第34回日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン 参戦記

 この時期の大会となれば、標高の高いところか緯度の高いところかどちらかが快適です。今回参加した「日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン」は、岩手県での開催ですので、後者に該当します。以前から参加を計画していたのですが、ようやくこの大会の参加にこぎ着けました。大会当日は、涼しくて良かったですね。

 この大会の距離は最長でも10kmですが、民話のふるさと、じんぎすかんなど食べ物が美味しそうであることも、参加理由の一つであることは間違いありません。実際行ってみて、概ね予想通りであり、満足出来るものでした。

 一つだけ満足いかなかったのが、レースの方です。先週、横濱イヴニングマラソンを走ってはいますが、蒸し暑くて本来のスピードにはほど遠いレースでしたが、このスピード感が今回も無く、あえなく撃沈してしまいました。こちらは完全に自己責任ですが・・・。

 レースも文化も食文化もなかなか面白い街ですので、毎年とはいきませんが、何度か繰り返して訪れてみたいと思います。
 

●大会名 第34回日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン
●開催日 平成28年8月28日(日)
●コース
 /大会要項
 /プログラム
あえりあ遠野前発〜遠野市民センター駐車場着(地図)(岩手県遠野市) 

大会要項 

プログラム



コースマップ
コースガイドはこちら
いずれもクリックすると拡大します
●天 候 くもり、22℃くらい
●参加賞 タオル、じんぎすかん引換券、入浴割引券、飛び賞(遠野のお菓子セット)、スポーツドリンク(ゴール後)
●結 果 19分24秒(5km 総合 第44位、男子50歳以上 第7位)
●表彰 なし
●過去の戦績 初出場
●交通手段等
【8月26日(金)/1日目】
徒歩 マンション 21:12 本八幡駅 21:20
地下鉄 本八幡 21:24 岩本町 21:51 都営新宿線
徒歩 岩本町駅 21:51 秋葉原駅バス停 22:02
夜行バス 秋葉原駅 22:14 遠野駅前 6:18 国際興業(遠野・釜石号)
22:10 6:35
【8月27日(土)/2日目】
徒歩 遠野駅前 7:15 ホテル 7:25
【コース試走/下見 7:40〜9:10】
徒歩 ホテル 9:30 遠野駅前 9:40
【遠野物語めぐり号にて遠野市内観光 10:00〜15:00】
徒歩 あえりあ遠野 15:00 遠野市体育館 15:01
【前日受付/遠野市体育館駐車場(15:00〜17:00)】
徒歩 遠野市体育館 15:10 ホテル 15:15
【ホテル鍋城/泊】
【8月28日(日)/3日目】
徒歩 ホテル 9:00 会場 9:05
【第34回日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン 5km 10:00スタート】
徒歩 会場 11:15 遠野駅 11:50 (昼食を含む。)
JR 遠野駅 13:06 新花巻 13:58 釜石線
JR 新花巻 14:19 東京 17:24 東北新幹線
地下鉄 東京 17:35 淡路町 17:38 東京メトロ丸ノ内線
地下鉄 小川町 17:41 本八幡 18:13 都営新宿線
徒歩 本八幡駅 18:13 マンション 18:23
※ 赤色の時刻は、実際に出発(到着)した時刻。青色の時刻は、出発(到着)予定時刻
●費用
参加料 3,000円  
地下鉄 0円 (本八幡〜岩本町、東京〜本八幡/定期券)
夜行バス 4,980円 (国際興業/遠野・釜石号)
宿泊費 6,680円 (ホテル鍋城/一泊朝食付き)
宿泊補助 −5,000円 (職場福利厚生)
JR 13,710円 (遠野〜東京、新幹線・新花巻〜東京(自由席))
定期観光バス 5,100円 (遠野物語めぐり号(一日コース))
合 計 28,470円  
●種目、参加者数(申込人数) 及び 各部優勝者。5km 男子50歳以上は第6位まで (★は加藤が参加した部門
【10km−10時10分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子39歳以下 212人 新田 慧 22 北上市 敬愛園 31’25”
男子40〜49歳 143人 高橋 祥基 41 奥州市 アテルイ 32’55”
男子50〜59歳 146人 浅倉 豊 57 埼玉県 JR東日本東京 35’58”
男子60歳以上 126人 安保 淳 61 盛岡市 チーム一葉 41’58”
一般女子 83人 小野寺 右佳 38 滝沢市 岩手自衛隊 40’46”
【5km−10時00分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢  住所 所属 記録
男子中学生 144人 吉田 海渡 13 一関市 一関一高付属中学校 16’32”
男子49歳以下 120人 佐藤 賢哉 21 盛岡市 いわて銀河鉄道 16’07”
★男子50歳以上 80人 太野 豊 51 滝沢市 岩手戦車 17’49”
小澤 真 52 奥州市 結城RC江刺 17’50”
佐々木 建 59 奥州市   18’32”
野田 重幸 50 釜石市   18’57”
橋 健也 51 北上市 デンソー岩手 19’12”
針生 善章 52 北上市 コナミ北上 19’15”
加藤 一郎 54 千葉県 名古屋市役所走友会 19’24”
女子49歳以下 62人 及川 誌月 15 花巻市 花巻東高等学校 18’30”
女子50歳以上 27人 坂本 理絵 52 盛岡市 さかもと整形外科 20’49”
【3km−9時30分スタート】
区分 参加者数 優勝者氏名 年齢 住所 所属 記録
男子小学4年生以上 103人 前山 海音 12 盛岡市 陸上塾 10’38”
女子小学4年生以上 68人 川原 寧乃 12 盛岡市 陸上塾 10’42”
中学生女子 132人 菊池 愛 13 遠野市 遠野中学校2年 10’31”
家族ペア 94組 阿部広美・青希 12 奥州市  若柳小学校  10’51”
総合計 1,464人  

夜行バスと新幹線
 東京都心から遠野市へは、国際興業バスが夜行バスを運行している。キャンペーン期間中で、毎日1席限定で、片道4,980円で乗車出来るというので、往路は迷うことなくこの1席狙いで席を確保したものの、大会の翌日は大阪出張の可能性もあったので、やむを得ず新幹線を利用して帰ってきた。夜行バスで寝ていると、その距離が実感出来ないが、帰りの新幹線で新花巻から東京まで東北新幹線に乗ったが乗車時間も3時間を超え、花巻が岩手県でも比較的南部の地方ではあるが、その距離を新幹線に乗車することによって感じた次第。
 帰りは自由席を利用したが、16両編成の16号車に新花巻から乗車した時点での乗客はゼロ。途中仙台からは続々と乗車してきたが、東北地方の北部の人口密度の低さをうかがえた次第である。

秋葉原駅前のヨドバシカメラ前がバスの乗車場所

午後10時過ぎにバスがやって来ました。都心から遠野市まで直通ですのでありがたいです。

到着予定の午前6時35分より少し早めに遠野駅前に到着しました。

比較的若い年代の方が多く下車していきました。観光ではなく集団帰省のような感じでした。

帰りは遠野駅からJR釜石線で新花巻へ。

釜石線の新花巻で新幹線に乗り換えます。

なぜか新花巻駅では、釜石線から新幹線へは一旦改札口を出ることになっています。

新花巻からは東京行きの新幹線で約3時間。

新花巻で乗ったときの16号車は、乗客がゼロでした。空いているのは結構ですが、少々心配になるくらいの乗車率です。

往路は4,980円でしたが、復路は13,710円。往路は安すぎますが、新幹線は高い乗り物ですね。

遠野市
 みなさんは遠野市と聞いて何を思い浮かべますか?高校あたりで国語や社会の教科書でも取り上げられた、柳田國男の遠野物語ではないでしょうか。
 遠野物語とは、現在の遠野市付近で起きたとされる出来事が取り上げられ、天狗、河童、座敷童子など妖怪に纏わるものから山人、マヨヒガ、神隠し、臨死体験、あるいは祀られる神とそれを奉る行事や風習に関するものなど多岐に渡っています。

 遠野物語は、 遠野地方の土淵村出身の民話蒐集家であり小説家でもあった佐々木喜善により語られた遠野地方に伝わる伝承を柳田國男が筆記したもの、柳田國男が実際に遠野に赴き、自ら得た見聞を加えて人名、地名、数字などの事実関係を補完して作られたものなど119話から成り立っています。
 遠野地方だけ次から次へと不思議なことが起きているのは、とても謎ですが、現在の街は、逆にそれをウリにして観光客を集めようとしています。

 かく言う私も、その謎の多いところを廻ってみたいという思いがあり、今回は手短に利用出来る早池峰バスの「遠野物語めぐり号」の一日コースで、そのいくつかを廻ってみました。ガイドさんがいないと「なーんだ」というところですが、ガイドさんが説明を加えることによって妙に納得してしまうところがあります。レンタカーなどで廻ることももちろん可能ですが、このガイド付きのツアーで廻るのも楽しいと思います。

早池峰バスが運行している「遠野物語めぐり号」。午前の部、午後の部、一日の部から選べます。

ラッピングに注目。水木しげるのイラストがピッタリですね。

最初に訪れたのは「山口の水車小屋」

これが山口の水車小屋。これ自体はミステリーではありません。このあたりは土淵山口集落と呼ばれ、遠野物語の著者の柳田國男に語りを伝えた佐々木喜善の生まれ育った集落です。共同墓地であるダンノハナや、老人たちの終の棲家と伝わるデンデラ野など物語に登場する場所も多く、遠野物語の発祥の地とも言われています。

山口集落は内陸と三陸沿岸を結ぶかつての街道沿いに形成されました。馬から鉄道、自動車へ交通事情の変化により街道利用が急激に減少し、遠野を代表する農村景観が残ったそうです。

この水車小屋は、これまでも使われてきたため、最近立て替えられたものだそうです。

実際に水車を使って、ヒエ、アワ、などの脱穀や製粉のために昼夜動いているようです。

簡単に言えば、現役選手と言うことなんですね。

次の場所に移動します。左側の人は、このツアーのガイドさん。菊池さんって言っていたかな。運転手さんも菊池さんでこのあたりは、菊池姓が多いと言っていました。

次の訪問地は「伝承園」です。入園料は一般が320円。ツアー代金に含まれています。

これは重要文化財の「旧菊池家住宅」。この住宅は遠野市小友町高木から移築した南部の曲がり家の一つ。この地方は岩手県内でも南部曲がり家が数多く分布していた地域で、なかでもこの住宅は、遠野の代表的な曲がり家の形式を残しています。

建てられたのは18世紀前半と推定されています。こんなようなことが書かれています。

11時から語り部による昔話の実演があります。ツアーもこれに合わせてここに来たようです。

いろり端の奧にいるのが語り部のおばちゃん。このほかにもイスなどが用意されツアー客の他一般のお客さんも合わせて20人くらいで一緒に楽しみました。

その後は食堂で昼食。こちらもツアー代金に含まれています。詳細は番外編(グルメツアー)↓を参照。

昼食後は「カッパ淵」へ移動します。

途中にホップ農場がありました。ビールの原料であるホップを見るのは初めてです。遠野は日本有数のホップの産地です。

これがホップ。松ぼっくりが緑色になったような感じですね。

カッパ淵が近づいてきました。何となく怪しげな雰囲気になってきました。

ここがカッパ淵。「小烏瀬川の姥子淵の辺に、新家の家という家あり。ある日淵へ馬を冷やしに行き、馬曳きの子は外へ遊びに行きし間に、河童(カッパ)出てその馬を引き込まんとし、かへりて馬にひきずられて厩の前に来たり・・・」

と、遠野物語第58話に書かれているそうです。

河童伝説の説明をするガイドさん。

こんなものもあります。

カッパを釣ろうとしてキュウリを餌に沢に釣り糸を放っています。釣れるのを見てみたいですね。

あぜ道を歩いてバスに向かいます。

これで午前中のツアーは終わり。一旦JR遠野駅に戻ります。

午後のツアーが始まるまで、JR遠野駅にはSLが入線してきました。「SL銀河号」です。遠野駅では停車時間が長いので、その間に散策が出来ます。

遠野駅前にも、カッパのモニュメントがずらり。

午後のツアーは、JR遠野駅からそれほど遠くない「とおの物語の館」へ行きます。入館は一般500円。ツアー代金に含まれています。

こちらは平成25年4月にリニューアルした施設のようで、いろいろと工夫が凝らされています。

柳田國男が滞在したという「高善旅館」

柳田國男が晩年過ごした旧柳田國男隠居所

次に行ったのは「卯子酉(うねどり))様」。

縁結びの神様だそうです。

ちょっと怪しげな雰囲気になってきました。

遠野一帯が湖であったその昔、鮭の背に乗って宮家と倉堀両家の先祖が猿ヶ石川をさかのぼってここにたどり着いたという話があります。境内の小さな池は淵のあとでここの片葉の葦に恋の願いを書いた紙を結びつけておくと願いが叶うと伝えられています。遠野物語第35話に不思議に男女の縁が結ばれたとあるそうです。

全てお願い事のものでしょうか。知らないと、ただの鬱蒼とした場所でしかありませんね。

午後の最後は、道の駅「遠野風の丘」にやって来ました。私は主に、食べ歩きでした。詳しくは、番外編(グルメツアー)を参照。

遠くに見えるのは、スパイラルマグナス風車。羽根の形がネジ巻き棒という一風変わった風車。秋田県大潟村、愛知県に続く国内3箇所目の設置となる「スパイラル マグナス風車」は次世代型の風力発電装置とか。、「遠野風の丘」のシンボルですね。

昨年12月、東北横断自動車道の遠野ICが出来て、便利になったようです。この道の駅は、概ねショッピングタイム。これで午後の部は終わりで再びJR遠野駅に戻ります。

バスの車内はこんな感じ。何となく、興味をそそる感じが出ていますね。

コース紹介(コースガイド) →
 こちらを参照してください。

レース
 大会当日のスタート時の気温は22〜23℃ほど。いくら緯度の高い岩手県といえども、ここまで涼しいとは予想もしなかった。年齢を重ね暑さを苦手としている私にとっては、この気候は非常にありがたかった。
 
 この日のエントリーは5km。スピード練習がおそらく出来ていないだろうということを考慮して5kmにしたまでは良かったのであるが、5kmだけでエントリーが400人を超えているというのは少々予想外だった。そのため午前10時スタートにもかかわらず、15分前にはスタート場所に行くことになる。
 実際に行ってみるとプラカードを持った係員のところに立つ選手はまばら。少々拍子抜けではあったが、最前列を確保しスタートロスを減らすには参加人数に応じて早めに行かなければならない。今回は、少々、読み違えであったものの、寒い中を待つだけの冬と違って気にすることはなかった。

9時30分スタートの3km部門。小学生がメインの部門ですが女子中学生の部門もあります。

 午前10時、ピストルの合図と共に選手が一斉に動き出す。今日の目標は、タイムは18分台、順位としては年代別で6位。控えめな目標かと思われるかもしれないが、練習が出来ていない現状では、自分なりに妥当と思っている。大切なのは、自分の感覚と走力が一致していること。これがずれてくると、体調の善し悪し、体の出来不出来にかかわらずその日のコンディションに合わせたペースメイクが出来なくなるからだ。

 最前列を確保した割りには、大して練習が出来ていないので、遠野駅前の交差点を右折するまでに30人以上の選手が前を走ることになる。先頭は見た感じ3分/kmちょうどくらいのペースだろうか。今の私には全く付いていけないスピードだ。今日はナンバカードの支給が一枚で、胸部にのみ着けているので、背後からは同年代かどうかがわからない。5kmコースの場合は約2.4km先に折り返し地点があるのでで、そこで唯一自分の順位が確認出来る。

 遠野駅前を東へ進み、さらに左折し北上するあたりで、女性ランナーに抜かれる。見た感じ高校生くらいだろうか。最近は、女性ランナーに1人か2人先行されることも珍しくなくなってきたが、今日は1km地点に到達する前に早々と先行を許すことになった。1km地点の通過が3分40秒。これだけ最初からもたついていたら仕方があるまい。

ホテル「あえりあ遠野」前から、JR遠野駅前まではコースは一直線です。

 1kmを過ぎてすぐに右折、この先折り返し地点までは曲がるところが無い。ランナーもスタート時の混乱から落ち着いてきた感じでグループが出来てくる。私も数人のランナーと一緒になっていたが、その中に私と見た感じ同年代っぽい選手が一人いた。順位はわからないし、そもそもこの選手が同年代かも怪しいが、とりあえずこの選手を目印に走っていくのが良さそうだ。
 とはいえ、先ほどの交差点を曲がってから道路が微妙に登りだしペースがやや落ちてきた感がある。思ったよりもペースが上がらず苦戦する。
 3km部門の折り返しの前に給水所があったので、スポンジだけを取る。そのまま取ったスポンジを後頭部にまわし、スポンジを握り含んだ水を背中に向かって絞り出す。今日は比較的涼しいので、背中など部分的には熱を持つが、5km程度なら給水も無く走ることが可能な感じだ。

 3kmコースの折り返し地点を通過し、右からJR釜石線が並行してくる。2km地点の通過が7分45秒。この1kmが4分05秒。いくら少し登っているとはいえ、この時点で4分/km超えは明らかに遅い。今日の出来の悪さがよくわかる。

本日のタイム(参考)
距離 SPLIT LAP
1km 3’40” 3’40”
2km 7’45” 4’05”
あと2km 11’36” 3’51”
あと1km 15’25” 3’49”
ゴール 19’24” 3’59”
 約2.4kmのところにある折り返し地点が近づいてきた。前から順番に折り返してくる選手が次々と現れる。最初の方はナンバーが3桁(49歳以下男子)ばかりの選手であったが、途中から4桁1000番台の選手がポツリポツリと現れる。「一人、二人・・・」と数えていったところ、先ほどまで前を走っていた同年代と見込んだ選手が6番目でターン。私が同年代で7番目であることがここで判明した。
 全然余裕は無いが、何とかこの選手に付いていって終盤までには逆転しなければ、順位としての今日の目標が達成出来ない。

 折り返し地点では少し離されてしまったが、3km地点先の給水所では何とか再び追いつくことができた。ここからは4人ほどのグループで走る。ところが、やや下りも手伝ってグループ内の若年層の選手がペースを上げるので、私も合わせて付いていく。ここで先ほどの選手を抜き去って順位が6番目に上がった。

10kmの先頭は31分台。この時期としては素晴らしいタイムです。

10kmのの上位の選手。最後まで、競り合いが続いていました。

最後の交差点を左折するとゴールが見えてきます。

ゴール前でも上位の選手はスピードが落ちていません。

 今日はこの順位を守れば、何とか順位としては目標の達成出来ると思った矢先、すぐさま別の選手が後方から現れ、併走する間もなく抜き去っていく。イーブンタイプの選手だろうか。予想外の展開となった。まさに一難去ってまた一難。後半に入って抜かれていくというのは、相対的に自分自身のペースを上げなくてはならないので、結構辛いパターンである。とはいえ、せっかく順位を上げたにもかかわらず、すぐさま順位を下げるのも癪に障る。しばらくは我慢して付いていくものの、練習不足の身にはなかなか辛かった。

 あと1kmの通過が15分25秒。3〜4kmの1kmが3分49秒。下った分だけ少々ペースが上がったものの、大幅なペースアップではない。このあたりからは、徐々に沿道に人が増えてきて、応援する人の数も多くなってきた。先ほどのペースアップに付いていったところで、脚を使ってしまった感があり、最後に抜かれた同年代の選手とは徐々に距離が広がりだした。本来このペースであれば、余裕でペースの上げ下げが出来なければならない。結局このままなすすべも無く差を詰めることも出来ずにゴール。久しぶりの岩手県遠征であったが、、練習不足の身としては少々残念な結果となった。

最後のスプリント勝負

こちらもスプリント勝負。今回はやたらとゴール前のスプリント勝負が多かったように感じました。

ゴール後はここで記録証の発行をしてもらいます。

大量に焼いていましたが、なかなかこれは壮観です。

一息ついてからは、じんぎすかんを引換券と交換です。

かき氷とクレープを焼くブース。このブースにも人だかりが出来ていました。

こちらは地元のスポーツショップでしょうか。

遠野市のお土産の販売ブースもありました。

ナンバーカードの下二桁の抽選で当たりました。1028です!

番外編(グルメツアー)
 今回に限っては、何が何でも遠野市内で「じんぎすかん」を食べるつもりでやって来ました。後述しますが、偶然にも宿泊したホテルの近くで「じんぎすかん」を出してもらえる店があり、労少なくして実現しました。

 そのほか、2日間の遠征で岩手らしさを味わったものはかなりたくさんあります。実物をお見せ出来ないので、順に写真で紹介していきます。

大会前日、観光バスで市内を回った際に、途中の伝承園での昼食タイムに出されたものです。中央のデーンと座っているのが「ひっつみ」。「ひっつみ」とは、水で練った小麦粉をひっちぎって(ひきちぎって)鍋に投げ入れることから、「ひっつみ(すいとん)」と名が付いたそうです。こねた小麦粉を左手に持ち右手に水をつけながら、薄くのばして食べやすい大きさにちぎって入れるそうです。具は遠野地鶏、干し椎茸、ネギ、だしは、遠野地鶏のガラでとったものだそうです。下の写真の伝承園定食に似てますが、残念ながらそばが付いていないです。
これは伝承園のメニューです。

観光バスで道の駅「遠野 風の丘」に立ち寄った際のお店。

こんなところで、においプンプンしてたら思わず買っちゃいます。

ホタテかカキか迷った挙げ句の果てに選んだのはホタテ。写真ではわかりにくいですが、大きさがハンパじゃありません。

もう一軒、道の駅で見つけたのがこれ。

こういうお店が案外イケますね。

これがジンギスカン串。タレとのマッチングがよかったですね。写真は撮ってないですが、おばちゃんが美味しそうにゆでトウモロコシを売っていたのでそれも購入。甘くて美味しかったです。

ホテルに戻って、夕食はホテル近くの「まるまん じんぎす館」に行きました。老舗の精肉店が経営する1号店だそうです。2号店は遠野バイパス方面にあります。

店内はこんな感じ。こういうスタイルのお店は、落ち着いた感じで好きです。大会前日の夕方に来店しましたが、この日は団体の予約が入っていて、とてもお店が賑やかでした。

こちらがメニューです。シンプルセットの定食である「シンプル定食(こってり)」を注文しました。

じんぎすかんの美味しい食べ方について、メニューに載っていたので、その通りにやってみると「確かに!」という感じです。そのせいで、もう一人前注文してしまいました。

美味しい食べ方の手順です。
@鍋に脂をなじませる→鍋が熱くなったら、牛脂を鍋全体に塗り馴染ませる。塗り終わった牛脂は、鍋のてっぺんに置く。
A野菜を鍋のふちにのせる→少し間隔を置いて、野菜を鍋のふちにのせます。野菜は最初においた脂をからめながら、野菜炒めのようにシャッキリと仕上げる。
Bお肉を焼く→鍋にお肉が重ならないように1枚ずつのせていきます。火が通り、お肉のふちが白くなるまで待つ。
Cお肉をひっくり返す→お肉のふちが白く変わったらひっくり返し少し待ちます。(ゆっくり3〜5数えるくらい)かえすのが早いと鍋にお肉がくっついてしまいます。
D完成!→かえした面に白く焼き色がついたら食べ頃です。ミディアムレアがおすすめ。

もちろん完食。ビールも2杯飲んじゃいました。間違いなくこのお店のジンギスカンはオススメですね。

定食ですので、最後にシャーベットも出てきます。

大会当日は、会場でジンギスカンが選手に配られました。

こういうものが選手に配られる(引換券と交換ですが・・・)というのは珍しいですね。昨日の焼きたてがやはりサイコーです。

8月27日(土)、28日(日)の2日間、大会会場の近くの「蔵の道ひろば」において「遠野ホップ収穫祭」が開催されていました。岩手県は、ビールの原料となるホップの作付面積が約64ヘクタールと全国の約5割を占める全国第1位のホップの産地です。遠野市には遠野ホップ農業協同組合というのがありますが、この組合関係の作付面積が27ヘクタールと岩手県の組合ではナンバーワンです。遠野市は日本における一大産地ということであり、こういうイベントが行われます。あちこちでビールが販売されていましたが、「食べ物が・・・」という感じで、海の幸がほとんど無かったですね。ということで、覗いただけで、ここは立ち寄らず・・・。

こちらは、JR遠野駅前にある「遠野市観光交流センター 旅の蔵遠野」。土産物屋の他、食事の出来る喫茶「のんのん」があります。

このお店はなかなかユニークです。店長が「カッパにちは(こんにちは)」と挨拶してきます。店内には「カッパ用語集」もあります。最後は「カッパなら(さようなら)」。写真を撮るときは、「ハイ、キューリ(チーズ)」です。

お昼御飯は、1日限定50食とある「SLラーメン」が面白そうだったので注文しました。JR東日本が、釜石線 花巻〜釜石で「SL銀河」を運行しています。遠野はその中間にある主要駅。釜石行きは遠野で78分、花巻行きは遠野で73分停車します。この時間を利用して散策が出来ますね。

これがSLラーメン。海苔とレンコンでSLを作ったのがミソですかね。ネギは煙でしょうか。「まいりました」という感じです。

JR遠野駅前では「遠野蚤の市」が行われていました。ホップ収穫祭に客を取られた感じはありましたが、美味しそうな店を発見しました。

大漁旗が威勢のよさを現していますね。ホタテ1枚、カキ2枚のセットで1,000円と少々高めですが、最後ということで奮発!

三陸は魚介類の宝庫ですね。今回の遠征は、最後までグルメツアーでした。

本日の戦利品

今回の参加賞のメインがこのバスタオルです。カッパ伝説の地らしいデザインですね。

「じんぎすかん引換券」と「入浴割引券」。入浴割引券は使わず終いでしたが、じんぎすかんは・・・。

こちらが会場でいただいた「じんぎすかん」。冷めてしまっていたので今ひとつですが、珍しい参加賞の一つですね。

ナンバーカードと完走証。

ゴール後にいただいたスポーツドリンク。右は飛び賞で当たったもの。

開けてみると遠野の銘菓の詰め合わせですね。ありがとうございました。