第4回多摩川季節のめぐみマラソン 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フルマラソントレーニング 25mプールを泳ぎ切れば、50m泳ぐことができるようになるのも時間の問題。ならばハーフマラソンを走り切れれば、フルマラソンもすぐに走ることが出来るようにならないのは、読者のみなさんの多くは体験済みだろう。理由は脚にかかる耐久性というか、繰り返しの疲労による筋肉のダメージ、また、人によってはエネルギーの枯渇など上手くいかない理由は様々だろう。靴擦れや衣服の擦れ、脱水症状などいろんな問題があり、乗り越えていく課題は多い。机上で考えているほど、簡単に倍々ゲームにはならない。 対処方法としては、ハーフマラソンまでの練習方法とフルマラソン向けの練習方法を変えることにある。特にフルマラソンを走るのに大切なこととして、時間に対する耐性を高める部分にある。LSDで少なくとも、自分が完走するだろうと予想するくらいの時間は体を動かし続けるので、時間に対して飽きないようなトレーニングは最低でもしておかなければならない。LSDは(時間的な)。耐性を高める”脚づくり”に有効であるほか、3時間とか4時間とか飽きずに走り続けるというメンタル面を鍛えるにも効果的である。また、燃料補給を行わないようにすることによって体をガス欠状態にし、体に残る脂肪を上手にエネルギーとして変換できるように体も作り替えていくという意味でも、ベースを作りには最適なトレーニングと言えよう。 LSDがキチンと出来る様になれば、次のステップとしてペース走などで、レースに向けたペースを体に覚えさせていきレースに向けたペースに徐々に近づけて脚の耐性(強度)を高めていくトレーニングが必要だ。 30kmレースの多い関東近郊 フルマラソントレーニングについて簡単に書いたが、単身赴任で千葉県市川市に来てから、とにかく平日は練習時間の確保が非常に難しいため理想的なトレーニング環境からはほど遠い。早朝の1時間を何とかひねり出すのが精一杯で、計画的な練習がなかなか出来ないのが実情。ハーフマラソンまでは何とか誤魔化しながら帳尻を合わせてきたものの、フルマラソンとなると誤魔化しのトレーニングが効かないのは目に見えている。 関東近郊の大会に出場する回数だけは多いの、少しずつ知り合いができてはきたものの、練習パートナーなるよう人が近所にいないこともあり、どうしても週末のレースをトレーニング代わりにしてしまうところがある。川内優輝さんもそんな感じで地方の大会によく出場されているが、レベルは違うものの趣旨はよく似ているのではないかと思っている。 話を戻すが、来年2月の別大マラソンにエントリーしていることもあり、先に書いたよなオーソドックスな練習が出来ず、いかに亜流の方法で何とか体作りができないかと考えた結果が30kmロードレースのエントリーだった。 最近でこそ、30kmロードレースが見直されるようになってきたが、平成の初めの頃は20kmロードレースが、聞き心地のよいハーフマラソンにどんどん置き換わっていった。30kmロードレースもハーフマラソン人気にあやかろうとハーフマラソンに鞍替えしていった大会も多い(名古屋男子30kmロードレース、公認祐徳ロードレースなど)。一時、30kmは激減し、青梅30km、熊日30km、大阪ロードレース(長居公園で開催)など、公認の30kmの大会は希少な存在となっていった。 ところが東京マラソンが始まったことにより、市民ランナーがわんさかフルマラソンに参入してくるようになった。フルマラソンは一部の特別な人の走る時代という考え方が終焉を迎える。マラソン難民という言葉も生まれたくらいだ(個人的には大会選びを止めれば解決すると思うが・・・)。 そこで、これまで化石と化していた30kmが、フルマラソン向けの練習として見直されるようになってきた。30kmの公認大会は相変わらず少ないが、フルマラソン向けの練習の一環という明確な位置付けで開催されているものが多い。47都道府県全部で開催されているわけではないが、関東地区は30kmの大会の開催頻度が高い。愛知県はマラソン大会の開催数は多い都道府県の一つであると思うが、30kmの大会の開催数は関東地区にはかなわない。コース的には河川敷を使った往復コースが多いが、練習と割り切ればそこは我慢ができる。フルマラソンを目標としているものからすれば、この時期に頻繁に30kmの大会を開催してもらえることについては、非常にありがたいと思う。
コース紹介(コースガイド) → こちらを参照してください。 選択の失敗?
冒頭にも述べたように、練習の進捗状況が芳しくなく、4分15秒/kmどころか4分30秒/kmで押していくのも怪しくなってきた。 @練習と割り切って最初から5分/kmで走る(2時間30分ペース) A4分30秒/km(2時間15分ペース)で行けるところまで頑張る の2パターン考えたが、結局Aを選択し現状の実力を測ってみることにした。 30km部門のスタートは10時15分。その前にハーフマラソンの選手が9時55分にスタートしているので、しばらくすると30kmの選手とハーフマラソンの選手がコース上に混在し、渋滞するだろうことは目に見えていた。 スタートの合図と共に飛び出していったのは約10人。ややペースが早い感じがしながらも、序盤なのでペースが合いそうな選手を見つけて一緒に走る。1kmの通過が4分01秒。距離表示が正しいのであれば、今日想定しているペースよりもかなり早い。少しこれでは早すぎるのでペースを落とすことにする。するとあっという間に2人ほどの選手においていかれる。2kmの通過は8分15秒。この1kmが4分14秒なのでまだ早いものの、許容範囲と判断し体感でこのペースを守ることにする。多摩川橋をくぐってしばらくすると折り返し地点が見えてくる。2.5kmを少し超えたくらいの距離だろうか。Uターンして後方を確認するが、点々と選手が続いている。今日は参加者名簿がないので、参加者の総数どころか部門ごとの参加者数すらわからない(まあ、わかったからどうだというものでもないが・・・)。30kmコースは一周5kmを6周回するので、折り返し地点には6回やってくるということになる。最初は元気であるが、徐々に辛くなっていくだろうとは思いながらも、序盤は快調だった。一周目は特に給水をすることもなく、スタート地点(周回チェック)に戻って来る。最初の5kmは21分17秒。予定では22分30秒なので1分ほど早い。とはいえ、体に全く余裕の無いペースではないので、とにかく体感に任せながらレースを進める。 2周回目は43分25秒(22分08秒/5km)、3周回目は1時間06分07秒(22分42秒/km)と少しずつペースが落ちているものの許容範囲だった。ところが15kmくらいから体に余裕が感じられなくなってきて、20km近くになってペースを維持するのが辛くなってきた。この間に同年代らしき選手に抜かれてしまう。20kmの通過は1時間29分22秒。この5kmは23分15秒と予定のペースを大幅に超えだしてしまった。臀部と腰部が重くなってきて20kmを過ぎてからは大幅にペースダウン。また22kmくらいからは疲労から痛みに変わってきたため、さらにペースダウンを余儀なくされる。25kmは1時間54分59秒。この5kmは25分37秒と5分/kmと、早朝のジョグのペース以上に遅いペースになっていた。 さすがにこのペースになると後方から少しずつ抜かれ、さらにこの河川敷を練習で走っているナンバーカードを付けていないランナーにも抜かれる。こういう状態になれば手も足も出ないので、何とかゴールすること、故障しない程度で走ることに気をつけながらゆっくりと脚を進める。12時を過ぎて気温も上昇。ペースは遅いものの、気温上昇による発汗で、給水所の度に給水をキチンとしながらゴールを目指す。残り2kmくらいからようやく何とかゴールできそうな雰囲気ができてきたため、少しだけペースが上がった。とはいえ、ゴールは2時間24分20秒。上級の市民ランナーのフルマラソンのタイムのようなタイムで何とか30kmを消化した。 結果としては惨憺たるものであったが、現状の力を認識できたという意味ではよかった。ハーフマラソンではこのようなことが起きないので、練習量と脚の出来不出来の関係が何となく体感できたと思っている。とはいえ、本番の来年2月の別大マラソンでの期待度は、今のところ赤信号。あと2ヶ月で何とかなるか、目処が立った気が全くしない。
本日の戦利品
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