近の実力に落ち着いてきた。ところがこの辺りから後続から選手の気配。メインプロムナードに出た頃に抜かれてしまった。一つ順位を下げてこれで6番目。そうこうしているうちにスタート地点に戻ってきた。

 9分07秒で一周目を折り返す。このペースで2周すれば18分14秒であるが、何しろ入りが速かったので最後までそのペースで走り切るだけの余裕が無いことは自分自身、感覚的にも感じ取ることができた。

ちょうど夕日が沈むところでした。手前は選手の荷物置場。

 2周目に入りどどっと疲労感が出てきて、先ほどの選手との距離が少し開き始める。むしろ5番目の選手と4番目の選手との距離がどんどん縮まっているような感じになっている。3km地点を11分03秒で通過。この1kmは4分ちょうどということになる。体感的にはそこまで落ちている感じはしないので、距離表示が少々怪しいかもしれない。
 「かわさきの浜」、「潮風デッキ」を過ぎ、「丘の休憩所」前でV字型に向きを変えると4km地点だった4kmの通過は14分45秒。この1kmの通過は3分42秒。通過タイムで一喜一憂している場合ではないが、やはり距離表示は怪しい感じがする。

10km部門が走り始めてから、公園内の照明が点灯されました。

東公園の西側の門付近を走る選手。

公園の中を縦横無尽に走るコースレイアウトはなかなか面白いと感じました。都心部では場所の確保が難しく、このような形で周回するコースが多く見られますが、ここはロケーションが面白いと感じました。

 4番目の選手と5番目の選手の位置がこの辺りで入れ替わり、新たに5番目となった選手と私の距離も少しずつ縮まってきた。ゴールまでの距離は短いが何とか追いつけないかと思う。
 残り500mほどでは明らかに近づいてきたが、ゴールまでに順位が入れ替わるほどの勢いではなかった。メインプロムナードでは、最後のスパートをかけるもののゴールタイムは18分46秒。総合では何とか目標通りに6位に食い込むことができたか、45〜54歳男子というカテゴリーではそのカテゴリーの中で最年長となるハンディを覆すことができずに年代別では残念ながら2位に甘んじた。とはいえ、レベルは高くないレースの中で、久しぶりに上位の中での競り合いができたことは、なかなか面白かったと感じた次第である。

ごーるに向かう選手たち。ファンラン派の方ですかね。

ゴール付近にも応援の人が多いですね。

センサーにタッチして初めてタイム計測されます。忘れないようにしなければ・・・。

ゴール後はここでリストセンサーの回収をします。

ここで記録証の発行。上位に入った場合は、記録証と一緒に賞状やメダルをその場で渡されます。表彰式はありません。

本日の戦利品

今回は総合6位の表彰でいただいた表彰状と、年代別(45〜54歳男子)第2位でいただいたメダルの二つ。異なる部門の異なる表彰で、賞がかぶらないように調整してあるようです。

こちらは参加賞とナンバーカード、記録証。参加賞は@Tシャツ、Aスポーツタオル、Bキャッシュバック券、Cオリジナルゼッケン留め×2個、Dアルミボトル−から選択ようになっている大会で、ピンクのTシャツだったので、カミさんのおみやげ用にMサイズを選択しました。