第34回日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン 参戦記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夜行バスと新幹線 東京都心から遠野市へは、国際興業バスが夜行バスを運行している。キャンペーン期間中で、毎日1席限定で、片道4,980円で乗車出来るというので、往路は迷うことなくこの1席狙いで席を確保したものの、大会の翌日は大阪出張の可能性もあったので、やむを得ず新幹線を利用して帰ってきた。夜行バスで寝ていると、その距離が実感出来ないが、帰りの新幹線で新花巻から東京まで東北新幹線に乗ったが乗車時間も3時間を超え、花巻が岩手県でも比較的南部の地方ではあるが、その距離を新幹線に乗車することによって感じた次第。 帰りは自由席を利用したが、16両編成の16号車に新花巻から乗車した時点での乗客はゼロ。途中仙台からは続々と乗車してきたが、東北地方の北部の人口密度の低さをうかがえた次第である。
遠野市 みなさんは遠野市と聞いて何を思い浮かべますか?高校あたりで国語や社会の教科書でも取り上げられた、柳田國男の遠野物語ではないでしょうか。 遠野物語とは、現在の遠野市付近で起きたとされる出来事が取り上げられ、天狗、河童、座敷童子など妖怪に纏わるものから山人、マヨヒガ、神隠し、臨死体験、あるいは祀られる神とそれを奉る行事や風習に関するものなど多岐に渡っています。 遠野物語は、 遠野地方の土淵村出身の民話蒐集家であり小説家でもあった佐々木喜善により語られた遠野地方に伝わる伝承を柳田國男が筆記したもの、柳田國男が実際に遠野に赴き、自ら得た見聞を加えて人名、地名、数字などの事実関係を補完して作られたものなど119話から成り立っています。 遠野地方だけ次から次へと不思議なことが起きているのは、とても謎ですが、現在の街は、逆にそれをウリにして観光客を集めようとしています。 かく言う私も、その謎の多いところを廻ってみたいという思いがあり、今回は手短に利用出来る早池峰バスの「遠野物語めぐり号」の一日コースで、そのいくつかを廻ってみました。ガイドさんがいないと「なーんだ」というところですが、ガイドさんが説明を加えることによって妙に納得してしまうところがあります。レンタカーなどで廻ることももちろん可能ですが、このガイド付きのツアーで廻るのも楽しいと思います。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。 レース 大会当日のスタート時の気温は22〜23℃ほど。いくら緯度の高い岩手県といえども、ここまで涼しいとは予想もしなかった。年齢を重ね暑さを苦手としている私にとっては、この気候は非常にありがたかった。 この日のエントリーは5km。スピード練習がおそらく出来ていないだろうということを考慮して5kmにしたまでは良かったのであるが、5kmだけでエントリーが400人を超えているというのは少々予想外だった。そのため午前10時スタートにもかかわらず、15分前にはスタート場所に行くことになる。 実際に行ってみるとプラカードを持った係員のところに立つ選手はまばら。少々拍子抜けではあったが、最前列を確保しスタートロスを減らすには参加人数に応じて早めに行かなければならない。今回は、少々、読み違えであったものの、寒い中を待つだけの冬と違って気にすることはなかった。
午前10時、ピストルの合図と共に選手が一斉に動き出す。今日の目標は、タイムは18分台、順位としては年代別で6位。控えめな目標かと思われるかもしれないが、練習が出来ていない現状では、自分なりに妥当と思っている。大切なのは、自分の感覚と走力が一致していること。これがずれてくると、体調の善し悪し、体の出来不出来にかかわらずその日のコンディションに合わせたペースメイクが出来なくなるからだ。 最前列を確保した割りには、大して練習が出来ていないので、遠野駅前の交差点を右折するまでに30人以上の選手が前を走ることになる。先頭は見た感じ3分/kmちょうどくらいのペースだろうか。今の私には全く付いていけないスピードだ。今日はナンバカードの支給が一枚で、胸部にのみ着けているので、背後からは同年代かどうかがわからない。5kmコースの場合は約2.4km先に折り返し地点があるのでで、そこで唯一自分の順位が確認出来る。 遠野駅前を東へ進み、さらに左折し北上するあたりで、女性ランナーに抜かれる。見た感じ高校生くらいだろうか。最近は、女性ランナーに1人か2人先行されることも珍しくなくなってきたが、今日は1km地点に到達する前に早々と先行を許すことになった。1km地点の通過が3分40秒。これだけ最初からもたついていたら仕方があるまい。
1kmを過ぎてすぐに右折、この先折り返し地点までは曲がるところが無い。ランナーもスタート時の混乱から落ち着いてきた感じでグループが出来てくる。私も数人のランナーと一緒になっていたが、その中に私と見た感じ同年代っぽい選手が一人いた。順位はわからないし、そもそもこの選手が同年代かも怪しいが、とりあえずこの選手を目印に走っていくのが良さそうだ。 とはいえ、先ほどの交差点を曲がってから道路が微妙に登りだしペースがやや落ちてきた感がある。思ったよりもペースが上がらず苦戦する。 3km部門の折り返しの前に給水所があったので、スポンジだけを取る。そのまま取ったスポンジを後頭部にまわし、スポンジを握り含んだ水を背中に向かって絞り出す。今日は比較的涼しいので、背中など部分的には熱を持つが、5km程度なら給水も無く走ることが可能な感じだ。 3kmコースの折り返し地点を通過し、右からJR釜石線が並行してくる。2km地点の通過が7分45秒。この1kmが4分05秒。いくら少し登っているとはいえ、この時点で4分/km超えは明らかに遅い。今日の出来の悪さがよくわかる。
全然余裕は無いが、何とかこの選手に付いていって終盤までには逆転しなければ、順位としての今日の目標が達成出来ない。 折り返し地点では少し離されてしまったが、3km地点先の給水所では何とか再び追いつくことができた。ここからは4人ほどのグループで走る。ところが、やや下りも手伝ってグループ内の若年層の選手がペースを上げるので、私も合わせて付いていく。ここで先ほどの選手を抜き去って順位が6番目に上がった。
今日はこの順位を守れば、何とか順位としては目標の達成出来ると思った矢先、すぐさま別の選手が後方から現れ、併走する間もなく抜き去っていく。イーブンタイプの選手だろうか。予想外の展開となった。まさに一難去ってまた一難。後半に入って抜かれていくというのは、相対的に自分自身のペースを上げなくてはならないので、結構辛いパターンである。とはいえ、せっかく順位を上げたにもかかわらず、すぐさま順位を下げるのも癪に障る。しばらくは我慢して付いていくものの、練習不足の身にはなかなか辛かった。 あと1kmの通過が15分25秒。3〜4kmの1kmが3分49秒。下った分だけ少々ペースが上がったものの、大幅なペースアップではない。このあたりからは、徐々に沿道に人が増えてきて、応援する人の数も多くなってきた。先ほどのペースアップに付いていったところで、脚を使ってしまった感があり、最後に抜かれた同年代の選手とは徐々に距離が広がりだした。本来このペースであれば、余裕でペースの上げ下げが出来なければならない。結局このままなすすべも無く差を詰めることも出来ずにゴール。久しぶりの岩手県遠征であったが、、練習不足の身としては少々残念な結果となった。
番外編(グルメツアー) 今回に限っては、何が何でも遠野市内で「じんぎすかん」を食べるつもりでやって来ました。後述しますが、偶然にも宿泊したホテルの近くで「じんぎすかん」を出してもらえる店があり、労少なくして実現しました。 そのほか、2日間の遠征で岩手らしさを味わったものはかなりたくさんあります。実物をお見せ出来ないので、順に写真で紹介していきます。
本日の戦利品
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